恋愛のブシドー   作:火の車

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第15話

 体育祭。

 それは、運動ができる男子のアピールの場である。

 俺は去年まで男子校だったからそんな話は聞かなかったが、今年は...

 

「女子にいいとこ見せるぞー!!!」

「「「「「おーーー!!!」」」」」

 

 今年はこんな感じである。

 

「おい、真波、これはどういう状況だ?」

「あれだろ、共学になったから彼女付くチャンスだ~的な?」

「動機が不純そのものだな。」

 

 彼女ほしいからがんばるって...

 

「みなさん、やる気いっぱいですね!」

「...イヴは見るな。」

 

 イヴは意味を理解してない。

 そしてなにより、イヴは人気なのだ。

 俺が守らないといけない。

 

「...はぁ、苦労しそうだ。」

「?何がですか?」

「いや、こっちの話だ。」

 

 そして、種目決めが始まった。

 

「えー、体育祭の種目決めをします。

 やりたい種目がある人は立候補して下さい!」

 

 俺はなんでもいい、問題はイヴだ。

 

「イヴは何に出るんだ?」

「私ですか?私は何でもいいです!」

 

 やばい、これが一番よめねぇ!

 こんなことをしてるうちに種目は決まって行ってる。

 

「若宮さん!俺と一緒に二人三脚でないか?」

 

 と、一人の男子がイヴに声をかけた。

 

「(やばい!どうする!?このままじゃイヴが!かくなる上は...!)」

「え__」

「イヴ、俺と二人三脚でるぞ。」

「え?栄斗さん?」

「なんだよ!八舞!」

「あ?」

「俺が先に若宮さんを誘ったんだぞ!」

「先に誘ったら組めるのか?

 それこそ、イヴの意思だろ。」

 

 俺はイヴのほうを見て。

 

「イヴどっちと組む?」

「わ、私は...」

「若宮さん!」

「(やばい、これで選ばれなきゃ終わりだ)」

「栄斗さんと組みたいです!」

 

 イヴはそう言った。

 

「そ、そんな...」

 

 男子は肩を落としている。

 なんというか、かわいそうだな

 

「委員長、俺とイヴ、二人三脚で。」

「はーい!」

 

 そう言って黒板に名前が書かれた。

 

「ふぅ、危なかった。」

「?何がですか?」

「...なんでもない。」

 

 そこからは、なんの問題もなく進行した。

__________________________________

 

__「はぁー疲れた...」

「何がつかれたのかしら?」

 

 昼休みに俺がうなだれてると、白鷺さんが来た。

 

「体育祭の競技のことですよ。」

「...あぁ、イヴちゃん人気だものね。」

「はい...」

「で、何に出るの?」

「二人三脚です。」

「...あなた、出来るの?」

「多分。」

 

 白鷺さんは素で心配してる。

 

「イヴちゃんを守るのも大変ね。」

「そうですけど、

 今はそれが生きる意味なんでね。」

「...そう。」

 

 無言になった。

 

「そろそろ、戻ります。」

「えぇ。」

 

 俺は教室に戻った。

___________________________________

 

「あ!栄斗さん!どこに行ってたんですか?」

「屋上だ。」

 

 イヴが来た。

 

「そうですか!」

 

 イヴはテンションが高い。

 

「イヴも剣道部員との昼食はどうだった?」

「はい!楽しかったです!」

 

 イヴは楽しそうだ。

 

「そういえば、栄斗さん?」

「なんだ?」

「なんで、私と二人三脚をしようと必死だったんですか?」

「...なんでもいいだろ。」

 

 俺はそそくさと去った。

 

「あ!栄斗さん!なんでなんですかー!」

_____________________________________

 

 放課後だ、イヴは今日、パスパレの練習らしい。

 

「じゃあ、栄斗さん!また明日!」

「あぁ、明日な。」

 

 そう言って、イヴは教室を出た。

 そして、俺は白鷺さんに電話をかけた。

 

「すいません、白鷺さん、おねがいします。」

『...相変わらず過保護ね。』

「そうっすか?」

『まぁいいわ、私も心配だし』

「おねがいします」

 

 電話を切った。

 

「はぁ、今日は少し早く寝るか...」

 

 そうして、俺の日常は過ぎていく。

 




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