なんか、ハマーン拾っちまった。   作:ローファイト

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感想ありがとうございます。
徐々に返せるように頑張ります。
誤字脱字報告ありがとうございます。

それとアンケートに答えていただきありがとうございます。
股間の件修正の合計とそのままでが、凡そ半分……
迷うところです。
もうちょっとオブラートに包んだ感じで書ければと思案中ですが、どうしよう。

今回は兵器回。しかもやり過ぎた。
本編はやり過ぎに注意をしていたのですが、後日談はちょっとはっちゃけてしまいました。




番外後日談:ラプラスの箱中編その5出発

俺は今、16番コロニーのトラヴィスのおっさんの会社に向かってる。

おっさんの協力の元、ローザとオードリーを新サイド4へと送り出すためだ。

なぜそんなところに行かすのかって?

俺はあんまり行かせたくないんだがな。

新サイド4にあるコロニー<インダストリアル7>にはビスト財団の本部がある。

そのビスト財団からラプラスの箱を新生ネオ・ジオンの残党集団『袖付き』に渡らないよう、財団本部に乗り込みオードリーに譲ってもらいに行くためだ。

普通に交渉だけで済めばいいが、ジオン残党集団『袖付き』と一戦交える可能性が十分ある。

そこでトラヴィスのおっさんの裏稼業の民間軍事会社、スレイブ・レイスの出番ってわけだ。

腕利きのパイロットが何人もいるし、アムロも、キャスバルも一緒に行ってくれる。

アムロはおっさんの会社に就職して、既に裏稼業のスレイブ・レイスの方にも顔を出しているようだし、どうやら既にいくつかのミッションもこなしてる様だ。

キャスバルもブランクがあるとはいえ、元はあの『赤い彗星』のシャアだ。

もし荒事になったとしても、これ程頼もしい連中は、宇宙広しといえども居ないだろう。

 

おっさんの会社に到着した後、例によって、事務所から16番コロニー周囲に浮かぶ会社が所有するプラントへと、受付のお姉ちゃんが操縦する小型宇宙船でオードリー、ローザと向かった。

 

今回はリゼとクェスは留守番だ。

クェスは見送りぐらい行きたいと言ったのだが、ついてきたら最後、強引にオードリーについて行ってしまうに決まってる。

リゼには悪いが、クェスの監視役を任せてる。

 

対面に座るオードリーは余裕が無い様に見える。

「オードリー。気負うなよ」

 

「はい、おじ様……大丈夫です」

「私が付いているのだ。大丈夫だエド」

 

「ああ、ローザも無理だけはするな」

 

「分かっている」

 

そんな会話をしながらも、俺達を載せた小型宇宙船が農業用プラントを改造した倉庫に模したモビルスーツ格納庫に到着。

……なんだ?移動時間も前より長かったし、前の農業用倉庫プラントを改造したプラントとは別の場所だよなここ。……前に比べてかなりデカくなってるよな。

しかも、発着場が広くないか?これ……コロニーの発着場に引けを取らないというか……

 

しかも大型宇宙貨物船が接岸していたが……確かコロニー間運送業も3年前から始めたって言ってたが、スゲーなこれ。全長400m以上あるぞ。

 

……ん?……なんだこれ。砲門ついてないか?……

いやいやいや、このご時世だ。自衛のために貨物船にも砲門とかついてるんだろう。

……んん?……ちょっとまて、これよくみりゃ張りぼてじゃないか?

まさか中身は……み、見なかったことにするか………

 

「うむ。貨物船に偽装しているが、これはグワジン…いや、グワンバン級だな。砲の位置から当時未完成だった最後の艦のようだ」

ローザも俺の隣を歩きながらその張りぼての貨物船を見て、どこか懐かしそうにそんな事を言っちまった。

……あーあ、言っちまった。俺はあえて伏せていたのによ!

あのおっさん!何やってるんだ!まじで!!

個人の会社でこんなもん持ってていいのかよ!

というかどうやって手に入れた!!

しかも何でローザの奴、普通にしてるんだ?

グワジンってよ、ジオン系の大型戦艦じゃねーか!

ちょっとは可笑しいとか思わないのかよ!

