なんか、ハマーン拾っちまった。   作:ローファイト

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明けましておめでとうございます。

感想ありがとうございます。
誤字脱字報告ありがとうございます

今回はバナージ編です。
でもギャグ回になってしまいました。
キャスバル編のような事にはなってませんのでご安心を。

前回のアンケート結果です。
ご協力ありがとうございました。
『レッドマンとなったシャアの結婚相手は誰が良いですか?』
リタ・ベルナル 319 / 18%
ナナイ・ミゲル 820 / 45%
リゼ・ヘイガー 97 / 5%
外伝系女性キャラ 173 / 10%
エド(精神的に) 410 / 23%

ナナイさんが圧倒的ですね。
エドさんが2位……
参考にさせていただきます。


バナージ編 学校に行く。

オードリーと共にラプラスの箱をサイアム・ビスト…曾祖父から譲り受け、その中身を開放させた。

 

それはオードリーと共に成した達成感と共にオードリーとの別れを意味していた。

オードリーと出会い一緒に過ごしたのはたった1週間だった。

なのに、おれはオードリーに惹かれている。

その気高さに、その心の強さに、そして優しさに……

 

俺はこれからも一緒に居たかった。

だけど、彼女の立場がそうはさせてくれない。

オードリーは唯の少女じゃない。

その正体は一年戦争を引き起こしたジオンの忘れ形見、ミネバ・ラオ・ザビだった。

そして、彼女の周りには俺よりも頼りになる屈強な戦士や大人達が常に付いている。

姉のローザさんを筆頭に、トラヴィスさん、レッドマンさん、アムロさん、そしてクェス。

おれが入る余地などはないだろう。

 

でも……

「バナージ、わたしと行きませんか?」

オードリーのこの一言を聞き、俺は浮かれる思いをグッと抑え、後ろに控えていたローザさんの顔色を伺う。

ローザさんも美人だが、とてもオードリーと姉妹には見えない。

まるで似てない。

だが、ローザさんはオードリーの事を親身になり守ろうとしてる。

オードリーもローザさんに全幅の信頼を寄せて居た事は見ればわかる。

ユニコーンガンダムの操縦はローザさんやレッドマンさん、アムロさんに教えて貰い、随分と慣れることが出来た。

 

「うむ。巻き込んでしまった面もある。……いいだろう。但しだ。エドがダメだと言ったのならあきらめろ」

ローザさんはそう言って了承してくれた。

 

「ありがとうございます」

俺はローザさんに頭を下げる。

巻き込んだというのならば俺の方にも非がある。

今回の軍事衝突はビスト財団の内紛が原因でもあった。

俺は今迄知らなかったが、実の父がビスト財団の当主カーディアス・ビストだった。

その父からこの軍事衝突の発端となったラプラスの箱の鍵となるユニコーンガンダムを俺は受け渡される。

その父も、俺の異母兄にあたる人に殺された。

俺自身、何が何だか分からない内に巻き込まれてしまったが、血の繋がりで言えば、これは俺の問題でもあった。

 

ローザさんが言うエドとは誰なのだろう。

たまに、オードリーやローザさん、クェスの会話に出てくるのだけど。

 

「安心してバナージ、エドおじ様なら受け入れてくれるわ」

そう言ってオードリーは笑顔を向けてくれる。

 

エドさんはローザさんの夫で、オードリーの義兄で、さらにクェスの父親らしい。

ローザさんとクェスはどう見ても親子には見えない。

2人の会話も、どちらかというと姉妹のそれだ。

この3人がどういう関係なのかはいまいちわからないけど、信頼し合ってる家族であることは確かだろう。

 

 

俺はオードリーの家に厄介になる事になった。

オードリーの家と言っても、街の診療所を兼ねた一般的な家に比べると多少広いぐらいの家だった。

とても、ジオンの姫様が住むような家には見えない。

家主は医者のエドワード・ヘイガーさんだ。

ローザさんの旦那さんで、ローザさんよりもさらに年上の男の人だった。

オードリーや俺からすれば兄というよりも、おじさんと言った方がいい年齢だろう。

そして、俺よりも二つ年上で、エドワードさんの妹のリゼさん。

一緒にここに来たマリーダさんと顔がそっくりで俺は驚いてしまった。

聞くところによると、生き別れた姉妹だそうだ。

トラヴィスさんの奥さんのアンネローゼさんも元々この家に住んでいたそうだ。

今も、半分住んでいるような物なのだそうだが。

もう一人、入院中のリタ・ベルナルさん、見た目は俺達と同じぐらいに見えるけど、24歳なのだそうだ。

 

