恋愛のブシドー   作:火の車

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日菜ルート2話です!


第2話

 顔合わせ翌日、俺は自分の教室を確認し、教室にいる。

 

「__はぁ、眠い。」

 

 俺は大体いつも机に伏せて寝てる。

 喋る相手もいないからな。

 

「__えーい君!」

「ん?」

 

 俺は顔をあげた。

 

「おはよ!栄君!」

「日菜さん?なんで二年の教室に?」

「栄君に会いに来たんだよ!」

「俺に?なんで?」

「うーん、なんとなく?」

「そうですか。」

「というわけで、行こう!栄君!」

「どこにですか?__って、待ってください。」

 

 俺は日菜さんの後を追った。

________________________

 

「__ここだよ!」

「ここは?」

 

 俺はある教室に来た。

 

「ここは天文部だよ!」

「天文部ですか?

 なぜ、俺を?」

「栄君に天文部に入ってほしくて!」

 

 日菜さんはそう言った。

 

「俺が天文部に?」

「うん!入ってほしいな!」

 

 俺は考えた。

 

「...まぁ、いいですよ。

 放課後はすることがないので。」

「ほんと!?やったー!るんっ♪ってくるね!」

「そうですか。」

「じゃあ!今日の放課後、ここに来てね!」

「え?日菜さ__って、速いな。」

 

 日菜さんはそう言い残し走り去っていった。

 俺も教室に戻った。

________________________

 

 今日の予定はホームルームだけだ。

 今は自己紹介中だ。

 

「__次、八舞。」

「はい。」

 

 俺は席を立った。

 

「八舞栄斗です。よろしくお願いします。」

 

 俺は座った。

 

「もう少し、何か言ってくれないか?」

「何か...特に話すこともないんですが。」

 

 てか、あんまり立ってたくない。

 すごい視線感じるし。

 

__そんなこんなで、ホームルームが終わった。

 

「__今日はこれまで。」

 

 そうして放課後だ。

 

「(さて、行くか。)」

 

 俺が席を立つと、

 

「__八舞!」

「?えーっと、確か...」

「私は宇田川巴だ!」

「宇田川...」

「妹が世話になったな!」

「あこが話してた姉か。」

「あぁ!」

「__巴!何してるの?」

「おぉ!ひまり!」

「あ~ともちんが男子に絡んでる~」

「...ほんとにそう見えるからやめて。」

「あはは...」

「皆、人聞き悪いぞ!?」

「...えーっと、確か、美竹、青葉、上原、羽沢だっけ?」

「お~よく覚えてますな~」

「まぁ、自己紹介が個性的だったからな。」

「...それ、私も?」

「美竹は見た目が派手だったからな。

 メッシュだっけ?」

 

 そんな感じに少し話した。

 

「__あ、それで栄斗!」

「なんだ?巴?」

 

 この短時間で巴とは仲良くなった。

 

「改めて、あこを助けてくれてありがとな!」

「言ったろ、別にいいって。」

「この後時間あるか?何かお礼するぞ?」

「悪い、この後行くところがあるんだ。」

「そうなのか?」

「あぁ。」

「そっか、じゃあ!また今度な!

 あと、これからもよろしくな!」

「あぁ。」

 

 そう言って皆は教室を出た。

 

「さて、俺も行くか。」

 

 俺は天文部に向かった。

________________________

 

「__失礼します。」

「あ!来たね、栄君!」

「こんにちわ日菜さん。

 お待たせしてすいません。」

「全然いいよ!」

 

 俺は日菜さんに座るように言われたので椅子に座った。

 

「__それで、何をするんですか?」

「これを読んでみてほしいの!」

「ノートですか?」

 

 俺はノートを開いた。

 どうやら、前の部員が書いたものらしい。

 その内容はおおよそ天文部のものじゃなかったが。

 

「どう?面白いでしょ!」

「...確かに面白いとは思います。」

「だよね!」

「でも、天文部に何の関係が?」

「う~ん...わかんない!」

「ですよね。」

「でも、それが面白い!」

「そうかもですね。」

「じゃあ!天文部の説明をするね!」

「はい。」

 

 俺は天文部の説明を受けた。

 

「__こんな感じだよ!」

「分かりました。」

「活動は不定期だから、連絡するよ!

 連絡先教えて!」

「はい。」

 

 俺は日菜さんと連絡先を交換した。

 

「__うん!オッケーだよ!