 

……俺は心の中で悪態を付きながら、受付のねーちゃんに発着場からちょっと離れた事務所のような部屋へと案内される。

 

そこにはおっさんや数人のスタッフが打ち合わせをしていた。

 

「よお、エド来たか、ローザの嬢ちゃんとオードリーの嬢ちゃんもよろしくな」

 

「よお、じゃねーーー!!おっさん!!発着場のアレ!!中身戦艦だろ!!戦争でもする気か!?」

 

「何言ってんだエド。戦艦一隻で戦争できるわけ無いだろ?」

 

「戦艦ってのは否定しないのかよ!どうしてそんなもんがあるんだ!?」

 

「いや~、拾ったというか貰ったというか」

 

「………拾った?貰った?そんなわけねーだろ!」

 

「ヒデーなエド。ローザちゃんが教えてくれたんだよ。もしかしたら、残ってる艦があるかもって。そしたらあったんだよ。だからそのまんま拝借した。コロニーのパーツとかの大型荷物の牽引に使えるかなって」

 

「ローザ、何やってるんだ?」

 

「うむ。今の私には不要なものだ。トラヴィスにも借りがある。まだ残っていたとは思っていなかったがな」

どうやら、ローザの仕業らしい。後で詳しい事を聞いたのだが、ローザがハマーンだった頃、戦いが地上へと移行し、大型戦艦も大気圏突入離脱可能なサダラーン級にシフトしていったため、宇宙専用のグワンバン級最後の艦は未完成のままアステロイドベルトの設備に放置されていたのだそうだ。

 

「経緯は分かった。なんで、砲門とかそのまんまなんだよ!」

 

「かっこいいだろ!メガ粒子砲単装砲3基3門を連装砲3基6門に改造したんだぞ。3年前の戦いで、ネオ・ジオン系の戦艦ジャンクには事をかかないからな。資源もたんまり、強化し放題!!」

 

「そんな事をいってるんじゃねーー!」

 

「世の中物騒だろ?ジオン残党がそのまま宇宙海賊なんて事も実際有るしよ。他のジャンク屋とか民間運搬会社も護衛用のモビルスーツ持ってるこのご時世だ。あの艦だったらコロニーパーツとかの大型荷物も牽引出来るし、しかもだぞ!モビルスーツも18機も搭載出来るスペースがあるんだ」

 

「よ、世の中思ったよりも物騒だな。……だがこんなもん許可下りるのかよ」

 

「へ?降りるわけ無いだろ。だから偽装してんだって。まあ、知られたところで連邦のお偉いさんを丸め込むし」

 

「………なんか、宇宙海賊よりもおっさんの方がたちが悪い気がしてきたぞ」

 

「まあ、金が有ってもなかなか運用が難しいんだが、その辺の詳しい奴を雇ったし、アムロが色々とシステムを簡略化してくれたし」

 

「……もうなんでもいい。まあ、これなら滅多な事で落ちないか」

俺はゲンナリする。

このおっさん、やはりとんでもないおっさんだ。

連邦はこのおっさんを世に放ったのは間違いじゃないのか?

 

「でよ。アムロとキャスバルはどうした?」

キャスバルは先日アムロと一緒に先にこっちに向かったはずだ。

 

「あっちだ」

そう言っておっさんは事務所の奥の扉を開け俺達はついて行く。

 

すると、そこはとてつもない広い空間に……

おい、まじかよ……

 

「おっさん!!!!何やってんだ!!!!!」

 

「何って、モビルスーツとモビルアーマーだぜ!」

おっさんは超得意げな顔だ。

なんかムカツクぞ。

 

そこにモビルスーツが見ただけでずらっと10機以上はある。

しかも……モビルアーマーもなんか増えてないか?

前見た奴も、見るからにパワーアップしてんだが。

 

「やあ、エド」

アムロがモビルスーツから降りてくる。

 

「……アムロ、それってガンダムだよな」

 

「ああ、俺が3年前に乗っていたνガンダムだ。これでレッドマンを倒した。トラヴィス隊長が半壊したこいつを拾ってきてくれて、修理しバージョンアップさせ、さらにアナハイムから試作品段階だったヘビーウェポンシステム(HWS)を調達してくれた」

 

「……そ、そうかキャスバルを倒した機体か……でだ。その隣のデカブツはどことなく見たことがあるんだが……そのだ」

キャスバルを倒したって、……本人もここに居るよな。あいつの心境も複雑だろうな。

しかし、そのとなりのデカブツは俺が13年前アルビオンに乗っていた時……確かウラキが乗っていた。GP-03デンドロビウムっていう化け物兵器に似てるんだが。

 

「ああ、これはオーキスという拠点防衛用の追加装備だったものだ。ガンダムタイプをモビルアーマー化するプランだったそうだが、13年前に凍結したらしいGPシリーズのものを、トラヴィス隊長がどこからか、拾って来たらしい……。流石に兵装が古いため、それを俺が再設計し、最新モデルに改装し再生。EX-Sガンダムの脱着機構とリガズィ系の簡便性と柔軟性を取り入れ、νガンダムとドッキング可能にさせたものだ。元々νガンダムは初代ガンダム同様に多様な兵器群と親和性が高く設計された機体だ。このような事もお手の物だ」

アムロは嬉しそうに説明するが……意味が半分しかわからん。

分かった事は、おっさんがまたとんでもない物を拾って来たという事だけだ。

多分、ドリスとタッグを組んでな!

