TSしたらなんか相棒たちがいるんですけど・・・   作:コジマ汚染患者

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ここまできたらもう思いつくまま出たとこ勝負で書いていこうと思います。


第2話

「それで、嬢ちゃんの名前は?」

 

突然のライチュウ出現によるドタバタから数分後。俺こと『うみ』は、おじいさんからの尋問・・・いや質問を受けていた。どうやら、病院(診療所だっけ?)に連れて行ってくれたらしい。結果的には栄養失調状態だったってオチがついたらしいけど。

 

(そりゃかなり病弱そうな感じだもんなぁ俺・・・)

 

鏡を見た際の自分の姿を思い出し、納得する俺。っと、おじいさんが返事を待ってる。

 

「えっと、うみっていいます。助けてくれて、ありがとうございます」

 

そう言って手をつくと、なぜか一瞬ポカンとした後、おじいさんは慌て始めた。

 

「い、いやいや、気にせんでええよ。わしはただ回覧板持って行ってただけじゃけえねぇ。・・・ところでうみちゃんや。お母さんお父さんはどこで働いているのかね?」

 

おっと、これは急に答えられない質問。しかし仕方ないから正直に答えることにする。

 

「わからないんです」

 

「そうか・・・じゃあ、どっちか帰ってくるまで待っていようねぇ」

 

「いえ、そうではなく。俺、お父さんもお母さんも分かんないんです」

 

「なっ・・・」

 

何故か固まったおじいさん。と思いきや、すぐに動き出すが、何故か目元に手をやってブツブツと呟いている。

 

「やはり放棄・・・?いや、そもそも親子ではない?・・・誘拐?」

 

 

あ、だめだやっぱ戻ってきてない。聞き取れない声でボソボソとしゃべっているおじいさんを見つつ、俺は自分の正座した膝の上で煎餅を一心不乱に食しているライチュウを撫でる。部屋に入ってきた際は驚いて錯乱していたおじいさんだったが、しばらくして落ち着いてからは、なぜかこの子を見ようとしない。

 

(いやまあ、おじいさんだしポケモン詳しくないってこともあるだろうけど、こんな色のでかいネズミとか誰でも驚くだろうしなぁ・・・)

 

思考を巡らせていると、ようやく再起動したおじいさんが更に質問してくる。

 

「よし、じゃあおじょう・・・うみちゃん。君はあの家にきた頃の記憶はあるかい?」

 

「それが全然なくて」

 

「そうか・・・じゃあ、とりあえずどうしたいかだけ聞かせてくれないか。保護施設に連絡するのと、警察に・・・」

 

そこまで聞いて、俺の体に衝撃が走る。何故かはわからないが、背筋の凍るような感覚と、恐怖が込み上げてくる。

 

「だめ!」

 

「え?」

 

「・・・あ」

 

無意識に出た叫びに驚くおじいさん。その顔を見て我に返るが、それでも何故か警察や保護施設にだけは行きたくないという気持ちが湧く。

 

「ごめんなさい・・・でもその、保護施設とか警察は嫌なんです・・・」

 

説明はできないんだけど、と続けるとおじいさんがうーんとうなる。ライチュウも突然の叫び声に驚いたのか、心配げにこちらを見上げている。またしばらく静寂が訪れる。と、おじいさんがよし、と一つ呟いてからこちらを向く。

 

「そいじゃあとりあえず、しばらくはわしが面倒見ちゃる」

 

「え?」

 

予想外の言葉に惚けた表情でおじいさんを見ると、ニカっと笑いながら頭を撫でてくる。

 

「頼るあてもないんじゃろ?それにあの家から離れたくないみたいじゃし、隣じゃけんちょうどええわ」

 

ぽかんとしてその言葉を聞いていると、何故か自然と涙が出てくる。そんな俺を見て、慌てたおじいさんが手を離すが、全然止まらない。

 

「うぉぉ!?すまん、触るのはまずかったか!?」

 

「あ、い、いえ!違うんです!なんていうか、嬉しくて・・・」

 

そうか、そりゃあよかった。そう言って立ち上がると、おじいさんは今度はライチュウをしっかり見る。

 

「・・・そのよくわからん生き物は、とりあえずうみちゃんのペットってことでいいかい?にしてもどっから入ってきたのやら・・・」

 

「あはは・・・」

 

(突然枕元にボールごと出てきてたとかいえねぇ・・・!)

