恋愛のブシドー   作:火の車

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紗夜ルート7話です!




第7話

 昨日の一件の後、ロゼリアの皆は家に帰っていった。

 俺は部屋であの張り紙を見ていた。

 

「ロゼリアの皆が来てる時に二回か。」

 

 俺は考え込んでいた。

 

「特定の誰かを狙ってるのか?それとも、全員か?」

 

 それだと、花咲川の生徒って言う目撃証言が使いずらい。

 

「...なんにしても、俺がみんなを守らないと。」

 

 俺は一旦、眠りについた。

_________________________

 

 翌日、俺はいつもより早く家を出た。

 目的は氷川さんと鉢合わせるためだ。

 

「(いた。)氷川さん!」

「あれ?八舞君?お早いですね。」

「偶々、早く起きすぎてしまって...。学校までご一緒してもいいですか?」

「はい、構いませんよ。」

 

 俺は氷川さんと学校に行った。

 登校中は特に誰かに着けられてる様子は無かった。

 

「__どうしたのですか、八舞君?」

「いや、なんでもないですよ。」

 

 俺たちは下駄箱に行った。

 

「...相変わらずですね、八舞君。」

 

 俺の下駄箱にはいくつもの手紙が入っていた。

 

「...勘弁してほしいものです。」

「少しは喜んでもいいと思うのですが...って、これは?」

「氷川さん?」

 

 氷川さんの下駄箱にも手紙が入っていた。

 でも、少し形がおかしい。

 

「珍しいですね?」

 

 氷川さんはそれを取ろうとした

 

「氷川さん、ストップ。」

 

 俺は氷川さんの腕を掴んだ。

 

「ちょっと!八舞君!?///」

「...これ、罠です。」

「え?」

 

 氷川さんは驚いている

 俺は氷川さんの下駄箱に入ってた手紙を開けた。

 

「いっつ...。やっぱりか。」

「八舞君!血が__」

「これ、開けたら手を切るようにカッターの刃が入ってましたよ。」

「だ、大丈夫なんですか!?」

「これくらい、大したことはないです。」

 

 俺は心配そうな氷川さんにそう言った。

 

「白金さんの下駄箱も確認しておきましょう。もしかしたら仕掛けてるかもしれない。」

「え、えぇ。」

 

 俺たちは白金さんの下駄箱を確認しに行った。

 が、白金さんには何もしかけられていなかった。

 

「(狙いは氷川さんと俺か?)」

「保健室に行きますよ、八舞君。」

「え?なんでですか?」

「なんでって、あなたの手当てのためですよ。」

「手当?...あ、血が出てるんだった。」

「だったって...」

「あはは、忘れてました。」

「全く...」

 

 氷川さんは呆れたように言った。

 俺は保健室で手当てをして、氷川さんについて行った。

 

「...狙われてるのは、私、なんでしょうか...?」

 

 氷川さんは不安そうに言った。

 

「...その可能性が現時点で一番高いですね。」

「やはり、そうですか...」

「でも、心配はいりません。」

「え...?」

「俺が守りますから。問題なんかないです。」

 

 俺はそう言った。

 

「八舞君、無理はいけませんよ?」

「大丈夫ですよ。あ、お昼一緒に食べませんか?」

「え!?///......構いませんよ。でもなぜ?」

「俺といてくれた方が守りやすくなるので。あと、安心なので。」

「わかりました。では、お昼休みにですね。」

「はい。俺が迎えに行きますので、出来るだけ誰かといてください。」

「はい。」

 

 俺と氷川さんは分かれた。

_____________________________

 

「よう!栄斗!久しぶりだな!」

「...真波か。」

「なんだ?難しい顔して?」

「少し、困ったことがあってな。」

「...てか、お前、少し表情が柔らかくなったか?」

「?」

 

 真波は突然そう言ってきた。

 

「何と言うか、壁がなくなって来たな!」

「...俺にはわからんな。」

「そうか?俺は少なくともそう思うぞ?いやー嬉しいな!」

「何がうれしいんだか。」

「そりゃあ、友達らしくなってきたからな!」

「...そうか。」

「え?否定しないの?」

「否定してほしいのか?」

「いや、俺としてはされなくていいが、驚いた。」

「まぁ、お前は裏なんかなさそうだからな、友達と思ってもいいと思ったんだ。」

「お、おぉう。」

「ま、よろしくな。涼。」

「!?名前を呼んだだと!?」

「...お前も呼んでるだろ。」

「あ、そっか。」

 

 そんな他愛のない話をし、朝の時間を過ごした。

_________________________

 

 昼休みになった。

 

