タイトル変更して、また頑張ります!
第1話
「今日も完璧だ。」
俺は八舞栄斗。この春から共学化する花咲川に通う、高校二年生だ。
「早く食べて、家を出るか。」
俺は朝食を食べ始めた。
「__身支度、よし。持ち物よし。」
俺は身だしなみを確認した。
「...よし、行くか。」
俺は家を出た。
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学校に着いた。
「ここが、花咲川か。」
とりあえず、学校に入った。
「...入ったはいいが、待合室ってどこだ?」
「あの、どうしましたか?」
「?」
話しかけてきたのは、水色の髪の人だった。
「待合室に指定された場所が分からなくて。」
「良ろしければ、ご案内しましょうか?」
「ほんとですか?助かります。」
「えぇ、では、行きましょう。」
俺は後ろをついていった。
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「__ここですよ。」
「わざわざ、ありがとうございました。」
「いえ、問題ないですよ。」
「失礼ですが、お名前を伺っても?」
「あら?名乗っていませんでしたね。
私は氷川紗夜、三年生です。」
「俺は八舞栄斗です。二年生です。」
「あら?年下だったのですね?」
「はい。そうですね。」
「私は仕事があるので行きますね。」
「はい、ありがとうございました。」
「えぇ。」
そう言って、氷川さんはどこかに行った。
「さて、入るか。」
俺は待合室に入った。
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俺には友達がいない。
今までは放課後は家事のために早く帰ってたし。
「なぁ!そこの奴!」
「?」
急にチャラめな奴が話しかけてきた。
「なぁ、なんでそこに一人でいるんだ?」
「お前には関係ないだろ。」
「てか、お前って八舞栄斗だろ?」
「...なぜ、知ってる?」
「なんでって、いっつも学年一位に名前があったからな。」
「なんだ、俺と同じ学校だったのか。」
「俺は真波涼!よろしくな!」
「俺はよろしくしたくない。」
「ひどい!?」
真波はそう言ってる。
「__えぇ、これから顔合わせだ!楽しんでくれよ!」
教師が入ってきてそう言った。
俺は会場に移動した。
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俺は予定調和の如く、会場の隅っこにいた。
顔合わせは校長などの計らいとやらでパーティーだった。
「...めんどくさい。」
「もうちょい楽しめねぇか?」
真波がそう言ってきた。
「せっかく男子校から共学だぜ?楽しまねぇと!」
「...勝手に楽しんでろ。」
「そう言うなって!行こうぜ!」
「ちょ!引っ張んな!」
「__きゃ!」
誰かにぶつかってしまった。
「す、すいません。」
「い、いえ。大丈夫です...って、八舞君?」
「氷川さん。さっきぶりです。」
「えぇ。」
「え?栄斗、この人と知り合いなん?」
「この人は三年の氷川紗夜さんだ。案内をしてもらったんだ。」
「へぇ...やるじゃん!」
「何がだ?」
「あの、そちらの方は?」
「俺は真波涼っす!二年生です!」
「真波君ですね。よろしくお願いします。」
自己紹介を済ませた。
「氷川さんはどうしたんですか?難しい顔をしていましたが。」
「私は生徒会、風紀委員を兼ねてますので、見回りをしないといけないんです。」
「なるほど。大変ですね。」
「いえ、仕事なので。」
氷川さんは真面目みたいだ。
「...なぁ、栄斗、氷川さん。」
「なんだ?」
「なんですか?」
「あれ...」
真波が指をさした先には、ピンク髪の女生徒がセクハラを受けていて、ブロンドの人が止めてる光景だった。セクハラをしてるのはオタクっぽいやつだ。
「...いると思ったよ、あんな奴。」
「止めに行ってきます。」
「え?危ないですよ?」
「私の仕事です。そして、私は正しいことをします。」
「あ、ちょ...」
「八舞君たちはここにいてください。」
氷川さんは走っていった。
「__そこの生徒!やめなさい!」
「なんだ!?」
「「紗夜ちゃん!?」」
「あなたの行いは見ていました、今すぐその手を放しなさい!」
「うるさい!僕はこの二人に用があるんだ!外野は引っ込め!」
そいつは氷川さんを押し飛ばした。
「きゃっ!!」
「「紗夜ちゃん!」」
「僕に逆らうから、こうなるんだ!」
そいつはそう言って、さっきの二人に向きなおった。
「ひでぇな、あれ。」
「...」
「栄斗?」
「真波、教師への報告、頼む。」
「え!?栄斗!?」
俺は騒ぎの中心に向かった。
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「さぁ!僕と一緒に__」
