お待たせしました。待ってるかどうかわかりませんけども。
一か月以上ぶりとか遅筆過ぎんか?
これを書いてる時に今までの話読み返してみたらすっごく読みにくいと感じたので今回は今までと書き方を変えてます。
1stアニバーサリーで秋津ちゃん当てました。
一目見た時からずっと欲しくて属性固定のSR確定ガチャで紅さんと同時に来てくれましたよ。
そしてデイリーのスタミナ半減とかを駆使して二人ともLRまで進化させたので、これで最初に当てたSRの沙耶NEOちゃんと合わせて3人LR完成しました。
・・・・・・次は装備集めだな。
ブレインフレーヤー狩りとファウスト狩り頑張らないとなぁ・・・
校庭での戦闘を終えた私達は、現在骸佐くんがいると思しき校長室に向かっています。
校舎の敵は校庭に出るまでにあらかた片付けたので敵と出会うことなく進めているのです。
「ホントに全然敵いねーじゃん!
お前らどんだけ倒したんだよ、ほとんど全滅してるじゃんか!」
「こちらを見つけるたびに襲ってきたのでその都度倒してましたね、そういえば」
「みんなふうまちゃんを仕留めて名を上げたかったのかしら?」
「こんな"目抜け"の当主の首を取っても名なんか上がらないと思うけどな」
廊下を走りながら校長室に向かっていると人影が現れました。
「こらこら、廊下は走っちゃいけませんよ」
「あなたは室井先生!?」
「反乱が起きてるってのになんで校舎の中にいるんですか!!
早く避難しないと、のんびりしてる場合じゃありませんよ!!」
「非常事態こそ落ち着かないといけないんですよ。
それにいつの間にか"ふうま正義派"とやらは居なくなってるでしょ。
だから怪我人を治療して回ってるんです。
たとえ万が一残っていたとしても陸上自衛軍で鍛えていたので大丈夫ですよ」
校医の室井先生。
対魔忍と言う怪我の多い職業、その卵もまた生傷が絶えないのでこういう腕のいい医者は必要なんですよね。
その正体は"ノマド"の幹部である"フュルスト"なのですが、信頼を得る為か治療はしっかりとしてくれますし、何かを仕込んでいるわけでもないので手出しは出来ないんですよね。
「そうだ、なら骸佐のやつを見ませんでしたか?」
「見ましたよ。
私を突き飛ばして校長室の方に向かっていきましたね」
「やっぱり骸佐の奴、アサギ校長を標的に……。
ありがとうございます、室井先生も気を付けてください。
まだどこかにいるかもしれないですから」
「ええ、わかりましたよ」
室井先生、もといフュルストと分かれ、校長室へと駆け上がります。
本編でも思いましたが素直に協力関係にあるはずの骸佐くんの所在を教えてくれるとは、骸佐くんに倒されるアサギ校長でも見せつける気だったのかよくわかりませんよね。
普通に校医として動いてた説が濃厚ですけどね。
なんて考えてたらもう校長室の前ですね。
「いよいよ本丸か……」
「そうですね。
気を引き締めてくださいよ、小太郎くん。
中で何が起きてるかわからないのですから」
「ふうまちゃんは大事なところでポカやらかすからね」
「おいおい、こんなところでやらかさないでくれよ?」
「骸佐との対面なんだ、やらかしてたまるかよ」
そんな感じで軽口をたたいていると中から剣戟の音が聞こえてきました。
「ッ!?
まずい、中に入るぞ!!」
小太郎くんが校長室のドアを開け放ち中に飛び込み、それに私と蛇子ちゃん、鹿之助くんも続きます。
中に居たのは、対魔忍衣装に身を包むアサギ校長と"邪眼・夜叉髑髏"を発動し、甲冑に身を包む骸佐くんでした。
どうやら本気の一撃を撃ちあう前に突入出来たみたいですね。
「校長先生っ!大丈夫ですか!!」
「骸佐ちゃん!やっぱりあなただったのね!!」
「予想通りと言えば予想通りですが、本当にやっているとは思わなかったのですよ骸佐くん」
「骸佐、馬鹿な真似はもうやめろ!!」
「ッ!!?目抜け……!?」
どうやら私達4人の登場はアサギ校長にとっても骸佐くんにとっても予想外の様ですね。
二人の攻防が止まっちゃってます。
「今更何をしに来た!!俺の邪魔をすれば殺すと言ったはずだ!!」
「反乱なんか起こしてなんになる!?」
「腐っても当主様ってことかよ……。
お前に口を出せた義理がどこにある!?」
「お前の策はもう見破られたも同然だ。
さくら先生や紫先生もここに来るだろう、勝ち目なんて無いんだ」
「ならばそれよりも先にアサギを殺せばいいだけだ。
無論、お前たち4人もな」
「出来るかしら?