「よし、行くか。」

「あれ?どこか行くのか?」

「あぁ。」

 

 俺はそう言って教室を出て、三年の教室に向かった。

 

「__えーっと、ここだな。」

「あら?あなたは?」

「あ!八舞君だ!」

「丸山さんと白鷺さん...ですよね?」

「えぇ、あってるわ。」

「三年の教室に何か用なの?」

 

 丸山さんが聞いてきた。

 

「はい。氷川さんとお昼を食べようと思って。」

「「!?」」

「...?」

 

 丸山さんと白鷺さんは驚いた顔をしている。

 

「どうかしましたか?」

「う、ううん!何でもないよ!」

「そうよ、なんでもないわ。紗夜ちゃんなら教室にいるわ、早く行ってあげなさい。」

「はい。ありがとうございます。」

 

 俺は教室に入った。

 

「...ねぇ、千聖ちゃん?」

「...何かしら、彩ちゃん?」

「あの二人って...」

「多分、違うわ。」

 

 二人はそんな会話をしていた。

_________________________

 

「お待たせしました、氷川さん。」

「そんなに待っていませんよ?」

「こんにちわ...八舞君。」

「白金さん、こんにちわ。」

 

 氷川さんと白金さんが一緒にいた。

 

「白金さんもお昼一緒に食べますか?」

「私は...生徒会のお仕事で、すぐにいかないと...いけないです。」

「そうですか。頑張ってください。」

「はい...」

 

 白金さんは教室を出た。

 

「じゃあ、食べましょうか。」

「えぇ。」

 

 俺たちはお昼を食べ始めた。

 

「...氷川さん?」

「はい?」

「生徒会の仕事って、こんなに長いんですか?」

「そういえば、少し長すぎるような__」

「__氷川さんはいますか!?」

 

 突然、ツインテールの女の子が入ってきた。

 

「どうしました?市ヶ谷さん?」

「白金さんが階段から落ちたんです!」

「何!?」

 

 俺は立ち上がって、その女の子に質問した。

 

「状況はどんなだ!容体は!」

「な、なんだお前!?」

「そんな事はどうでもいい。質問に答えろ。」

「...白金さんは教室に戻る途中だった、と思う。容体は手首をひねってる。あと、誰かに押されたって言ってた。」

「くそが!」

 

 完全に油断してた。狙いは氷川さんだと決めつけていた。

 

「八舞君、白金さんの所に行きましょう。」

「はい。」

 

 俺は白金さんのいる保健室に向かった。

_________________________

 

「__白金さん!大丈夫ですか!?」

「!...や、八舞君?大丈夫...です。」

「よかった...」

「よかったです、白金さん。」

「氷川さんも...ありがとうございます...」

 

 白金さんは大丈夫そうだった。

 

「...誰かに押されと言うのは、本当ですか?」

「はい...」

 

 白金さんは不安そうにしている。

 

「すいません。俺が油断したばっかりに。」

「そ、そんなことはないです!私が...しっかりしていれば...」

「二人とも、自分を責めるのはやめましょう。」

 

 氷川さんはそう言った。

 

「...あと、分かったことがありますよね?八舞君?」

「はい。犯人は確実に花咲川にいます。」

「そうですね。」

「でも、一応、湊さんと今井さん、宇田川さんとも放課後に合流しましょう。」

 

 俺はそう言って。二人を教室に送ってから、教室に戻った。

_________________________

 

 放課後だ。

 俺は三年の教室に急いで向かった。

 

「__よし、二人ともいるな。」

 

 俺は教室に入った。

 

「お待たせしました。」

「いえ、私たちもさっき終わったところです。」

「こんにちわ!八舞君!」

「こんにちわ。」

「丸山さんに白鷺さん?」

「話は聞いたわ。ロゼリアが危ないみたいね。」

「はい。」

「私たちも紗夜ちゃんと燐子ちゃんと一緒にいるようにするわ。」

「ありがとうございます。助かります。」

 

 白鷺さんたちも協力してくれるみたいだ。

 

「氷川さん、白金さん。とりあえず、ほかの三人と合流しましょう。誰が狙われるか分からいですから。」

「はい。」

「はい...」

「それじゃあ、お二人もお気をつけてください。」

「うん!頑張ってね!八舞君!」

「気を付けておくわ。」

 

 俺たちは学校を出た。

_________________________

 

 その後、皆と合流した。

 そして、俺の家に集まっていた。

 

