なんか、ハマーン拾っちまった。   作:ローファイト

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感想ありがとうございます。
誤字脱市報告ありがとうございます。

番外編も最終です。
皆様お付き合いして頂きありがとうございます。
今回はほぼ会話の台本形式になってます。
誰が誰の言葉なのかはご想像にお任せします。
先に謝っておきます。
アムロのファミリーネームはごめんなさい。


再会……【後編】 最終話

ジュドーとルー、リィナはローザの激甘オムライスを堪能し、ティータイムの後にヘイガー家から、セイラの家に向かう。

 

「リィナ、ハマーンが生きてるって何時から知ってたんだよ」

ジュドーは道中、リィナに口を尖らせながら聞いていた。

ジュドーにとって、先ほどの出来事は寝耳に水どころの騒ぎではなかったのは確かだ。

 

「2年位前かな?マリーダとやっと友達になれて、家に遊びに行ったら、私もびっくりしたわ。ローザさんも私だと気が付いて驚いてたもの」

リィナは当時の事を思い出し、微笑みながら語る。

 

「ちょうど木星を出発した位か。長距離通信ではそんな話一言も言ってなかったし」

 

「長距離通信は頻繁に出来ないし制限時間があるでしょ。それにお兄ちゃんを驚かせたかったの」

 

「十分驚いたって、滅茶苦茶驚いた。ハマーンが生きてるだけじゃなくって、旦那さんに子供が三人だぞ。プルの姉妹とまで会えるなんてな。みんな幸せそうだったなー」

ジュドーは先ほどのヘイガー家の光景を思い出しながら嬉しそうに語る。

 

「ローザさんが夕飯も用意してくれるらしいから、セイラさんのお家におじゃました後に、何か買って持って行った方が良いわ」

 

「こんなに歓迎されてるなんてな。クェスちゃんにもまだ会ってないし、そういえば、他にも家族がいるんだろ?」

 

「ふふっ、そうね。クェスとバナージとオードリー、リタさん、リタさんの旦那さんのレッドマンさんとその双子の子」

 

「へ~、そんなにー……んん?バナージ……?どこかで聞いた名前だと思ったらスレイブ・レイスにマリーダさんとクェスちゃんと一緒の隊でリーダー張ってた奴か、随分若そうなで真面目そうな奴だった。……でも、あの感じニュータイプだ。かなりのね。久々に凄い力を感じたよ。カミーユさん以来かな、あの感じは」

 

「よくわからないけどそうなの?…バナージも同じ会社の人よ。ローザさん達の親戚らしいわ。クェスとオードリーと同じ年で、マリーダが言ってたのだけど、従姉弟みたいな関係らしいわ」

 

「へ~、ところでオードリーちゃんって…美人?」

 

「すごいわ。お兄ちゃんも会ったらびっくりするんだから」

リィナはワザとらしく大げさにそう言った。

ジュドーも会えば驚く事は間違いないが、別の意味でだ。

 

「そりゃ楽しみだ」

 

「フフフッ、楽しみだね」

 

「それにしても、ハマーンがご飯作ってくれて、それが激甘だったなんて、ビーチャやエルに話したら驚くだろうな」

 

「うーん。どうだろう。ローザさんがハマーンだってことは秘密だし、ビーチャはおしゃべりだから……」

 

「そりゃそうか。ハマーンが生きてたなんて知れたら、それこそ世界がひっくり返っちゃいそうだ。何よりもあの幸せそうな家族を壊したくないよな。この事はしばらく俺達の中で収めておくしかないか、なぁルーって、ルーさん?さっきから一人で何ブツブツ言ってらっしゃる?」

 

「……旦那さんに可愛い子供に家庭的な料理……私、この16年間何やってたんだろう」

その隣ではルーは、何故か落ち込んでいたのだ。

 

 

 

目的地に着いた一行だったが。

「ここがセイラさんのお家」

「でか!?」

「何?高級リゾートホテルじゃないの?」

ジュドーとルーはその広々とした敷地に大きな建物を見て、大いに驚く。

 

