顔合わせ翌日、俺は自分の教室を確認し、教室にいる。
「__はぁ、眠い。」
俺は大体いつも机に伏せて寝てる。
喋る相手もいないからな。
「__えーい君!」
「ん?」
俺は顔をあげた。
「おはよ!栄君!」
「日菜さん?なんで二年の教室に?」
「栄君に会いに来たんだよ!」
「俺に?なんで?」
「うーん、なんとなく?」
「そうですか。」
「というわけで、行こう!栄君!」
「どこにですか?__って、待ってください。」
俺は日菜さんの後を追った。
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「__ここだよ!」
「ここは?」
俺はある教室に来た。
「ここは天文部だよ!」
「天文部ですか?
なぜ、俺を?」
「栄君に天文部に入ってほしくて!」
日菜さんはそう言った。
「俺が天文部に?」
「うん!入ってほしいな!」
俺は考えた。
「...まぁ、いいですよ。
放課後はすることがないので。」
「ほんと!?やったー!るんっ♪ってくるね!」
「そうですか。」
「じゃあ!今日の放課後、ここに来てね!」
「え?日菜さ__って、速いな。」
日菜さんはそう言い残し走り去っていった。
俺も教室に戻った。
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今日の予定はホームルームだけだ。
今は自己紹介中だ。
「__次、八舞。」
「はい。」
俺は席を立った。
「八舞栄斗です。よろしくお願いします。」
俺は座った。
「もう少し、何か言ってくれないか?」
「何か...特に話すこともないんですが。」
てか、あんまり立ってたくない。
すごい視線感じるし。
__そんなこんなで、ホームルームが終わった。
「__今日はこれまで。」
そうして放課後だ。
「(さて、行くか。)」
俺が席を立つと、
「__八舞!」
「?えーっと、確か...」
「私は宇田川巴だ!」
「宇田川...」
「妹が世話になったな!」
「あこが話してた姉か。」
「あぁ!」
「__巴!何してるの?」
「おぉ!ひまり!」
「あ~ともちんが男子に絡んでる~」
「...ほんとにそう見えるからやめて。」
「あはは...」
「皆、人聞き悪いぞ!?」
「...えーっと、確か、美竹、青葉、上原、羽沢だっけ?」
「お~よく覚えてますな~」
「まぁ、自己紹介が個性的だったからな。」
「...それ、私も?」
「美竹は見た目が派手だったからな。
メッシュだっけ?」
そんな感じに少し話した。
「__あ、それで栄斗!」
「なんだ?巴?」
この短時間で巴とは仲良くなった。
「改めて、あこを助けてくれてありがとな!」
「言ったろ、別にいいって。」
「この後時間あるか?何かお礼するぞ?」
「悪い、この後行くところがあるんだ。」
「そうなのか?」
「あぁ。」
「そっか、じゃあ!また今度な!
あと、これからもよろしくな!」
「あぁ。」
そう言って皆は教室を出た。
「さて、俺も行くか。」
俺は天文部に向かった。
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「__失礼します。」
「あ!来たね、栄君!」
「こんにちわ日菜さん。
お待たせしてすいません。」
「全然いいよ!」
俺は日菜さんに座るように言われたので椅子に座った。
「__それで、何をするんですか?」
「これを読んでみてほしいの!」
「ノートですか?」
俺はノートを開いた。
どうやら、前の部員が書いたものらしい。
その内容はおおよそ天文部のものじゃなかったが。
「どう?面白いでしょ!」
「...確かに面白いとは思います。」
「だよね!」
「でも、天文部に何の関係が?」
「う~ん...わかんない!」
「ですよね。」
「でも、それが面白い!」
「そうかもですね。」
「じゃあ!天文部の説明をするね!」
「はい。」
俺は天文部の説明を受けた。
「__こんな感じだよ!」
「分かりました。」
「活動は不定期だから、連絡するよ!
連絡先教えて!」
「はい。」
俺は日菜さんと連絡先を交換した。
「__うん!オッケーだよ!
