暁妃緋真は勇者である 作:檮原
そして、またまた焼かれた餅さん誤字報告ありがとうございます。自分で確認していたつもりだったのですが、見落としていたみたいで助かりました
では、どうぞ
樹海ーー
変身と同時に東郷に銃が握られる
(どうしてだろう・・・変身したら落ち着いた・・・武器を持っているから?・・・)
そんな中、蠍型が攻撃態勢を整えようと尻尾の針を振り上げる
それを、東郷が銃を撃ち蠍型の針を破壊する
「もう友奈ちゃんには手出しさせない!」
精霊と銃が消え、別の精霊と2丁の銃が現れる
最初の狸の様な精霊が刑部狸、次に現れた青い炎の精霊が不知火である
東郷は2丁拳銃を撃つ。一回撃ってクルッと回して装填しを繰り返し何度も撃ってダメージを与えていく
「すごーい、東郷さん」
友奈はそれを見て呟く。そして、
「これなら・・・」
いけると東郷の覚悟は友奈を奮い立たせた
(へえー2年前は弓で今の武器は銃か・・・これで、勇者部全員が勇者になったか)
緋真は、射手型の針をガトリングで削りつつ東郷の勇者姿を見ていた
その頃犬吠埼姉妹は蟹型と射手型のコンビネーション攻撃に苦戦を強いていた。いくら、緋真が射手型の針を削っているとはいえ打ち漏らしが数発あるので、それを躱しながら攻撃を加えようとするが、蟹型の反射板が邪魔で有効打にならない
「あぁーーしつこい男は嫌いなのよ!!」
「モテる人っぽいこと言ってないで何とかしようよ、お姉ちゃん!」
「そもそも、バーテックスに恋愛観とかあんのか?」
緋真も緋真でズレたことを考えているようだ
その直後、轟音と共に蠍型が蟹型の上に落ちてきた
3人が上に上がると友奈がやって来くる
「よいしょっと・・・そのエビ運んできたよー!」
「蠍でしょ!」
「別に似てるからいいんじゃねえの?」
「いや、似てないでしょ」
「どっちでもいいから、お姉ちゃんも緋真先輩も」
「まあ、確かにな・・・っと、ようやく来たか」
緋真がそう言うと、東郷が合流する
「東郷先輩!」
「主役は遅れて来るってやつか?」
「向こうの敵は、私が狙撃します!」
「東郷・・・戦ってくれるの・・・?」
風の言葉に東郷は頷き
「援護は任せてください!」
と、返事を返す
すると今度はスナイパーライフルに切り替え、その場で横になって狙撃スタイルを取る。この時現れた卵の様な精霊は青坊主である
「お前の武器、万能だな」
「それは、私自身思います」
「手前の2匹、まとめてやるわよー!散開!」
『了解!』
樹と友奈は元気良く答える
「不意の攻撃には気を付けて!!」
『ハイ!』
「私のより返事が良い・・・」
風は自分が指示した時より良い返事をする2人を見て落ち込む
「ふっ・・・どんまいだな、風」
「今、鼻で笑ったでしょ!?」
「気の所為だ」
「いいえ!絶対に笑ったわ!」
「戦いそっちのけで小学生みたいな喧嘩しないでくれますか?」
東郷は、風と緋真にスナイパーライフルの銃口を向けて話す。目は笑っていない
「申し訳ありませんでした」
潔く土下座する風、そして緋真は
「そう、怒るなって・・・俺も本気出すからよ」
笑って答えた
「最初から本気出してください!」
緋真が今まで本気でやってなかった事にムスッとした顔をする
「疲れるんだよ、
「はぁー・・・じゃ、お願いしますよ」
東郷は緋真の言う
射手型を狙う東郷に対して長い針を生成しだす射手型。そして、発射した
「っ!」
それを、東郷はライフルから弾を発射すると射手型の針とぶつかって爆発を起こす
(コイツがみんなを苦しめた・・・)
再度撃ち射手型にダメージを与えていく
「大人しくしてて・・・」
引き金を引いて、エネルギーを溜める
その間に4人は封印の儀を始める
「出たーー!」
友奈の大きな声が響く
「こっちも!」
と、2体から出てきた御霊を見て友奈は嬉しそうに言う
「私・・・いきます!」
友奈が蟹型から飛び出た御霊にパンチをするも、御霊はそれを躱してしまった
「あれ?・・・はっ!」
続けてパンチをするも御霊は躱し続ける
「ふっ!・・・このー!」
速度を上げるもその度に御霊は友奈のパンチを避けていく
「くー・・・この御霊絶妙に避けてくるよー」
「友奈、代わって!」
そう風が言うと、友奈と交代し大剣を上空から振り下ろすが、これも御霊は躱す
それを見ていた緋真は
(見えてるから躱す事が出来る・・・なら、見えなければどうかな?)