「これで驚いてはダメよ。お兄ちゃんとルーさん。お手伝いさんも何人もいるんだから」

「超金持ちじゃん。セイラさん」

「………ジュドー、私達と住む世界が違うわね」

 

リィナがインターフォンで応対すると、お手伝いさんらしき人が、家の中へと案内してくれる。

「すげー、ここ本当に家か?」

「ジュドー、キョロキョロしないの」

 

3人はだだっ広いホール……いや、リビングに通された。

そこには未だ美貌が衰えないセイラが待っていた。

「リィナこんにちは。それにジュドーとルーよく来てくれました」

 

「セイラさん、こんにちは」

「お久しぶりです。セイラさん」

「ご無沙汰してます」

3人はセイラに促され、高級そうなソファーに座る。

 

「飲み物は何が良いかしら?リィナはホットミルクが良かったわね」

「はい」

「何でも……」

「こ、コーヒーで」

すると、お手伝いさんらしき人が頭を下げて、スタスタとリビングから出て行く。

リィナは平然としているが、ジュドーとルーは落ち着かない様子だ。

 

「ジュドーとルーは、今は私の夫と同じ会社の長距離輸送船団に所属したと聞いてます」

「え?セイラさんの旦那さんと同じ会社だったんですか。知らなかった」

「そうだったんですね」

「お兄ちゃん、ルーさん。うちの会社の各種開発責任者で取締役の一人、ハロの開発者でもある人よ」

 

お手伝いさんから飲み物が出され、しばらく会話が進む。

 

と、ここまでは、恩人の超セレブな家に挨拶に行き、世間話を楽しむという常識の範疇だが……。

 

「セイラ奥様、旦那様と奥様方、お子様方が帰宅されました」

「……そう」

お手伝いさんがセイラにそう伝える。

 

「奥様方?」

ルーはお手伝いさんの言葉に訝し気な顔をする。

 

「リィナ、セイラさんの旦那に会った事は?」

「あるわ……そうね。ちょっと驚くかな」

「どういうこと?」

ジュドーは小声で隣のリィナに聞くが、リィナは手で口を抑え、微笑むと言うよりは、含みのある笑いをしながらそう答える。

 

 

すると、温厚そうな男性がリビングに入って来た。

「やあ、リィナと…来客中か……邪魔だったかな?」

「今朝伝えておいたはずよアムロ……致し方が無いわ。こちらに……」

「そういえば、……という事は」

男性はリィナを見つけ挨拶をするが、しまったと言う顔をセイラに向け、セイラは少々呆れた表情をし、アムロと呼ぶ男性を呼び寄せる。

 

「私の夫のアムロです」

「アムロ・エヴィンだ」

セイラに促され、アムロは自己紹介をする。

 

「リィナの兄のジュドー・アーシタです。ん?アムロ?どこかで……」

「ルー・ルカです。……?」

ジュドーもルーもソファーから立ち上がり、自己紹介をするが、アムロの名に聞き憶えがあったようだ。

 

しかし、2人が思い出そうとする間も無く……

 

次々と女性がリビングに入ってくる。

目がパッチリした金髪ロングの美女。

「ベルトーチカです。アムロの妻よ」

 

黒髪ショートカットのキュートな女性…。

「チェーンです。アムロの奥さんです」

 

茶色髪セミロングの家庭的な女性は……。

「フラウです。アムロの幼馴染で女房です」

 

 

「…………」

「…………」

それぞれアムロの伴侶と名乗った3人はアムロの元へ歩む。

ジュドーとルーはその様子を口を大きく開けたままポカンと眺めていた。

 

「全員、アムロさんの奥さんよ。子供も6人いるのよね………最低ね」

リィナは黒々とした笑みを浮かべなら、小声で二人にそう伝える。

 