後で知ったのだけど、やはりリゼさんもクェスもエドワードさんの血縁者ではなかった。

この家族には血の繋がりなんてものは全く関係が無い様に思う。

何処の家族よりも仲が良く、皆お互いを信頼し合ってる。

 

 

ヘイガー家では、家事全般が当番制だ。

食事の用意のジャガイモの皮むきから、洗濯物、清掃まで、オードリーでさえ、毎日何らかの家事を行ってる。

俺の担当は主に玄関廻りと1Fのシャワールームとトイレの清掃と食事の手伝いだ。

清掃と言っても、家の中の床などの大まかな清掃はハロがやってくれるからそれ程重労働じゃない。

このちょっと大型のハロ、アムロさんが開発したお掃除専用ハロ(ピンク)の試作機だそうだ。

トラヴィスさんの会社で後々販売するのだとか。

 

ようやくヘイガー家での生活に慣れだした頃、俺はオードリーとクェスと同じ高校に通う事となる。

あんなことがあった後だし、もう学校には行けないのではないかと思っていた。

でもエドおじさんは、子供が学校に行くのは当たり前だと言って手配をしてくれていた。

そして、インダストリアル7の学校での成績なども取り寄せてくれて、編入手続きも一緒に来てくれる。

本当に嬉しかった。

 

……エドおじさんは本当に優しい人だ。

こんな俺にも、普通に接してくれて、面倒まで見てくれる。

 

 

 

宇宙世紀0096年4月

ラプラスの箱をめぐる戦いから3週間が経ったその日。

オードリーとクェスと俺は自転車に乗り、15番コロニーの専門高等学校に向かう。

元居たコロニーでは自転車に乗る習慣が無かったため、事前に練習をして、おぼつかない足捌きながら、何とか二人について行った。

 

15番コロニーには普通科高等学校と専門高等学校がある。

以前俺は工業高校に通っていた事もあり、二人が通う専門高等学校の工業科に編入した。

オードリーは経済学科、クェスは芸術科と皆別々のクラスだ。

 

 

全校集会の後、各クラスのホームルームで今年のカリキュラムの説明、クラスメイトの自己紹介へと進む。工業科は他のクラスと異なり2クラスあったため、2年時のクラス分けがあったようだ。

その後、昼休憩となり……

「バナージ、ランチにしませんか?」

まだ、この学校の右も左もわからない俺のために、オードリーがクラスまで迎えに来てくれた。

 

「ありがとう、オードリー」

俺は普通に返事をした。

何故かクラスメイトたちが男女問わず騒めきだす。

 

俺は訝し気に思いながらも、鞄を持ってオードリーについて行く。

この時、俺はまだ知らなかった。

オードリーがこの学校でどういう扱いなのかを……。

 

「クェスは?」

「クェスは場所を獲ってくれてるわ」

そんな何気ない会話をしながら廊下を歩いていたのだけど、周りが騒がしい上に、道行く生徒達からの妙に視線を感じる。

 

中庭の真ん中にある大きな木の下でクェスが待っていた。

「遅いわよ」

「お待たせしたわクェス」

 

「いいわ。どうせバナージがあたふたしてたんでしょ。それとバナージ、オレンジジュース買って来なさい」

 

「オレンジジュース?俺が?」

クェスは当然のように俺に命令する。

俺はまだこの学校の事が全くわからないのにだ。

 

「そうよ!レディーを待たせたんだからそれくらいしなさいよね」

相変わらずクェスは俺に対して厳しい。

 

「わたくしが買っておいたわクェス、もちろんバナージの分も」

そう言ってオードリーはクェスと俺に飲み物を渡してくれた。

 

「ありがとう」

「オードリーは甘い、そんなのは男にやらせればいいのよ。これからは一緒にご飯する時はバナージが飲み物係よ。いいわね」

 

