恋愛のブシドー   作:火の車

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モカエンドです!


モカエンド

 俺はライブハウスでいつも通り、ロゼリアの練習に来てた。

 

「__いた。」

「美竹?」

 

 俺が飲み物を買いに来ていると美竹に話しかけられた。

 

「どうしたんだ?」

「...この後、時間ある?」

「まぁ、あるが。どうした?」

「少し、話があるの。」

「話?...分かった。少し待っててくれ。」

「分かった。」

 

 俺は皆に事情を説明して練習を早引きさせてもらった。

 

「__悪い、待たせた。」

「別に練習、抜けてくることもなかったのに。」

「急ぎの話なんだろ?」

「...察し良すぎ。」

「お褒めにあずかり光栄だ。で、話って?」

「羽沢珈琲店に行くよ。」

「了解。」

 

 俺たちは羽沢珈琲店に向かった。

_________________________

 

「__お待たせ。」

「お!来たな!」

「いらっしゃいませ!」

「こんにちわ!八舞君!」

 

 青葉以外のアフターグロウのメンバーがいた。

 俺は羽沢に誘導され席に座った。

 

「__それで、何の用だ?」

「...最近、モカの調子が悪い。」

「え?」

「実は、最近あんまり寝れてないらしいんだ。」

「大食いのモカなのに、食事の量も減ってたし...」

「まさか。」

「そのまさか。モカは八舞が気になりすぎて、体調を崩した。」

「...やっぱりか。」

 

 俺は眉間を抑えた。

 

「それで聞きたいのが、栄斗、お前は誰を選んだんだ?」

 

 巴がそう聞いてきた。

 

「え?ここで言うのか?」

「うん。大事なことだから...」

「私も、聞きたいな。」

 

 皆の顔は真面目だ。

 

「...俺が選んだのは青葉だ。」

 

 俺は圧に屈して答えた。

 

「これは、さっきの話を聞いて同情したんじゃない。

 俺の意思だ。」

 

 誤解されかねないので説明しておいた。

 そう言うと、巴が口を開いた。

 

「__そうか!」

「よかった~!!」

「うん!よかったね!」

「...じゃあ、八舞、お願いがあるんだけど。」

「お願い?」

「うん。モカのお見舞いに行ってあげて。」

「青葉の?俺が行っても大丈夫なのか?」

「うん、八舞が行けばモカも喜ぶから。」

「そういう事なら、行こう。」

 

 俺はそう言うと立ち上がった。

 

「案内を頼めるか?」

 

 アフターグロウの皆は頷いた。

 俺たちは青葉の家に向かった。

_________________________

 

 ”モカside”

 

「__ん、ん~?ここは?」

「...よう、青葉。」

 

 モカの後ろには栄斗が立っていた。

 

「あ~、八舞君だ~」

「あぁ。俺だぞ。」

「なんでこんなところにいるの~?」

「さぁ。俺にも分からん。」

 

 沈黙が流れる。

 

「...八舞君はモカちゃんを選んでくれるのかな~?」

「...」

 

 答えは返ってこない。

 

「あ~まだ決まってな__」

「悪いな、青葉。」

「え?」

「俺はお前を選ばない。」

 

 栄斗はそう言った。

 

「...さよならだ。青葉。」

 

 栄斗が離れていく__

 

「ま、待って!」

 

 モカの声は届かない__

 

「離れないで!モカちゃんから離れないで!!」

 

 景色が暗くなる。

 

「まっ...て...よ...」

 

 モカは涙を流した。

 

「なんで...なんで...」

 

 モカは膝をついた。

 

「待って、待ってよ...」

 

 気づけば栄斗は消えていた__

 

「あ、アハハ...」

 

 モカの目に光はない。

 

「__こんな事なら、いっそ__」

 

 モカはどこから出たのか分からないナイフを構えた

 

「消えたい__」

 

 ナイフを振り下ろし____

 

 

「__夢?」

 

 モカは目が覚めたみたいだ。

 