「はへ?…………」

「つぁ?…………」

ジュドーとルーはそんな声が漏れた後。

暫く、声がでなかったそうな。

 

「………」

「………」

 

 

 

セイラの家を辞した3人は、近所の洋菓子店でお土産を買った後に、エドの家に再び向かう。

「すげー、びっくりした!」

「口を開けすぎて、顎が痛いわ」

ジュドーとルーはお互い顔を見合わせながら、さっきの出来事を振り返っていた。

あの後、ジュドーとルーは思考が停止、又は混乱し、まともに話す事が出来ず、「そうですね」「あっ、はい」と棒読みで返事を返すだけのそういう機械のようになっていた。

 

セイラの旦那はアムロ・エヴィンという人で、さらにセイラ以外に3人の奥さんまでいる。

それで、子供を6人と……。さらに既に成人した連れ子と養子の子もいると……。

 

ジュドーとルーは後になって知る事になる。

セイラの旦那があの伝説のガンダムのパイロット、アムロ・レイだったと言う事に……

さらに、ベルトーチカとは17年前、カラバと行動を共にしていた時に通信越しで話した事があったという事実。

さらにだ。あのハヤトの奥さんがフラウだったという事も後程知る事になる。

 

 

「アムロさん。超金持ちで美女4人と結婚して、子供も沢山って、男の夢を体現したような……」

「ジュドー!それ本気で言ってる?」

「飽くまでも夢だって、そんなのどう考えても無理無理っ、ルーだけで精一杯だし」

「どういう意味よ!」

 

 

「アムロさんはね。女の人をほったらかしにし過ぎて、ああなったの。エド先生はね。鈍感でもローザさんの告白をね、真剣に考えて、ああいう感じになったの。お兄ちゃんはどうする?」

リィナは今度は黒々とした笑みをジュドーに向けていた。

 

「あはっあはははっ……リィナさん?怖いんですけど」

ジュドーは乾いた笑いを上げながら、額から汗がにじみ出るのを感じていた。

そう、これは16年も連れ添っておいて、なかなか結婚に踏んぎれない兄ジュドーに対してのリィナの当てつけ……いや勧告だった。

 

 

ジュドー達はヘイガー家に戻ると。

そこには、昼間には居なかったクェス、オードリー、リタとさらにリタの旦那のレッドマンにその子供達と、ヘイガー家が一同に会していた。

更に、トラヴィスとアンネローゼ夫婦、ハサウェイの事で打ち合わせに来たブライトも同席して、大人数での夕食へと……。

そして、楽しいひと時を過ごす

 

 

16番コロニーに戻り、リィナと別れ、カークランド・コーポレーションの長距離輸送船団用の宿泊施設へ戻るジュドーとルー。

「ブライトさんまでいるのは驚いた」

「それと。トラヴィス会長とアンネローゼ社長もよ。トラヴィス会長とエドワードさんは昔からの親友らしいわ。それにハマーン…ローザさんとアンネローゼさんも友達だそうよ」

ジュドーとルーは今日あった出来事を思い起こしていた。

 

「オードリーって子が、本物のミネバだったんだな」

「驚いたわ。まさかジオンの姫君が、あそこに住んでるとはね。ローザさんの妹という立場だそうよ」

「レッドマン、あれ絶対シャアだ」

「死んでなかったのね……確証はないけど。今度ちゃんと聞いてみるしかないわね」

「それと、セイラさんの旦那のハーレム優男。今思えばあの人、あのアムロ・レイじゃないか?あの人も死んだって聞いてたけど」

「そうね。きっとそうよね」

 

「………」

「………」

 

「なんだったんだろう?あのコロニーは……」

「……ハマーンにシャアにアムロ・レイって、しかもミネバ・ザビまで……絶対可笑しいわよ」

 

「………」

「………」

 

「あのハマーンが生きていてくれて、しかも幸せに暮らしていたのは嬉しかった」

「プルの姉妹がああして笑顔で生活してくれていたのは、私達にとって救いだわ」

 

