”友希那&リサside”
二人は屋上で、お昼を一緒に食べていた。
「そういえば、友希那って八舞君に告白したの?」
「な、なんのことかしら...?」
「とぼけても無駄だよ?」
「......したわ///」
「そっか~。」
「リサ?」
リサの意味深な態度に友希那は首をかしげている。
「...ねぇ、友希那?」
「何?」
「私も八舞君が好きなんだ。」
「?!リ、リサまで...!?」
「うん。」
「てっきり、紗夜だけと思ってたわ。」
「私も応援するつもりだったんだけどね~。でも、好きになっちゃった。」
「そう...」
「私も告白するよ。」
「そう。」
「ごめんね、友希那。」
「?」
「友希那の初恋、応援してあげられなくて...」
「気にしなくていいわ。私たちにそんな遠慮はいらないもの。」
「そっか...そうだよね!」
「えぇ。誰が選ばれるのか、楽しみだわ。」
「負けないよ!友希那!」
「私もよ。」
二人はそんな話をしていた。
「......」
その会話が誰かに聞かれていたのを知らずに......
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俺は今、学校を終え、ライブハウスにいる。
「来たね、八舞。」
「よう、美竹。皆はもう来てるか?」
「うん。早く行こう。」
俺たちはスタジオに向かった。
「お~八舞君だ~」
「来たな!栄斗!」
「こんにちわ~!」
「こんにちわ!八舞君!」
「よう。」
俺は挨拶を済ませた。
「早速だけど、次のライブの練習するよ。」
「俺はロゼリアでしてる通りでいいのか?」
「うん、いいよ。」
「よーし!やるよ皆~!えいえいおー!!」
「「「「「......」」」」」
「ちょ!なんで?!」
「いや、私はそういうのしないし。」
「定番ですからな~」
「ひまり、それはちょっと...な?」
「あはは。」
「スルーしなければいけない気がした。」
「八舞君まで!?」
「ほほ~う、やはり、やりますな~」
「...早く、練習しない?」
そうして、練習が始まった。
内容は次のライブでする曲の通し。
俺は一通り終わってから感想を言うことになった。
「__ふぅ、こんな感じかな。」
「で、どうだった?栄斗?」
「そうだな、まずは__」
俺は君粋な感想と技術面での改善点を話した。
「...なるほどね。」
「まぁ、最初に言ったが、荒い部分もあるが、それも個性として許容できる範囲だ。レベルとしては悪くない。」
「いや~モカちゃんも気づかない所があるなんて~」
「つぐまでミスがあったのに驚いたな。」
「そうだよね!」
「あはは、私もミスはするよ。」
各々、休憩している。
「ね~八舞く~ん」
「なんだ、青葉?」
「...練習終わった後~残ってくれない~?」
「まぁ、いいが。」
「ありがと~」
そう言って青葉は美竹の方に行った。
「なんだったんだ?」
俺が考えてるうちに練習が再開された。
俺が話した改善点も意識していた。
修正能力が高いな。
__そうして、練習が終わった。
「__今日はここまでにしよ。」
「あ~終わった~!」
「だらけすぎだぞ、ひまり?」
「でも、疲れたよね!」
「だよね~つぐ~!」
かなり疲れてるな。
「__モカは帰らないの?」
「うん~少し練習~」
「モカが?...まぁ、いいや。」
そうして、俺と青葉以外は帰っていった。
「じゃあ~始めますか~」
「何をするんだ?」
「何って~練習だよ~?もしかして~モカちゃんと二人で~期待した~?」
「それはないな。」
「お~、モカちゃんショック~」
「冗談はよせ。それより、青葉は何の練習をするんだ?技術的にはアフターグロウでもダントツだと思うが。」
「まだまだだよ~モカちゃんへの期待は大きいんだよ~」
「なるほどな。青葉は皆には勉強してないと言って裏でかなり勉強してるタイプだな。」
「まぁ~そうですな~」
「美竹も素直じゃないが、一番はお前だな。」
俺たちは練習を始めた。
青葉の技術は高い。
紗夜さんと比べると紗夜さんが上だが、それでも、アフターグロウでは群を抜いてる。
「どうかな~?」
「悪くない、ミスも少ないし、改善点も意識出来てる。」
「でも、もっと上手くならないとね~」
口調とは裏腹に青葉は真面目な表情だ。
「...そんなに大きいか?お前への期待は。」
「まぁ~モカちゃんは天才ですからね~その分、期待も大きいのですよ~」
「そうか。」
態度からは分からないが、青葉は苦労をしてる。
「そういえば、俺はもう少し、お前たちに協力することになってる。」
「?」
「その間、お前がお前への期待を超える手伝いをしよう。」
「お~それは助かりますな~」
「まかせろ、次のライブでお前の努力を証明できるようにしてやる。」
俺たちはそう約束し、家に帰った。
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アフターグロウに協力するようになってから、一週間が経った。
俺は今日も青葉と練習をしている。
「青葉、そこはもっと__」
「なるほど~」
一週間だけの練習で青葉はかなり上達していた。
「呑み込みが早いな。天才ってのもあながち間違ってないのかもな。」
「そうでしょ~」
「やっぱり、素直じゃないな。」
「え~?」
「お前、まだまだ練習がいると思ってるだろ?」
「お~よくわかったね~」
「目がそうだったからな。俺に気なんか使うな、少し見ればわかる、青葉がずっと気を張ってることは。俺の前ぐらいリラックスしろ。」
「それは~モカちゃんに期待してないってことかな~?」
「違うな。なんて言うのか、可愛いからだな(妹または教え子的な意味で)」
「~!!///」
「?」
青葉が硬直したぞ?