 

「そ…そうか……んん?ちょっと待て、最新モデルっておい。そんなもんここで出来るのかよ!?」

修理とかだったらわかる。モビルスーツや戦艦のジャンクパーツを使って動かせるようにする程度ならな。

改装と再生って、しかも最新モデルってどうやってだ?

モビルスーツのパーツをアナハイムとかから調達したのか?

 

「ふふふふっ!ふははははっ!よくぞ聞いてくれたエド!」

トラヴィスのおっさんが後ろから俺の肩に手を乗せ、豪快に笑っていた。

 

「どういうことだ!?また、とんでもない裏技か!?」

 

「アレを使ったのか?うむ、それならば納得だ」

ローザは俺の隣でこんな事を言った。

 

「おいローザ、何を知ってる?」

 

「エド、前に話していただろう。アステロイドベルトに取り残されているだろう元アクシズの人員が居る事を……私が死んだことで、その人員は身動きが取れなくなってると」

確かにその話はローザに聞いた。

ローザにその話を聞いて、トラヴィスのおっさんに相談して、その人員とやらの救助を頼んだんだが……

何でも、グリプス戦役時代に地球に侵攻する際アクシズは地球に向かわせたが、一部のプラントとその人員をそのままアステロイドベルトに残していたんだそうだ。

 

後から聞いた話だが、アクシズは独自に兵器開発及び生産できる設備があったそうだ。

これがあったからこそ、アクシズはエウーゴやティターンズと戦争出来るだけの力を曲がりなりにも蓄えることが出来たんだと。

アクシズ、ハマーン率いるネオ・ジオンはアナハイム等の兵器企業に頼らずに、独自にモビルスーツや戦艦を開発、生産し運用をしていた。

その肝がモビルスーツや戦艦等兵器群の『設計支援システム』『自動生産設備』らしい。

ジオンは戦争末期。

もし、戦争に負けても再起を図るために、遠く離れたアステロイドベルトのアクシズに、当時のジオンの技術の粋を集めたその『設計支援システム』『自動生産設備』を設置したとのことだ。

『設計支援システム』はキシリア戦隊キマイラ部隊も同等の物を持っていたと……

確かにおかしいとは思っていた。アクシズの勢力はジオンよりもずっと小規模だ。

それなのにだ。疲弊していたとはいえ地球連邦と渡り合える戦力を整えることができたのだ。

その答えがこの『設計支援システム』『自動生産設備』が存在してたためだと。

さらに、ローザやローザの父、マハラジャ・カーンがアクシズやジオン残党のトップを張れたのはその『設計支援システム』『自動生産設備』の管理権限があったからだとも言っていた。

そのため『設計支援システム』が置かれてる兵器開発プラントは極一部の人間しかその存在は知らされていないと……ハマーンやハマーンの側近などが死んで、人知れずそこで働いてる連中がアステロイドベルトに取り残されていたのだ。

 

「そんでアステロイドベルトまで行って全員救助したって、エドに話しただろ?」

トラヴィスのおっさんはニヤニヤしながら俺に顔を瑞っと寄せてくる。

 

「それも聞いたが、それがどうした」

 

「だから、兵器開発プラントごと、ここに持ってきちゃった」

おっさんは茶目っ気たっぷりにこんな事を言ってくる。

このおっさんならやりかねない。

 

「まさか、俺が今立ってるここがそうか!?」

 

「その通りだ!ついでに、助けた連中全500名は全員俺が雇った!ここスゲーんだぜ。設計の最適化と、パーツ生産まで自動で出来るんだぜ。しかも、食料の自動生産まで出来る設備もあるって優れものだ。どうだビビったかエド!」

ここ最近のおっさんの会社の急激な躍進はそう言う事か!

