話を思いっきり動かしたいですね。
”パスパレの練習場”
「~♪♪」
「あら?イヴちゃん、なんだかご機嫌ね?」
「あ、それ私も思った~!」
「ジブンもっす!」
「私も私も!」
と、千聖の言葉に、日菜、麻弥、彩が続いた。
「え?そうですか?」
「そうだよ~!今のイヴちゃん、るんっ♪てしてるよ!」
「そ、そうなんですか?」
という話をしていると...
「それでそれで!なにがあったの?」
と、彩が聞いてきた。
「えーと_」
イヴは栄斗を誘ったことをメンバーに話した。
「...イヴちゃん以外、集合。」
「「「うん(はい)」」」
千聖が全員(イヴ以外)を集めた。
「これは...あれね。」
「うん、あれだね~」
「あれっすね...」
「あれ...だよね。」
「「「「イヴちゃん(さん)こいしてるね(ますね)」」」」
四人の意見が一致した。
「でも、アイドルが恋愛って大丈夫なんすか?」
「あ、それ、私も思った。」
麻弥と彩が質問した。
「あら、知らないの?パスパレは大丈夫なのよ?」
「「「そうだったんだ(んすか)」」」
「...まぁ、いいわ。
問題はイヴちゃんが自覚してるかどうかね。」
「じゃあ、私、聞いてくるー!」
「あ、ちょ!日菜ちゃん!?」
千聖の静止を振り切り、日菜はイヴに突撃した。
「ねぇねぇ、イヴちゃん?」
「はい?なんでしょう日菜さん?」
「イヴちゃんって、その男子の事どう思ってるの?」
「栄斗さんの事ですかですか?大切なお友達です!」
「じゃあ、その男子と話したらドキドキしたりしない?」
「はい、しますね?」
(お!これはこれは?)
「でも、これはブシドーの修行なんです!」
「「「「え?」」」」
イヴの発言にメンバーは困惑した。
「これを乗り越えて、私は立派なブシになるんですっ!」
(これは...)
(もしかして...)
(まさか...)
(...確定ね。)
((((イヴちゃん(さん)自分の気持ちに気づいてない!?))))
(...大変ね、人気者さん。)
千聖は栄斗を憂いるのだった。
__その頃の栄斗
「はっくしゅん!!」
栄斗はいつも通りだった。
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ライブ当日だ、初めて行くから楽しみだな。
と、列に並びながら考えていた。
「次の方~!」
呼ばれたので受付に行った。
「これ、おねがいします。」
「はいは~い!ってこれ、関係者用?
...すいません、これをどこで?」
「若宮イヴに貰いましたが?」
「イヴちゃんが?なるほど...
失礼しました、こちらを首からかけてあちらの扉に入ってください。」
「はい、わかりました。」
俺は言われた通り、扉に入った。
「...これ入って大丈夫だったのか?」
何てことを考えていると...
「あ!栄斗さん!」
若宮がいた。
が、いつもと違い、アイドル衣装に身を包み、なんていうか...
「...かわいいな。」
「え!?///」
やばい、口に出た。
「す、すまん!若宮!」
「い、いえ!少し、おどろいただけです!///」
という、俺たちのやり取りをパスパレメンバーは陰から見ていた。
「...あれがイヴちゃんの彼氏?」
と、日菜が聞くと。
「...付き合ってないのよ、あの二人。」
「イヴさん自身が気づいてないっすからね...」
「...これ、私たちが何もしなくても
いいんじゃないの?」
パスパレメンバーはイヴを応援しようと考えていた。
「...なんていうか、私たち入る余地、ないよね~。」
「「「そう(ね)(だよね)(すよね)」」」
と、その場を離れようとすると__
「あれ?みなさん、こんなところでどうしたんですか?」
イヴが目の前にいた
「どうも、白鷺さん、丸山さん。」
「えぇ、こんにちは、人気者さん。」
「こんにちは~!」
と、一応、挨拶をしておいた。
すると_
「ねぇねぇ!君が八舞栄斗君だよね!」
突然、水色の髪の人が話しかけてきた。
この人、誰かに_
「私は氷川日菜!ギターだよ!」
「えっと、俺は八舞栄斗です。」
「うん、知ってるよ!」
「え?」
なんでだ?ってか、氷川って...
「すいません、あなたって氷川紗夜さんの...?」
「うん!双子の妹だよ!」
「双子!?」
驚いた、まさか双子とは...
「えーっと、ジブンも自己紹介してもいいっすか?」
と、緑のアイドル衣装を着ている人が話しかけてきた。
「あ、はい。」
「ジブンは大和麻弥っす!ドラムをやってます!
よろしくっす!八舞さん!」
「はい、よろしくお願いします。」
...すっごいな、この状況。
アイドルバンドが目の前で全員揃ってる。
てか__全員めちゃめちゃかわいいな。
白鷺さんと丸山さんは知ってたけど。ほかの二人もやべぇ__
「いたたたたっ!!!!」
突然、若宮に二の腕を摘ままれた。
「むぅ~。栄斗さん!ほかの人たちを見過ぎですっ!!」
「わかった!謝る!謝るから、放して!」
と、言うと若宮は放してくれた。
「まったく!栄斗さんはブシドーじゃないです!」
「...いや、何かわからんが、すまんかった。」
「...私の事、もっと褒めてください...」
「え?」
若宮が小さい声でそう言った。
「...すごいかわいいぞ、若宮。
うん、一番かわいい。」
「///そ、そうですか...!///」
よくわからんが、若宮が喜んでるからいいや。
それを近くで見てたメンバーは...