戦力は互角なのよ?」
蛇子ちゃんの言葉に骸佐くんの髑髏の甲冑に隠された目が動揺したように揺れました。
「グッ……!!
お前ら、そこの雑魚共を片付けろ!!俺はアサギを殺るッ!!!」
「御意」
骸佐くんが自らを奮い立たせるように吠え、近くにいた反乱軍、つまりはふうまの下忍集に下知をだします。
それに応えた下忍集が私達を取り囲みました。
「ふうまッ!なんか策はないのかよッ!!」
「策を弄するまでもない!!蹴散らして骸佐を止めるぞ!!」
「そうこなくちゃ!」
「マジかよぉぉ!!」
「マジですから鹿之助くんも頑張ってくださいね」
下忍の一人が飛びかかってきました。
それを合図に四方八方から苦無や斬撃が襲い掛かってきます。
「"忍法・獣遁の術"!!」
「"電遁・スパーク"!!」
「"糸遁・空斬糸"!!」
「くらえッ!!」
蛇子ちゃんは脚を蛸に変えて自分に向かってくる全ての苦無を打ち払い、且つ足を叩きつける様にして斬りかかってくる敵を攻撃、
鹿之助くんは電遁で近づく敵を痺れさせていき、
私は斬糸で苦無も敵もまとめて斬り払い、
小太郎くんは体術のみで苦無を避けて敵を薙ぎ倒していきます。
そしてあっという間に下忍集を全滅させました。
「アサギ校長はどうなった!?」
目の前の敵に夢中で意識から外れていたアサギ校長と骸佐くんの一騎打ちに目を向けると、傷一つなく立っているアサギ校長と夜叉髑髏が壊され全身切り傷だらけで膝をつく骸佐くんがいました。
「この程度で私が屠れるとでも思っていたのかしら?」
「グッ……」
「骸佐、お前の部下は倒したぞ!
おとなしく投降するんだ!!」
「引きますよ、骸佐君。
そろそろ潮時です」
私達が背にしている校長室の入り口から男が骸佐くんに声を掛けます。
振り返るとそこには室井先生、もといフュルストが立っていました。
「いやはや人間にしておくには惜しい強さですね、井河アサギ」
「室井先生……?
なんでここに……?」
「そういう貴様は人間ではないな。
何者だ」
「何者かなんて答える義務はありませんよ。アサギさん」
「ならば無理矢理聞くまでだ」
さっきを強めるアサギ校長と苛立ったような表情になるフュルスト。
なんか一触即発って感じになっていますね。
そういえば室井先生を採用するときに身辺調査とかしなかったんですかね。
決アリのお館様にも潜入されてたみたいですしやっぱりガバガバなんでしょうか。
「待て……
まだ俺はやれるぞ……」
「骸佐!!動いたら血が……!!」
傷だらけの身体で立ち上がり、小太郎くんの心配を余所に刀に手を伸ばす骸佐くん。
「やめなさい、潮時だと言ったでしょう。
あなたに施した魔薬の限界です。
これ以上やれば本当に死にますよ。
……それに目的は既に達成しましたから」
「チッ……
そうだな……」
骸佐くんを連れて校長室から出て行こうとするフュルスト。
次の瞬間。
「簡単に逃がすと思うか」
アサギ校長が一瞬でフュルストの背後に回り込み、一刀のもとに斬り捨てました。
うん、全く見えませんでしたね。
これで全盛期じゃないって言うんですからアサギ校長マジぱねーですよ。
「お、おいふうま。あ、あ、あれ……」
「えっ……!?」
鹿之助くんが声を上げて二つの肉塊になったフュルストを指さし、小太郎くんが目を向けます。
そこには瘴気が渦を巻いて立ち上ってました。
「まだなにかあんのかよぉ!!」
「引っ張るな!俺に聞かれてもわからん!!」
瘴気は肉塊となった室井先生を溶かし、黒い霧と変わりやがて一人の男を形作ります。
現れたのは魔科医フュルストの姿、あの胡散臭い宣教師みたいな恰好の本当の姿です。
というかリアルで見るとスッゴイグロイ感じなんですね。
暫くお肉食べれなさそうですよ。
「お前は……フュルスト!!?
ノマドの大幹部がなぜ……」
「私が五車学園に潜入していたことに驚きですか?