おっさんにそんなもの渡せば、こうなるよな。

さっきの戦艦の話がまだかわいく見えるレベルだ。

 

「ふむ、道理で見覚えのあるつくりだと思ったぞ」

ローザは普通に頷いてるし。

 

「ローザちゃんには感謝」

 

「今の私には必要のないものだ。連邦や他の者に渡るよりは、トラヴィスに渡った方が良いだろう」

まあ、そうなんだがよ。

確かにそんなとんでもない設備が悪党に渡ったらと思うと、ゾッとする。

 

「まあ、今は大概、自動農業設備やコロニー間小型宇宙船舶開発やハロの生産に使っちゃってるんだけどな」

おっさんはニカっと笑顔を見せる。

確かに兵器を作るよりもよっぽどましな使い道だ。

 

「『設計支援システム』とやらで、ガンダムのモビルアーマー化をやっちまったと……そんで、その隣の見た事も無いデカブツも作ったと」

俺はガンダムのモビルアーマーパーツの隣にデカデカと鎮座する兵器を見上げて聞く。

3年前アンネローゼとローザが乗って暴れたノイエジールⅡというモビルアーマーじゃねー、もう一回りゴツイモビルアーマーがあるんだが。

 

「ああ、これね。β・アジールだ。……クェスの嬢ちゃんが乗ってたモビルアーマーα・アジールの残骸とデータを『設計支援システム』に入れて、アムロが調整してくれたら、出来ちゃった」

できちゃったって、おいおっさん。

モビルアーマーが3機もあるんだが……ここ民間の会社だよな。

俺もウラキのGP-03や敵のノイエ・ジールの戦いをモニターで見たことがあるが、アレ一機でモビルスーツもそうだが、戦艦もバッタバッタ倒してたぞ。

パイロットの力量もあるのだろうがな。

そんなもんが、元連邦の最強エースが乗ったらどうなる?

そのνガンダムのモビルアーマーはアムロが乗るんだろ。

それだけで、戦場一つ食っちまうんじゃないか?

そんな兵器が3機も……

これって、下手をすると、連邦のロンドベルとかの戦力に匹敵するんじゃないか?

 

「もうなんでもありだなおっさん。……それとさっきから気になってたんだが、あの向こうの金ぴかの羽が生えてるみたいなガンダムはなんだ?」

俺はこのゴツイモビルアーマーより、奥にある羽の生えた金ぴかで冗談みたいなド派手なガンダムに面くらった。

 

「アレか?あれね。連邦が開発したガンダムだ。暴走事故を起こして、俺んところに破壊の依頼が来たんだけど、アムロがとっ捕まえてくれてさ。ちなみにこれに乗ってたのが、今エドに診療所で預かって貰ってる眠り姫の連邦兵だったリタ・ベルナル嬢だ」

リタは半年前から確かに俺の診療所で預かってる。経緯もある程度聞いていたが、原因となったモビルスーツを見るのは初めてだ。

しかし、リタは外傷も何もないのに半年も眠り続けている。

まるで、アムロが眠り続けていた時と同じような脳波反応を起こしている。

リタについて、アムロが俺に語った。

リタもニュータイプだとか、乗っていたモビルスーツのサイコフレームの共振作用の可能性が高いと、リタの精神はモビルスーツに取り残されてるとか言っていたが、俺にはさっぱりだ。

 

「しかし、暴走って、大丈夫なのか?」

俺はそもそもの疑問を口にする。

というかだ。連邦に返さなくていいのかよ。

 

「大丈夫だろ。乗るのはレッドマンだし、正式な名称はユニコーンガンダム3号機通名はフェネクスだ」

 

「…………」

おっさん。まさか、キャスバルだったら暴走しても痛まないとかいう事じゃないだろうな?

 

「エド、来てくれたか」

そこに深い藍色のノーマルスーツを着込んだキャスバルがやって来る。

ローザは舌打ちをしながら俺の腕を引っ張り、奴を睨みつけていた。

 

「聞いたぞキャスバル。なんかいわく付きのモビルスーツ当てがわれたってな」

 

「心配してくれてるのか?……この程度どうってことは無い。確かにリタとやらの思念を感じる。だがそれだけだ。私の意思の力で押さえつけて見せよう」

キャスバルは自信満々でそんなことを言ってくる。

 

元赤い彗星のシャアだし、大丈夫か。

 

 

この後、格納庫内を一回りしてから、事務所に戻る。

そんで、作戦会議に俺も何故か参加……

 