 

そして、俺自身は自宅で暮らし、食事だけはおじいさんに作ってもらう運びとなった。なお、自宅に戻ったときに通帳を見せたらライチュウを見たとき並みにびっくりしていた。

 

「さて、どうしようか・・・」

 

おじいちゃんとのお話から数時間後。既に夜と言っていい時間となり、おじいちゃんは晩御飯を作るために自分の家へと戻り、今自宅には俺1人・・・いや違う、俺1人と一匹だ。おじいちゃんがいた手前、ライチュウに構い続けるわけにもいかなかったので後回しにしていたが、何故現実にライチュウが・・・ポケモンがいるのか。

 

「おまえ、どこから出てきたんだ?」

 

「ライ?」

 

「他にもポケモンが来てたりするのか?」

 

「ライ!」

 

「・・・あかん」

 

ダメ元で意思疎通を図ってみたが、全然ダメだ。全く何言ってるかわからん。

 

(まあそんな気はしていたが)

 

ポケモンは基本犬などと同じくこっちの言ってることを理解はしても言語を喋ったりはしない。当然のことながら、ライチュウもただ鳴き声でしか受け答えしてくれない。

 

「どうしろっていうんだよもう〜!」

 

「ライライラーイ!」

 

自室から引っ張ってきた枕を抱え、リビングのソファに寝っ転がり枕に顔をうずめる。遊んでいると思ったのか、ライチュウも嬉しそうに真似をしてリビングの床で寝っ転がる。

 

「う〜ん、まだ時間はあるだろうし・・・そうだ!ネット!」

 

確かパソコンが自室にあったはず。思い立ったがなんとやら、というわけで二階の自室へと向かう。ライチュウは、俺が移動したのを察すると、素早く動き、俺に周りにまとわりつく。

 

「うわわ、なんだよ、危ないぞ?」

 

すると、そのまま軽快に俺の体を登り、気付いたときには俺の肩に鎮座していた。

 

「っとと、なんだ、そこが好きなのか?」

 

「ラァイ!」

 

おうよ、と言わんばかりの鳴き声にしょうがないか、とそのまま放置し、改めて二階へ向かう・・・

 

「・・・」

 

「ライ?」

 

二、三歩歩いたあと、おもむろにライチュウを抱え、そっと床に下ろす。

 

「肩に乗るの禁止」

 

「ライ!?」

 

いやなんかバランス悪くなって歩きづらいし・・・。

 

 

 

そんなこんなでしょんぼりするライチュウをぬいぐるみ抱きして二階の自室へと向かい、机の上にあるパソコンの前に座る。ところが

 

「おかしい・・・ポケモンがヒットしない・・・?」

 

何故か、どれだけ検索しようとも、一切情報が出ない。『ポケモン』『ポケットモンスター』と、どのように表記しても一切出てこない。

 

「ひょっとして、ポケモンというゲーム自体が存在しないのか・・・!?」

 

行き着いた予想に愕然とする。まさか、あの大人気ゲームが存在しない・・・?そんなバカな話が・・・

 

「なんで・・・いやまさかな」

 

一瞬よぎった嫌な予感にまさかそんな、と否定する。しかし、震える手を抑えながら検索欄にタイピングしていく。

 

「任○堂・・・よかった、あった」

 

まさかゲーム会社そのものがないのか、と思ったがそんなことはないらしい。しかし、赤い配管工やピンクの悪魔、でかいゴリラと言った有名タイトルもある。いったいなんでポケモンだけが・・・

 

「・・・ん?」

 

○天堂のサイトをスクロールしていると、一つあることに気づく。そこで一旦サイトを閉じ、再度検索欄に書き込む。

 

『ゲーム会社 ゲームフリーク』

 

『お探しのページはございません』

 

「・・・ふう、そういうことか・・・」

 

一息ついたとこで俺は絶叫する。

 

「ゲームフリーク、逝っちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

 

まさかの事態である。そりゃポケモン出ねえわ。だってゲーム会社(開発元)いねーもん!

 

驚いたライチュウが、ベッドの上から何事か!?とこっちを見るが、そんなことは知ったこっちゃない。こうなるともう一つ、新たな疑問が出てくる。

 

「・・・つまりここは俺のいた世界とは違う・・・のか?」

 

今のところ差異は『ポケモンが無いこと』だけであるが、それでも俺自身への影響は計り知れない。なにせどれだけ学校が忙しかろうと、友人がやらなくなろうと1人ひたすらやり込んだゲームが無いのだ。それはとても悲しいことである。

 

「ここが別世界・・・だからライチュウが、ポケモンが現実にいるのか?ひょっとして「こっち」では別の名称で呼ばれてるとかそういう・・・?」

 

思い至った可能性に、慌てて検索を再開する。しかし、どれだけ関連しそうなことを調べても、出てくるのは関係のないサイトばかり。

 

「うむむ、どうなってんだろう。・・・とにかく、まずはライチュウ関連から探して・・・ん?」

 

検索を諦め、ホーム画面に戻ったときだった。パソコン内に、見たことのないファイル欄がある。

 

「なんだこれ・・・ウイルスか何かか?」

 