「...最近こんな夢ばっかりだな~」

 

 モカは天井を眺めた。

 

「八舞君...」

 

 コンコン

 誰かが扉をたたいた。

 

「(蘭たちかな~?)どうぞ~」

「__邪魔するぞ、青葉。」

「え?」

 

 入ってきたのは、幼馴染たちではなく、

 栄斗だった。

_________________________

 

 ”元の視点”

 

「__え?八舞君?」

「そうだ。

「どうして、きたのかな~?」

「美竹たちに青葉が体調を崩したって聞いてな、見舞いに来た。」

「そ、そっか~」

 

 この時、さっきの夢がフラッシュバックしていた。

 

「あ、飲み物とか買ってきたぞ。水分はしっかり摂ってるか?」

「そういえば、飲んでないや~」

「早く飲め。脱水症状になるぞ。」

「は~い。」

 

 青葉は飲み物を飲んだ。

 

「__生き返りますな~」

「そうか。」

 

 青葉は無言になったかと思えば、急に口を開いた。

 

「もう、帰ったら~?時間も遅いよ~?」

「...」

 

 青葉の言葉に違和感を感じた。

 

「近くにいたら、移っちゃうかもだし__」

「何か隠してるな、青葉。」

「え?」

 

 青葉は驚いた顔をしてる。

 

「なんで、そう思うのかな~?」

「お前、嘘をつくとき、右手で左腕、掴んでるんだぞ?」

「え、嘘__」

「あぁ。嘘だ。」

「っ!」

「お前が今してる格好を言っただけだ。」

「...カマかけなんて、性格が悪いですな~」

「誤魔化すな。何を隠してる?」

「...言いたくない~」

 

 青葉は隠し通す気みたいだ。

 でも、

 

「...今のお前、悲しそうな顔をしてるな。」

「え?」

「いつもの表情が崩れてるぞ。」

「そ、そんな事__」

「ある。」

「!!」

「いつもの青葉なら、もっと柔らかい表情をしてるぞ。それで隠し事があると感じた。」

「そ、それだけで~?」

「それだけじゃない。」

「?」

「いつもの青葉なら、すぐに帰らせようとしないよな?美竹に聞いたぞ、いっつも泊っていけって言われるってな。」

 

 青葉は黙っている。

 

「幼馴染だからって言えばそれまでだが。青葉なら、俺でも、もうちょっと引き留めるよな?」

「...なんで、全部わかっちゃうかな~」

 

 青葉が口を開いた。

 

「わかった。話すよ~」

「おう、話せ話せ。」

「さっきね__」

 

 俺は青葉から夢の話を聞いた。

 

「__ってことだよ~...」

「...」

「馬鹿らしいよね~所詮、夢の__」

「心外だ。」

「え?」

 

 俺は青葉に近づいた。

 

「夢って、本人に一番、印象深いものを見るらしい。」

「...そうだね~」

「だから、心外だ。」

「どういう事~?」

「つまりだな__」

 

 俺はおおきく息を吸って__

 

「__俺が好きなのは、青葉だ!」

 

 そう言った。

 

「__え?」

 

 青葉はポカンとしてる。

 

「全く...」

「あ、あの~?八舞君?今、なんて~?」

「だから、俺は青葉が好きだ。何回も言わせるな、恥ずかしい。」

「///」

 

 青葉は赤面してる。

 

「だから、まぁ、俺と付き合ってくれ、青葉。」

「八舞君~!!__」

「うお!__危ないだろ...」

 

 青葉は抱き着いてきた。

 

「...怖かった。」

「!!」

「八舞君が離れるって、言ってたから...」

「夢の中のだろ?」

「うん。でも__」

「現実の俺は青葉と一緒にいたいって言ってるぞ?」

 

 俺は青葉の頭を撫でた。

 

「それで、青葉__」

「名前で呼んで~」

「...モカ。」

「うん~」

「俺と付き合ってくれるか?」

「...」

 

 モカは一瞬黙って。

 