戦力は偽装グワンバン級一隻に、サポート艦としてエンドラ級とサラミス改級の二隻らしい……。

戦力はEX-νガンダム(モビルアーマー形態)にアムロ

β・アジールにローザ、緊急時には複座にオードリーを乗せるらしい。

装甲と実弾兵器群等を追加武装し、再生したノイエジールⅡ改にアンネローゼ。複座におっさんが乗り込む。流石におっさんも年だしモビルスーツはもうきついらしい。

ユニコーンガンダム3号機フェネクスにキャスバル。

3号機ってことは1号と2号があるって事だよな。乗ってる奴がとんでもないから、そんなのに出くわしても大丈夫だろう。

そんで元キマイラ隊の夫婦と……あとなんか見たことがある奴がいるんだが……俺、多分一年戦争が終わった後にこいつの手術に立ち会ったぞ。確かウエ……なんとかだ。

元マルコシアス隊に元スレイブ・レイス。

それに地元のコロニーで見た事のある顔ぶれが……あれって、ソーセージ工場のおっさんに、ジャガイモ農家の爺さんまでいるぞ……あれ?バー茨の園のオーナーまで。

因みにヴィンセントは今回誘ってないそうだ。

確かにな。ヴィンセントのレストランは軌道にのって繁盛しだしてるし、クロエのお腹の中には二人目の子がいるしな。

 

結局戦艦3隻、モビルアーマー3機にモビルスーツ13機。

 

 

いやいやいや、可笑しいだろ!?

過剰もいいところだ!

 

これって、ちょっとした作戦戦隊規模はあるよな。

しかも、エースパイロットしかいない部隊っておかしいだろ?

 

二日前、おっさんとアンネローゼが余裕しゃくしゃくで大丈夫だと言っていたのは、こういう事か。

 

袖付きとか言うジオン残党組織の運命が見えたな。

 

 

そして……

「おじ様行ってきます」

オードリーは、この時ばかりはジオン風の正装を纏っていた。

凛とした佇まいに良く似合う。

 

「さっさと戻って来いよ」

俺は軽くオードリーの頭を撫でる。

 

「エド、行ってくる」

 

「ローザ、無理はするな」

俺はオードリー同様に頭を撫でようとするが……

それを避け、俺の頬に軽いキスをし、耳元で囁く。

「帰ったら、この前の話の続きだ。約束だぞ」

 

この前のってなんだ?

約束?

身に覚えが無いぞ。

そういえば、二日前もそんな事を言っていたな。

 

俺は皆の出発を見送り、そして15番コロニーの我が家に帰る。

 

 

 

 

帰ったらクェスが居なかった。

リゼは俺に謝っていたが……

俺達が出かけてすぐ、居なくなってたそうだ。

 

書置きには

【リゼ姉ごめん。パパに謝っておいて】

………

 

あいつ!ついて行ったな!!

帰ったら、説教だけじゃ済まさねーからな。

 




次回、本当の最終回(本当ってなんだ?)のつもりです。
たぶん……バナージ君出るかも?マリーダさんも出るかも?

今回のやりすぎ兵器群
アムロ……νガンダムHWSにデンドロビウム化(CCA-MSV+勝手な要素)
EX-ニューガンダム。
砲身部分はHI-νのハイパー・メガバズーカランチャー。
後はヘビ―ウエポンシステムに武装ラックにフィンファンネル2倍にIフィールド。

ローザ様……β・アジール(CCA-MSV)
本来はα・アジールの次世代機プラン。
ほぼ、人型を成していない。α・アジールを更に洗練された姿をしてる巨大モビルアーマー。
高速機動にファンネルを始めとした兵器群が魅力。

レッドマン……ユニコーンガンダム3号機フェネクス (機動戦士ガンダムNT)
リタを乗をせたまま暴走したまま明後日の方に姿を消したフェネクスを、おっさんが破壊依頼を連邦から受け、アムロと共に捕獲に成功。リタは意識がないままコクピットに……
そのフェネクスを操るのが今回はレッドマン。
リタの精神を抑えることができるのか?

あとノイエジールⅡ改

その他、ガゾウム改とかジムⅢエキスパート仕様とか、ジェガンスナイパーとか……
ゼータプラス改、高機動型ゲルググとかいろいろ考えてましたがそれはお蔵入りで。
ゼーゴックとかロマン機体いいですよね。水陸両用Zゴックとか妄想してました。

リタ・ベルナル連邦軍少尉:機動戦士ガンダムNTに登場(UCの一年後)ニュータイプ
UC0095年フェネクスにテストで乗ったがフェネクス内蔵のNT-Dが暴走し、リタの意思に関係なしに味方の戦艦などを襲う。

後は……そのですね。ウェなんとかさんは…
まだ、完結してない漫画の人です。たぶん。





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