俺は今日からA組に入る。
自己紹介をするという事で教師と一緒に教室に来た。
「__入ってくれー。」
「はい。」
俺は教室に入った。
「__と言うわけで、今日からこのクラスに来た八舞だ。」
「八舞栄斗です。よろしく。」
俺は一礼した。
その時、一人の生徒が入ってきた。
「うーっす。」
「おい、斎藤。また遅刻だぞ。」
「すいませーん。寝坊しましたー。ん?」
「?」
斎藤がこっちに気付いた。
「...お前、誰だ?」
「俺?俺は八舞栄斗だ。」
「まぁ、どうでもいいんだがな。」
そう言って斎藤は席に座った。
「八舞に質問があるものはいるかー?」
「はい!」
変わった髪型の生徒が手を挙げた。
「はい、戸山。」
「八舞君はキラキラドキドキする事がありますか!」
「?(キラキラ...?何言ってるんだ?)」
俺は困惑した。
「えっと、質問の意味が分からないんだが。」
「だから__」
俺は質問の意図を説明された。
「その内容だと、無いな。」
「そう...?」
なんか可哀そうなものを見る目で言われた。
「__ほかに質問がある人は...いないな。
八舞、斎藤の隣の席に行ってくれ。」
「はい。」
俺は指示された席に向かった。
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昼休みだ。
「__あの。」
「?」
「八舞君?」
「あ、俺か。」
俺はツインテールの女子に話しかけられた。
「何の用だ?」
「生徒会からの書類を書いてほしいんですが。」
「あ、はい。(こいつ、なんか様子が変だ。まさか、こいつも仮面か?)」
「__あーりさ!」
「ちょ!香澄!くっつくな!!!」
「(うん、違うな。これはただの外ずらだ。)」
「あ、生徒会からの書類を__」
「分かった。あと、その変なキャラやめた方がいいぞ?」
「変?!」
「あはは!!」
「香澄!笑うんじゃねぇ!」
「いいじゃないか。あと、素の方がいいぞ、馴染みやすい。」
「そ、そうか?」
「あぁ。」
納得したみたいだ。
「八舞君って面白いね~!有咲を変って言うなんて!」
「香澄!」
「まぁ、素に比べたら変だったしな。」
「...そんなに変か?」
「あぁ、ハロウィンでゴミ袋被って仮装してる子供みたいだった。」
「」
ショックを受けてる。
「...えっと、市ヶ谷だっけ?」
「...なんだ?」
「何と言っていいか分からんが、素の方が可愛いぞ?」
「?!」
市ヶ谷は驚いてる。
「ちょま!お前何言って!///」
「あ!有咲顔真っ赤だー!!」
「ほんとだ、風邪か?」
「///」
市ヶ谷はプルプルしだして
「あーーー!!!」
走って行った。
「有咲ー!あ、またね、八舞君!」
「あぁ。」
戸山も走って行った。
「あ、書類...」
「__おい、うるせぇぞ。」
「?」
横で寝てた斎藤が話しかけてきた。
「悪いな。」
「...」
斎藤はまた寝た。
「よし、俺は。」
書類を書き始めた。
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放課後になった。
「__さて、帰るか...あ、パンがないんだった。」
「八舞君!」
「戸山と市ヶ谷?」
二人が近づいてきた。
「このあと予定ある?」
「俺はパンを買いに行くな。」
「パン?」
戸山はにやけだした。
「それなら、おすすめの店があるよ!」
「おすすめの店?」
「やまぶきベーカリーだな。」
「やまぶきベーカリー?」
「あぁ、私らのバンドのメンバーの家がやってるパン屋だ。」
「(バンド?そういえば、白鷺さんもしてたな。流行ってるのか?)」
俺は一つの事を思い出した。
「そういえば、市ヶ谷。」
「なんだ?」
「昼休みはどうしたんだ?顔も赤かったし、風邪か?」
「その話はするな...///」
「よくわからんが、分かった。」
市ヶ谷は向こうを見た。
「それで、八舞君!」
「?」
「やまぶきベーカリー行かない?」
「興味あるから、行こう。」
「じゃあ!行こう!有咲もね!」
「ちょ!香澄!」
俺たちはやまぶきベーカリーに向かった。
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「__ここだよ!」
「ここか。」
パンのいい匂いがする。
俺たちは店に入った。
「いらっしゃーい!って、香澄と有咲じゃん!」
「来たよ!さーや!」
「よう、沙綾。」
見たところ、あの子がバンドメンバー何だろう。
仲がよさそうだ。
「あ、そっちの人は__」
「あぁ、俺は__」
「八舞栄斗君、だよね?」
「え?」
何で知ってるんだろう?