「………」

「………」

 

「ルー、結婚しよっか」

「私も今同じこと考えてたわ」

 

 

 

 

3か月後

バー茨の園のカウンターに男5人が並びグラスを合わせていた。

今日は扉のドアノブに貸し切りの札が掛かっている。

 

「ジュドー、結婚おめでとさん」

「おめでとう」

「めでたいな。今日は私のおごりだ」

「ジュドー、結婚おめでとう」

エド、アムロ、レッドマンのいつものメンバーに、ブライトが加わり、祝杯を挙げていた

 

「あはははっ、ありがとうございます」

真ん中に座るジュドーは照れ笑いをしながら、返礼する。

ジュドーは先日、新サイド6の16番コロニーの役所にルーと婚姻届けを出しに行ったのだ。

 

「あのやんちゃだったジュドーが結婚か……感慨深いな」

「ブライトさん、泣いちゃってる?大げさだな」

「いや、この頃涙脆くてな」

そんなジュドーとブライトの会話に、カウンター内でシェイカーをたどたどしい手つきで振ってる若いバーテンが声を掛ける。

「父さん年だよ」

「誰のせいだと思ってるんだ!ハサウェイ」

若いバーテンはここで更生の一環としてバイトをしてるハサウェイ・ノアだった。

 

 

「そういえば、ブライトさん軍辞めるんだって?」

「ああ、前から軍を辞めて、レストランでもとは思っていた」

「ブライトさんがレストラン?コックでもするの?」

「何がおかしいジュドー」

「似合わないと思ってさ」

「ミライさんは何て言ってるんだブライト」

「ミライは賛成してくれてる」

「そうか、だったら大丈夫だな」

「コックやるんだったら、トラヴィスのおっさんの息子のヴィンセントが近所で欧風レストラン開いてるぞ。かなり繁盛してて、二つ星レストランだぞ。参考になるんじゃないか?」

「エド先生、紹介してくれないか?」

「いいぜ」

 

 

「それにしてもジュドー、17年も付き合って漸くとは、いささか待たせ過ぎたんじゃないか?」

「アムロさんには言われたくない。結局選べなくて、全員とって、どうなのよ」

「そうだぞアムロ。貴様はアルテイシアの思いを17年も待たせておきながら、他の女ともどういう了見だ」

「その話は終わった話だぞレッドマン」

「はぁ、俺らがジュドーに何か言える立場だと思うか?キャスバルとアムロよ~。こういうのは真面目一直線で速攻結婚したブライトに言わせればいいんじゃないか?」

「でもブライトさんも、昔モテてたよね」

「そうなのか?ブライト」

「そういう時期もあったと言う話だ」

「へ~、結構隅に置けないなブライト。俺だけか、浮名も何にもないって野郎は」

「エドは鈍感なだけじゃないのか?それも恐竜の神経並みの」

「いや~、俺はキャスバルやアムロやジュドーみたいにイケメンじゃねーしな。なぁブライト」

「……エド先生、俺を巻き込まんでくれ」

「エド、それは違うぞ、ブライトはホワイトベースで嫁さんにしたい№1のあのミライさんを射止めたんだぞ。中々のやり手だ」

「やるなブライト」

 

 

「ところでジュドー、住む場所とか決めたのか?」

「いや~、ずっと木星暮らしか木星との往復で、住む場所なんて考えもしなくて、とりあえずは16番コロニーの家族用の社員寮に入ろうかと、会社にはもうOKもらっちゃったし」

「そうか、リィナは1年後にはサイド1に戻るんだろ?寂しくなるな」

「そうなんだよね。でも、元々離れて暮らしていたし、連絡は何時でもとれるし」

「ジュドーは妹離れができてるようだな。いやリィナが兄離れができていると言う事か、エドも見習わなければな」

「俺はシスコンで結構だ。だが、結婚したい奴が現れれば俺は認めるぞ。リゼももうすぐ結婚だしな。それにリタの結婚も俺は文句は一言も言わなかったはずだぞキャスバル」

「そうだったな。ローザとクェスには脅迫じみた事を散々言われたがな」

「それはお前の過去が悪い」

 