と、考えていた
「風、結城変われ!俺が変わりにやる!」
「いけるの?」
風が緋真に聞く
「見てろ、実はな大赦も
「禁忌とされてるなら、やってはいけないはずでしょ!?」
「普通はな、だが俺は許されてるんでな。そこで、見ていろ・・・」
緋真はそう言うと、御霊の前に降り立つ
「ぬらりひょん!俺の身体を貸してやる。暴れろ!」
力強く言い放つと、ぬらりひょんは緋真の身体の中に入っていった
「嘘・・・精霊が緋真の中に!?」
「どうなるんですか!?風先輩!」
「お姉ちゃん!」
「分からないわ、こんなの私も聞いたことない!」
風と友奈、樹は精霊を身体に取り込むという方法を取った緋真に驚いていた
その緋真はと言うと、肩までの髪は腰部分まで伸びて赤色の目は灰色になっている。そして、髪の所々には白髪が混じっている。刀も大剣から日本刀へと変貌していた
「さあて、楽しむとしようかのう」
喋り方も、お爺ちゃんみたく変わっていた
緋真(ぬらりひょん状態)は、御霊に刀で斬りつける。だが、御霊は躱す
「避けられてるじゃない!」
と、勝利を確信していた風は愚痴を零す
「若えの、お前さんの目は節穴かい?」
「それ、どういう!?・・・それより、私には風という名前があるんだけど!?」
「お、お姉ちゃん!それより、御霊が!」
「御霊?・・・っ!?」
樹に言われて見ると、躱したはずの御霊が切り刻まれて光となっていった
「なんで・・・躱されたはずなのに」
「それは、ちと違ぇぞ若いの!儂の名の【ぬらりひょん】とは『のらりくらり』とそこに居るのかさえ分からぬから、ぬらりひょんなんじゃ。躱すのは儂の専売特許じゃからのう・・・バーテックスごときがマネしたところで意味もない・・・さてと、久しぶりに楽しんだし緋真に任すとするか」
そう言うと、精霊のぬらりひょんが身体から出てきて元の緋真に戻った
「色々聞きたいことはあるけど、それはまた後で・・・まずは、1つ目ね」
緋真のノウゼンカズラの刻印が密かに色付いていることに、風たちは気付いてなかった
「さあ、次いくわよ!」
その次の瞬間蠍型から出た御霊がいくつも分身したのだ
「な、何か増えたー!」
友奈は驚くも、樹は冷静な判断で
「数が多いなら、まとめてー・・・ええーい!」
精霊の力を使い腕輪から出た糸で次々と御霊を切断していき
「えい!」
と、残った本体の御霊も破壊する
樹の背中の花びらのが2枚目が光り出したーー
「ふー」
「ナイス樹!後1ーつ!」
「妹がどんどん成長していくな、大丈夫かお姉ちゃん?」
緋真はイヤミたっぷりの言葉を風に掛ける
「逆にすっごく心強いわ」
「乗らなかったか」
緋真の挑発を上手く躱した風は、「どうよ?」と胸を張る
緋真は、それを一瞥すると無視をした
「無視するなー!」
返答待ちしていた風は、緋真に怒る。その時、風のスマホが鳴る。相手は東郷からだった
「風先輩、部室では言い過ぎました。ごめんなさい・・・」
「東郷・・・」
「精一杯援護します!・・・って、緋真さんにも言って貰えますか?」
「うん、分かったわ。心強いわ、東郷・・・私も緋真の方こそ・・・」
風が緋真の分まで東郷へ謝ろうとした最中、東郷の狙撃が射手型へ命中する
「はえー」
と、友奈は只只呆然と見ていて樹は
