停学になってから、3日が経った。
俺は食材が切れたので買い物に出かけていた。
「__えーっと...あ、特売だ。」
「あら?八舞君?」
「白鷺さん。こんにちわ。」
「こんなところで会うなんて奇遇ね。」
「俺は割といつも来てますよ。」
「あら?そうなの?」
「はい。」
俺は商品をかごに入れた。
「...そう言えば、停学になったと聞いたのだけれど、どうしたのかしら?」
「さぁ、なんででしょうね。」
「私の見立てでは、あなたは面倒を嫌ってるわ。そんなあなたが問題を起こすのは考えずらいわ。」
「よくわかってますね。」
「たくさんの人と話してきたもの。このくらいわかるわ。」
白鷺さんは俺の方を見ている。
「それで、何があったのかしら?」
「言いませんよ。言う事でもないです。」
「そう。」
「はい。...じゃあ、俺は行きます。さようなら。」
「...えぇ、さようなら。」
俺は会計を済ませて店を出た。
「__ほんとに人間なんて碌な奴がいないな。」
俺は家に帰った。
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”千聖side”
「__彼は何を隠しているの?」
千聖は考えていた。
「...彼が停学になってから、彼のいい噂を聞かないわ。」
千聖は情報を整理していた。
「(噂の内容は的外れなものばかり。とにかく、八舞栄斗の評価を落としたいだけ。なにより、噂の発信源は不明...)」
「__あら、白鷺さん?」
「紗夜ちゃん?こんにちわ。」
「どうしたのですか?難しい顔をしていましたが?」
「...少し、気になることがあるの。」
「どのようなことですか?」
「二年生の八舞栄斗の停学と噂についてよ。」
「...私も聞いたことがあります。」
「紗夜ちゃんはどんなことを聞いたのかしら?」
「私は女生徒を殴っていた、と聞きました。」
「...おかしいわ。」
「え?」
「彼の停学の原因は恐喝、つまり暴力ではないわ。」
「でも、裏でしてた可能性は無いのですか?」
「ありえないわ。裏でしてたとしたら、目撃者の数がおかしいわ。しかも、目撃者は八舞君のクラスメイト全員よ。」
「!!」
「それに、どこを殴られたかと聞かれて、覚えてないなんてあるかしら?」
「まさか...」
「彼は濡れ衣を着せられてるわ。間違いなく。」
「...私の方でも少し調べてみましょう。」
「助かるわ。」
そうして二人は分かれた。
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停学が終わり、俺は学校に来た。
「...」
俺は周りからじろじろ見られている。
「うっわ、犯罪者だ。」
「危険人物。」
「...戻ってこなくても良かったのに...」
「(好き放題だな。)」
俺はボーっとしていた。
「(...そう言えば、真波が来てないな。)」
「__おい!犯罪者!」
「...」
「おい!無視すんな!!」
そいつは俺の机を蹴り飛ばした。
「...なんだ、お前。」
「うるせぇ!犯罪者が喋んな!」
「さっきから人を犯罪者って、なんなんだ「?」
「お前が○○を殴ってたんだろ!」
「目撃者は?」
「俺たち全員だ!俺たち全員が○○の味方だ!」
クラスの奴らが○○っぽい人物を庇うように立っている。
「(面倒くさい。どうせここで矛盾点を言っても数の力でかき消されるな。何より、西園が仕掛けてくる可能性がある。)」
俺は蹴り飛ばされた机を戻した。
「おいおい、言い返さないのかよ?お得意の言い訳はどうした?」
「...お前らとは喋るのも面倒だ、犯罪者扱いするのは勝手だが俺に直接言ってくるな。何より俺にかかわるな。」
俺はそう言った。
「お前、自分の立場が分かってないな?」
「分かる分かる。今の俺はお前らの友情を深めるためのサンドバックだな。今のうちに親密になってるんだな。」
「気に入らねぇ!」
そいつは殴りかかってきた。
俺はそれをよけた。
その結果そいつの拳は机にあたった。
「__いってぇ!」
「正義を振りかざすのはいいが、周りには気をつけろよ。」
「こ、こいつ...!!」
そいつがまた殴ってこようとした時、
ちょうど教師が来た。
「...この状況でも、俺を悪いと言えるか?」
「...ちっ!!」
全員が席に着いた。
「えー今日はテストですので、準備しててください。
...あれ?真波は休みか?」
結局、真波は来なかった。
そして、テストが始まった。
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テストが全て終わり、放課後となった。
「(さて、家に帰るか)」
「あ♪いた~♪」
「...西園か。何の用だ。」
「いや~♪感想を聞きたくなって♪どうだった?朝のイベント♪」
「面倒もいいところだ。だが、今回、お前は関与してないな。」
「お前があんな小物を使うと思えん、来るなら直接お前が来るだろ。」
「よく分かったね~!そうだよ、今回、私は関与してないよ!何より__」
「__っ!」
西園はカッターを投げてきた。
「私はもう、八舞をイジメないよ♪」
「...」
「私のものにするか~__」
西園の雰囲気が変わった。
「__殺してあげる。」
「...面倒な奴だ。」
俺は歩きだした。
「...お前が凶器を持ってないのはバレバレだ。」
「仕方ないか~。今日はこれで終わるよ。あ!」
「?」
「...八舞と一緒にいた彼、今頃どこにいるのかな~?」
「お前!!」
「彼なら今頃、病院じゃない~?」
「くそっ!!」
俺は病院に向かった。
「私は八舞を自分のものにしたいよ?でも__」
西園は栄斗の走って行った方を見て
「私は八舞を壊したい♪」
西園は不気味に笑った。
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「__真波!」
俺は真波がいると思われる病院に来た。
「よう、栄斗!来てくれたのか!」
「それよりも、何があった。」
「...栄斗の噂の発信源を探ってたんだ。」
真波は話し始めた。
「俺は噂のもとをたどるために色んな人に聞き込みをした。そして、発信源が分かりかけたんだ。でも、その時__」
「(まさか。)」
「俺は集団リンチに遭った。そして、その中にいた女に言われたんだ。『ショーの邪魔だよ。』ってな。」
「西園か...」
「悪いな~。お前の噂を消してやれなくて...」
「...お前は悪くない。」
「栄斗?」
「お前はもう危険なことはするな。俺は大丈夫だ。」
俺はそう言って病室を出た。
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病院を出ると、電話がかかってきた。
「...誰だ。」
『やっほ~!八舞!』
「西園...!」
『友達との感動の再開はどうだったかな?感動した?怒った?それとも__』
「うるさいぞ!!」
『きゃ~!怖~い!』
「真波はもう巻き込むな。次巻き込んだら...」
『巻き込んだら~?』
「俺はお前を殺す...!」
『...嬉しいよ...八舞が私に殺意を向けてくれて♪わかったよ、真波君、だっけ?は何もなければ巻き込まないよ♪』
「ならいい。」
『じゃあ!次のショーをお楽しみに~!』
そう言うと電話が切れた。
「......俺の事は俺だけでどうにかしてやる。」
俺は家に帰った。
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