恋愛のブシドー   作:火の車

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あと一話くらいいきたいです。


第7話

 俺は学校に来てすぐ屋上に来ていた。

 

(昨日の若宮は何だったんだ?)

「...わからん。」

「あら、何についてかしら?」 

「!!」

 

 俺の近くにいつの間にか白鷺さんがいた。

 

「なんでここに?」

「あなたが屋上に行くのを見たから追いかけてきたの♪」

「あ、はい。」

「で、何がわからないの?」

 

 と、こっちを見透かすように効いてきた。

 

「...あなたに言うことではないです。」

「今日、イヴちゃんが部活の朝練に来てないらしいの。」

「!?」

「...その反応何か知っているようね。」

「っ!!(しまった!)」

「なにか知っているようね?」

「...はい。」

 

 俺は昨日のことを白鷺さんに話した。 

 

「...なるほどね。(この子、本気で分かってないのかしら?)」

「もう、いいでしょう。

 俺は行きますよ。」

「...人気者さん。」

「その呼び方やめてくれません?」

「そんなことはいいの...イヴちゃんをよろしくね。」

「?はい。」

 

 そう言って俺は屋上を出た。

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”千聖side"

 

「まさかイヴちゃんが...

 でも、いい機会なのかもしれないわね。」

 

 千聖はこの先に起こりうる事を想像し、

一人しかない屋上で向かう先を見据えるのだった__

 

_________________________________

 

 若宮はまだ来ていない。

 

「若宮ちゃん、まだ来てないんだな?」

「あぁ、そうみたいだな。」

「朝練も来てないって剣道部の子が言ってたし、

 心配だな。」

「...あぁ。」

 

 そんな会話をしてると、教室の扉が勢いよく空いた。

 

「はぁはぁ...ギリギリセーフです!」

 

 若宮が入ってきた。

若宮は席に着いた。

 

「おはよー!若宮ちゃん!」

「あ、涼さん!おはようございます!」

「若宮おはよう。」

 

 と、俺が声をかけると。

 

「あ、え、栄斗さん!?///お、おはようございマス...///」

 

 ...なんでだ?若宮の様子がおかしい。

 

「...どうした?若宮?」

「え!?な、なんでもないですっ!///」

 

 ......なんでなんだ。

 

 ”イヴside"

(うぅぅぅ、昨日から変です...!栄斗さんを思い出すと、ドキドキしてしまいます!

 なんででしょう?)

 

 イヴは自分の気持ちには鈍感らしい。

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 __昼休みなった。

1,2時間目は若宮から緯線を感じたが3時間目からはなくなっていた。

本当にどうしたんだ?

 

(私は理解しました!この気持ちの正体を!

 これは!私に与えられたブシドーの修行なんですね!)

 

 イヴは斜め上な回答をだしていた。

 

(これを乗り越えれば、私もブシに近づけるうことなんですね...!)

「栄斗さん!」

「!?なんだ若宮?」

「私、頑張りますね!」

「?お、おう、何かわからないが頑張れよ?」

「はい!ありがとうございます!」

 

 イヴが自分の気持ちを理解するのは、少し後のことだ。

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 __放課後になる頃には若宮はいつもの調子に戻っていた。

 

「栄斗さん!」

「なんだ?若宮?」

「今度、ライブハウスで私たちが主催でライブをするんです!

 それで、よろしければ、栄斗さん見に来ませんか?」

「え?いいのか?」

「はい!友達を呼んでいいとチケットも貰っています!」

「なるほど、でも、俺が行っていいのか?」

「はい!栄斗さんに私のブシドーを見てもらいたいです!」

「...そうか、じゃあ、見に行かせてもらう。」

「はい!チケットです!どうぞ!」

 

 俺は若宮からチケットを受けとった。

 

「それでは!」

 

 若宮走っていった。

 

「...CiRCLEか。」

 

 俺はチケットをしまい、家に帰るのだった。




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