そうでしょう、そうでしょう」
動揺の隠せないアサギ校長や小太郎くん、それを見てご満悦なフュルスト。
ちなみに私は"知ってた"って感じなのですけど、驚いてる演技をしてるのです。
いさなは空気の読める女なのですよ。
「これぞ我が魔界医療技術の粋を結集した肉腫変装術なのです!!
人間の目を欺くことなど造作もないんですよ!!」
「うるせぇぞおっさん……
傷に響くだろうが……」
「すみませんね、骸佐さん。
それでは帰りましょうか」
フュルストが手を振ると黒い穴が開きました。
まるでと言うかまんまワープゲートですねアレ。
流石魔族、魔法みたいですね。
「待て骸佐!!
ノマドと手を組むのがお前の望んだふうまなのか!!」
「…………」
「答えろ骸佐!!」
ワープゲートに消えていく骸佐くん。
最後にちらりと左目がこちらを見たような気がしました。
「クソ……待て!!」
「ふうまちゃん、気を付けて!!
何かくるよ!!」
蛇子ちゃんの声に反応して小太郎くんが飛び退くとさっきまで小太郎くんが居た場所に大きな拳が振りおろされ、陥没します。
それは骸佐くんたちが消えて行ったゲートから伸びていて、複数の魔物が姿を現しました。
「どうやら足止めの様だな。
あの二人はもう追えん、この魔物を片付けるぞ」
アサギ校長の指示で全員戦闘態勢に入ります。
2mはあろうかと言う異形の魔物が腕を振りまわしての攻撃。
それを悉く躱し、斬撃を与えていくアサギ校長。
しかしあまり効いてないみたいですね。
「クソ……なんてタフな野郎だ……」
「こいつらはオーガ奴隷と言う魔物だ。
知能は低いが強靭な肉体とパワーを持っている、気を付けろ」
しかしそんな中でもこちらに解説を挟む程度には余裕があるみたいです。
どう見ても10体ぐらいいる様に見えるんですが。
「おい、ふうま!
俺達もなんかやれることやろうぜ!
微力だろうけどアサギ先生の助けになるはずだ!」
「何か策があるのか?」
「それはお前の担当だろ!!」
「はぁ……しょうがない。
プランBだ」
「なんだよそれ」
「説明の時間はない、指示を出すからその通りに動け」
「ちゃんとした作戦なんだろうな!!」
「ああ、ただし一発しか使えないとっておきだ。
蛇子、いさな、準備はいいな」
「も、もう。仕方ないわね……うひ、えへへ」
「しょうがないですね、小太郎くんは、ふふふ」
「ひぃいいいい!?
蛇子の様子がおかしいぞ!?
心なしかいさなまでなんか嬉しそうに笑ってるぞ!?」
「いいから俺を信じろ!
作戦開始するぞ」
これが嬉しくないわけがないでしょう。
普段あんまり頼ってくれない小太郎くんが頼ってくれるわけです。
自然と笑みも浮かんでしまうのもしょうがないのです。
頭がなんかふわふわするのもきっとそのせいなのでしょう。
さっき小太郎くんに飲まされたアルコールのせいではないと思うのです。
「デカブツ共---!!
こっちにもいるぞーーーー!!オラッ!!」
近くに居たオーガの尻にイスを叩きつける小太郎くん。
こちらに気が付き向かってくるオーガを私と蛇子ちゃん、鹿之助くんと小太郎くんになるように分かれて飛び避けます。
そして、
「いくわよいさなちゃん!
獣遁の術・タコじゃぁぁんぷ!!」
私を抱えて蛇子ちゃんがタコ足で飛び上がりオーガ集団の真上の天井に張り付きます。
「獣遁の術"タコ墨シャワー"!!」
「糸遁の術"縛糸・粘"!!」
「「"合体忍法・墨糸縛りの術"!!!!」」
蛇子ちゃんが口から墨をその名の通りシャワーのように降り注がせ、私が糸をオーガ奴隷の顔に巻きつけ視界を封じます。
オーガ奴隷の身体は墨で黒く染まり、
私の紡いだ白かった糸も墨で染まって、真っ黒です。
黒い糸も悪くないですね。
というか視界を奪われたオーガが暴れてますけど大丈夫なんですかね。
「見事だ二人とも!!!」
「また同じ手かよ!!?
トンカチが効くような相手じゃないぜ!!?
しかも暴れてて近づけやしないぞ!!」
「次はお前だ鹿之助!!」
「えっ?」
きょとんとした鹿之助くんをブン投げる小太郎くん。
小柄な身体はオーガ奴隷の頭上に放物線を描いて到達します。
「ぎゃああああああああああああああああああああああ」
「鹿之助!!静電気だ!!」
「はああああああ!??
