恋愛のブシドー   作:火の車

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紗夜ルート10話です!


第10話

 ライブが終わって少し経った。

 期末テストも終わり、夏休みに突入しようとしていた。

 

「もうすぐで夏休みだよ!」

 

 リサさんがそう言った。

 

「そうですね。」

「今年もプール行こうよ!」

「リサ、あんまり遊ぶのは__」

「八舞君にアピールできるよ?」

「「!!」」

 

 リサさんが何かを言うと友希那さんと紗夜さんが反応した。

 

「二人が来ないなら、私と__」

「ロゼリアは夏休みにプールに行くわ!」

「そうですね、遊ぶのも大事ですね。」

「わーい!楽しみー!」

「そうだね...あこちゃん...!」

「プールって学校にあった、あれですか?」

「...え?違うよもっと大きくて、流れるプールがあったり~」

「流れるプール?」

「知らないのかしら?」

「はい。行ったことないですね。」

「「「「「......」」」」」

「皆さん、どうしました?」

 

 皆は黙っている。

 

「今回は八舞君にプールを楽しんでもらうわ。」

「そうだね!」

「今までの分を清算してあげましょう!」

「あこの闇の力で...えっと...」

「私も...頑張ります...!」

「?」

 

 なぜか皆、気合が入っている。

 

「まず、あれだね!」

「あれ?」

 

 リサさんはこう言った。

 

「水着選びだよ!」

「水着選び?学校のあれですか?」

「違うよ!来たら分かるよ!」

「え?は、はい。」

 

 俺は水着選びに同行することになった。

_________________________

 

「__ここ、女性用の売り場じゃないんですか?」

「大丈夫大丈夫☆」

 

 大丈夫と思えないのは気のせいなのだろうか。

 

「じゃ!みんな選ぼっか!」

 

 各自、水着を選びに行った。

 

「...気まずいな。視線もやばいし。俺、ここにいていいのか?」

「あの...八舞さん?」

「なんですか燐子さ...ん!?」

「あの...これ、どう...でしょうか?」

「ど、どう?」

 

 俺は水着とは学校で着用するあれのイメージしかなかった。

 

「...燐子さんに似合うと思いますよ...?」

 

 経験不足な俺はそう答える事しかできなかった。

 

「...どういうことだ?水着ってあんなに進化してたのか...」

「あ!八舞さん!」

「ん?あこ...か!?」

「ふふーん!これどうですか?これで、あこも大人に__」

「それはやめておこうか。」

「えー!なんでですかー!」

「あこには、もっと相応しい水着がある。俺はそう思うぞ。」

「そうですか...選びなおしてきますね!」

 

 あこは選びなおしに行った。

 燐子さんのより布面積が少なすぎた。

 俺は間違ってない...はず。

 

「頭が整理できないぞ...」

「あら、疲れてるようね、八舞君。」

「友希那さん...」

「八舞君はこれ、どう思うかしら?」

 

 友希那さんが見せてきたのは、猫の柄がプリントされた水着だった。

 

「...平和だ。」

「?」

「いえ、似合うと思いますよ?」

「そう、じゃあ、これにするわ。」

 

 友希那さんはレジに向かった。

 

「あこに比べると、なんて平和だったんだろう。」

 

 俺は天を仰いだ。

 

「あ!八舞君!」

「リサさん__ふぁ!!??」

「ど~う?この水着。ちょ~っと攻めてみたんだけど☆(なにこれ!すっごい恥ずかしいんだけど?!///)」

「...に、似合うと思いますよ...?リサさんらしくて大人っぽい?ですよ。」

「え!?///じゃ、じゃ~これにしよっかな~///(何言ってんの?!私!!///)」

 

 リサさんは小走りでレジの方に行った。

 

「...多分、俺が未熟なだけだ。そうだ、俺のせいでリサさんに恥をかかせられない。堂々としよう。」

「なにがですか?八舞君?」

「...何となく、来ると思いましたよ。」

「?あの、これにしようと思うのですが、どうでしょうか?」

 