「おい。」
「もう!なんなんだ!次々と!」
いらだっているようだ。
「八舞君!?」
「氷川さん、大人しくしててください。足と手、捻ったでしょ?」
「!?」
氷川さんは驚いている。
「さてと...」
俺は男のほうに向きなおって。
「おい、お前。選べ、帰るか叩き潰されるか。」
「は?」
「聞こえないのか?選べと言ったんだ。」
「なんで選ばなくちゃいけないんだ?」
「自覚しろよ、お前今、この場で最高に浮いてるんだぜ?」
「僕は僕に相応しい女の子と相応しい接触をしてただけだ!正しいのは僕だ!」
開き直ってやがる。
「だから___ぐへっ!!??」
「お前、親に甘やかされ過ぎだ。」
俺はそいつを殴った。
「自分の身の程を知れ。お前に人を選ぶ権利もスペックもない。」
「ぐ、な、なんなんだ...?」
「あ?」
「お前は何なんだ!?」
「俺か?俺は八舞栄斗だ。」
一応、自己紹介しておいた。
「まぁ、帰るか続けるか選ばせてやるよ。最終だぞ?」
「く、くそ!!覚えてろ!!」
そいつは外に走っていった。
「...」
俺は氷川さんの方を向いた。
「大丈夫ですか?氷川さん?」
「...なんで、来たんですか?」
「危ないと思ったからです。」
「...私はそんなに、頼りないでしょうか...」
「とりあえず、保健室に行きましょう。応急処置しないと。」
「あの、話を__きゃあ!!///」
俺は氷川さんを抱きかかえた。
「足、ひどいでしょ?お連れしますよ。」
俺は保健室に向かった。
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保健室に来た。
先生はいない。多分、騒動の始末に行ったんだろう。
「えーっと、包帯に湿布は...っと。」
「あの...八舞君?」
「はい?」
「なぜ、私にここまでしてくれるんでしょうか?」
「まぁ、恩がありますからね。恩返しですよ。」
俺はそう答えた。
「...情けないですね、私は。」
「どういうことですか?」
「私じゃ男子を止められません。こんなのじゃ___」
「いや、氷川さんは立派ですよ。」
「__え?」
「あの状況で止めに入ったのは氷川さんだけです。氷川さんは正しいんです。卑下する事はないですよ。」
「...お優しいんですね。」
「いえ、当然の事です。」
俺は氷川さんを応急処置した。
「__まぁ、こんなものでしょうか。」
「ありがとうございます。」
「さて、どうしますか?戻りますか?」
「はい。先生方に報告しなくては...っつ!!」
氷川さんは立ち上がったが、まだ痛そうだ。
「肩くらい、貸しますよ?」
「...お願いします。」
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俺たちは会場に戻っていた。
「__八舞君はなんで私にここまでしてくれるんですか?あって間もないのに...」
「氷川さんが正しい人だからですよ。」
「そうなんでしょうか?」
「そう、俺なんかと違う、評価される正しさ。」
「え?どういう___」
「はい、着きましたよ。」
「え、あ、はい。」
俺たちは会場に入った。
「__私は先生方に報告に行きます。」
「はい、お気をつけて。」
氷川さんが去って行った。
「...やけに視線を感じるな。」
「よう!栄斗!」
「真波?」
「おう!言われた通り教師に報告しておいたぜ!」
「...悪いな。」
「いいっていいって!あ、それと__」
真波がそう言うと、二人の女生徒が近づいてきた。
「あれ?さっきの。」
「えぇ、初めまして、白鷺千聖よ。」
「丸山彩だよ。」
「白鷺さんと丸山さんですね。俺は八舞栄斗です。」
俺は頭を下げた。
「さっきはありがとね。」
丸山さんがそう言った。
「大丈夫ですか?」
「う、うん!大丈夫だよ!」
「感謝するわ、八舞君。」
「いえ、俺は氷川さんにのっかっただけです。お礼は氷川さんに言ってください。」
俺はそう言って、真波に聞いた。
「真波、あれから何もなかったか?」
「あぁ。でも...」
「なんだ?歯切れが悪いな。」
「まぁ、時期にわかるよ。」
「(なんなんだ?)」
さっきから視線も感じるし、様子が変だな。
「まぁ、いいか。」
俺は疑問を残し、残り時間を過ごした。
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”紗夜side"
紗夜は教師への報告を済ませ、椅子に座っていた。
「(八舞君、彼は何者なんでしょう?あの言葉も...気にかけておく必要がありますね。)」
「...なんでしょうか、放っておいたら、ダメな気がします。」
紗夜はそう思うのだった...
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