静電気いいい!!?」
「いいからやれ!!
死にたくないだろ!?」
「だあああああ!!わかったよもおおおおお!!!」
困惑と恐怖で歪んだ顔で身体にか弱い電気を纏わせる鹿之助くん。
「電遁の術・静電気いいいいい!!!」
放たれた小さな放電は小さな小さな雷になってオーガ奴隷に直撃しました。
すると蛇子ちゃんの吐いた墨に火が付き、それに全身を覆われていたオーガ奴隷は火だるまになります。
特に頭は私の糸のおかげで燃え方が半端ないです。
あれ?このままだと鹿之助くん火だるまオーガにまっさかさまじゃないです?
と思ったら蛇子ちゃんがナイスキャッチです。
「よくやったお前たち!!
あとは任せろ!!」
そう言ったアサギ校長の刀が煌めき、炎を振り払おうとするオーガの足元を光が一閃します。
「忍法・光陣華」
その一瞬でオーガはバラバラになり床に倒れ伏してます。
隼の術……原作で知ってはいましたけど目の前で見ると凄まじいですね。
本当に光の速度で動いてるみたいでしたよ。
その余波でオーガに着いていた火も消えちゃってますし。
それはともかく蛇子ちゃんとハイタッチです、いえーい。
「いえーい、いさなちゃんいえーい!」
「いえーい、蛇子ちゃんいえーい!」
「い、一体何が起きたんだよ、なんか二人とも変だし……」
「途中に落ちてたアルコール度数の高い酒を二人に飲ませて、蛇子には墨に混ぜて放たせて、いさなには糸に混ぜ込んで紡がせた。
で、そこにお前の静電気で火をつけたって訳だ」
「落ちていたとはいえお酒を女の子に飲ませて酔わせるなんて中々不良な発想ね」
なんか状況を冷静に見てる自分と酔っぱらってる自分が同居してる感じのなんか変な感じですね。
テンションも変に上がってますよこれ、お酒には気を付けないといけないですね。
「お館様!!
……この有様は?」
「時子!!」
どうやら時子さんが来たみたいですね。
原作通り小太郎くんをある意味溺愛してるのにこのタイミングってことは何かあったのですかね。
「五車学園から『二車主導でふうま衆が反乱を起こした』との報を受け急ぎ来たのですが、"槍の権左"に足止めを受けこの時間に……」
「そうだったのか……
いや、権左を退けてよく来てくれた」
「いえ、それが途中で反乱軍と思しき集団と共に撤退を……」
「骸佐の撤退を察知したってことか」
二人の会話に割ってはいるかのようにアサギ校長が時子さんに話しかけました。
「時子、ご苦労。
敵の追撃には誰か出ているか?」
「紫先生が。追撃の指揮を執っています」
「なるほど。報告ありがとう」
一通りの報告を受けたアサギ校長はいつもの優しい顔に戻って小太郎くんに向き直りました。
それよりも酔いが回ってものすごく眠いのです……。
「ふわぁ……ううん……」
「時子のよく話してる当主君に色々話を聞きたかったのだけど、先にこの二人を医務室で寝かせましょうか」
「そうですね、二人には結構戦ってもらった上に作戦とはいえアルコールも飲ませてしまいしまいましたし……」
「お館様?アルコールの件がどういうことか後でじっくり聞かせてもらいますよ?」
「そうね、それも含めて医務室で話を聞かせてもらいましょうか」
「ひえっ……
鹿之助、助けてくれ!!」
「無茶な作戦に付き合わされたのは俺も一緒だしな」
そんな会話を聞きながら意識は微睡に沈んでいきました。
私が寝ている間に小太郎くんがどんな大目玉を喰らうかわかりませんが、なるべく被害の無いように祈ってるのです……。
どうやら原作通りの流れが寝ている間に済まされたみたいですね。
これで小太郎くんは独立遊撃隊の隊長に任命されたわけですか。
ここからはほとんど記憶にないシナリオになるのでどうなるかわからないですけど、小太郎くんとなら何とかなる気がするのですよ。
あ、でももうお酒を使った作戦は遠慮させてもらうのです。
お待たせしました。
ようやくchapter1が終わりました。
次回はエロ書いた後にchapter2かもしくはオリジナルな展開で進めていこうかと思います。
と言うか展開が原作まんまな上、今回ほとんどいさなちゃんしゃべってない気がする。
お館様が大活躍のシーンだったんでしょうがないと言えばそうですけど主人公が変わってしまうな……
次回からは気を付けてかきたいと思いますんで感想やら評価やらつけてってください。