訝しみながらも、ひょっとしたらポケモンに関する何かがわかるかも、そう思うといてもたってもいられずえいっとクリックする。

 

あおこには、何かのプログラムのようなものが入っており、開くと同時に起動する。

 

「うわ、ウイルス!?」

 

慌てて閉じようとするが、次の瞬間には完全に作動してしまう。しまったーーーーそう思うが、何も起こらない。

 

「・・・いや、なんだこれ。ボックス?」

 

画面に映し出されたのは、『誰かのパソコン』と書かれた謎のシステムだった。

 

「誰かのって誰だよ・・・いや、違う。これってまさか・・・」

 

呟きながらスクロールすると、今度は箱のような枠の中に、5つの丸だけが入っている画面が出てくる。

 

「この丸・・・ひょっとしてモンスターボールか?」

 

そう、そこに入っていた丸は、上が赤、下が白の紅白に分かれたモンスターボールそのものであった。思わず自身の傍に置いているモンスターボールと見比べる。そして、カーソルをその丸に合わせると、何かの詳細なデータと画像が現れる。

 

「・・・クロバット。こうもりポケモン。タイプどく・ひこう・・・これもしかして、ポケモンの預かりシステム?」

 

調べた結果、今はポケモンは5匹しか入っていなかったものの、30匹入るボックスが8つ、計240匹分の容量があることがわかった。また、入っているポケモンに関しても見覚えがあった。

 

「こいつも・・・こいつもこいつも。俺が一番育てた奴らばっかりだ・・・」

 

廃人とまで呼ばれるほどは育成に夢中にならなかった俺だが、世代ごとに最低一匹は本気で育てていた。その数は6匹。ボックス内の5匹は俺の育てていた奴らと同じポケモンばかりだった。

 

「ひょっとしてお前も俺が育てたライチュウなのか・・・?」

 

「・・・?」

 

ライチュウを見てそう呟くも、首をかしげるばかりである。すると、ピロン、という音と共にメールが届く。

 

「?誰だ?」

 

メールをクリックし、開封する。するとそこには、

 

『やあやあ、どーもどーも、私は神だ(`・ω・´)』

 

などというふざけた文面があった。

 

「・・・はぁ?」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「そうか・・・わかった。引き続き頼む」

 

「どうだった」

 

「ダメです、どこの研究員も、同じ事ばかりです。『こんなきのみ、見たこともない』と」

 

「・・・」

 

その言葉に、いわゆる『政府のお偉いさん』である男はまたか、という顔でうなだれる。突如発生した「謎のきのみ大量発生事件」に対応するため、急遽様々な専門機関に依頼しつつ調査をしたが、結局分かったのは、「何もわからない」という事だけ。

 

「・・・いったいなんなんだこれは」

 

手元の資料を見つつしかめっ面をする。そこには、桃や梨など、既存の果実類によく似た、しかし色や大きさなど所々が違う謎のきのみの画像があった。このきのみが発生し出してから2日。まるで進展がないというのが、とても堪えていた。

 

「外来種の可能性は」

 

「既に海外の機関にも調査してもらっています。結果は・・・他と同じです」

 

その言葉に本日何度目かのため息が出る。現在このきのみは農園など果物と関係のある地域でのみ発見されているが、その数は少しづつ増えている。それも、既存の果物の割合が減っていることから、何かしらの要因で果物がこの得体の知れないきのみに変わっているという可能性も出ている。

 

「このままでは国内の果物生産と、それに携わる農家に多大な損害が出ると思われます」

 

「わかっている。すぐに対策を行うよう、議会にも資料を提出しよう」

 

はい、と言って出て行く職員を見送りながら、男は呟く。

 

「これはいったいなんなのだ・・・。何かの予兆なのか・・・?」

 

そう呟くと気を紛らす為にテレビをつけ、男は再び資料を読み込むことにするのであった。

 

『ーーーーー現場からは以上です。続いてのニュースです。今日未明、✖️✖️県のキャンプ場で、大型の熊が目撃されました。目撃者の証言によると、その熊は胸の部分に丸い輪の形の模様があり、突如森の中から現れ周囲の者をすごい力でなぎ倒していたとのことです。また、逃げようとした一般客の乗った車を叩いた際、車の側面がまるで紙のように切り裂かれていました。その後、数十分の間暴れた後、森の中へと消えて行ったとのことです。ツキノワグマとは生息地的な違いがあることから、先日の農家の目撃した鳥と同じく、大型の外来種であると思われます。現在、捜索・捕獲隊が編成されているとのことです。次のニュースです・・・』

 




というわけで、主人公の名前は『うみ』となりました。
かなりひねりのない名前になっちまった・・・。
それはともかく、アンケートってどうやんだろう(無知を晒して行くスタイル)
とりあえず行けるだけ毎日投稿したいと思います・・・。
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