 

「それにしてもだ。ジュドーがスレイブ・レイスに加入したのは大きいな、俺ももう年だ前線は流石に厳しいだろう」

「あははっ、アムロさんはまだ若いでしょう」

「そうだぞアムロ。トラヴィスのおっさんなんて、50中頃でもモビルスーツ乗ってたんだぞ」

「あの人は鉄人だ。誰もがマネは出来ないさ。モビルスーツを乗る事は無くなったが、会長は何だかんだと裏の仕事はきっちり仕上げて来る。交渉術や戦略眼も全く曇ってない」

「ふむ、私から言わせてもらえば、全体を見渡せ感じられるバランス感覚が凄まじい。あれ程の傑物を連邦は何故手放したか……いや、連邦では扱いきれなかったということなのだろう」

「エドは付き合いが長いのだろう?」

「おっさんは……そうだな。しがらみが無いんじゃないか?おっさんにとって敵とか味方とかそう言うのは無いんだと思うぜ」

「……ふっ、そう言う事か、私には分からない感覚だな」

「しかし、会長の後は相当難しいが、俺の予想だと多分だが、バナージを押してるんじゃないか?」

「アムロ、確証が有るのか?バナージか……随分と若いが、今のスレイブ・レイスは古強者の曲者ぞろいだ。そうやすやすと受け入れるか」

「キャスバル。あいついい意味でブレないんだよ。母親の教育が良かったんだか……そりゃ、おっさんのように人たらしや海千山千ってわけには行かねーだろうが、俺は結構やると思うぜ」

「私はオードリーが適任だと思うがな」

「いや、オードリーは表舞台に出るつもりだ。堂々と正攻法でな」

「そうか……時は流れるものだな」

「そのうち、キャスバルやアムロの子供が、スレイブ・レイスなり、おっさんの会社に入る事になるかもしれないぞ」

「どうなるかわからんがな」

 

 

「ブライト、連邦を辞めて、今のままロンデニオンに住むってわけには行かないだろ。どうするつもりだ?」

「新サイド6に居住するつもりだ。出来ればこのコロニーにと考えている。既にミライとチェーミンは了承済みだ。ハサウェイの事もある」

「ほう、だったら俺がいい所紹介してやるぜ。ただし、有事には絶対おっさんに引っ張られて、スレイブ・レイスに参加させられることになるぞ。親子で」

「……トラヴィスさんにはハサウェイの事で随分と世話になっている。その時は恩返しのつもりで励むつもりだ」

「まあ、スレイブ・レイスの有事の際の手当って結構な額だから損はないぞ」

「そう言えば、俺とルーの通帳を見たら、とんでもない額が入ってた」

「おっさん商売もうまいから、今回のことも、どっかからか金ヅルを引っ張って来たんだと思うぜ」

「私が各コロニーに出店している夜の店で得た情報も、全てカークランド・コーポレーションに提供している。出資の見返りにだ。そうした情報の価値を何よりも分かってる御仁だ」

「ジュドー、あのおっさん、普段はあんな感じだが、とんでもないおっさんだからな」

「心に留めておきますよ。それを言うなら、エドさんも相当でしょう?」

「何言ってやがる。俺は唯の街医者だ」

「ふっ、この鈍感な医者は、自分の立場が分かっていないようだ」

「アムロの言う通りだ。私が今もこうしてまっとうに生きていることが何よりもの証だろう」

「はぁ?俺はお前らみたいな、びっくり人間じゃねーぞ。一緒にしないでくれ」

「あの鉄の女ハマーンを落とした男が何を言ってる?」

「あんなツンデレたハマーンなんて予想外もいいところだったよ。エドさん」

「ろ、ローザは関係ないだろ?」

 

