なかなか、返信できなくて申し訳ないです。ゆっくりですが徐々に返させていただきます。
誤字脱字報告ありがとうございます。
というわけで………続きです。
今、診療所では偶然…いや必然だったのかもしれないな。
とある兄妹が随分と久しぶりに邂逅を果たし、顔を合わせ、話をしている。
アムロを訪ねて来たセイラと俺んちに遊びに来たキャスバルだ。
まあ、セイラの一方的な説教になる気がするが……
実はセイラはジオン・ズム・ダイクンの娘だった。
要するにだ。キャスバルの実の妹だ。
キャスバルは姿をくらまして、セイラに20年以上連絡を取ってなかったらしい。
今ようやく、兄妹で膝を付け合わせて、お互いの胸の内をさらけ出してるってところだ。
そこには俺が入る余地なんて無いだろう。
それとだ。この状況でアムロが来ても、微妙な感じになるに違い。今日は改めて貰った方が良いだろう。
俺はそう思って、アムロに連絡するが電話が繋がらない。
まあ、宇宙船舶に乗ってるんだったら仕方がないかもしれん。
そんな時、またインターフォンのチャイムが鳴る。
なんだ?アムロの奴もう来たのか?早すぎじゃねーか?
マジでモビルスーツで来たんじゃないだろうな。
だが、今はちょっとヤバ目だぞ。
奴には今の状況を説明して、今日の所は帰らせよう。
俺はそう思いながら、インターフォンの映像を確認するが、そこに写っていたのはアムロではなく、黒髪ショートカットの可愛らしい感じの女性だった。
年のころはローザよりも下に見える。
その女性の第一声は……
『アムロ……アムロがここに居るって……その、アムロに会わせてください』
切羽詰まった感じだった。
何?またアムロ?あいつの知り合いか?自分のマンションじゃなくて何で俺ん家を指定してるんだ?
「ここはヘイガー診療所兼ヘイガー家の自宅なんだが」
一応だが確認をとる。
『す、すみません。取り乱してしまい。私はチェーン・アギというものです。ここに来ればアムロに会えると……』
またかよ。あいつ、やっぱ今度言っておかねーとな。俺んちは喫茶店やサロンや待合所じゃねーってよ。
俺はため息を吐いた後、気を取り直して彼女を3階のリビングに案内する。
その前に、一応セイラに用意した昼食や飲み物は片付けておいた。
セイラは暫く戻ってこないだろうしな。
「俺の名はエドワード・ヘイガー。アムロの友人で医者です」
一応きちんとした自己紹介を行い、チェーンさんにソファーに座ってもらう。
「改めまして、私はチェーン・アギです。……あのアムロは…アムロはどこなんですか?」
自己紹介をした後、今にも泣きそうな縋るような目で俺に聞いてくる。
なんだ?もしかして、この子もアムロの元カノ?アムロの奴、無害そうな顔して結構な玉なのか?
「今はここには居ないが、後でここに来ることにはなってる」
俺は温めておいたコーヒーを注ぎ、チェーンさんの前に置きながら応える。
「生きてるんですね!………本当に…生きてた」
遂に涙を流すチェーンさん。
なんだ?元カノとかのレベルじゃなくて、彼女のまま生き別れたのか?
それともアムロはアムロでも名前が一緒の他人の事とか?
「失礼ですが、アムロ・レイとはどのような関係ですか」
俺は一応確認のために聞いてみる。
「あっ、すみません。そのですね。アムロとは付き合ってるというか……戦いが終わったら正式に恋人同士になる予定だったんです」
涙を拭い恥ずかしそうに説明するチェーンさん。
おいーーー!!モロに前カノ(直前彼女)じゃねーーーーか!!
あいつ何やってんだ!?
いの一番で連絡しとけよ!!
マジでこの3年間何やってんだ彼奴は!!
「……そうですか。いやこんな可愛らしい彼女が居たなんて知らなかった。あいつそう言う事は一切言わないんで」
俺は愛想よくするつもりが、何故か棒読みに。
しゃれにならんぞ彼奴!
「そんな可愛らしいだなんて……そうなんです。急にメールでここに居る事が告げられて、彼、いつも必要な事しか言わないし、メールも淡々としてて、居ても立ってもいられなくなって、半信半疑のままここに……生きてた。嘘じゃない……本当に生きてた」
おい、あいつ。こんな真面目で可愛らしい彼女を3年もほったらかしにしておきやがって!
あいつにも説教だな!特大のな!!
そこで、またしてもインターフォンのチャイムが鳴る。
しかも連続で押しやがるからうるさい。
アムロの奴か?それにしても早いな……
あいつ、セイラが来てるって言ったら、超嬉しそうだったもんな。
どうすんだよ。ここに前カノも来てるぞおい。
俺は急いでインターフォンの画像を確認するが……。
アムロじゃなかった。
鉢巻きを頭に巻いた若い連中が何人か玄関の前に並んで立っていた。
ちっ、相手しなくていい連中だ。
「クェスとオードリーなら出かけてて居ねーぞ。とっとと帰れ」
俺は連中に素っ気なく応対する。
いつもクェスやオードリーに付きまとってる連中だった。
『まて、切らないでくれ。オードリー様とクェス様が居ないのは至極残念ではあるが、今日はそこもとに話があって参った。我々は15番コロニー専門高等学校学生連合の者である。エドワード・ヘイガー殿に直訴する者である』
なにこいつ、ニュータイプか?俺がインターフォン切ろうとすんの何故わかった?
