今回は主人公が転生するまでのお話になってます。
追記:主人公の口調を変更しました。
蝉の鳴き声のうるさい八月のある日。
ここは五車学園の近く、学生たちの憩いの場である甘味処『稲毛屋』。
その店先に設置されたベンチでソフトクリームを食べながら軒下に出来た日陰で涼む一人の少女。
「あっつ……」
光の加減で薄水色にも見える白銀の髪、透き通るように真っ白な肌、涼しげな淡い青緑の瞳。
五車学園の制服を身に纏った"雪の妖精"ともいうべきクール系美少女である彼女の名前は『
「クオーターとはいえ雪女にこの猛暑は辛すぎるのです……
と言うか次の任務の打ち合わせで学校に呼び出されるってなんですか、学生をこき使い過ぎじゃないですか?」
光にあたり美しく煌めく髪を汗でぬれた額に張り付け、愚痴をこぼしながらソフトクリームを頬張る。
雪女のクオーターであり対魔忍として活動し、若くして"
彼女は転生者であった―――――――。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「夏休みなのになんで登校しなきゃいけないんだよ……」
そんなことをぼやきながら俺は額に流れる汗を拭い、学校に向けて歩を進める。
真上にある真昼の太陽からの直射熱とコンクリートタイルの路面の輻射熱、さらにはコンクリートジャングルな街のビル群で反射した熱までもが加わって、まるで天然の人工サウナのようだ。
そんな焦熱地獄のような通学路を暑さでぼんやりとした頭で進む。
ビルの建設現場、その横を通り過ぎる時に手に持った音楽プレイヤー代わりのスマホを目の前の地面に落としてしまう。
拾おうと手を伸ばし腰を曲げると眩暈が襲い、
「あぶねぇ!!」
そんな声が遠くで聞こえたと思ったら――――――――――――
ドスッ!!!!
――――――――――俺の胸から一本、血みどろの鉄筋が生えて、否、背中から刺さっていた。
「え?」
困惑の言葉と共に口から漏れる血液、さらには鉄筋を伝っても流れ出ており瞬く間に俺の足元は血だまりへと変わっていく。
地面に縫いとめられ倒れることもなく手を伸ばした体勢のまま血の気が抜けて冷えていく身体。
(ようやく涼しくなったな……)
湯だった頭ではまともな思考なんぞ出来ずに、俺の意識は闇に溶けた
――――――――――はずだった。
「よく眠れたかしら、いさな」
まるで雪の女王のようなクール系美女が俺を抱きかかえている。
「だぁぅ!」
誰ですかと発声しようとしたのに言語にならずにまるで赤ちゃんのような声。
俺は瞬時に理解した、これは所謂転生というやつなのだと。
そしてこれが鉄筋に貫かれて死んだ『俺』が肉棒に貫かれないように『私』として生きる新しい人生のスタートなのだった。
こんな感じで死んだ主人公、神様が転生させてくれるとかそんな感じじゃないパターンのやつです。
感想などを貰えるとモチべが上がったりします。
次回は成長後で五車学園に入学した後の話になると思います。
なお予定は未定です。
R-18を書くタイミングとどっち書きます?
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どっちでもいいからさっさと書くんだよ
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本編進めて、どうぞ
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決戦アリーナの方を書け
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RPGXの方を書け