恋愛のブシドー   作:火の車

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紗夜ルート2話です!


第2話

 顔合わせから翌日、俺はいつも通りの朝を過ごしていた。

 

「はぁ、昨日は大変だった。」

 

 俺はいつもの時間に家を出た。

_________________________

 

 学校に着いた。

 

「おはようございます。八舞君。」

「氷川さん?早いですね?」

「えぇ、風紀委員の仕事があるので。」

「なるほど。お忙しいんですね。」

「いえ、仕事なので。」

 

 真面目な人だ。

 

「よろしければ、一緒に行きますか?」

「え?良いんですか?」

「えぇ。」

 

 氷川さんがそういうのは意外だった。

 

「いきましょう、八舞君。」

「あ、はい。」

 

 俺たちは下駄箱に向かった。

_________________________

 

 俺は下駄箱をあけると。

 バサバサ!!

 

「...はい?」

「__どうしたんですか、八舞...君?」

「...これは、何なんでしょう?」

 

 俺はこの時点で結構泣きたかった。

 

__話を聞いてみると、俺は時の人になったようだった。

 俺は教室にいる。

 

「はぁ、なんでこうなった?」

「あ!栄斗!」

「は?真波?何で?」

「俺も同じクラスだぜ!」

 

 まじかよ...

 

「そういえば、お前、このこと知ってただろ?」

「あぁ!知ってたぞ!」

「やっぱりか...」

 

 俺は心の中で頭を抱えた。

_________________________

 

 俺は今、屋上にいる。

 春なだけあって結構快適だ。

 

「...なんで、こんなにいいところなのに人がいないんだろうな。」

「__さぁ、なんででしょうか。」

「氷川さん...?」

 

 氷川さんが来た。

 

「今からお昼ですか?」

「はい、そうです。」

「ご一緒しても?」

「はい、構いませんよ。」

「失礼します。」

 

 氷川さんは俺の近くに座った。

 

「__八舞君は手作りですか?」

「はい、一人暮らしなので。」

「そうなんですか?なぜ__」

「氷川さん、卵焼き食べてみてくれないですか?」

「え?あの...」

「意見を聞きたいので、お願いします。」

「...分かりました。」

 

 氷川さんは話しをそらされて不服そうだったが、卵焼きを食べた。

 

「__!お、美味しい...!」

「そうですか?よかったです。」

 

 反応はいい。

 

「どうしたら、ここまで?」

「うーん、慣れ、じゃないですかね?」

「慣れ、ですか。」

「氷川さんは普段、料理はしないんですか?」

「私は、普段は...」

 

 しないようだ。

 

「八舞君。」

「はい?」

「私に料理を教えてください。」

「え?」

 

 氷川さんはそんなことを言い出した。

 

「なんでですか?」

「八舞君は料理上手そうですし。私も出来るようになりたいんです。」

「...」

 

 氷川さんの目はまっすぐだ。

 ただ、目標を追いかける、まっすぐな目。

 

「いいですよ。俺の家でいいですか?」

「!はい、構いません。」

「じゃあ、時間があるときに__」

 

 持っている手帳に連絡先を書いて。

 

「こちらに連絡してください。」

「はい、わかりました。」

 

 俺は昼食を食べ終えた。

 

「__じゃあ、俺はこの辺で。」

「はい、また。」

 

 俺は屋上を出た。

_________________________

 

 放課後だ。

 俺は足早に教室を出た。

 

「__今日の夕飯はどうするか。」

 

 そんなことを考えてるとパンの匂いがしてきた。

 

「そういえば、朝食用のパンなかったな。」

 

 俺はパン屋に入った。

 

「いらっしゃいませー!って君は...」

「?」

 

 入ると、女の子がいた。俺に見覚えがあるようだ。

 

「君って、八舞栄斗、だよね?」

「そうだが、君は?」

「あれ?覚えてない?同じクラスの山吹沙綾だよ!」

「...悪いな、自己紹介は聞き流してた。」

「あー、そうゆうことね。」

「生憎、興味がなくてな。」

 

 俺はそう言った。

 

「そういえば、来るのは初めてだよね?ゆっくり見て行ってよ!」

「あぁ、そうする。」

 

 俺はパンを見ていった。

 

「ほぅ。」

 

 ここのパンは品質が言い。

 

「...いい仕事をしている。」

「そう?ありがと!」

「...聞いてたのか。」

 

 山吹は気づいたら後ろにいた。

 

「ここのパンはいいな。これからはパンを買うときはここにしよう。」

「お!常連さんになってくれるのかな?」

「まぁ、そういうことだ。」

 

 俺はいくつかパンを購入した。

 

「ありがとうございましたー!」

 

 俺は店を出た。

 

「後は食材だな。」

 

 俺は買い物を済ませ家に帰った。

_________________________

 

「__さて、夕飯の準備を__」

 

 ピロリン♪

 機械音が鳴った。

 

「氷川さんか?」

 

 案の定、氷川さんだった。

 氷川さんしか登録してないからな。

 

『氷川紗夜です。よろしくお願いします。』

 

 生真面目だな。

 

『料理を教えてもらうのは、一週間後でも、大丈夫でしょうか?』

 

 そう書いてあったので、大丈夫です、と返信した。

 

「さて、始めるか。」

 

 俺は夕飯の準備を始めた。

_________________________

 

 ”Roselia”

 

「...紗夜、手の調子は大丈夫かしら?」

「はい、問題ありません。」

「でも、珍しいね、紗夜がケガをするなんて?」

「...少し、男子に不覚を取りました。」

「え?大丈夫だったんですか!?紗夜さん!?」

「えぇ、大丈夫でしたよ。」

「確か...助けてくれた...男子がいたとか...」

「白金さん!?どこでそれを?」

「...へぇ~、気になるな~☆」

「そうね、興味があるわね。」

「氷の姫を救いし...えっと...王子様!!」

「宇田川さん!?」

「王子様か~、あこ、いい事言うじゃん!」

「だよねだよね!リサ姉!」

「...八舞君はそんなのじゃないです。」

「へぇ~、八舞君っていうのか~」

「は!しまっ__」

「あこ!抑えて!」

「うん!リサ姉!」

 

 あこは紗夜を抑えた。

 

「でさ、紗夜。その八舞君ってどんな人なの?お姉さん、気になるな~☆」

「私も少し、興味があるわ。」

「私も...」

「湊さんと白金さんまで...」

「じゃあ!話してよ!」

「仕方ないですね...一言でいうなら、陰のある人、でしょうか。」

「?前までの紗夜みたいな感じ?」

「...私なんか、比じゃありません。もっと、深く、そして暗い。」

「...少し、会ってみたいわ。」

「湊さん!?」

「もし、紗夜の話が本当なら、そいつは危険よ。だから、私が見定める。」

「私も行くよ。」

「今井さんまで!?」

「うん、友希那が心配だから。」」

「私も行きたいです!」

「私も...です。」

 

 紗夜は栄斗に『バンドメンバーも一緒にいいでしょうか?』と送り『構いませんよ。』と返ってきた。

 

「大丈夫なようです。」

「そう、じゃあ、一週間後、行くわよ。」

 

 友希那はそう言い放った。

 

「...ごめんなさい、八舞君。」

 

 こうして、栄斗と紗夜の受難は始まる...




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紗夜ルートでは主人公が結構暗くなるかもです。

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