「なんで、知ってるんだ?」
「だって、今じゃ八舞君は学校の有名人だからね~。」
「え?なんで?」
「...そりゃあ、な。なんて言うか...」
市ヶ谷が言い淀んでる。
「あぁ、イジメのやつか。」
「...あぁ。」
市ヶ谷は暗い顔をしてる。
「市ヶ谷は優しいやつか?」
「え?」
「他人のイジメにそこまで気を遣うなんて、俺じゃ絶対にしないぞ?」
「いや、私は__」
「分かるぞ、お前が優しいのは。お前には負の感情がないからな。」
「!」
「俺は人の負の感情が分かる。だから、読み取れない市ヶ谷は優しいってことだ、な?」
「......ばっかじゃねぇの。///」
「?」
「あのー。」
「はい。」
山吹に声をかけられた。
名前は店の名前的に推測した。
「皆は何で来たのかなー?」
「あ、そうだ。明日の朝食用のパンがないから買いに来たんだ。」
「そうなの?私はてっきり__」
「?」
「有咲が彼氏の紹介に来たんだと思ってたよ!」
「ちょま!沙綾?!///」
「市ヶ谷の?そんな奴がどこにいるんだ?」
山吹の言葉の意味が理解できない。
「違ったかー。ごめんね、有咲!」
「どっちの意味だ?!」
「さぁ~どっちでしょ~♪」
「沙綾!」
「__それで、どんなパンが欲しいの?」
「そうだな。朝食用だから食パンと...おすすめのパンをくれ。」
「かしこまりました!」
山吹はおすすめのパンを持ってきてくれた。
「おすすめはチョココロネか?」
「そうだよ!いつも売り切れるんだよ!」
「すごいな。熱狂的なファンでもいるのか?」
「あはは~まぁね!」
「あ、戸山と市ヶ谷にも頼む。」
「え!いいの?」
「あぁ。案内の礼だ。」
「やったー!」
「なんで、私まで?」
「いらないか?」
「......いる。」
「というわけで、頼む。」
「はーい!」
俺はチョココロネと食パンを購入した。
「__じゃあ!またね、さーや!」
「またな、沙綾。」
「うん!またね!八舞君も!」
「あぁ。またな、山吹。」
俺たちは店を出た。
「__戸山、市ヶ谷。これ。」
俺は二人にチョココロネを渡した。
「ありがとう!__ん~!おいしい!」
「さんきゅ__相変わらず、うまい。」
「俺も食うか__!!」
味は想像以上だった。
「うまいな。一体どんな原理でこんなに美味くなるんだ?」
「だよね!美味しいよね!」
「あぁ。不思議だ、見た目は普通のチョココロネ。でも、味の質が段違いだ。」
これなら、パンはあそこで買った方がいいな。
俺たちはしばらく歩いた。
「__あ、お姉ちゃん。」
「あ!あっちゃん~!」
戸山は飛びつこうとした。
が、綺麗によけられた。
「__いった~!」
「なにやってるの?」
「二人とやまぶきベーカリーに行ってたんだ~!」
「二人?」
こっちを見た。
「こんにちわ、市ヶ谷先輩と...」
「俺は八舞、八舞栄斗だ。」
「よろしくお願いします。私は戸山明日香です。お姉ちゃんと判別しやすいように明日香と呼んでください。」
「分かった。よろしく明日香。」
自己紹介をした
「それで、明日香は何してたんだ?」
「私はお姉ちゃんが忘れてると思ってお使いに。」
「え?お使い...?」
「やっぱり忘れてる...」
「戸山よ...」
「まったく、香澄は...」
「ごめんね~!あっちゃん〜!」
「別にいいよ、慣れてるから。」
「嫌な慣れだ。...おい、戸山。」
「はい...」
「もうちょっと、しっかりしろよ。」
「はい...」
明日香の苦労が見えた気がした。
「明日香も。」
「はい?」
「お使いを忘れて怒られるのは明日香なのか?」
「いえ。」
「なら、戸山に行かせたらいい。」
「でも__」
「戸山はバンドがある、か?」
「はい。」
「だったら、バンドの日は行けばいい。でも、何もない日は戸山自身に行かせた方がいい。これは戸山のためだ。」
「...はい。」
「分かったか、戸山?」
「分かった!」
「返事はいいな。」
「それが香澄だ。」
「返事だけにならないといいんですけど。」
「ちょっと!三人とも!」
俺たちは他愛のない話をした。
「__そろそろ、帰らねぇと。」
「え?もう__ってこんな時間?!」
「夕飯の時間だね。」
「そうか、じゃあ、解散だな。」
「じゃあな。」
「またね!」
「さようなら。」
「あ、明日香?」
「はい?なんですか?」
「...明日香はもう少し甘えていいと思うぞ。お前は年の割に落ち着き過ぎだ。」
「でも、お姉ちゃんが迷惑をかけることが多いので私は落ち着いてないと。」
「まぁ、そうかもしれないが。疲れるだろ?」
俺はこう言った。
「あれだ、初対面だが、俺にはいくらでも迷惑をかけてもいいぞ。」
「え?」
俺は紙にあることを書いた。
「俺の連絡先だ。」
「なんで...?」
「疲れたら、かけてきたらいい。
話、いくらでも聞くから。」
「...ありがとう、ございます。」
俺は明日香の頭を撫でた。
「頑張れよ、明日香。」
「!...はい。///」
「...あ、悪いな、頭撫でて。」
「い、いえ。大丈夫です。」
「そうか?」
「それでは、また。八舞先輩。」
「あぁ。」
明日香は走って行った。
「俺も帰るか。」
俺も帰路についた。
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”明日香side”
明日香は夕飯を済ませ、自室にいた。
「八舞先輩...」
明日香は天井を見上げていた。
「...偶然かな、それとも分かってたのかな?...」
明日香は呟いた。
「高校性になってから水泳部の勧誘で疲れてる事、分かってるのかな?」
明日香は首を振った。
「そんなわけないよね。ありえない。でも、」
明日香は連絡先が書いた紙を見て。
「もしも、分かってくれてるなら、
私を、助けてくれますか?」
明日香はそう呟いた。
感想などお願いします!
補足:有咲はまだ、主人公を好き、と言うわけではありません。
明日香も同様です。候補であることは間違いないです。
女子高だったので免疫がない、位の解釈でお願いします。
あと、今回出てきた斎藤君も重要なキャラです(多分)