羽丘に来てから少し経ち、5月に突入した。
「__分からん!」
「私も...」
「おー苦労してますなー」
「どうしたんだ?」
「ひーちゃんとともちんの勉強だよー」
「勉強?何のだ?」
「中間テスト、一週間後だよ。」
「まじで?忘れてた。」
「おー八舞君もそっち側ですかなー?」
「お!栄斗も私たちの仲間か!」
「こっちにおいで~!!」
「...やめとけ。」
俺は疑問に思った。
「二人って授業は真面目て受けてたよな?
それなのに、なんで勉強できないんだ?」
「「うっ...」」
「あれ?」
「二人はー理解してないんだよー」
「え?」
「つまり、聞いてるけど、理解はしてない。」
「あはは...」
「なんでこの高校入れたんだ?
そこそこのレベルのはずなのに。」
「それはー皆で同じ高校に行くために猛勉強したのですよー」
「あ、そういうことか。」
「もうだめだ...このままじゃ、あこと同じ学年になっちまう...」
「私もだよ~...」
「...まぁ、頑張れ。」
こうして、朝の時間を過ごした。
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放課後だ。
俺はRASの練習に来ていた。
「__今日はここまでよ。」
そして、練習が終わった。
「マスキング!今日は素晴らしかったわ!」
「おう。」
「なんか、変わったね、ますき。」
「はい、すごくいいドラムでした!」
「流石まっすーさんですー!」
「...そうか。」
ますきは照れてるみたいだ。
俺たちはしばらく話していた。
「__そう言えば、どこの高校もそろそろテストじゃないか?」
「!!」
「ますき?どうした?」
「な、なんでもねぇよ。」
「...まさか、勉強苦手なのか?」
そう言うと、ますきの肩がはねた。
「な、なんだよ!」
「ますき、勉強、手伝おっか?」
「...頼む。」
「俺も手伝うか?」
「八舞もか?お前、勉強どうなんだ?」
「そうだなー、授業は聞いたことない。」
「は?」
「え?」
「?」
和奏とますきは固まった。
「え?それ、大丈夫なの?」
「何がだ?」
「それで、赤点取らねぇのか?」
「うーん...ないな。」
「ちなみに学年で何位だった?」
「一位だったな、ずっと。」
「はぁ!?一位?!」
「?あぁ。
確実に一位になる方法があるからな。」
「な、何?!そ、それは、なんなんだ...?」
「わ、私も気になる...」
「まぁ、次のテスト結果見ればわかるよ。」
俺は笑いながらそう言った。
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テストが終わり、テスト結果が返ってきた。
俺はRASの練習に来ていた。
「__ますき、テストはどうだった?」
「...なんとか、なった。」
「まぁ、教えた分には大丈夫そうだったからな。
和奏は?」
「いつも通りだったわ。」
「9位か。いいじゃないか。」
「それで、八舞君は?」
「一位だったな。」
「一位になる方法ってやつか?」
「あぁ、そうだぞ。」
「それはなんなんだ?」
「こういう事だ。」
俺は二人にテスト結果を見せた。
「「え?」」
「?」
「ぜ、全教科、満点...?」
「う、嘘だろ...?」
「ほんとだぞ?それよりどうだ?」
「ど、どうって?」
「それなら、確実に一位になれるだろ?」
「いや...」
「普通じゃできねぇよ!」
「そうなのか?日菜さんも満点だったけど。」
「え?!日菜さん?!」
「パレオ?どうした?」
「日菜さんて、パスパレのギターの氷川日菜さんですか?!」
「パスパレ?それは分からんが、氷川日菜で間違いはない。」
さっきからパレオのテンションが高い。
「氷川日菜さんは天才ギタリストとして有名なんですよ!」
「日菜さんが?想像が付かないな。」
「すごいんですよ!」
「へぇ。今度聞いてみよ。」
「話したことあるんですか?」
「活動は少ないが同じ部活だからな。
まぁ、何もしなくても向こうから近づいてくるが。」
「う、羨ましい...!サインとか貰ってきてくださいよ!」
「あ、あぁ、いいぞ。日菜さんも断りはしないだろうし。」
「やったー!栄さん大好きですー!」
「!?」
「そうかそうか。...って、どうした?ますき?」
「な、なんでもない。」
「?そうか?」
ますきの様子が少しおかしかったが、
俺たちはいつも通りの日常を過ごした。
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学校に来た。
「__栄くーん!」
「あ、日菜さん。」
「おはよ!」
「おはようございます。」
今日も案の定、日菜さんが来た。
俺は昨日の疑問をぶつけてみることにした。
「日菜さんってギターやってるんですか?」
「え?どうしたの、急に?」
「昨日、パスパレのファンの子に聞いたんです。」
「それでか~。うん!私はギターをしてるよ!」
「天才ギタリストでしたっけ?」
「うん!皆そう言ってるよ!
でもね!お姉ちゃんの方がずーっとすごいんだよ!」
「よく聞く、氷川紗夜さんですか?」
「うん!」
日菜さんは嬉しそうにうなずいた。
「いつか機会があれば聞いてみたいですね。
...あ、」
「ん?どうしたの?」
「サイン、貰えませんか?」
「え?」
「さっき話したファンの子が欲しいらしくて。」
「そうなの?いいよ!」
「ありがとうございます。」
俺は日菜さんにサインをもらった。
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放課後だ。
今日はRASの練習がないので、俺は家に帰った。
「__ん?日菜さんから?」
気づいたら日菜さんからメッセージが来ていた。
『栄君!来週の日曜日、天体観測に行くよ!』
という内容だった。
多分、部活動だろう。
俺は『わかりました。』と送った。
「...準備しないとな。」
俺は準備を始めた。
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RASの練習だ。
「パレオ。」
「はい?」
「この前欲しいって言ってたサイン、貰っておいたぞ。」
「え?本当だったんですか?」
「あぁ。ほら。」
俺はパレオにサインを渡した。
「ほ、本物だ...!」
パレオはすごく笑顔だ。
「ありがとうございます!栄さん!」
「あぁ。このくらいお安い御用だ。」
「__なぁ、レイ。」
「どうしたの?」
「あの二人、仲いいな。」
「...もしかして、嫉妬してる?」
「そんなことねぇ!///」
「どうしたんだ?大きな声出して?」
「や、八舞!?///」
「えーっと、ますきが__」
「わー!やめろよ、レイ!///」
「発声練習ですか?」
「ちげぇよ!」
「じゃあ、どうしたんだ?」
「そ、それは、その...///」
「?」
「えっと...八舞のバカ!///」
「ちょっと!ますき?!」
「まっすーさん?!」
ますきは部屋を飛び出していった。
「...なんで、バカって言われたんだ?」
「さぁ?何でだったんでしょうか?」
「...はぁ。」
「どうした、和奏。」
「あれよ、ますきはパレオに嫉妬してたのよ。」
「嫉妬ですか?」
「なんでだ?...って、まさか!」
「!わかったの?」
「あぁ、パレオに嫉妬した、つまり...」
「「つまり...?」」
「__ますきもパスパレのファンだったんだ!
つまり、ますきもサインが欲しかった...そういう事だ!」
「な、なるほど...!それならつじつまが合いますね!」
「...(ますき、ごめんね...)」
「よし、ますきの分のサインも貰いに行くか!」
「そうですね!私もまっすーさんとお話してみます!」
「...大変だね、ますき...」
レイは遠い目をした。
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