「__今回、白金さんが被害に遭いました。俺の責任です、すいません。」

「八舞君の気に病むことじゃないわ。」

「そうだよ!」

「...でも、これで誰が狙いか分からなくなりました。」

「そうですね。」

「はい、最初は氷川さん狙いかと思っていました。でも、現にこうして白金さんが狙われてます。犯人が花咲川にいることは確実です、でも、湊さんたちが狙われないとも限らない。」

 

 俺は頭を抱えた。

 

「何が狙いだ?最初は放火、次にカッターの入った手紙、そして突き落とす?」

 

 考えれば考えるほど分からない。

 

「(どうする?犯人を捕まえるのは大事だが、一番はロゼリアへの被害を最小限にすることだ。そうするには...)」

「八舞君?どうしたんですか?」

「...これしかない。」

「え?」

 

 俺はこういった。

 

「皆さん、俺の家にしばらく泊まりませんか?」

 

 沈黙が流れる。

 

「あ、あのー八舞君?」

「なんですか?今井さん?」

「なんで、その結論に至ったのかな?」

「皆さんを守るにはこうするのが一番だと思ったからです。そして、皆さんの家族も。」

「...確かに、そうかもしれないわ。」

「確かに、被害は抑えられるかもしれないですね。ですが、大丈夫なんですか?」

「何がですか?」

「食事などは...」

「それなら大丈夫です。用意できますので。」

「白金さんと宇田川さんはどうですか?」

「私は...八舞君の言う通りにします...」

「あこもそれがいいと思います!」

「うーん、まぁ、そうだよね。私もそれがいいと思うかな!」

 

 意見が一致した。

 

「じゃあ、生活必需品など取りに行きましょう。俺もついて行きます。」

 

 一旦、家を出た。

_________________________

 

 各自、必要なものを揃え、家に戻った。

 

「とりあえず、しばらくは泊まれますね。」

 

 俺は確認を取った。

 

「こんな状況だけど、皆とお泊りってわくわくするね!」

「リサ、ふざけていては駄目よ。」

「そうです、今は危機的状況なんですよ?」

「でもさー」

「いえ、今井さんくらい心余裕があった方がいいかもしれないです。」

 

 俺はそう言った

 

「ただでさえ、心労が溜まるので、楽にしてた方がいいです。」

「そうかしら?」

「はい。」

 

 俺は夕飯の用意をした。

 

「八舞君、手伝いましょうか?」

「氷川さん?...じゃあ、野菜を切って貰えますか?」

「はい、お安い御用です。」

「...八舞君、私も手伝うわ。」

「友希那!?」

 

 今井さんが驚いてる。

 

「あの、友希那がお手伝い!?...初めて見た...」

「リサ、あなた失礼ね。私も出来るわ。」

 

 と、本人は言ってるが、俺も少し心配だ。

 

「...じゃあ、食器を出していてもらえないでしょうか。」

「そんなことでいいの?」

「はい。」

 

 湊さんは食器を出しに行った。

 

「...早く作らないと。」

 

 俺は急いで夕飯を作った。

 

「__できました。」

「美味しそうだわ。」

「うん!そうだね、友希那!」

「流石、八身君ね。」

「はい...そうですね。」

「八舞さんすごいです!」

「...まぁ、早く食べてください。」

 

 皆は食べ始めた。

 

「八舞君は食べないのかしら?」

「はい、まだすることがあって。」

「そう。」

 

 俺は自室に戻った。

 

「__今後、どう動いてくる?」

 

 俺は考えていた。

 

「しばらく、皆は大丈夫だと思う。でも、長くはもたない。早く片をつけないと。」

 

 俺は例の張り紙を見ていた。

 

「...次は、どう来る?」

 

 考えてるうちに時間が過ぎた。

 

「八舞君?」

「ん?湊さん?どうしたんですか?」

 

 俺は部屋から出た。

 

「どうしました?」

「お風呂はどうすればいいかしら?」

「あ、多分そろそろ沸くと思います。」

「そうなの?」

「はい、時間で設定しているので。」

「...八舞君はご飯とかは大丈夫なのかしら?」

「はい、大丈夫ですよ?」

「...そう。」

 

 湊さんはリビングに戻っていった。

 

「心配してくれてたのか?」

 

 俺は自室に戻った

 そして、一日が終わった。

_________________________

 

 皆が家に来て二週間ほどたった。

 皆はこっちの生活に慣れたみたいだ。

 だが、犯人は何も動いてこない。

 

「...どう言うことだ?」

「どうしました?八舞君?」

「いえ、なんでもないですよ。」

 

 俺たちは朝食をとっていた。

 

「そういえば、八舞君?」

「はい?」

「ここの所、眠っていますか?」

「...」

 

 氷川さんは鋭いな。

 

