恋愛のブシドー   作:火の車

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紗夜ルート3話です!


第3話

 今日は氷川さんに料理を教える日だったな。

 

「そういえば、バンドメンバーも来るって言ってたな。」

 

 氷川さんがバンドをしてるのは結構、意外だった。

 

「...まぁ、いいや。」

 

 俺は授業中なので眠りについた。

_________________________

 

 放課後だ。俺は氷川さんに校門で待っていてと言われてたので、校門に向かった。

 

「__お待たせしました。」

「あ、氷川さん。どうも。じゃあ、行きましょうか。」

「あ、すいません。もうすぐ、皆さんが___」

「__おーい!紗夜ー!!」

 

 多分、氷川さんのバンドメンバーであろう人たちが来た。

「お待たせしました!紗夜さん!」

「待たせたわね、紗夜。」

「お待たせ~、紗夜!あ、そっちの男子が?」

「はい、八舞君です。」

「そっかそっか~。君が...」

「...」

 

 なんか、品定めされてるみたいだ。

 

「あの、何か?」

「いやいや~何でもないよ~!」

「...(嘘だな。)」

 

 俺は気にせず話を進めた。

 

「そういえば、バンドメンバーは四人なんですか?」

「いえ、後一人います。」

「__お待たせ...しました。」

「来ましたか、白金さん。」

「あれ?この人って。」

「この学校の生徒会長ですよ?」

「どこかで見たことあると思った。」

「みんな揃ったし、行こうよ!」

「そうね、早く行きましょう。」

 

 そうして、俺の家に向かった。

_________________________

 

「ここです。」

「ここが。」

 

 俺の家はマンションの二階だ。

 

「まぁ、入ってください。」

 

 俺たちは家に入った。

 

「__へぇ、部屋めっちゃ綺麗じゃん!」

「そうね。」

「...まぁ、お茶でも出すので、適当に座っててください。」

 

 俺はそう言った。

 

「一応、麦茶か紅茶かコーヒーがありますが、何がいいですか?」

「私はコーヒーがいいわ。」

「私は...麦茶かな!」

「私は紅茶を。」

「私も...紅茶で。」

「私は...」

「そういえば、ジュースもあった、それにするか?」

「あ!それがいいです!」

「じゃあ、用意してきます。」

 

 俺はキッチンに行った。

 

「...今のところは...」

「問題はないよね、でも...」

「私たちを...警戒していると言うか...」

「わが邪眼を恐れ...」

「一歩引いてるよね~」

「えぇ。」

「この部屋も綺麗というより、生活感がないわ。」

「うん、なんて言うか...」

「無色...でしょうか?」

「うん!それだよ、燐子!」

 

 紗夜以外のロゼリアのメンバーは栄斗の事を疑っている。

 

「__お待たせしました。どうぞ。」

 

 俺は飲み物を出した。

 

「___それで、氷川さん。料理を教えてほしいと言ってましたが、何が知りたいんですか?」

「八舞君は何からがおすすめですか?」

「そうですね...基本的な和食でしょうか、家庭科の知識があるなら。」

「お!分かってんじゃん!」

「え?」

 

 今井さんが反応してきた。

 

「和食は基本だよね~!」

「今井さん、料理するんですか?」

「うん!結構やってるよ!」

「...なんで、俺に教わろうとしたんですか?」

「なんとなくです。」

「まぁ、いいですけど。じゃあ、始めましょう。」

「はい。」

 

 氷川さんを連れてキッチンに向かった。

 

「__じゃあ、始めましょう、最初は__」

 

 そうして、俺は氷川さんに色んなことを教えた。

 

「__まぁ、これで完成です。」

「...まさか、私がここまで手際が悪いなんて...」

「いや、慣れてないにしては上出来ですよ。」

「そうですか?」

「はい。すぐに上達します。」

 

 俺たちはリビングに戻った。

 

「あ!紗夜!終わったの?」

「はい。お待たせしました。」

「__皆さん食べていきますか?」

「え!良いの!?」

「はい、問題ないです。」

「じゃあ、いただいていくわ。あこと燐子は大丈夫かしら?」

「はい!大丈夫です!」

「私も...大丈夫...です。」

「じゃあ、用意してきます。」

 

 俺は用意しに行った。

_________________________

 

「というわけで、用意ができました。」

「ありがとう。」

「ありがと☆」

「ありがとうございます。」

「ありがとうございます!」

「ありがとう...ございます。」

 

 ロゼリアの皆は食べ始めた。

 

__ほとんど食べ終えたころだった。

 

「(焦げ臭い?)」

 

 窓の方を見ると、火種があった。

 

「皆さん!今すぐ出てください!!」

「え?どうしたの?」

「どうでもいいです!早く!!」

 

 俺は皆を追い出した。

 

「(俺は学校の用意と服と通帳あれば生きていけるな)」

 

 俺は必要なものをまとめて、家を出た。

_________________________

 

 しばらくして、俺の家は火事になった。

 

「__ふぅ、危なかった。」

「ちょ!これ、どういう事!?」

「多分、放火ですね。」

「放火ですねって、大問題じゃないですか!」

「皆さんは大丈夫でしたか?」

「私は大丈夫だったわ。」

「私も大丈夫かな。」

「私も問題ありません。」

「私も大丈夫でした...」

「私も...です。」

 

 皆は大丈夫みたいだ。

 

__消防車が来た。

 それから消化が開始され、原因と思われる火炎瓶が見つかった。

 もう少しサイズが大きければ危なかったらしい。

 

「__八舞君。」

「はい?」

「これから、どうするんですか?」

「...どうしましょう?」

 

 家がないのは割と困るな。

 

「まぁ、復旧はそこまでかからないらしいですから、大丈夫ですけどね。」

「それまで、どこで寝泊まりするんですか?」

「そうですね、ネットカフェとかですかね?」

「不健康です!」

 

 氷川さんがそう言った。

 

「と言われましても、こうするしか選択肢がないんですが。」

「__じゃあ、私の家に来るといいわ。」

「湊さん!?何言って__」

「私の家は両親が滅多に帰ってこないし、なにより...」

「なにより?」

「私は、料理ができないわ。」

 

 湊さんはそう言った。

 

「え?いつも、どうやって生活してるんですか?」

「リサが家に来てくれるわ。」

「なるほど。」

 

 今井さん、大変そうだな。

 

「リサの負担も減らせるから、家賃代わりに家事をしてくれると嬉しいのだけれど、どうかしら?」

「どうかしら言われましても、いいんですか?」

「問題ないわ。別に私をどうこうする気もないでしょう?」

「まぁ、そうですね。」

「なら、来るといいわ。」

 

 湊さんがそう言うので...

 

「じゃあ、お世話になります。」

「八舞君!?」

「いいんですか!?友希那さん!?」

「大丈夫よ、あこ。」

「まぁ~私もいるし、大丈夫じゃない?」

「今井さんが...そう言うなら。」

 

 皆がそう言ってるが。

 

「お世話になります、湊さん。」

「えぇ、八舞君。」

 

 そうして、俺の湊家への臨時移住が決まった。

 




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