恋愛のブシドー   作:火の車

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日菜ルート6話です!


第6話

 羽丘に来てから少し経ち、5月に突入した。

 

「__分からん!」

「私も...」

「おー苦労してますなー」

「どうしたんだ?」

「ひーちゃんとともちんの勉強だよー」

「勉強?何のだ?」

「中間テスト、一週間後だよ。」

「まじで?忘れてた。」

「おー八舞君もそっち側ですかなー?」

「お!栄斗も私たちの仲間か!」

「こっちにおいで~!!」

「...やめとけ。」

 

 俺は疑問に思った。

 

「二人って授業は真面目て受けてたよな?

 それなのに、なんで勉強できないんだ?」

「「うっ...」」

「あれ?」

「二人はー理解してないんだよー」

「え?」

「つまり、聞いてるけど、理解はしてない。」

「あはは...」

「なんでこの高校入れたんだ?

 そこそこのレベルのはずなのに。」

「それはー皆で同じ高校に行くために猛勉強したのですよー」

「あ、そういうことか。」

「もうだめだ...このままじゃ、あこと同じ学年になっちまう...」

「私もだよ~...」

「...まぁ、頑張れ。」

 

 こうして、朝の時間を過ごした。

________________________

 

 放課後だ。

 俺はRASの練習に来ていた。

 

「__今日はここまでよ。」

 

 そして、練習が終わった。

 

「マスキング!今日は素晴らしかったわ!」

「おう。」

「なんか、変わったね、ますき。」

「はい、すごくいいドラムでした!」

「流石まっすーさんですー!」

「...そうか。」

 

 ますきは照れてるみたいだ。

 俺たちはしばらく話していた。

 

「__そう言えば、どこの高校もそろそろテストじゃないか?」

「!!」

「ますき?どうした?」

「な、なんでもねぇよ。」

「...まさか、勉強苦手なのか?」

 

 そう言うと、ますきの肩がはねた。

 

「な、なんだよ!」

「ますき、勉強、手伝おっか?」

「...頼む。」

「俺も手伝うか?」

「八舞もか?お前、勉強どうなんだ?」

「そうだなー、授業は聞いたことない。」

「は?」

「え?」

「?」

 

 和奏とますきは固まった。

 

「え?それ、大丈夫なの?」

「何がだ?」

「それで、赤点取らねぇのか?」

「うーん...ないな。」

「ちなみに学年で何位だった?」

「一位だったな、ずっと。」

「はぁ!?一位?!」

「?あぁ。

 確実に一位になる方法があるからな。」

「な、何?!そ、それは、なんなんだ...?」

「わ、私も気になる...」

「まぁ、次のテスト結果見ればわかるよ。」

 

 俺は笑いながらそう言った。

________________________

 

 テストが終わり、テスト結果が返ってきた。

 俺はRASの練習に来ていた。

 

「__ますき、テストはどうだった?」

「...なんとか、なった。」

「まぁ、教えた分には大丈夫そうだったからな。

 和奏は?」

「いつも通りだったわ。」

「9位か。いいじゃないか。」

「それで、八舞君は?」

「一位だったな。」

「一位になる方法ってやつか?」

「あぁ、そうだぞ。」

「それはなんなんだ?」

「こういう事だ。」

 

 俺は二人にテスト結果を見せた。

 

「「え?」」

「?」

「ぜ、全教科、満点...?」

「う、嘘だろ...?」

「ほんとだぞ?それよりどうだ?」

「ど、どうって?」

「それなら、確実に一位になれるだろ?」

「いや...」

「普通じゃできねぇよ!」

「そうなのか?日菜さんも満点だったけど。」

「え?!日菜さん?!」

「パレオ?どうした?」

「日菜さんて、パスパレのギターの氷川日菜さんですか?!」

「パスパレ?それは分からんが、氷川日菜で間違いはない。」

 

 さっきからパレオのテンションが高い。

 

