なんか、ハマーン拾っちまった。   作:ローファイト

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誤字脱字報告ありがとうございます

アンケートでローザ編の次に得票が高かった。
アムロ・キャスバル編が登場です。


アムロ・キャスバル・エド男達の挽歌編①

宇宙世紀0096年5月中旬

今日は診療所が休診日で、俺は久々に家で一人でのんびり過ごしていた。

ローザはこの頃、何かにつけて俺と一緒に過ごしたがるが、今日はアンネローゼと共にクロエの家に出かけてる。

クロエと言えば現在妊娠7か月だ。

2人はそんなクロエの手伝いに行ってるのだろう。

クロエは妊娠もこれで2回目だ。手慣れたもので、そんなに何か困った事でも起きてはいないだろうから、大方話し相手にでもなっているのだろう。

何だかんだと、あの3人は付き合いが長い。

ローザにとっても初めてできた友人だろうしな。

リゼはというと、マリーダを連れて何でもおいしいジェラートが食べられる喫茶店に出かけた。まあ、それに便乗して、クェスとオードリー、そんでバナージもついて行くと。ついでにリタも連れて行ってもらった。

リゼには年下連中の面倒を見てもらうためにも、夕飯もついでに食べてくるように言って、小遣いも渡しておいた。

ついでに、街に遊びに行くだろうしな。

リタは入院する必要は無い程なのだが、立場上俺がしばらく預かる事になり、あの病室もそのまま部屋として使ってもらうことになった。

マリーダは6月に一回目の手術に入る。まあ、今回はその前のいい気晴らしになるだろう。

精神の方は随分と安定し、今のところは暴走の気配はない。

強化調整の呪縛もまだ解けたとは言い難いが、催眠治療は上手く行ってる様だ。

まあ、ちゃんと治すにはやはり、2年はかかる。

だが、一歩一歩徐々に良くなっていくだろう。

 

どうするかな。一人の時は何をやってたんだっけ?

ローザも居ないし、レッドマン所にでも飲みに行くか?

いや、あいつの店は夕方からだしな。

それまで、コーヒーでも飲みながら溜まってた論文でも進めておくとするか。

俺は今迄施術してきた遺伝子治療や再生医療についての論文をまとめ始めていた。

一応、これでも軍大学時代は、遺伝子病の治療方法と特効製剤の開発をしたり、このコロニーに来てからも空いた時間に論文とか書いて、特許を何個か持ってるんだぞ。そのおかげで副収入が入ってきて、生活できるんだけどな。

流石に人数増えたし、ローザにも子供が欲しいってお願いされたしな。もうちょっと収入が欲しい所だ。

まあ、おっさんから、ちょっと前のラプラスの箱の事件で結構儲かったとか言って、お礼だとかで、俺にまとまった金を渡してきやがったけど……。まあ正直助かった。

 

俺はキッチンでコーヒーを入れてから診療所に降り、コンピュータを立ち上げ、論文を進め始めたのだが、インターフォンのチャイムが鳴り響く。

来客だ。

 

インタフォン越しに、来客者の顔を見る。

結構な美人だ。だが俺の知らない女性だった。

年のころはそうだな。アムロと同じくらいか……。

だが、目元が誰かに似てる気がするな。

 

「セイラ・マスと申します。突然訪れまして申し訳ございません。こちらにアムロ…アムロ・レイがお世話になってるとお聞きしまして……」

インタフォン越しの美女は来訪理由を説明した。

おおっ?まさかアムロの昔の恋人か?

そういえば、アムロの奴、知り合いに連絡する決心がついたとか言っていたよな。

ブライト・ノアの時もそうだが、俺んちを待ち合わせの場所にするなよな。

喫茶店やサロンと勘違いしてやがるな、あいつ。

というかだ。俺は何も聞いてないぞ。ん?突然の来訪といっていたなこの美人さん。

 

俺はこの美女を家に上げ、3階のリビングに案内する。

「アムロと待ち合わせでも?」

 

「あの、中々連絡がつかなくて……」

あいつ、結構そう言うところあるよな。

機械をいじり出したら周りが見えないというか、職人気質のエンジニアによくありがちな

感じの奴だ。

 

「じゃあ、アムロに連絡とってみますね。あーっと俺の自己紹介がまだだったな。アムロの友人で、医者をやってるエドワード・ヘイガーです」

一応初対面だから、慣れない敬語をつかって自己紹介をする俺。

相手が美人だからとかじゃないぞ。アムロの昔の彼女かもしれないしな。

ここは年上としてちゃんとした対応をだな。

それにしても、何か気品があるな。オードリーに近い何かだ。

オードリーも大人になると、こんな淑女って感じになるのだろうな。

 

「え?まさか……ドクター・エドワード!医療界の風雲児と言われたあのドクター・エドワードですか、数々の革新的な技術を作り上げたあの?」

美女のセイラさんは急に立ちあがって俺にこんな事を勢いよく聞いてきた。

 

「はぁ?いや、確かにエドワードですが、誰かと勘違いしてませんか?」

何それ、医療界の風雲児って誰だよ。しかもなにその恥ずかしいあだ名は?俺じゃねーなそれ。明らかな勘違いだ。別のエドワードじゃね?結構ある名前だしな。

 

「……そういえば、ドクター・エドワードは一度も表に出てこない謎の天才医療技師とも……賞を受け取りや論文発表会などにも一度も顔を出した事がないとか、お会いできて光栄です」

セイラさんは俺に握手を求めてくる。

俺の話きいてる?しかもそれ俺じゃねーな。そんなの知らねーし。

あったら、医師会から通達あるだろそれ。行け好かねー理事長からだったら、通達なんて無視するけどな。

 

「あの、まあその。とりあえずアムロに連絡とりますんで」

ぶつぶつと何やら呟きながらソファーに座りなおすセイラさんを余所に、コーヒーを用意しながら、アムロに連絡する。

 

 

「おい、アムロ。俺んちにセイラ・マスさんっていう金髪美女がお前を訪ねて来たぞ。どういうことだ」

 

『セイラさんが!?エド、直ぐに行く!……いや、今16番コロニーの本社なんだ。2時間だ。いや1時間半待ってくれ、昼食でも出して待ってもらってくれ』

アムロの奴、めっちゃ嬉しそうなんだが、セイラさんって言ってたな、年上なのか?

