さらに寝落ちしてました。
NT編を何とか終わらせたいのに後数話ありそうです。
続きをどうぞ。
宇宙世紀0096年12月中旬
今年も後少しか。
クリスマスシーズンとあって町中はクリスマスツリーやデコレーションが施され、人口の少ないこの辺境のコロニーでも活気がある様に見える。
今日は日曜で、もちろん診療所も家の娘や妹達の学校も休みだ。
家の家族は、休日を家で過ごす事が多いのだが、今日に限っては殆どが外出で出払っている。
リゼとマリーダ、クェスやオードリー、それとバナージはクリスマスの準備だとかで、中心街に買い物ついでに遊びに出かけた。
今年は家でクリスマスパーティーを大々的に行うらしい。
ローザは若奥様会なる物に参加するために出かけている。
そんな名前が付いているが、近所の仲がいい20代~30代の奥様方が集まって、食事しながら世間話するだけらしい。
メンバーは俺とローザの結婚に協力してくれた奥様方ほとんどだ。
クロエも一緒に参加するらしい。
今回は、最近できたカラオケボックスとやらで会合らしい。
これはキャスバルの奴とバー茨の園のオーナーが最近手がけた店で、ジャパンで流行ってる遊戯施設らしい。
飲み食いしながら、歌をみんなで歌うための場所だそうだ。
そういえば、ローザの奴、歌とか歌えるのか?歌ってる姿とか見た事無いし、想像しにくいな。
因みにカラオケボックスの店の名前はスターダスト(星の屑)だそうだ。
バー茨の園もそうだが、なんかネーミングセンスがいちいち仰々しい感じがしてしょーがねー。
それは置いといてだ。
俺は皆が出かけている間に、リタと二人っきりでじっくり話し合う予定にしている。
勿論、キャスバルの奴との関係についてだ。
キャスバル曰く、リタと相思相愛だそうだ。
俺はそれを聞いた時少々心配になった。
キャスバルの奴は恋だのなんだのと、リタの事が本当に好きなようだが、リタは思春期から大人になるまで、ニュータイプ研究所で育った影響か、世間の事に疎い。
その恋愛感情を勘違いしていないかと、不安になる。
リタが目覚めて直ぐに、何故だか他人の俺を兄のように慕ってくるし。
キャスバルも交えてもう一度話した方がよさそうだが、その前にリタ本人の意思確認が必要だ。
そのキャスバルだが、今は自宅療養中だ。
一週間ほど前、奴のムスコの接合手術を施したためだ。
術後経過は順調で、直ぐに退院し自宅療養に至っている。
手術自体はうまく行ったが、手術するまでにいろいろ手間がかかった。
看護師のローザが居る俺んところの診療所でやるわけにはいかないからな。
極度に毛嫌いしているキャスバルのムスコ接合手術をやるなんて言ったら、暴走しちまうだろう?
何故か年々酷くなっているように思う。
最悪、奴の冷凍保存しているムスコは接合前に捨てられるか燃やされるかもしれないからな。
だから、俺が月1~2回定期で診断を行っている1番コロニーの大学病院の知り合いの先生に頼んで手術室を借りることが出来た。
ただ、条件として、手術を見せる事と、検証させてほしいとのことだった。
当日、何故か奴のムスコ接合手術に、知り合いの医者共が10人位立ち会う騒ぎに……。
しかも、カメラを何台もセットして手術風景を録画までしてやがった。
そんで、手術後は質問攻めにあって、結局後日、かなり革新的な技術だったらしく、奴のムスコ遺伝子培養方法と接合手術技術論の論文を提出することになっちまった。
まあ、世に役立てりゃいいし、個人的に特許が取れりゃ、少しは生活費の足しになる。
あと、キャスバルの奴も人知れず役にたったということだ。
俺は皆が出かけた後、リタを一階の診療所の診察室に呼んだ。
「何かな?お兄ちゃん、今から定期健診?」
「いいや、ちょっと話そうと思ってな」
リタが診察室に入り、俺は患者用の椅子に座る様に促す。
「あーー、そのだ。なんていうかだ」
「……?」
改まると、何となく話を切り出し難い。
人の色恋沙汰の話ってのはどうも苦手だ。
アムロの修羅場でもう懲りた。
だが、今回はそうは言ってられない。
兄と慕ってくれるリタをあんな目に合わすわけにもいかないからな。
「リタは、キャスバルの奴…あー、レッドマンの事をどう思ってるんだ?」
「え?……」
リタは何故か、驚いたような顔をしている。
これはどういう反応だ?
「本人に聞いたんだが……、レッドマンと付き合ってるってな」
「………その、………」
リタは悲し気に目を伏せ、黙ってしまう。
これって、まさか?
無理やり付き合わされてるのか?
キャスバルの奴がリタを無理やり言いくるめて……、いや、この前の彼奴はそんな感じじゃなかったぞ?