「うん!もちろんだよ~!///」

 

 満面の笑顔でそう言った。

 

__それから、しばらくモカは抱き着いていた。

 

「__いつまで、抱き着いてるんだ?」

「私が満足するまでだよ~えーくん~」

「えーくんって、急に呼び方変えたな。」

「ダメ~?」

「別にいいぞ。」

「やった~。えーくん大好き~!」

「はいはい。」

 

 モカの頭を撫でた。

 

「__あ、そうだ~」

「?」

 

 モカは離れた。

 

「もういいのか?」

「うん~。あのままじゃしずらかったから~」

「何をだ?___!!」

「ん~///...」

 

 モカがキスをしてきた。

 

「__モカちゃんのふぁーすとキスだよ~?///」

「...嬉しいぞ。」

「そっか、そっか~__」

「?!__モカ?!」

 

 モカが急に倒れた。

 

「ZZZ...」

「...寝ただけか...」

 

 モカは安心した表情で寝てる。

 

「うにゅ~...えーくん~...」

「......何の夢を見てるんだか。」

 

 俺はモカをベッドに寝かせた。

 

「...これからも~...ずっと一緒...」

 

 モカは寝言でそう言った。

 

「当り前だ。」

 

 俺はモカの頬を撫でた__

_________________________

 

__数年後。

 

「__おい、モカ。起きろ。」

「うぅ~。後、5分~...」

「今日はアフターグロウの皆が来るんだろ?もう来るぞ?」

「あ~そうだった~」

 

 モカは体を起こした。

 

「おはよ~えーくん~」

「あぁ、おはよう、モカ。」

 

 モカは起きるなり俺に抱き着いてきた。

 

「えーくん分補充~」

「はいはい。」

 

 俺はいつも通り頭を撫でた。

 

「撫でるのも日に日に上手くなりますな~」

「そうか?」

 

 ピンポーン。

 

「__もう来たのか?」

「そうみたい~」

「じゃあ、モカは身支度を整えてこい。俺が対応しておくから。」

「わかった~」

 

 モカは洗面所に向かった。

 俺は玄関に行った。

 

「__いらっしゃい、皆。」

「来たよ、八舞。」

「こんにちわ~!!」

「よう!栄斗!」

「こんにちわ!八舞君!」

「とりあえず、上がってくれ。」

 

 俺は皆をあげた。

 

「__そういえば、モカは?」

「モカなら__」

「やぁ~皆~」

「モカ__って、パジャマじゃん。」

「さっき起きました~」

「モカ、早く着替えて来いよ?」

「は~い。...あ、えーくん、覗いちゃだめだよ~?」

「?覗かないが?...てか、昨日も一緒に風呂入ったのに、覗かれるのは恥ずかしいの__」

「わ~!!///えーくん!しっ!!///」

「お、おう。」

 

 モカは着替えに行った。

 

「__いやー悪いな...って、どうしたんだ?」

「...いや、その。」

「え、えーっと、巴!」

「わ、私か?!えー、つぐ!」

「えぇ?!えーっと...二人って仲がいいんだね!」

「まぁ、そうだな。仲が悪ければ結婚してないからな。」

 

 俺がそう言うとみんなが固まった。

 

「まぁ、飲み物でも用意するか。」

 

 俺は飲み物を用意した。

 

「飲み物が入ったぞ。」

「うん、ありがと。」

「おう!悪いな!」

「ありがと~!」

「ありがと!八舞君!」

 

 皆との雑談が始まった。

 

「__二人が付き合い始めた時が懐かしいね~!」

「そうだね。」

「まさかモカがあんなに甘えるなんてな~!」

「可愛かったよね!」

「元から割と甘えてたと思うが?」

「違うんだよね~!」

「うん、違うね。」

「なんて言うんだっけ?」

「依存してた、かな?」

「そう!それだ!」

「依存?してたか?」

「してたでしょ。」

「休み時間に絶対に電話して。」

「弁当は全部栄斗が作って。」

「放課後は八舞君にべったりだったよね!」

「てゆうか、付き合ってすぐにモカが八舞と暮らすって言ったときは驚いた。」

「あーあれは俺も驚いた。」

「__何の話かな~?」

「あ、モカ!」

「二人が付き合ったときの話をしてたんだよ!」

「お~モカちゃんも混ぜて~」

 