じゃあ!また明日ね!」
「はい。」
俺は学校を出た。
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俺は買い物を忘れてたので、買い物に来た。
「__お!八舞の兄ちゃんじゃねぇか!」
「こんにちわ。」
俺は八百屋に来ていた。
「いつものお願いします。」
「おうよ!」
おじさんは野菜を袋に詰めてくれた。
「__ただいま。」
「ますき!帰ったか!」
「...あぁ。...って、お前は?」
「俺はいつもお世話になってる八舞栄斗です。会うのは初めてですね。」
「会うのは...?」
「いつもおじさんに話を聞いてましたから。」
「...へぇ、なんて言ってた?」
「お、おい、ますき...」
「確か、凄腕のドラマーだとか。」
「...へぇ。」
「後はおじさんの名誉のために黙秘しておきます。」
俺がそう言うとますきさんはおじさんを睨んだ。
「何言いやがった?」
「い、いや、俺は__」
「...あとで覚えてろよ。」
「そ、そんなぁ...」
おじさんは力ない声を出した。
「あ、これ、いつものな。」
「ありがとうございます。お代です。」
「おう!ぴったりだな!」
「それじゃまた来ます。
ますきさんも機会があれば。」
「あぁ。」
俺は帰路についた。
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家に着いた。
「...やっべ、時間だ。」
俺は台所に駆け込んだ。
そして薬を飲んだ。
「__ふぅ。さて、夕飯の準備だ。」
俺は夕飯の準備を始めた。
「__よしっと。こんなもんかな。」
俺は机に夕飯を並べた。
メニューは野菜が多めだ。
「うん、いつも通りだな。」
夕飯を食べ勧めてるうちにあることを思い出した。
「ますきさんってドラマーなんだよな凄腕の。
バンドに所属してたりするのか?」
少し携帯で調べてみた。
「...RAS?」
俺はメンバーの写真を見た。
「あ、ますきさんだ、後は...?!」
俺の目には信じられない人物が写っていた。
「え?六花!?なんで?!」
自分の目を疑った。
あの気弱そうな女の子がバンドをしてる事が信じられなかった。
「...今度、六花に聞いてみるか。」
俺は夕飯を食べ終えた。
そして、なんやかんやで寝た。
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俺は学校に来た。
「__今日も暖かいな。」
「__きゃ!」
「!」
誰かにぶつかってしまった。
「わ、悪い!...って、六花?」
「え?や、八舞先輩!ご、ごめんなさい!」
「いや、そんなに謝らくてもいい。
それよりも大丈夫か?」
「は、はい!」
「そうか、よかった。ほら、」
俺は六花に手を差し出した。
「あ、ありがとう、ございます。」
「あぁ。...あ、」
「?」
俺は昨日の事を思い出した。
「なぁ、六花。」
「はい?」
「聞きたいことがあるんだがいいか?」
「はい、なんですか?」
「六花ってバンドに所属してたりするか?」
「え?はい!RASでお世話になってます!」
「やっぱりか。」
「どうしたんですか?」
「いや、いつもお世話になってる八百屋の娘さんがな。」
「あ、もしかして、ますきさんですか?」
「あぁ。」
「知ってるのか?」
「私のバイト先なんです!」
「え?俺見たことないんだが?」
「多分、入るのが遅いので、会わないのかなと、
偶に、ますきさんもお手伝いしてくれますし!」
「ますきさんが?意外だ。」
「そうですか?可愛いものとか好きですよ?」
「えぇ?!」
驚いた。見た目はかっこいい感じだったのに可愛いもの好きとは。
「...RASはどんなところなんだ?」
「うーん、意識が高いバンド、でしょうか?」
「...面白そうだな。」
「気になるなら来てみますか?」
「え?いや、怒られるだろ?」
「た、多分大丈夫です?」
「疑問形だが?まぁ、行ってもいいなら行きたいな。」
「じゃあ!行きましょう!」
「よろしくな。」
俺はRASに行くことになった。
感想などお願いします!
今回からRASのメンバーが出てきます。
時系列めちゃくちゃになりますが、多めに見てください!
ヒロイン候補の子もいますので...