だが、奴本人は無自覚で言いくるめてるってことも考えられるか。
彼奴は何せ、元宇宙一のカリスマ、シャア・アズナブルだからな。
「リタ、レッドマンに無理やり付き合わされているのか?」
「……違うのお兄ちゃん。私が悪いの」
リタは俯いたまま、こう言う。
どういうことだ?リタが悪いって……。
リタの何らかの弱みや悪事をレッドマンに知られ、付き合わざるをえないとか?
「ん?どういうことだ?」
「その、私がレッドマンさんを無理やり付き合わせるから……、私が悪いの」
ん?ん?どういうことだ?レッドマンが、じゃなくて、リタがレッドマンを無理やり付き合わせてる?
それに、なんでリタは悲しむ?
ますますわからん。
レッドマンとの間に何があった?
「レッドマンと何かあったのか?」
「………その……私が全部悪いの、私が……でも、私がやらないと」
リタは俯いて、か細い声でそう繰り返す。
何があったのかはわからないが、リタはかなり思い詰めているようだ。
「リタ、……俺を兄だと思ってくれるなら、悩んでいる事を話してくれないか?兄ってのは、困ってる妹をほっとくことが出来ない生き物なんだ」
「話したら……きっと、お兄ちゃんに嫌われる……」
「大丈夫だ。俺は神経がかなり鈍いらしい。友人連中は俺を宇宙一の鈍感男だって言いやがる。だから、何があっても大丈夫だ」
やはり、リタは心に何か抱えているようだ。
今迄、リタと接して分かった事は、今までリタの周りに、本当の意味でリタを精神的に支えてくれるような人物はいなかったようだ。
両親は幼い時に亡くし、孤児院で過ごし、中学に上がる頃にニュータイプ研究所に入れられている。
ニュータイプ研究所では専門のカウセリング医が居たようだが、それは飽くまでもニュータイプや強化人間として、最低限の精神状態を保つだけのものだ。
それと、リタは24歳だが見た目が16歳のクェスやオードリーと変わらない、肉体と同じく精神もそれに近い感じだ。
連邦やジオンのニュータイプや強化人間の資料から、適応手術や遺伝子操作の副作用として歳をとらない現象が何例かあった。
リタもその可能性が高い。
リタの手術経歴を見るに、脳を物理的に弄られている。
推測でしかないが、その影響が出ているのかもしれない。
「……話すね」
リタはそう言って、語ってくれた内容は、とんでもないものだった。
要約すると、リタは予知能力を持っていて、リタが昔に見た予知は、今から近い未来にこの新サイド6が白いモビルアーマーの攻撃を受けて壊滅的な被害に遭うと、それを皮切りに世界の彼方此方で戦火が広がり、世界大戦に発展すると……。
元々リタはそれを阻止するために、フェネクスとか言う暴走ガンダムに命と精神を吸わせ、精神融合を果たし、そのフェネクスというガンダムを使って、幼馴染の二人を巻き込んで、その白いモビルアーマーを止める予定だったらしい。
だが、予知に反して、リタはアムロに助けられ、こうして生き残ってしまった。
そして、新たに見た予知は、キャスバルが介入することで、白いモビルアーマーの攻撃を防ぎ、新サイド6は無傷で、世界大戦も起こらない未来が見えたらしい。
だから、リタはキャスバルを巻き込んで、一緒に戦うように促すために、キャスバルに近づいたとのことだった。
リタの話は普通に与太話に聞こえるだろう。
しかし、高レベルのニュータイプは予知能力も備わっているらしい。
実際、アムロも一年戦争で予知能力のようなものを体験したことがあると語ってくれたことがある。
リタの場合、予知というよりも未来視に近いが、そういう事も現実にあり得るのだろう。
それよりも、モビルスーツに命と精神を吸われて、そんでモビルスーツと精神融合とか、ファンタジー要素満載過ぎて、こっちの方が現実味にかけるってもんだ。
だが、フェネクスから助けられたリタが外傷も何もないのに長い眠りについたとき、その理由を、ニュータイプであるアムロとキャスバルが、リタの精神がフェネクスに囚われているためだと自信を持って言っていたから、そういう事もあると思うことにした。
そうでないと、俺の常識というか精神が持たない。
俺は頭が固いとことんオールドタイプな人間だ。
だが、ローザやアムロ、キャスバル、特にオードリーとクェスと接していると、考えても仕方がないと折り合いをつける事が何とか出来るようにはなった。
とりあえず、新サイド6が近い将来、危険にさらされているということは理解できた。
これは、トラヴィスのおっさんに相談だな。
「リタが見た予知で、新サイド6がヤバイってことか」
「……お、お兄ちゃんは、信じてくれるの?」
リタの表情とその声は怯えているように見えた。
「ああ、もちろんだ」
俺は思わずリタの頭をなでる。
俺はリタの怯えるような表情を見て胸が締め付けられるような思いがした。
リタは一人で世界大戦に発展するようなものを止めようと必死だった。
自分一人で何とかしようと……。
恐らく、幼いころ見た予知を誰も信じてくれなかったことが影響しているのだろう。
だから、自分でどうにかするしかないと……。
自分の命を犠牲にしてまでだ。
「本当?」
「リタ、ここには俺も居るし、ローザやリゼ、オードリー達だっている。トラヴィスのおっさんとか頼れる大人共がゴロゴロいる。だから、一人で抱えなくっていいんだ」
「ありがとう、お兄ちゃん」
リタは嬉しそうに微笑み、涙をにじませる。
「ああ」
「でも、わたしレッドマンさんに酷いことをしようとした」
「その事なんだが、リタはレッドマンを利用しようとしただけで、レッドマンの事は好きでも何でもないってことでいいのか?」
リタは目的のためにキャスバルに近づいただけで、キャスバルの奴が1人で盛り上がっていただけだったという事になるよな。
相当浮かれていたからな、奴がこのことを知ったらどうなる事やら、なんか、シャアに戻って隕石落とすとか言いださないだろうな。
「え?……ううん、レッドマンさんは優しいし、寂しがり屋で、ちょっとダメなところがかわいいなと思う。だから……その……」
なんだ、リタのこの反応、まんざらでもないってか?