「どうした?」
「や、八舞君は~タラシみたいだね~///」
「え?なんでだ?」
「さぁ~なんででしょ~?///」
「まぁいい。それより、今日は練習を切り上げるぞ。」
「え?」
「顔が赤い。最近は根詰めてたからな、
疲れが出てるのかもしれん。」
俺たちはライブハウスを出た。
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「送っていく。疲れてるならおぶってやる。」
「じゃ~おんぶしてもらおっかな~な~んて___!!」
俺は青葉をおぶった。
「お前が甘えるほどだ、よほど疲れてたんだろ?道を言ってくれ。」
「う、うん~」
俺は歩きだした。
「__八舞君さ~」
「ん?どうした?」
「どうして、モカちゃんが疲れてると思ったのかな~?」
「紗夜さんがよく根詰めて体調を崩しそうになるからな。それの副産物だ。」
「......やっぱり、八舞君はロゼリアなんだね~(小声)」
「ん?なんか言ったか?」
「なんでもないよ~あ、家はここだよ~」
「そうか。今日は早く寝るんだぞ?」
「八舞君、お母さんみたい~」
「......お母さんはやめろ。」
「あはは~冗談だよ~。」
そう言って青葉は家に入った。
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”モカside”
モカはベッドに倒れ込んだ。
「う~ん、八舞君が頭から離れませんな~」
『可愛いからだな。』
「~///ほんと~タラシだよ~///」
モカは体を起こした。
「明日からは~もっと甘えよ~!」
モカはそう呟いた。
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また一週間が経った。
変わった事と言えば、青葉が良く甘えるようになった。
「八舞く~ん。」
「おっと。青葉、急に膝に飛び込んでくるな。危ないぞ。」
「大丈夫だよ~モカちゃんだもん~」
「まったく...」
俺たちがそんな会話をしてると
「__あの二人、距離近くない?」
「そうだな、モカが甘えてるのも意外と珍しいしな?」
「うん。でも、モカちゃんリラックスしてるね!」
「こ、これは...!」
「どうした?ひまり?」
「これはラブコメの匂いがするよ!巴~!」
「ら、ラブコメ?!」
「...何それ、意味わかんない。」
「え~!分からないかな~?」
と言う会話をしていた。
「青葉、今日の練習はどこにする?」
「今日は~あの部分ですかね~」
「昨日のあの部分か。」
「いや!以心伝心率高いよ!!」
「?...なんだ?上原?」
「なんだ?じゃなくて!なんでモカはあの部分しか言ってないのに、会話ができてるの?!」
「うーん、二週間結構、一緒にいたからじゃないか?」
「あ、なるほど~ってならないよ!」
そんなこんなで練習は進んだ。
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”Roselia”
「最近、八舞君は来ませんね。」
「えぇ。」
栄斗がいない事はロゼリアには結構なダメージらしい。
「このまま、アフターグロウに移りたいとか言われたりして~...」
「そ、そんな事はあり得ないわ!」
「そ、そうです!」
「そうですよね!」
「そうだよ...あこちゃん。」
そうは言ってるがロゼリアには不安があった。
「(アフターグロウは全員、八舞君の同級生だわ...)」
「(もしかしたら...)」
「(八舞君は、あっちの方が居心地いいのかもね...)」
無言になった。
「...私、こんなので伝えられるのかな~...」
「大丈夫よ。今日、告白するんでしょ?」
「うん、そうだけど~...」
「セリフも練習したし大丈夫よ。」
ロゼリアは練習を再開した。
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あれから、少し経って、アフターグロウの練習が終わった。
俺はいつも通り青葉と練習に入ろうとしていた。
「さて、練習を__」
「ね~八舞君~?」
「どうした?」
「聞きたいことがあるんだ~」
「なんだ?」
「八舞君、湊さんに告白されたでしょ~?」
「?!な、なんで。」
「たまたま、湊さんとリサさんが話してるのを聞いたんだ~」
「...そうか。」
「いや~八舞君も罪な男ですな~」
「?」
「湊さんに告白されて~」
「そうかもな。」
「...そして、今度はモカちゃんに告白されるんですからね~」
「え?」
「モカちゃんは、八舞君が好きだよ~」
青葉は真面目な顔でそう言った。
「は?え、なんでだ?」