もしかして、アムロの奴が一度振られた元カノとかかもな。

1時間半か……まあ、飯でも作って食べて貰ったら丁度いいか。1時間半って彼奴、定期便じゃ無理だろ。おっさんの会社の小型船舶で直接来るつもりだな。

いやもしかしてだ。モビルスーツで来るつもりじゃねーだろーな。

 

 

「アムロが1時間半で来るって言ってました。どうやら今は仕事中らしい。昼も近いんで、昼食でも食べます?今は嫁さんも子供たちも出かけてるんで俺一人なんで」

俺はコーヒーをセイラさんに出しながら、アムロが来ることを伝える。

ん?なんか、あれだな。不倫現場見たいになってるぞこれ。

嫁と子供が居ない家に、目の前の年下美女に昼食を進める夫……おい、これローザにバレたら、まずい奴じゃねーのか。

よく考えればアムロの客だ。アムロが来るし大丈夫か。

 

「え?よろしいのですか?待たせていただく上に、昼食まで出していただけるなんて」

 

「いいですよ。どうせ一人分作る予定でしたから、二人分作るのも手間がかからないし、そんなたいした料理じゃないですし」

 

「では、お言葉に甘えます」

 

俺はそのセイラさんの返事を聞き、台所に入る。

そこでまたもやインターフォンのチャイムが鳴る。

 

ま、まさかローザじゃないだろうな?

夕飯はクロエの所で済ますって言ってたはずだ。

この現場はヤバいかもしれん。

 

俺は恐る恐るインターフォンのカメラ映像を覗く。

『エド、ちょっと暇を持て余してだな。寄ってみたまでだ』

そこにはレッドマンことキャスバルが土産を片手に玄関の前に立っていた。

俺はホッと息を吐く。こいつだったか。

こいつは何故かローザが出かけるときに限って現れることが多い。

まさか、俺んちに盗聴器でもしかけてるんじゃねーだろうな。

 

「ああ、ちょっと来客があってな。診療所で待ってくれるか?」

 

『ああ、良いだろう』

玄関の自動ロックを解除し、キャスバルを診療所の待合室に入れる。

 

俺はセイラさんに席を外す事を伝え、コーヒーを持って診療所に降りて行った。

「キャスバル、来てもらって悪いが、生憎来客だ。折角来たんだし昼飯ぐらい食って行けよ。今から作るから、ここで待っててくれ」

流石に、キャスバルを初対面の人間に会わすわけには行かない。

なんたって、こいつはあのシャア・アズナブルだった奴だからな。

 

「そうか、残念だな。来客か…ローザはいないのか?」

 

「ローザは友人の所に出かけてる。今日は俺一人だったんだけどな」

 

「そうか……まあいい。来客とは私が知ってる人物だろうか?」

何故か一瞬落ち込んだような表情をするキャスバル。

 

「たぶん。知らねーんじゃねーか。アムロの知り合いの美女だ。元カノじゃねーか?」

 

「アムロのか……肝心のアムロはどうした?」

 

「後、1時間半でここに来る。それまで上の美女にも昼食もってな」

 

「ふむ、アムロの元恋人か……なるほど」

 

「なんだ?アムロの元カノに興味でもあるのか?」

 

「いや」

 

「まあ、どうも医療関係の人そうだし、連邦軍って事もないだろう」

こいつは意外と警戒心強いからな、まあ、大丈夫だろうが、念のためにな。

 

「エドの昼食を頂くだけでも良しとしようではないか」

キャスバルはそう言って、待合室の長椅子に深く座り直し、置いてあった雑誌に手を伸ばす。

 

「うんじゃ、待っとけよ」

 

俺はキャスバルにそう言って、セイラさんが待つ3階へ戻り、キッチンに入り昼飯の用意をする。

セイラさんからはアムロについて幾つか質問されるが、本人が来てからのお楽しみだと言って、はぐらかし、話題を世間話へと変える。

アムロが隠遁したここでの3年間の事は、俺から言うわけにも行かないからな。

 

 

だが、俺はこの時知らなかった。

今俺がとんでもない現場の中枢に居る事に。

 




あああっ、これどうしよう?
やっちまった。

因みに前回のアンケート結果です。
アムロのお話は頭で構想を練れましたが、もう片方がまだです。レッドマンのどんなお話が見て見たいですか?
レッドマンの修羅場 503 / 31%
レッドマンVSローザ 366 / 22%
レッドマンとエドのほのぼの話 157 / 10%
レッドマンのレッドマン復活 383 / 23%
レッドマン、シリアス話236 / 14%
意外と得票が割れましたが、修羅場希望がトップ。
まあ、今回のお話である意味レッドマンの修羅場になりそうですね。

皆さんにご質問です。蛇足編に出てほしい又は再登場してほしいと思うキャラは誰ですか?

  • ハサウェイ・ノア
  • カミーユ・ビダン
  • ヨナ・バシュタ
  • ブライト・ノア
  • その他

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