クェスは椅子替わりとなる樹木のレンガ囲いに2人分の敷物を敷き座る。オードリーもクェスの横に綺麗な姿勢で座った。

俺はオードリーの横にそのまま座る。

 

俺は鞄から朝にローザさんから渡された弁当を取り出す。

中身はサンドイッチ2種とハムが入っていた。

 

「バナージ、今日のランチボックスはローザ姉さまとわたくしが作ったものよ」

「今日はローザ姉か~、オレンジマーマレード&イチゴジャムにたっぷりマーガリンダブルサンド、ローザ姉これは絶対外さないわよね。嫌いじゃないけど激甘だから紅茶の方がよかったな~」

「大丈夫、わたくしが作ったものは玉ねぎとレタス、トマトのサンドだから」

「それパパのレシピね。意外と健康志向だもんね」

「ローザ姉さまも、おじ様から教えて貰ったそうよ」

「激甘サンドはローザ姉オリジナルでしょ?」

俺は二人のたわいもない会話を聞きながら、サンドイッチを口にする。

確かに激甘だ。

 

リゼさん、いやリゼ姉さんから聞いた話だと、オードリーとクェスは昔はそれほど仲が良くなかったとか、多分クェスの方が性格的に難しかったのだろう。

今じゃ、仲が良い友達同士に見える。

流石に、顔立ちも性格も全く異なる2人は姉妹には見えないだろう。

オードリーはローザさんの妹で、エドおじさんの娘であるクェスにとって叔母にあたるから、姉妹でもないのか。

 

しかし、なんだろう?

妙に周りの視線を感じる。

同じ中庭で昼食をする生徒達が居てもおかしくないが……。

構図が可笑しい。

何故か俺達を囲むように皆昼食をとっているように見える。

しかも俺達を見てる?いや、何故か俺に対して敵意すら見えるような。

いや、偶然だろう……。

 

だが……

休憩時間も終わりかけ、それぞれのクラスに戻る。

俺はクラスメイト男女問わずに次々と声をかけられるが、それはとても友好的なものじゃなかった。

「……バナージだったっけ。何でも姫様と精霊(シルフ)と一緒に仲良くランチタイムをしてたと噂になってるぞ。姫様とどういう関係だ!!」

「そうだ!!楽し気に話していたのを見たぞ!!」

「そうだぞ!!美少女姉妹と何で一緒にランチが出来るんだ!」

「そうよ。私だって姫様と一緒にランチしたいのに!!」

「精霊様に俺も罵られたいのに!!」

姫様?精霊?……どういうことだ?

美少女姉妹とか……まさか、オードリーとクェスの事か?

姫様ということはオードリーがジオンの姫様ミネバだと周知の事実なのか?

しかし、エドおじさんは周囲の誰にもバレていないと言っていた。どういう事なんだ?

しかも、クェスが精霊とは?確かに可愛いし美少女だと思うけど、精霊ってどういうことだ?

 

「その…姫様と精霊って誰?」

俺は一応確認のため、物凄い剣幕で迫ってくるクラスメイト達に聞いた。

 

「はぁ?何言ってんだ?姫様って言ったらオードリーさんの事だよ!!」

 

「そのオードリーのあだ名が姫様って事?」

 

「貴様―――!!姫様を呼び捨てだと!?」

 

「ご、ごめん。その、このコロニーに来てまだ日が浅いからよくわからないんだ。教えてくれたら助かる」

 

「はぁ?そんな事も知らずに姫様と話してたのか!?このド素人が!いいか!オードリー様のあの美しさに清楚さ、鈴のような声、あの凛とした御姿、近づきがたき高貴なオーラ。お名前の通り伝説のオードリー・ヘップバーンをも凌ぐ程に、もうこれ以上ないって程の姫様なんだよ!!この学校だけじゃなく、このコロニーの連中は彼女を姫様って呼んでるんだ!」

……成る程、オードリーはミネバ・ザビだとバレてるわけじゃないのか。

ただ、その佇まいが皆にそう呼ばせているのか。

 

「それは分かったし納得できた。それでなんでクェスが精霊?」

 

「貴様―――!!精霊様まで呼び捨てに!!」

 