 紗夜さんが見せてきたのは、水色の清楚感が漂う水着だった。

 

「いいと思いますよ!それにしましょう!きっと紗夜さんに似合いますよ!」

「え?///そ、そうですか///」

 

 これにします、と言って。レジに向かった。

 

「...紗夜さんは安心だな。」

 

 こうして、ロゼリアの皆の水着が決まった。

 

「じゃあ、帰りましょうか。」

「いやいや!次は八舞君だよ!」

「...え?」

「じゃ!行くよ!」

「え、あの、ちょっ!!皆、助け__」

「諦めなさい、八舞君。」

「あの今井さんは止められません。」

「リサ姉、ノリノリだね!」

「が、頑張って...ください...」

 

 俺はリサさんに引っ張られていった。

 

「__つ、疲れた...」

「お、お疲れ様です、八舞君。」

「...大変だったわね。」

「いや~!いいの選べたよ~!」

「...リサさんが楽しそうなので、良しとします。」

「そうですか...」

 

 俺は疲れていたのか、帰った後すぐに眠りについた。

_________________________

 

 夏休みに入り、プールに行く日になった。

 

「待ち合わせ15分前、完璧だ。」

「あら?もう来てたのですか?」

「紗夜さん。早いですね?」

「...えぇ、待たせるのも悪いですから。」

 

 と、口ではクールっぽいが、実際は顔は緩んでる、楽しみだったんですね。

 

「八舞君は楽しみですか?」

「はい。初めて行くので、楽しみですね。」

「ふふっ、そうですか。」

「__お~い!二人とも~!」

 

 他の皆が来た。

 

「二人とも早いね~!」

「そんなに楽しみだったのかしら?」

「まぁ、俺はそうですね。」

「あこも楽しみです!」

「私も...です...!」

「私は__」

「紗夜も楽しもだよね~!」

「...はい。」

 

 あ、素直になった。

 

「じゃ!みんな揃ったし行こうか!」

 

 俺たちはプールに向かった。

_________________________

 

「__すっごいな...」

 

 学校のプールしか知らない俺にはこの光景は驚きだった。

 

「そういえば、パラソル?だっけ、やったらいいんだった。」

 

 俺は荷物を置く場所を用意したりした。

 

「__おっ待たせ~!」

「あ、皆さんきまし...たか...」

 

 選ぶ時に見たが、あの時は着てなかった。

 着ると違うみたいだ。

 

「どうどう?似合うかな~!」

「似合いますか、八舞君?」

「似合うかしら?」

「あこ、似合ってますか!」

「似合って...ますか...?」

「は、はい。全員とてもよく、似合ってますよ。」

 

 今の俺には、そう答えるのが精いっぱいだった。

 

「んふふ~!どう?八舞君?」

「ど、どうとは...?」

「私、ちょーっと攻めてみたんだけど☆(わぁ~!///恥ずかしい恥ずかしい!!!///)」

「とても似合ってますよ!リサさんらしくていいと思いますよ!(よし、堂々と言えたぞ!これなら、リサさんに恥をかかせることはない!)」

「そ、そっか~!///ありがと!///(え!?八舞って私にこんな感じのイメージなの?!///...でも、八舞君なら...///いやいや!流石に早すぎっしょ!!///)」

 

 俺の対応は間違ってなかったみたいだ。

 

「八舞君?」

「なんですか。友希那さん?」

「私は、どうかしら?」

「とっても可愛らしいですよ。それにしてよかったですね。」

「そ、そう///よかったわ。」

「あの、私はどうでしょうか?」

「紗夜さんは清楚って感じで綺麗です、紗夜さんらしさが出ていて、いいと思います。」

「そうですか///ありがとうございます///」

 

 その後、プールで遊びだした。

 