しかも、なにその仰々しい言い回しはよ!
こいつ等こりもせずに!こちとら今はそれどころじゃねーんだよ!
「知らねーよ。そんな事よ。学生は学生らしくとっとと家に帰って勉強でもしてろ。それとクェスとオードリーはお前らにはやらん!」
『まてまてまて、直訴状と血判状を入れておく。よく読むように。それと一つ言っておく。オードリー様とクェス様とリゼお姉様とローザ女王様を独占する、うらやまけしからんエドワード・ヘイガーに不幸あれ!!!!』
「…………」
俺はインターフォンのスイッチをおっもいっきり消す。
くそガキどもめ。
あの学校の学長、わが校の自由な校風が優秀な人材を育てるとかぬかしやがって、確かに優秀な奴は結構いるぞ、あのシスコンにロリコンのデリルだって、ああ見えて新サイド6の学生文学賞に受賞したほどだ。その反面、何故こんな連中を量産するんだ?一体どうなってやがる!
自由はいいが自由過ぎるだろ!!
それに彼奴らめ、何がローザ女王様だ!
あいつは見た目そうかもしれんが、中身は結構乙女だぞ!
「……今のは一体、なんなのですか?」
チェーンさんに聞こえてしまったか。
まあ、インターフォン越しとはいえあんな大きな声でしゃべってりゃ、そりゃ聞こえるよな。
「ただの子供の悪戯ですよ。ここはのどかな田舎コロニーですから」
俺はチェーンさんにこう言って誤魔化す。
まあ、あんな感じの連中はけっこういるが、このコロニー殺伐とした雰囲気なんてものは皆無だ。
学生がバカできるってことは、それだけ平和だってことなんだろう。
「あの…ヘイガーさん。先ほどクェスとおっしゃってたように聞こえたのですが、もしかしてクェス・パラヤの事でしょうか?」
なんだ?チェーンさんはクェスを知ってるのか?
ロンド・ベル時代のアムロがクェスと一時行動を共にしていたって言ってたし。
もしや、チェーンさんは連邦軍の軍人か?……いや、アムロと同じロンド・ベル所属だったのか?
それはちょっと厄介だぞ。
「……もしかして、チェーンさんは軍人さんでしたか?」
「何故それを?今は退役して実家に戻ってます。アムロが死亡扱いになって……そのロンド・ベル…軍には居たく無くて……。アムロの死が信じられなくて、どこかで生きてるんじゃないかって、色々と当たったんです。その過程でクェス・パラヤが生きていて、どこかに養子に行ったと知ったんです。でもアムロの事は全く」
まあ、そうだろうな。クェスは正式な手続きをして俺の養子になったからな。
ちょっと調べりゃ分かるだろう。
そうか、既に軍は退役したのか、チェーンさんのこの様子ならばクェスの事を話しても大丈夫だろう。
「クェスはここに居ますよ」
「えっ……まさか、あの子がアムロをたぶらかして……!」
チェーンさんはそう言いつつ、泣きそうな顔になる。
「ちょっ、チェーンさん何を言ってるんですか?」
おい、クェスがアムロをたぶらかせるっておい。
どうしてそんな発想になるんだ?
当時のクェスは13歳で、アムロは29歳だぞ。
無茶言うなよな。
「だってそうじゃないですか!恋人同士になるはずだった私を3年も放っておいたんですよ!!アムロはきっと若い子が好きなんだわ。だから……」
おいーーー!!若い子って限度があるだろう!!完全にロリコン認定だからなそれ!あんたアムロをロリコンだって言ってるのと同義だぞ!
しかも、なに子供のクェスと張り合ってんだこの子(チェーン)は!
落ち着け俺。
チェーンさんはアムロに3年間ほったらかしにされて、心が少し荒んでしまってるんだ。
悪いのはアムロだ。
「クェスは俺が娘として引き取ったんです。今はクェス・ヘイガー。地元の高校に通ってますよ」
「ええ?……」
なぜ身じろぎをするんだこの子は……絶対勘違いしてるだろ!
「はぁ、俺は嫁もいるし。妹達とも一緒に住んで、結構な大所帯なんですよ」
「あ、あの、すみませんでした」
チェーンさんは顔を赤くしながら謝ってくれた。
分かってくれたか……
それにしてもこの子、ちょっと早とちり過ぎないか?まあ、これも何もかもアムロのせいって事でだ。
早くアムロ来いよ。
この子は俺の胃に悪いんだよ。
俺は再びアムロに電話をかけるが、うんともすんとも言わない。
ちょうどそこにインターフォンのチャイムが鳴る。
やっと来たか!遅いぞアムロ!
俺はサッとインターフォン端末を手に取り、応対しようとする。
…するのだが……
そこに映し出されていたのはアムロじゃなかった。
『こちらにアムロ・レイがお世話になっているとお聞きしまして、参りました』
目がぱっちりしたセミロングの金髪美女が玄関前に立っていた。
おいーーーー!またかよーーーーー!
俺はそう心の中で叫んでいた。
第二の刺客はチャーミングなチェーン・アギさんでしたw
第三の刺客登場!
ガンダムファンの皆さんなら誰だかお判りでしょう。
エドの精神が徐々に……