初恋 caffè e llatte   作:ゆずれもん 

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ちょっと間が空いてしまってごめんなさい。
別作品を考えていたら遅くなってしまいました。

感想待っています。


彼が隠していたこと

「いらっしゃいませっ!!」

 

今日は休日だったので、朝からお店と手伝いをしています。

 

 

私が海さんに失恋してから1ヶ月が経とうとしています。

 

その間、海さんがうちの店に来ることは一度もありませんでした。

 

逃げ出してしまった手前、私から連絡する勇気も出ず、行動を起こせずにいました。

 

 

昼時が終わり、お客さんの波が少し収まると、私は海さんがいつも座っていたテーブルを眺めていました。

 

(海さんは今から何をしているんだろう、、、)

 

 

ぼんやりと物思いにふけていると、お父さんが話しかけてきました。

 

「海くん最近来てないね。

海くんのお父さんにでも聞いてみとくかい?」

 

「た、大丈夫だよ!きっと海さんも忙しいんだよ!」

 

 

私は何故か焦ってお父さんの申し出を断ってしまいました。

 

それでも、やっぱりずっと来ていないというのも心配になり、思い切ってLINEを送ることにしました。

 

デートの日以来のLINEです。

 

何度も文章を打ち直しながら、結局送ったのは、

 

『最近お店でお見えにならないですけど、大丈夫ですか?』

 

というありきたりな少し堅い文章でした。

 

 

私の長時間の悩みとは裏腹に、返事はすぐに返ってきました。

 

 

『ごめんね。今ちょっと体調崩して入院してるんだけど、治ったらまた行くから待っててね。』

 

 

 

入院していることには驚きでしたが、すぐ返事が返ってきたのと、

いつもの海さんの話し方に私はとりあえず安心して返事を送りました。

 

『わかりました!お大事にしてください!』

 

 

このLINEを最後に、海さんから返信が来ることはありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

夏休みに入り、バンドの練習とお店の手伝いでほとんど毎日を埋め尽くされた毎日を送っていました。

 

今日はバンドの練習を終えて家に帰ろうとすると、

みんなもお店に寄ってくと言って、みんなで帰ってきました。

 

 

「ただいま〜」

 

「「「「こんにちは〜!」」」」

 

 

みんなで店のドアを開けて中に入ると、

私を見つけたお父さんが見たこともないくらい慌てて私に告げました。

 

「つぐみ!落ち着いて聞いてくれ。

 

 

 

 

海くんが亡くなったそうだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うそ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私信じない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当の事なんだ。明日お葬式があるから手を合わせに行こう。」

 

 

 

 

 

 

私は何も考えられなくなりました。

 

お父さんやみんなが私に声をかけてくれた気がします。

 

でも、気がついたら私はベッドの上で泣きじゃくってました。

 

 

 

そこからのことはよく覚えていません。

 

多分、お葬式に行って、手を合わせたのだと思います。

 

どんな流れでしたのかは覚えてないけど、

海さんの微笑んだ写真だけは覚えています。

 

いつもの優しい笑顔を向けていました。

 

 

 

 

 

 

 

3日後。

 

私はお父さんを通じて、

海さんのお母さんから時間をもらえないかと言われ、

待ち合わせをしました。

 

 

2人きりで話したいと言われ、隣町のカフェで待ち合わせをしました。

 

お互い顔はわかっていたので、

海さんのお母さんが先に座っていたテーブルへ向かうと、

あちらも私に気づくと手を振って呼んでくれました。

 

「突然呼び出してごめんなさいね。」

 

「いえ!大丈夫です!」

 

「今日はつぐみちゃんにどうしても渡さないといけないものがあってね」

 

 

そう言うと、海さんのお母さんが1通の手紙を取り出しました。

 

 

「この手紙は?」

 

「それは海がつぐみちゃんに宛てて書いた手紙。

今ここで読んでもいいし、1人で読みたければ持ち帰って読んでもいいけど、どうする?」

 

私は迷ったけど、ここで読むことにしました。

 

1人で読むと余計に辛い気がしました。

 

 

封を切って便箋を取り出すと、

見慣れた海さんの字がそこにはありました。




次回最終回。

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