「ねぇねぇ!次はスライダー乗ろうよ!」

「嫌よ。」

「あれれ~友希那、怖いの?」

「...上等じゃない、乗ってやるわ。」

「私は__」

「紗夜もだよ?」

「...はい。」

「私、りんりんと乗りたい!」

「一緒に乗ろうね?あこちゃん...!」

「あれ、二人乗りと三人乗りがあるみたいですし、ちょうど分かれましたね。」

「何を言ってるの?八舞君も乗るのよ?」

「え?でも__」

「誰が八舞君とのるか...」

「じゃんけんで...」

「決めるよ...!」

 

 そうして、熾烈?なじゃんけんが始まった。

 

「なんで、勝った人が俺となんだ?男と乗るなんか罰ゲームだろうに?」

「「八舞さん...」」

「?」

 

 あこと燐子さんに憐れむような眼で見られた。

 

「__勝ちました...!!」

「あちゃ~」

「...悔しいわ。」

 

 勝ったのは紗夜さんみたいだ。

 

「じゃあ、俺は紗夜さんとですね。」

「はい...!」

 

 俺たちはスライダーに向かった。

 

「__結構、高いんですね。」

「え、えぇ。でも、た、大したことないわね!」

「...震えてるように見えるんですが?」

「き、気のせいです!」

「次に方どうぞー!」

 

 係の人に呼ばれた。

 

「紗夜さんは前か後ろ、どっちにしますか?」

「...後ろで、お願いします。」

「了解です。」

 

 俺たちは浮き輪に乗った。

 

「じゃあ!スタートしまーす!」

 

 そう言ってスライダーがスタートした。

 

「うお!意外と早いな__」

「きゃーー!!!」

「うぐっ!!」

 

 叫んだかと思うと、紗夜さんに首を絞められた。

 

「ちょ...紗夜さ...」

「きゃーーー!!!」

 

 俺は解放されないまま、スライダーを終えた。

 

「__川の向こうでいろんな人たちが手を振ってた...」

「す、すいません!八舞君!」

「ま、まぁ、生きてるから大丈夫ですよ。」

 

 紗夜さんは申し訳なさそうにしてる。

 

「でも__!!///」

「」

 

 俺はとっさに顔をそらした。

 

「きゃ_」

「紗夜さん!静かに!」

 

 俺は紗夜さんを止めた

 状況は水着が取れました。はい。

 

「落ち着いて。着てください。」

「は、はい///」

 

 紗夜さんは無事?水着を着た。

 

「周りに人が少なくて幸いでした。」

「そ、そうですね...///」

 

 紗夜さんはモジモジしている。

 

「どうしました?」

「み、見ましたか...?///」

「大丈夫です。何も見てません。」

「そ、そうですか///」

 

 俺も安心した。

 ナイスだ俺の反応!

 

「お~い!紗夜~八舞君~!」

「リサさん。」

「スライダーはどうだった?」

「...楽しかったですよ。」

 

 割と余裕がなかったがそう答えた。

 

「そっかそっか!そろそろ暗くなるから帰ろっか!」

「そうですね。」

 

 俺は帰る用意をした。

_________________________

 

 最初の待ち合わせ場所に帰ってきた。

 

「今日は楽しかったですね。」

「そうだね~!」

「また、いってもいいわね。」

「そうですね」

「あこもまた生きたいです!」

「私も...です。」

 

 皆、楽しめたみたいだ。

 

「じゃ!ここで解散しよっか!」

 

 俺たちは解散した。

 

「八舞君、途中までご一緒してもいいですか?」

「いいですよ。」

 

 俺たちは帰路についた。

_________________________

 

「今日は楽しかったですね。」

「はい。人生初のプールは最高でした。」

「よかったです。」

「また、皆で行きたいですね。」

「行けますよ。」

「紗夜さん。」

「皆でいれば、毎年でも。」

「そうですか...!」

「あ、私の家はここなので。」

「あ、そうですか。」

「さようなら、八舞君。また、練習で。」

「はい。また、練習で。」

 

 俺たちは分かれた。

 俺は帰路についた。

 

「皆でいれば、毎年行けるのか!」

 

 俺は今の幸福に心から喜んだ。




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