そういえば、リタは前にもキャスバルの事を、ダメンズを放っておけないとかなんとか、言ってたな。
「リタ、奴はリタの事がめちゃくちゃ好きみたいだぞ」
「そ、そうなの?その……うれしいのかな、なんか恥ずかしい」
なんだ?リタはレッドマンの好意に付け込んだわけじゃないのか、レッドマンの好意自体わからなかった感じだな。
リタは見た目と同じで恋愛観も中高生並みなのかもしれない。
「レッドマンと付き合うかは別にして、ちゃんと奴に未来予知の事を話せば、きっと協力してくれるぞ」
「うん、でも、お付き合いってどうすればいいの?」
「うーん、アレだ。レッドマンと恋人同士になったり、いちゃいちゃしたり、結婚を考えたりとかだな」
「恋人、結婚……」
リタの顔が真っ赤に。
「別に結婚まで考える必要はないぞ、とりあえずだ。お互い公認で好きあう関係でいればいいんじゃないか?」
「……恋人……結婚……恋人……結婚……」
「それとだ。言っておくが、レッドマンに協力してもらうために、恋人になるとか言うのはなしだぞ。別々に考えろ」
リタは自分を犠牲にしてまで、最悪の未来を止めようとした。
なら、キャスバルの協力を得るために、恋愛感情とかすっ飛ばして、躊躇なく恋人になるかもしれない。
それは避けるべきだ。
これからのリタのためにも、キャスバルのためにも。
「……恋人……結婚……!?……何か見えて…これは未来?……え?……え?えええ?私のかわいい子供たち?……優しい旦那様!?……旦那様にあんなことやそんなことまで!!!????きゅゅぅ」
リタは何故か熱にうなされるかのように、頭をフラフラさせながらぶつぶつ言って、そのまま目を回して、倒れかける。
「おいリタ!大丈夫か!」
俺は椅子から倒れかけるリタを慌てて支えるが、意識が飛んでしまっているようだ。
直ぐに、横の診察用のベッドに横にさせる。
「うーん……うーん……旦那様…キスは……キャスバルとララァが見てます……」
リタはこんな感じでずっとうなされてる。
っていうか寝言か?
だが、その寝顔は幸せそうな顔だ。
しばらくして、リタが目を覚ます。
「………あっ」
「リタ、大丈夫か?」
ベッドから起き上がるリタは、顔を赤らめながらこんなことを言いだした。
「お兄ちゃん、私、レッドマンさんと……旦那様と結婚します!」
「はぁーーーーーぁ!?」
余りの急展開に俺はそんな声しか出なかった。
だってそうだろ?
さっきまで、ろくに自分の恋愛感情の事をわかって無い感じだったんだぞ?
それが、なんで急に結婚するとか言い出すんだ?わけがわからん。
何故か旦那様とか、もう嫁気分だぞ?
どうしたらいいんだ、これ!?
次はエドとローザ様
久々のトラヴィスのおっさんかな。
レッドマンとリタが結婚!?それを知った(見た)ヨナの反応は?
-
レッドマンを修正
-
ニュータイプ・デストロイヤー
-
俺は……俺も鳥になる!
-
新サイド6を破壊しに行く
-
レッドマンのレッドマンを破壊。
-
このクサレ脳ミソがぁぁぁぁっ!!!
-
ド低能がっ!!
-
小沢じゃん、なにしてんの?
-
ナ・ナ・ミーーーン!!
-
普通に祝福する。
-
ミシェルと結婚する。
-
泣いて、鳥になる。
-
ゾルダンと仲良くなる。
-
コロニーを落とす。
-
お星さまが見える人になる。
-
体育座りで引きこもる。
-
サボテンの花が咲いている。