 モカも座った。

 

「それで~どのあたりの話をしてたの~?」

「モカが八舞と暮らすって言ったときの話。」

「あ~あれか~懐かしいね~」

「あの時は俺も驚いたぞ。」

「だって~少しでも多く一緒にいたかったんだもん~」

「俺は別に良かったが、美竹たちの反対がすごかったな。

「...当り前じゃん。」

 

 それから、雑談で時間が過ぎた。

 

「__そういえば、モカちゃんからじゅーだい発表がありま~す。」

 

 モカが突然そう言った。

 

「なんだ?」

「実は~えーくんとの子供が出来ました~」

「え?」

「「「「えぇ~!!!!」」」」

 

 驚きの声が上がった。

 

「え?いつからだ?」

「えーと、分かったのは一週間前だよ~」

「そうか。」

 

 俺は感慨深かった。

 

「...俺もとうとう父親か...」

 

 俺は親にいい思い出がない、だからこそ...

 

「この子は大切に育ててあげたいな。」

「八舞って、たしか...」

 

 美竹は察したようだ。

 

「大丈夫だよ~」

「モカ?」

「えーくんはえーくんだよ~」

 

 モカはそう言った。

 

「...そうだな。」

「うんうん~。」

 

 モカは頷いている。

 

「__いいなぁ、こういうの。」

 

 と、羽沢が言った。」

 

「あれ、つぐみ、彼氏いなかったっけ?」

「えぇ?!蘭ちゃんなんで...あ、」

「え?!私初耳なんだけど!」

「私もだ...」

「お~つぐも隅に置けませんな~」

「おめでとう、羽沢。」

「...も~!!///」

 

 羽沢は恥ずかしそうだ。

 

「いいなぁ。つぐも彼氏か~。私は...」

「大丈夫だぞ!ひまり!」

「巴...?」

「彼氏がいなくても、私たちがいるだろ?私たちはいつまでも一緒だ!」

「巴...!」

「お~感動~」

「...悪くないね。」

「そういえば、美竹はそういう話を聞かないな。」

「私は、家があれだから...」

「でも、この前、仲良さそうな人いなかったっけ?」

「ちょ?!つぐみ!」

「ふふん!さっきの仕返しだよ!」

「蘭まで~?!!巴~~!!!」

「おーよしよし。」

「ははは。」

 

 アフターグロウは何年たってもにぎやかだ。

 

「__変わらないな、皆は。」

「そうだね~。これがいつも通りですから~」

 

 俺たちは皆を眺めていた。

 

「なぁ、モカ。」

「なに~?」

「愛してるぞ。」

「モカちゃんも~愛してるよ~」

 

 これもいつも通りのやり取り。

 

「子供の名前、どうする?」

「そうだね~。ゆっくり考えよっか~」

「そうだな。」

 

 のんびりと会話をする。

 

「ねぇ~えーくん~」

「なんだ?」

「今、幸せだね~」

「...いつも通りだ。」

 

 そう、これがいつも通り。

 最高に幸せないつも通りの日常。

 

「モカ、これからもよろしくな。」

「ずっと、一緒だよ~えーくん♪」

 

 俺はこのいつも通りを守っていきたいな。

 

 

 




これにて、紗夜ルート完結です!

次回から、新しいタイトルで千聖ルートを始めます!

感想などお願いします!

主人公 八舞栄斗
ヒロイン 氷川紗夜 湊友希那 今井リサ 青葉モカ
主要人物 白金燐子 宇田川あこ 美竹蘭 羽沢つぐみ 宇田川巴 上原ひまり 白鷺千聖 丸山彩
オリキャラ 真波涼
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