 

「よお、遅くなった」

「おっさん待ってたぞ」

 

 

こうして男共の夜は更けていく。

 

 

 

 

エドワード・ヘイガーとハマーン・カーンとの出会いから、17年が経とうとしていた。

新サイド6・15番コロニーの片隅にある街の診療所では、仲睦まじい医者と看護師夫婦の姿が今後も見られるだろう。

 




というわけで、最後なのにおさらい。

宇宙世紀0105年7月
エドワード・ヘイガー(45) 
ローザ・ヘイガー(38)(元ハマーン・カーン)妻
リゼ・ヘイガー(28)(元プルシリーズの失敗作ニュータイプ能力は無し)(戸籍上養子だが、立場上妹)
リタ・レッドマン(34)(元リタ・ベルナル)(立場上妹)
オードリー・バーン(25)(元ミネバ・ラオ・ザビ)(立場上義理の妹)
クェス・ヘイガー(25)(元クエス・パラヤ)(養子娘)
マリーダ・クルス(28)(元プルシリーズ)(立場上妹)
バナージ・リンクス(25)(保護対象、立場上親戚)
ミーナ・ヘイガー(8)
レオナ・ヘイガー(5)
アリス・ヘイガー(1半)

トラヴィス・カークランド(65)
アンネローゼ・ローゼンハイン(41)
ヴィンセント・カークランド(43)(元ヴィンセント・グライスナー)
クロエ・カークランド(40)(クロエ・クローチェ)
ドリス・ブラント(49)(結婚して2児の母)

デニス・レッドマン(45)(元シャア・アズナブル)(リタの夫)
キャスバルJr・レッドマン(7)
ララァ・レッドマン(7)

アムロ・エヴィン(41)(元アムロ・レイ)
セイラ・エヴィン(43)(元セイラ・マス)
ベルトーチカ・エヴィン(37)(元ベルトーチカ・イルマ)
チェーン・エヴィン(35)(元チェーン・アギ)
フラウ・エヴィン(41)(元フラウ・コバヤシ)
アイラ・エヴィン(7)(セイラの子)
アベル・エヴィン(7)(ベルトーチカの子)
その他ベルトーチカの子・チェーンの子二人・フラウの子の合計6人
ハヤトとフラウの子は成人して大学に。
養子のレツとキッカはそれぞれ結婚。

ブライト・ノア(45)
ミライ・ノア(44)
ハサウェイ・ノア(25)
チェーミン・ノア(22)

コウ・ウラキ(41)
チャック・キース(41)
モーラ・キース(46)

ジュドー・アーシタ(31)
リィナ・アーシタ(28)
ルー・ルカ(33)


その他
レオナ・サンジョウ(元セラーナ・カーン)
レッド・ウェインライト他FSSメンバー
元キマイラ夫婦
赤鼻さん……近所のジャガイモ農家のオーナーきっとアカハナさん
シムスさん……近所の養鶏場の奥さん。旦那さんは渋いおじさんできっとニュータイプ。
その他いろいろ。



ふう、いろいろ改ざんしまくってますね。

宇宙世紀0122年
レオナ・ヘイガーは大学を卒業し、カークランド・コーポレーションに入社。
憧れのお兄さんキャスバルJrの影響を受け、ユニコーン(元スレイブ・レイス)に加入。類まれなるニュータイプ能力を見込まれ、キャスバルJrから直接指導を受け、アムロが開発した試作モビルスーツFX93の正式ロールアウト機体F93のテストパイロット候補生に……
(というお話は無いです)


では最後に、お付き合いして頂きました皆様、ありがとうございました。




なんか、ハマーン拾っちまったも、もうほぼ最後。どんなガンダム2次が読んでみたいですか?

  • 正統派一年戦争物
  • 初代ガンダムにマスター現れる
  • ターンA掘ったら、パイロット事出て来た
  • 初代ガンダム×フルメタのクロス
  • アムロの帰還の続き

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