「氷川日菜さんは天才ギタリストとして有名なんですよ!」

「日菜さんが?想像が付かないな。」

「すごいんですよ!」

「へぇ。今度聞いてみよ。」

「話したことあるんですか?」

「活動は少ないが同じ部活だからな。

 まぁ、何もしなくても向こうから近づいてくるが。」

「う、羨ましい...!サインとか貰ってきてくださいよ!」

「あ、あぁ、いいぞ。日菜さんも断りはしないだろうし。」

「やったー!栄さん大好きですー!」

「!?」

「そうかそうか。...って、どうした?ますき?」

「な、なんでもない。」

「?そうか?」

 

 ますきの様子が少しおかしかったが、

 俺たちはいつも通りの日常を過ごした。

________________________

 

 学校に来た。

 

「__栄くーん!」

「あ、日菜さん。」

「おはよ!」

「おはようございます。」

 

 今日も案の定、日菜さんが来た。

 俺は昨日の疑問をぶつけてみることにした。

 

「日菜さんってギターやってるんですか?」

「え?どうしたの、急に?」

「昨日、パスパレのファンの子に聞いたんです。」

「それでか~。うん!私はギターをしてるよ!」

「天才ギタリストでしたっけ?」

「うん!皆そう言ってるよ!

 でもね!お姉ちゃんの方がずーっとすごいんだよ!」

「よく聞く、氷川紗夜さんですか?」

「うん!」

 

 日菜さんは嬉しそうにうなずいた。

 

「いつか機会があれば聞いてみたいですね。

 ...あ、」

「ん?どうしたの?」

「サイン、貰えませんか?」

「え?」

「さっき話したファンの子が欲しいらしくて。」

「そうなの?いいよ!」

「ありがとうございます。」

 

 俺は日菜さんにサインをもらった。

________________________

 

 放課後だ。

 今日はRASの練習がないので、俺は家に帰った。

 

「__ん?日菜さんから?」

 

 気づいたら日菜さんからメッセージが来ていた。

 

『栄君!来週の日曜日、天体観測に行くよ!』

 

 という内容だった。

 多分、部活動だろう。

 俺は『わかりました。』と送った。

 

「...準備しないとな。」

 

 俺は準備を始めた。

________________________

 

 RASの練習だ。

 

「パレオ。」

「はい?」

「この前欲しいって言ってたサイン、貰っておいたぞ。」

「え?本当だったんですか?」

「あぁ。ほら。」

 

 俺はパレオにサインを渡した。

 

「ほ、本物だ...!」

 

 パレオはすごく笑顔だ。

 

「ありがとうございます!栄さん!」

「あぁ。このくらいお安い御用だ。」

 

「__なぁ、レイ。」

「どうしたの?」

「あの二人、仲いいな。」

「...もしかして、嫉妬してる?」

「そんなことねぇ!///」

「どうしたんだ?大きな声出して?」

「や、八舞!?///」

「えーっと、ますきが__」

「わー!やめろよ、レイ!///」

「発声練習ですか?」

「ちげぇよ!」

「じゃあ、どうしたんだ?」

「そ、それは、その...///」

「?」

「えっと...八舞のバカ!///」

「ちょっと!ますき?!」

「まっすーさん?!」

 

 ますきは部屋を飛び出していった。

 

「...なんで、バカって言われたんだ?」

「さぁ?何でだったんでしょうか?」

「...はぁ。」

「どうした、和奏。」

「あれよ、ますきはパレオに嫉妬してたのよ。」

「嫉妬ですか?」

「なんでだ?...って、まさか!」

「!わかったの?」

「あぁ、パレオに嫉妬した、つまり...」

「「つまり...?」」

「__ますきもパスパレのファンだったんだ!

 つまり、ますきもサインが欲しかった...そういう事だ!」

「な、なるほど...!それならつじつまが合いますね!」

「...(ますき、ごめんね...)」

「よし、ますきの分のサインも貰いに行くか!」

「そうですね!私もまっすーさんとお話してみます!」

「...大変だね、ますき...」

 

 レイは遠い目をした。

 




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