「すまん。その教えて欲しい」

 

「このド素人め!いいか!姫様とはまた違った生々しい美しさ!煌めくようなエメラルドグリーンの御髪!自由奔放にして、健康美溢れたあのスマイル!既に完成されたモデルのようなスタイル!!そして、あの美声で歌を歌う姿はまさにシルフ!!男だったら絶対反応するだろうが!!馬鹿かお前はバカなんだろ!!」

俺は何故か次々と男子生徒達に罵られる。

……確かに、クェスは美人で、スタイルも良い様に思うが……家では、悪戯好きでお転婆な感じの、エドおじさん(お父さん)が大好きな女の子なんだけど。

 

これはまずい。

この学校では、オードリーとクェスはアイドル並みにもてはやされてる。それどころか下手なアイドル何て目じゃない程、崇拝されてる。

 

「わかった。気を付けるよ」

俺はそんな返事をするのがやっとだった。

 

「全然答えになってないぞ!!お前!!なぜ急に来たお前が、あんなにあのお二方と仲が良いんだ!!」

「そうだ!!そうだ!!どういうことだ!!」

「そういえば、学校にも一緒に自転車で来たと見た奴がいたぞ!!」

「どういうことだ!!」

だが、まだクラスメイトの気が収まらない。

まずい。一つ屋根の下で一緒に住んでるなんてとても言えたものじゃない。

言ったら、俺の命が危うい。

 

「……そ、そのだ。俺とオードリー…さんとクェス…さんはその、親とエドおじさんと親類みたいな、……そんなものなんだ」

 

「何―――!!親類だとーーーー!!うらやましーーーーーーーーい!!」

「なんて奴だ!!あの姉妹と親類だと!!」

「あの、目障りなマッドドクターエドワードと知り合いだと!!」

「おのれーーー目の上のたんこぶエドめ!!」

エドおじさん……すごい言われようだ。

何があったんだろうか?

 

「同志達よ!考えて見ろ!!あの鬼畜ドクターエドワードが自分の娘たちに近づく男を許すわけが無い!!」

「そうだ。あの鬼畜のせいで、何人の勇士が破れて逝ったか!!」

「おい、今のカウンターは!?」

「姫様に告白しに行った勇士は奴一人の為にこの3年で今迄208名が犠牲に!!」

「クェス様に告白しに行った勇士は奴の為にこの3年で111名犠牲に!!」

「さらに姫様とクェス様に告白しに行った勇士の内、女王様(ローザ)に出会い、女王様の犬に成り下がった者が76名」

「昨年ご卒業された皆のお姉さまリゼ・ヘイガーお姉さまに懐柔され、お姉さま属性にされたものが52名」

 

「くそーーーー!!エドワード・ヘイガーめ!!女王様をその毒牙にかけておきながら!!」

「リゼお姉様の兄を名乗り!!お姉さま属性満載のリゼお姉様を独占し悪事の限りを!!」

「奴の最大の罪は、女王様とお姉さまと姫様とクェス様と一つ屋根の下で住み、すべてを独占してるという事実だ!!」

「許せ―――ん!!エドワード・ヘイガー!!」

「独占禁止法に抵触するぞ!!エドワード・ヘイガーに裁判を!!」

「打倒!!マッドドクター、エドワード・ヘイガー!!」

「大魔王エドワード・ヘイガー討つべし!!」

 

何故か俺は放っておかれ、クラスメイトは、エドおじさんの悪口を言いながら、教室を出て行った。

 

……俺はどうやら助かったようだ。

エドおじさんのお陰で……。

だが俺はこの学校で、後2年間無事に過ごすことができるのだろうか?

 

 

そんな、学校生活が始まった。

 




因みにオードリーとクェスに告白しようとした勇士たちはエドによって全員追い払われております。

バナージは今後苦労するでしょうね。

皆さんにご質問です。アムロのお話は頭で構想を練れましたが、もう片方がまだです。レッドマンのどんなお話が見て見たいですか?

  • レッドマンの修羅場
  • レッドマンVSローザ
  • レッドマンとエドのほのぼの話
  • レッドマンのレッドマン復活
  • レッドマン、シリアス話
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