「何と言うか~八舞君優しいし、モカちゃんを可愛いって言ってくれたからかな~」
青葉はそう言った。
「でも、それだけじゃないよ~。モカちゃんもチョロいかなと思ったけど~真剣な気持ちなら大丈夫だよね~?」
「青葉...」
口調からは伝わってこない、でも、目は本気だ。
「でも~まだ返事はなしだよ~」
「え?」
「八舞君はまだ、聞かないといけないからね~」
そう言い残し、青葉はスタジオを出た。
俺は一人、取り残された。
「......まだってなんだよ。」
俺がそう呟くと、メッセージが来た。
「リサさん...?」
『少し、話したいからライブハウスの近くの公園に来てくれない?』
という内容だった。
「...行くか。もう秋だ待たせるのも悪い。」
俺は急いで公園に行った。
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「__リサさん。」
「お!来た来た!ごめんね~、急に呼び出しちゃって!」
「構いませんよ。それで、どうしたんですか?」
「...ちょ~っと、座らない?」
俺たちはベンチに座った。
俺はベンチに行く前に温かい飲み物を買った。
「どうぞ、リサさん。」
「ありがと~!いくらした?」
リサさんは財布を出そうとした。
「いいですよ、このくらい。」
「そう?じゃあ!ありがたく貰うね!」
俺たちは話し始めた。
「アフターグロウの練習はどう?」
「そうですね、楽しいですよ。和気あいあいとしてて。」
「そっか~」
「でも、」
「?」
「俺はロゼリアの方があってますね。」
俺はそう言った。
「俺の協力は次のライブまで、それが終わればロゼリアにすぐ戻ります。」
「そっか...よかった!」
「よかった?」
「うん。ロゼリアで八舞君がアフターグロウに行っちゃうんじゃないかって話があってね~」
「...ありえないですよ。俺はロゼリアに全てをかけると誓ったんですから。」
「ほんとによかったよ~。八舞君がいないと寂しいから...」
「そうですか?ロゼリアは大丈夫と思いますが?」
「少なくとも...私は寂しいよ?」
「え?なんでですか?」
「......き、だから。」
「?」
「私、八舞君が好き、だから...///」
「!!」
リサさんはそう言った。
「い、いつから、ですか?」
「八舞君が、機材から守ってくれた日からかな...」
「...あの時ですか。」
「うん。あの時の八舞君がかっこよくて、やさしくて、帰り道に私の不安が消えるまで練習に付き合うって言ってくれて...」
「...」
「もしかしたら、それだけ?って思われるかもだけど、私には大きな出来事だったんだよ!」
そう言って、リサさんは立ち上がった。
「わ、私、帰るね!!」
「え?リサさ__」
「飲み物ありがとー!」
そう言って、リサさんは走っていった。
俺はベンチにまた座った。
「...湊さん、リサさん、青葉...」
俺には分からない。
なんで、俺なんかを好きになるのか。
「(あの三人は俺から見てもいい人だ。そんな皆がなんで...)」
俺はしばらくそこにとどまり、おぼつかない足で家に帰った。
家についた頃には日付が変わっていた...
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”モカside”
モカは少し急ぎ足で家に帰った。
「モカちゃんも、告白しちゃいましたね~」
モカはそう呟いた。
「会ってから、そんなに経ってないのにね~」
モカは意外と慎重だ
「...でも、好きになっちゃったら仕方ないよね~///」
モカはベッドに倒れ込んだ。
「...八舞君は、モカちゃんを選んでくれるかな~?///」
モカは呟いた。
_________________________
”リサside”
「はぁはぁ...!」
リサは家まで走っていた。
「__おかえり、リサ。」
「あ、友希那。」
家に着くと、友希那が待ち構えていた。
「...思いは告げたみたいね。」
「...うん。」
「どうだったかしら?」
「練習みたいにうまくできなかったよ~!///」
「そうでしょうね。」
リサは友希那の胸に飛び込んだ。
「...私、選ばれるかな...?」
「わからないわ。私もいるし、そして__」
「紗夜も、だよね?」
「えぇ。」
リサは友希那から離れた。
「そろそろ帰るね?」
「えぇ。...ねぇ、リサ?」
「?どうしたの、友希那?」
「...どんな結果になっても、私たちは友達、よね?」
「友希那...うん!当り前だよ!」
「そう。ならいいわ。」
二人はそうして、それぞれの家に帰った。
感想などお願いします!
最後のヒロインはモカにしました!