「いえ、あまり。」

「無理はいけませんよ?」

「問題ないですよ。」

 

 俺はそう答えた。

 

「今日はロゼリアの練習ですよね?」

「えぇ、その予定よ。」

「すいません、私は少し遅れます。」

「あら?そうなの?」

「風紀委員の仕事があって、少し。なので、八舞君も先に行っててください。」

「はい。」

 

 俺はそう答えた。

 

「__そろそろ時間ですね、行きましょう。」

 

 俺たちは家を出た。

_________________________

 

「おーっす!栄斗!」

「涼か。」

「今日も難しい顔してんなー!」

「安心できる立場じゃないからな。」

「例の、あれか?」

「あぁ。」

「俺も頼れよ?手伝うから。」

「もしもの時は頼む。」

 

 そういう話をした。

_________________________

 

 放課後になった。

 

「白金さんを迎えに行くか。」

 

 俺は三年の教室に向かった。

 

「__白金さん。」

「あ、八舞君。」

「あれ?氷川さんはもう行ったんですか?」

「はい...早く練習に行きたいからと。」

「なるほど。じゃあ、行きましょうか。」

「はい。」

 

 俺たちはライブハウスに向かった。

_________________________

 

「あら、八舞君、燐子、来たわね。」

「おまたせしました。」

「私たちもさっき来たところよ。早速入りましょう。」

 

 俺たちは練習を開始した。

 そして、一時間ほど経った。

 

「__紗夜、遅いわね。」

「そうですね。」

「確か...一時間以内には来れると...言ってました。」

 

 その時、終えに電話がかかってきた。

 

「涼か、どうした?」

『やばい、氷川さんって風紀委員の人だよな?』

「あぁ、そうだが。」

『早く来い!氷川さんが連れていかれた!』

「何!?誰にだ!?」

『お前が顔合わせの時に殴ったやつだ!ほかにも何人かいる!』

「まさか...あいつか!わかった、すぐ行く!絶対に一人で行くな!」

 

 俺は電話を切った。

 

「__行かないと!」

「私たちも行くわ!」

「危険です!待っててください!」

「...仲間のピンチを見逃すことは出来ないわ!」

「...わかりました。」

 

 俺たちは全員で学校に向かった。

_________________________

 

「栄斗!」

「涼!氷川さんはどこだ!」

「多分、体育館だ。」

 

 俺たちは体育館に向かった。

_________________________

 

「__氷川さん!!」

「来たか、八舞栄斗。」

「やっぱり、お前が犯人だったか。」

「あぁ、そうさ。君には火事で死んでもらいたかったけどね。」

「なんで、ロゼリアに手を出す?」

「簡単さ。君を絶望させて、ロゼリアを僕のものにする。」

 

 そいつはそう言った。

 

「僕はロゼリアのファンなんだ。」

「...ほう、顔合わせの時、氷川さんを邪険にしてたみたいだが?」

「あれは一種の気の迷いさ。」

「ものは言いようだな。」

 

 湊さんが話し出した。

 

「早く紗夜を返しなさい。」

「君が湊友希那か!大丈夫!君も僕のものになるから!」

「...不快だわ。」

 

 湊さんの顔が青くなっている。

 

「氷川さんはどこだ?」

 

 そろそろ、キレそうだ。

 

「氷川さんは...おい、連れてこい。」

 

 取り巻きみたいなやつに声をかけた。

 氷川さんは縛られている。

 

「んー!!んー!!」

「紗夜さん!!」

「紗夜!!」

「__うるさいぞ!!」

 

 そいつは氷川さんを蹴った。

 

「全く、僕に逆らうな!」

「...ありゃ、ひでぇ。」

「紗夜!」

「早く、助けないと!」

「紗夜さん!」

 

 皆が氷川さんの方に向かったが...

 

「__止まれ!!!」

 

 俺は止めた

 

「や、八舞君?」

「...あいつは俺が殺します。」

「え、ちょ!八舞君!」

 

 俺は歩き出した。

 

「なんだ、君から来てくれるのか。僕を殺すとか言ってたけど、恨みで殺したいのは僕だ!」

 

 取り巻き二人が出てきた。

 

「こいつから、お前を殺せば金が出るからな。」

「卑怯でも殺すぜぇ!!」

「僕の分も残していくんだぞ!」

 

 調子に乗ってんな。

 

「...大変だな、ゴミの協力者なんて。」

 

 俺は取り巻きの腕を折った。

 

「うごぉぉぉ!!」

「うがぁぁぁ!!!」

「...かわいそうに。」

 

 俺は歩いた。

 