「「「「私たち完全にダシに使われてるね(っすね)」」」」
二人の世界に入ってる二人に気付かれないように、メンバーは楽屋に戻るのだった。
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一時間後にパスパレの出番が来た。
(ライブってすごいんだな。)
ここまで、六つのバンドが演奏したがどれも盛り上がっていて
会場に一体感があった。
そして、パスパレが出てきた。
(すごいな、今日一番の盛り上がりじゃねぇか!!)
て、事を考えていると、
『みなさ~ん!!こ~ん~に~ち~わ~!!』
「「「「「こーんーにーちーわー!!!!」」」」」
丸山さんが呼びかけると、観客皆が反応する。
『今日も~!!一曲目から!!がんばっていくよ~!!!』
「「「「「おぉぉぉぉ!!!!!」」」」」
そこからの時間はすごかった、会場が、それまでの、すべての時間が
パスパレに集まっているような、そんな感覚だった。
(す、すごいっ!ライブってこんなに楽しいのか!!)
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『みんな~!!ありがと~!!!』
ライブが終わった。なんていうか、すごかった。
「...すこし、若宮に声をかけにいこう。」
俺は楽屋のほうに向かった。
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「お、若宮!」
「栄斗さん!ライブはどうでしたか?」
「あぁ!すごかった!こんなに楽しかったのは久しぶりだ!」
「よかったです!」
「...若宮はこのあと予定あるか?」
「いえ、後は家に帰るだけですね?」
「なら、送っていく、夜も遅いからな。」
ライブが終わったのが九時くらいだったから、
流石に危ないからな。
「はい!ありがとうございます!
少し待っていてくださいね!」
「ゆっくりでいいぞ。」
と、若宮は楽屋に行った。
「...中々、積極的ね、人気者さん♪」
「...白鷺さん。って、積極的ってなんすか?」
「あら?夜に女の子を家まで送ろうとするなんて、
かなり積極的と思うのだけれど?」
「...残念ながら、そういう狙いはないんですよ。」
まったく、この人は何を言い出すやら...
「...あなた、イヴちゃんをどう思ってるのかしら?」
「若宮を?...いい友達っすね。」
「それだけかしら?」
「...どこまでわかってるんだか、
そうっすね、かわいいやつっすね。」
「...あなた、気付いてないの?」
「なにをっすか?」
「イヴちゃんは、あなたの事、好きよ、
生憎、本人は自覚してないようだけど。」
ガタッ!!!
「ん?」
物音がしたが気のせいか。
「...何をらしくない冗談いってんすか。」
「あら?私は本気よ?」
「...そんなの、ありえないっすよ。」
「そう...でも、覚えてなさいね、
いずれ、わかるから。」
と、どこかを見ながら言ってきた。
「...一応、覚えときます。」
それから、白鷺さんは去って行った。
「そういえば、若宮、結構遅いな。
少し、楽屋に行ってみるか。」
と、楽屋に向かおうとしたら、曲がり角に若宮がいた。
「どうしたんだ?こんなところに突っ立って?。」
と、聞いてみたら...
「え?え、栄斗さん!?///い、いえ、いえなんでもないですよっ!!!///」
「...そうか。」
少し顔が赤いが、ライブ後で体温が上がっているんだろう。
「まぁ、帰るか。」
「は、はぃ///」
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俺たちは帰路についていた。が、若宮の様子がおかしい。
妙に静かだ。
「あ、ここが私の家です...」
「お、おう、そうか。」
若宮が指さしたのは結構大きな一軒家だった。
「じゃあ、俺はここまでだな。またな。」
と、帰ろうとすると、
「ま、まってください!」
若宮に引き留められた。
「ど、どうした?」
「あ、あの、その...ライブでの私はどうでしたか?」
「...なんて言っていいかわからないんだが、
すっごい、輝いてた。そして、綺麗だった。」
「きっ!!///...そ、そうですか。
よかったです!」
「...ありがとう、若宮。」
「...いえ、私が呼びたかったんです。」
俺たちの間に沈黙が流れる。
「あ、あの!」
若宮が沈黙を破った。
「よろしければ...連絡先を交換しませんか?」
「連絡先?あぁ、いいぞ。」
俺たちは連絡先を交換した。
「...久しぶりに、連絡先、登録した。」
俺は正直な感想を述べた。
「これでいつでも、お話しできますね!」
若宮は嬉しそうだ。
「ははっ、そうだな。
...そろそろ帰るよ。」
「はい!また、学校で!」
「あぁ。」
そう言って俺は家に帰るのだった。
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”イヴside"
栄斗が帰った後、イヴはすぐに自室に入った。
「えへへ~栄斗さんと連絡先を交換しちゃいました~!
そ、それに...///」
『イブちゃんは、あなたの事、すきよ』
「...そうだったんですね。
この、ドキドキは修行じゃなくて、恋だったんですね...///」
イヴは携帯の画面にある『八舞栄斗』の字を見つめている。
「栄斗さんは何してるんでしょう?」
イヴは気になっていた。
ピロリン♪ 栄斗からメッセージが来た。
「え、栄斗さん!?
な、なんでしょう...?」
メッセージを見てみると...
『まだ、夜は冷えるから、温かくして寝ろよ?
ライブ、おつかれさま。』
と、いうものだった。
「えへへ、栄斗さんは優しいですね♪」
イヴからは喜びがあふれていた。
「大好きです栄斗さん♥」
と、本人に届くわけない言葉が部屋に木霊するのだった...
そして、これが、若宮イヴの初恋の始まりだった。
これも見方によってはイヴちゃん視点のプロローグですね。
ここから、イヴちゃんがアプローチしますが、
こんな話を見たい!とか、要望をくれると嬉しいです!
自分でも考えてますが、よろしければおねがいします!
感想などもおねがいします!