 じゃあ!また明日ね!」

「はい。」

 

 俺は学校を出た。

________________________

 

 俺は買い物を忘れてたので、買い物に来た。

 

「__お!八舞の兄ちゃんじゃねぇか!」

「こんにちわ。」

 

 俺は八百屋に来ていた。

 

「いつものお願いします。」

「おうよ!」

 

 おじさんは野菜を袋に詰めてくれた。

 

「__ただいま。」

「ますき!帰ったか!」

「...あぁ。...って、お前は?」

「俺はいつもお世話になってる八舞栄斗です。会うのは初めてですね。」

「会うのは...?」

「いつもおじさんに話を聞いてましたから。」

「...へぇ、なんて言ってた?」

「お、おい、ますき...」

「確か、凄腕のドラマーだとか。」

「...へぇ。」

「後はおじさんの名誉のために黙秘しておきます。」

 

 俺がそう言うとますきさんはおじさんを睨んだ。

 

「何言いやがった?」

「い、いや、俺は__」

「...あとで覚えてろよ。」

「そ、そんなぁ...」

 

 おじさんは力ない声を出した。

 

「あ、これ、いつものな。」

「ありがとうございます。お代です。」

「おう!ぴったりだな!」

「それじゃまた来ます。

 ますきさんも機会があれば。」

「あぁ。」

 

 俺は帰路についた。

________________________

 

 家に着いた。

 

「...やっべ、時間だ。」

 

 俺は台所に駆け込んだ。

 そして薬を飲んだ。

 

「__ふぅ。さて、夕飯の準備だ。」

 

 俺は夕飯の準備を始めた。

 

「__よしっと。こんなもんかな。」

 

 俺は机に夕飯を並べた。

 メニューは野菜が多めだ。

 

「うん、いつも通りだな。」

 

 夕飯を食べ勧めてるうちにあることを思い出した。

 

「ますきさんってドラマーなんだよな凄腕の。

 バンドに所属してたりするのか?」

 

 少し携帯で調べてみた。

 

「...RAS?」

 

 俺はメンバーの写真を見た。

 

「あ、ますきさんだ、後は...?!」

 

 俺の目には信じられない人物が写っていた。

 

「え?六花!?なんで?!」

 

 自分の目を疑った。

 あの気弱そうな女の子がバンドをしてる事が信じられなかった。

 

「...今度、六花に聞いてみるか。」

 

 俺は夕飯を食べ終えた。

 そして、なんやかんやで寝た。

________________________

 

 俺は学校に来た。

 

「__今日も暖かいな。」

「__きゃ!」

「!」

 

 誰かにぶつかってしまった。

 

「わ、悪い!...って、六花?」

「え?や、八舞先輩!ご、ごめんなさい!」

「いや、そんなに謝らくてもいい。

 それよりも大丈夫か?」

「は、はい!」

「そうか、よかった。ほら、」

 

 俺は六花に手を差し出した。

 

「あ、ありがとう、ございます。」

「あぁ。...あ、」

「?」

 

 俺は昨日の事を思い出した。

 

「なぁ、六花。」

「はい?」

「聞きたいことがあるんだがいいか?」

「はい、なんですか?」

「六花ってバンドに所属してたりするか?」

「え?はい!RASでお世話になってます!」

「やっぱりか。」

「どうしたんですか?」

「いや、いつもお世話になってる八百屋の娘さんがな。」

「あ、もしかして、ますきさんですか?」

「あぁ。」

「知ってるのか?」

「私のバイト先なんです!」

「え?俺見たことないんだが?」

「多分、入るのが遅いので、会わないのかなと、

 偶に、ますきさんもお手伝いしてくれますし!」

「ますきさんが?意外だ。」

「そうですか?可愛いものとか好きですよ?」

「えぇ?!」

 

 驚いた。見た目はかっこいい感じだったのに可愛いもの好きとは。

 

「...RASはどんなところなんだ?」

「うーん、意識が高いバンド、でしょうか?」

「...面白そうだな。」

「気になるなら来てみますか?」

「え?いや、怒られるだろ?」

「た、多分大丈夫です?」

「疑問形だが?まぁ、行ってもいいなら行きたいな。」

「じゃあ!行きましょう!」

「よろしくな。」

 

 俺はRASに行くことになった。

 

 

 

 

 




感想などお願いします!

今回からRASのメンバーが出てきます。
時系列めちゃくちゃになりますが、多めに見てください!
ヒロイン候補の子もいますので...

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