なんか、ハマーン拾っちまった。   作:ローファイト

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感想ありがとうございます。
誤字脱字報告ありがとうございます。

えーっと、今回のは思いっきり番外もいい所のお話です。
やっちまった感が半端ないです。
設定だけあった人達を、ひとまとめにしようとしたらこんな感じに。
本編とはほぼ無関係w
閑話なので生暖かい目で読んで許してください。



閑話 合コン再び

新サイド6ではかなり有名となったヴィンセントが経営するレストラン『クローチェ』。

味もさることながら店のオシャレな雰囲気からも、恋人と行きたいレストランランキングには常に上位に食い込んでいた。

 

宇宙世紀0106年2月初旬

一年戦争からはや26年が経過し、世代も移り変わり人々の記憶からも薄れつつあった。

そんなレストランの個室ではとある食事会が開かれていた。

参加者は20代から30代前半までの男性6人、女性5人だ。

所謂、合コンである。

 

「今日は皆、来てくれてありがとさん」

ジュドーはレストランに現れた女性陣を個室に案内する前に声を掛ける。

 

「いえ、バナージがいつもお世話になっておりますので」

オードリーは綺麗なお辞儀で返す。

 

「……バナージは呼んでもないのに来てるけど、まいっか」

どうやら、バナージはオードリーが来る事を聞いて、無理矢理ジュドー達についてきたようだ。

 

「ジュドー、これ合コンよね。結婚したばっかりなのに、ルーさんに言付けるわよ」

「クェスは美人さんなのに何時もきっついな。大丈夫、今回の俺はお目付け役だし、ルーにもちゃんと訳を話してるしさ」

ジュドーはクェスにそう説明する。

実は今回の合コン、ジュドーの会社のトップであるトラヴィス会長の口添えがあったようだ。

 

「私はこのような場には相応しくないのだが……」

「マリーダは来てくれなくっちゃね」

「どういう意味だ?」

マリーダはリゼに選んでもらった適度なオシャレな服を着ているが、気が進まないようだ。

トラヴィスのお節介で、マリーダにもこういう機会を当てて、仕事や家族以外で男性に慣れさせたいという思いがあった。

 

「お兄ちゃん、何か企んでるの?」

「いや~、リィナもいい年だろ?恋人の一人や二人作ってもいいんじゃない?」

「私だって、恋人くらい居ました。お兄ちゃんに言われなくても、ちゃんと見つけるわ」

妹のリィナを呼んだのはマリーダを安心させるためではあったが、兄として、リィナもモテるようだが、中々男性の影が無いため、普段男連中にどんな態度をとるのかも気にはなっていたのだ。

 

「私、その、こういう場に参加した事が無くて」

「大丈夫大丈夫、ちゃんと俺もフォローするし、リィナやオードリーも居るから、ブライトさんやミライさんにはちゃんと言ってあるしね。……まあ、なんかブライトさんは怒ってたけど、ミライさんが説得してくれたお陰なんだけどね」

「そうなんですか」

チェーミンは若干緊張気味だったが、改めて同行する女性陣の顔を見てホッとした表情をする。

チェーミンを誘うのに、一応ブライトに連絡を入れたジュドーだったが、ブライトがまだ早いとか喚いていたようだ。そこにミライのフォローが入って実現したとか。

チェーミンはどうやらブライトのせいで、男性と付き合うどころかこういう場にも参加してこなかったようだ。

 

「男連中はどんな奴よ?……まあ、何となく想像つくけど。どうせトラヴィスのじいちゃんの差し金でしょ」

クェスはジトっとした目でジュドーを見据えてこんな事を聞く。

 

「す、鋭いね。クェスは……まあ、それもあるけどさ」

確かにトラヴィスの差し金ではあったが、ジュドー自身にも思惑があった。

 

「まあ、いいわ。バナージも来てる様だし。安心ね」

クェスは何だかんだと、家族としてバナージを信頼していた。

 

 

 

 

そして、ジュドーが女性陣をエスコートして、用意した個室へと誘う。

個室では既に男性陣が大きなテーブルの片側に並んで座っていた。

 

「バナージ、来ていたのですね」

「もちろん」

一番最初に個室に入ったオードリーは自然と左端のバナージの前に座る。

 

 

次にクェスが個室に入ると、男性陣を見て開口一番、この何とも言いようもない声が漏れる。

「うわー……」

 

「「クェス!!」」

そんなクェスの声にカジュアルスーツを着た黒髪の2人の青年が同時に反応し、席を立ち上がる。

 

「……なんで、あんた達が居るのよ」

 

「クェスが参加するからってジュドーさんに聞いたから、ところで誰なんだいこの目つきの悪い奴は?」

「クェス!こいつは誰だ?」

一人は好青年風で、もう一人は少々目つきが鋭い青年の二人は、クェスに問いかけながらお互い目を細め視線を交わす。

 

「私、帰っていいかしら?」

クェスはそんな二人の青年の様子を見て、ウンザリ顔でジュドーにこんな事を言う。

 

「あれ?クェス、此奴と知り合いだったの?…まあまあ、ちょうどいいじゃん」

ジュドーは目つきの鋭い青年の方に視線を移してから、クェスを軽い感じで説得する。

どうやら、目つきの鋭い青年はジュドーの知り合いの様だ。

 

「はぁ、まあいいわ。そういえば、2人は顔を合わすのは初めてかもしれないわね」

クェスは呆れた表情でそういいつつ、オードリーの横の席に座る。

目の前には銀髪の青年が不機嫌そうに座っていた。

 

「ああっ!お前、席を代れ!」

「知らん。相変わらず騒がしい奴だな」

目つきの鋭い青年は、クェスの前に座る銀髪の青年に席を譲る様に言うが、銀髪の青年は素知らぬ顔をする。

 

マリーダはそんな喧騒に興味が無さそうにクェスの横に座り、リィナも続いてマリーダの横に座るが……。

「リィナ、久しぶり。えーっと横の子は……まさか?」

「久しぶりね。忙しいのにわざわざここに?この子がマリーダよ。お兄ちゃんに聞いてるでしょ?」

銀髪の青年の横に座っていた茶髪の背の高いイケメンがリィナに気軽に挨拶をし、マリーダを見て少々驚いた顔をしていた。

 

最後にチェーミンがリィナの横に座り、クェスに声をかけていた好青年風の青年に声を掛ける。

「……兄さんも来てたの?」

「チェーミン、よく父さんが許してくれたね」

 

 

こうして、ジュドー主催の合コンが始まるのだが……、14年前のとある合コンと同じく残念臭が既に漂っていた。

 





新キャラ登場ですが……
お判りですね。
逆襲のシャアからあの人
ユニコーンからあの人
ZZからあの人

なんで生きてんだお前!!
なんで合コンに参加してんだお前!!
とか、いろいろ突っ込みどころはありますが、まあ、前提をエドが壊しちゃったんで、許してください。
次回はその辺の話が出て来ると思います。

リディさんを出そうか迷ったんですが、あの人連邦の人で更にお坊ちゃんですよね。
さらにロニさんを出そうかと迷ったんですが、ユニコーン勢だらけになっちゃいそうで、ロニさんの設定は、ユニコーン時に地球での騒乱が無かったので、そのまま、マフティーに参加みたいな感じで登場していただけるかなと。そんで、トラヴィスのおっさんの計画で宇宙に移民へと。
他も色々と参加者を考えてましたw

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