「は、ははは」
と、空笑いしていた
「えっと・・・本当にごめんなさい・・・はい・・・」
風は丁寧に謝罪を繰り返していた
(こりゃ、東郷は勇者部の中で怒らせない方がいいかもな)
緋真もまた、あまり怒らせないように誓うのだった
「よし、封印開始!」
と、友奈が伝える
そして射手型の下口から御霊が出現する
しかし、御霊は物凄い速さで射手型の周りをグルグルと回り始めたのだ。
「この御霊・・・」
「速い!」
友奈と樹が口を揃えて言う中、東郷の銃弾が御霊を貫いた
(あのスピードを見抜くとは、やるなあ)
緋真は感心する
「東郷先輩!?」
「撃ち抜いた!?」
風と樹は、物凄いスピードで動いていた御霊を撃ち抜いた東郷に驚き、思わず声を出す
「状況・・・終了」
「みんな・・・無事で良かった」
東郷は、周りに異常がないことを分かり告げた
全てのバーテックスを倒し、5人は学校の屋上へ戻される
讃州中学・高等学校の屋上ーー
「東郷さん、かっこよかったなー!ドキッとしちゃったー!うふふっ」
友奈が東郷へ走っていって抱き着く
「でも本当に助かった。東郷、それで・・・」
「覚悟は出来ました風先輩。私も勇者として頑張ります。そして、緋真さんもありがとうございます」
「東郷・・・ありがとう。一緒に国防に励もう!」
「国防・・・はい!」
風の国防という言葉を聞いて、笑顔になった東郷。そして、緋真とは
「いや、俺の場合は東郷の発言にムカついたからだから、俺こそ悪ぃな」
と、緋真から頭を下げる
「おー謝れるんだ・・・」
意外だったのか風は驚く
「ったりめーだろ!そこまで、腐った性格してねえよ!」
「ふふっ・・・いえ、こちらこそすいませんでした」
風と緋真のやり取りを見て微笑み、東郷も頭を下げることで仲違いは解消されたようだ
友奈と樹は、2人でその光景を見て微笑んだ
風と東郷、そして緋真は無事仲直りし、こうして勇者部に5人の勇者が揃った
そして、思い出したように東郷が友奈に
「それより友奈ちゃん、課題は?」
その言葉で友奈は忘れていた課題を思い出し慌て出す
「あっ!・・・課題明日までだった!アプリの説明テキストばかり読んでて・・・」
「結城、それは言い訳だぞ?」
緋真の言葉に「うんうん」と周りは頷く
それに、東郷からは
「そこは守らないから、頑張ってね」
と、言われる
「そんなぁー」
助けてくれると思っていた頼みの綱の東郷にも見放され雄叫びを上げる
「勇者も勉強も両立よ」
東郷の的確なツッコミに風と樹、緋真は声を上げて笑うがそんな中でも緋真だけは、違うことも考えていた
(結城、高嶋の姉に似てるの気になってたんだよな。そこらへん、調べてみるか)
友奈も見ていて緋真が思ったことそれは、咲希の姉の友奈にそっくりな見た目、そして性格だった
緋真は、西暦の時代の勇者のため憑依をやれるのです
そして、友奈のことにもここで緋真に触れさせまさした。西暦時代のアイツに似た結城のことにも早めに触れさせようと思ったからです
次回はついに、勇者部にメンバーが増えます。もちろん、あの子です。全員生存なら端末はどうするのかは、次回のお楽しみに
P.S
独自設定、独自解釈、独自展開を新たに付け加えました。そうしないと、オリ主がいるので物語を変えづらくなるからです