「お、おい!お前ら!こいつを止めろ!!」

「無理だろ。折れてんだから。」

 

 発狂してる。

 

「ち、近づくな!!こいつを殺すぞ!!」

「んん!!」

 

 氷川さんにナイフを突きつけた。

 

「「紗夜!!」」

「「紗夜さん!!」」

「...涼、抑えてくれ。」

「何?__うわ!!」

 

 涼がいつの間にか後ろに回っててくれた。

 

「これでいいか?栄斗?」

「十分だ。皆!今のうちに氷川さんを!」

 

 皆が氷川さんに駆け寄る。

 

「__はぁはぁ、助かりました。」

「よかったぁ、紗夜!!!」

「ちょ!今井さん!?」

 

 氷川さんは解放された。

 

「...さてと、涼、下がってろ。」

 

 涼は下がった。

 

「...覚悟はできてるな?クズ野郎。」

「くそが!」

 

 また発狂しだした

 

「くそ!なんで、なんで僕ばっかり!!こいつに殴られてから学校ではごみを見る目で見られ!教師からは問題児扱い!全部、全部、お前のせいだ!八舞栄斗!詫びろよ!お前が死んで僕に詫びろ!!」

「知るか。」

 

 俺は眼鏡ごと顔面を殴った。

 

「ぎゃー!!目が、目が!!」

「もう一発...」

「ま、まて!目にガラスが__」

「うるさい」

「ぐふっ!!!」

 

 吹っ飛んでいった。

 俺は距離を詰めて殴り続けた。

 

「おら、立てよ、殺すぞ。」

「...な、なんで、僕がこん...な__ぐふっ!!!」

「なんでだと?ロゼリアに迷惑かけて、白金さんを階段から落として?氷川さん蹴ったよな?最初の放火もロゼリアごと狙ってたよな?」

「ひっ!!!」

 

 俺は殴り続けた。

 

「もうそろそろ死ねよ。」

「ヒューヒュー...」

「目障りだ、とどめを__」

「「八舞君!」」

「!?」

 

 湊さんと氷川さんに止められた。

 

「...どうしたんですか?」

「もう、いいわ。このままじゃ、あなたまで捕まるわ!」

「そうです!もう充分です!!」

 

 二人はつづけた。

 

「八舞君がいなくなったら私たちは悲しいわ...!」

「もう、私たちから離れないんでしょう!」

 

 二人はそう言った。

 

「...はぁ、仕方ないですね。」

 

 俺は殴るのをやめた。

 こうして、事件は幕を閉じた。

_________________________

 

 その後、あいつは警察に捕まった。

 状態はかなりひどかったらしい。

 氷川さんも蹴られはしたもののけがなどはなかった。

 俺は暴力と言うことで停学になった。

 だが、平和な日常は戻ったと言えるだろう。

 俺は今、ロゼリアの練習に来ている。

 

「宇田川さん、ミス一回。」

「うへー」

「今井さんは早いです。」

「あははー」

 

 俺はこんな調子だ。

 怖がられると思ったが、意外と大丈夫だった。

 

「白金さんは手首の調子は良さそうですね。」

「はい...大分、良くなりました。」

「八舞君。」

「私たちは。」

「「どうだったかしら(でしょうか)?」」

 

 変わったことをあげるとするなら、この二人だ。

 なんせ、距離が近い。

 

「お二人はいつも通り完璧です。」

「そ、そう///」

「そうですか///」

 

 俺が褒めるとこうなり...

 

「ところで、日曜日、一緒に出掛けないかしら?」

「八舞君、私と出かけませんか?」

 

 よく、出かけるのに誘われるようになった。

 

「あはは~。またやってるね☆」

「そう...ですね。」

「友希那さんも紗夜さんも八舞さんのこと好きなんですか?」

「ちょ!?あこ!シッー!」

「ちょっと、あこ!///」

「宇田川さん!!///」

「そうだぞ、宇田川さん。そんなわけないだろ?」

「...あちゃー」

「どうしたんですか今井さん?__って。痛い!」

 

 突然、二人につねられた。

 

「な、なんですか...?」

「ふん。八舞君が悪いわ。」

「そうです!」

「えぇ...」

 

 なんで?

 

「...これは。」

「先が長そうだね~☆」

「どういうこと?リサ姉?」

「う~ん、あこには分からないかな~」

 

 俺にも分からん。

 

「「八舞君!」」

「は、はい?」

「「絶対に気付かせ(るわ)(ますからね)!///」

「え?何に?」

 

 俺がこの二人の言葉の意味を理解するのは、

 そう遠くない...

 

 

 

 

 




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