初恋 caffè e llatte   作:ゆずれもん 

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それほど長くするつもりはありませんが、完結までは持っていきたいと思っています。感想と応援いただけると嬉しいです。


プロローグ

高校生活が始まって1ヶ月が経ちました。

 

学校では生徒会に入って、放課後はバンド練習かお店の手伝いと忙しくも充実した生活を送っています。

 

今日は久しぶりに生徒会活動もバンド練習もなかったので珈琲店のお手伝いの日でした。

 

正面の入り口から入ってお父さんにただいまと声をかけると、さっと着替えてお店に出ます。

 

夕方は意外とお客さんがいることもありますが今日は少ないようです。

 

私がお店に出ると、カランカランッ と音がなってお客さんが入ってきました。

 

「いらっしゃいま...海さん!こんにちは!」

 

「こんにちは、つぐみちゃん。久しぶりだね。とりあえずいつものお願いできるかな?」

 

そう言うと彼はカバンから一冊の本を取りだし、読み始めました。

 

彼がここに来ると大抵読書をしています。

課題があるときやテスト前は勉強をしている時もありますが、彼曰く、

「ここは読書をするのが1番だから勉強はしたく無いんだよなぁ」

だそうです。

 

ちなみに彼というのは、植田 海(うえだ かい)さん。大学2年生。

海さんのお父さんと私のお父さんが同級生だったらしく、昔からよく珈琲店に来てくれる優しいお兄さん。

 

私は彼のテーブルへ、いつものカフェラテを持ってく。

 

読書の邪魔をしないようにそっと小さな声で「お待たせしました」と言ってカフェラテを置くと、それでも彼は決まって顔を上げて「ありがとう」と笑顔で返してくれる。

 

そんな彼の優しさを私は好きになったのかもしれない。

 

 

 

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私がこの恋を自覚したのは中学を卒業して、春休みの頃でした。

高校の入学式があるまでバンド練習はほとんどなく、ほぼ毎日珈琲店のお手伝いをしてました。

その頃、海さんも春休みで毎日のように珈琲店に来ては小説を読み耽っていました。

 

海さんと毎日沢山会話したわけではありません。いつものようにカフェラテを持っていき、休憩時間に少しお話をしたり相談に乗ってもらったり。

あとは読書をしている海さんを眺めたりしていました。

 

海さんがお店に来るだけで心が弾み、笑顔を見るだけで頑張ろうと思えました。

 

このことを幼馴染みのひまりちゃんに話すと、

「つぐ!それは恋だよ!!!」

と目を輝かせながら言いました。

 

その時私は、

「そうか、これが恋なのか」

と納得してしまいました。

 

もしかしたら、私自身もう気づいていたのかもしれません。

 

海さんを見るだけで嬉しくなっている自分がいたからです。

 

これが私の初恋でした。

 

 




イメージしたものを文字にするのって難しいですね。

感想まってまーす。
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