TSしたらなんか相棒たちがいるんですけど・・・ 作:コジマ汚染患者
いやー、コロナ怖いですねー。皆さんは手洗いうがいと消毒を忘れずに気をつけましょうねー(´・ω・)
次回から急展開ご都合主義が加速してまいります。
・・・ああ、いつものことか_(:3」z)_
では、ドゾー
【情報戦】ポケモンに関する情報を集めるスレ【開始】
126:名無し
おまいら、どうなってる?
127:名無し
友人とかに話してみたりしてるけど、ぶっちゃけ信じられてないっぽいな。やっぱ無理があるんじゃね?ポケモンについて人に言って回るってのは
128:名無し
わかってたこととはいえ、これ以上はもうダメだな。潮時かもしれん
129:名無し
ばっか野郎!>> 128はうみちゃんの涙を見なかったのか!
130:名無し
せや!あんないい子をこれ以上泣かせられるか!
131:釣り師
お前ら、落ち着け。新情報だ
132:名無し
キターーーーー!
133:名無し
釣り師ニキ!うみちゃんは大丈夫なのか!?
134:釣り師
そこに関しては問題ない。ここでは言えないが、うみちゃんは今大勝負に出てるらしい。今やってる案件が上手くいけば、少なくともポケモンによる被害は大幅に減らせるらしいぞ
135:名無し
お前ら聞いたな!うみちゃんが頑張ってるんだ、諦めてる場合じゃないぞ!
136:名無し
おお!ポケモンの確保でも情報収集でも、知り合いへの情報提供でも何でもいい、今こそうみちゃんリスナーの力の見せ所だ!
137:名無し
戦いは数だよ兄貴!
138:名無し
そんなおまいらに朗報だ。新たなポケモン持ちの誕生を祝え
139:名無し
なんだって!?
140:名無し
何捕まえた!誰かポケモンのwiki見てこい!
141:名無し
こいつだ
>>画像
142:名無し
なん・・・だこいつ?
143:名無し
おいこれヘビ?岩?なんなんだこいつ
144:名無し
分かんねーけど、これも見ろ。こいつと俺自身のサイズ比較
>>画像
145:名無し
いやでっか!?なんだよそのサイズ感!
146:名無し
蛇ってか、これ琵琶湖の青い龍みたいなポケモンくらいあるんじゃね?
147:難波のオタコン
イワークやな。いわへびポケモン、タイプはいわ・じめん。地面の中に住んでいるはずやけど、よく捕まえられたな
148:名無し
ファッ!?
149:名無し
誰だ、関係者さん!?
150:名無し
おちけつ、まだ慌てるような時間じゃない
151:名無し
オマエモナー
152:難波のオタコン
うみちゃん公認のポケモン判定人や。質問には答へんで。とりま捕まえた状況頼むわ
153:名無し
趣味で登山してたら、地面が揺れていきなり出てきた。その時たまたま確保してたボールをダメ元で投げたら上手く入ってくれた
154:名無し
祝え!日本の数少ないポケモン捕獲者、新たな誕生の瞬間である!
155:難波のオタコン
祝えとは言ってへんで。それにしてもようやったな。大事に育てるんやな
156:登山家
分かってます。流石に駆除とか曰う奴がいる手前、人前では出しませんが
157:名無し
これだけでかいポケモンだ、すげー戦力だぞ!
158:名無し
警察ニキや釣り師ニキすら超えるのも夢じゃないんじゃね!?
159:難波のオタコン
そ、ソウデスネー
160:登山家
まじか、俺の時代きたか!?
161:難波のオタコン
あ、ちなみに言うと登山家ニキは運が良かっただけやで。こいつが暴れれば間違いなく死人が出るやろうな。他の奴もポケモンにあった場合、まずは逃げることを優先してくれな
162:名無し
過去の大捜索で入院した奴もいるんだ、そこはちゃんと自重するさ
163:名無し
だな。流石に命が大事だ
164:名無し
それにつまらんことでうみちゃんのポケモン布教の邪魔になるのも駄目だしな
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「・・・はぁ、疲れるわぁ」
ぐぃ、と背伸びをしてグダッと椅子の背もたれに背を預けるマサキ。うみ家から自身のねぐらへと戻ってきた彼は、現在スレや情報掲示板の様子を確認しポケモン関連の情報を集めていた。
『マサキさんには、ポケモンの転送機械の開発を急いでもらいたいです。ただ、情報もまだまだ必要になるんで、無茶は承知ですが今後の情報集めの方もどうかお願いします!』
うみの家から去る際に頭を下げながら頼み事をするうみを思い出し口角を上げるマサキ。
「まったく、ワイ以外にももっと人手がおるやろうに、こーいうとこ全部任せるやなんてうみちゃんもひどいやっちゃ」
ぶつぶつと文句を言いながらもキーボードを弾く手は緩めない。しばらくの間パソコンに向かっていたマサキだが、流石に疲労感を覚えエナジードリンクの缶を片手に席を立つ。
「さて、と。今日の分は終わり、趣味に走るとしますかねぇ」
そう言って缶の中身を飲み干したマサキは、チラリとパソコンの横に置かれた冊子を見る。
明らかな手作り感のある紙をまとめて縛っただけにも見えるそれの表紙には、『ポケモン名称・特徴・対策一覧』と書かれていた。
『まだ一部しかできてないですが、今後のポケモン捕獲者への説明に使ってください』
「うみちゃんがこれを作ってくれたから良かったものの・・・」
そう言ってマサキは缶をゴミ箱へ放り、冊子を手に取る。ズッシリとくる重さと、六法全書にも匹敵するであろう厚みを感じため息をつく。
(これがなかったらどれだけポケモンを捕まえてようとどんなやつかもわからんかったし、対処もできんかったやろうな。その点だけ見ればこれは超重要なものや。けど・・・)
「つまりはこれからこの厚みの分ポケモンは増えるっちゅう可能性・・・いやもう確定ってことなんやろうな」
複雑な心境を表情と声色に出しながらパラパラと冊子をめくる。実在している生物に酷似したもの、機械にしか見えないもの、そもそも見たことのない形状のもの。様々なポケモンの姿が子どもらしい、それでいて丁寧な絵で描かれている。
「・・・?これは・・・」
パラパラとめくりながら適当に眺めていたマサキは、あるページで止まる。そこに描かれているポケモンを見て謎の違和感を覚えた。
(見たことなんてない・・・はず)
その、古臭いゲームのキャラのような角ばったデザインの、ぱっと見おもちゃにしか見えないポケモン。マサキは、そのポケモンの絵に妙に胸騒ぎを覚えた。
「・・・まさか、やな」
冊子を閉じ、戸惑いを振り切るように頭を振って、マサキは部屋を出るのだった。
「・・・」
そして、その様子を窓から静かに覗く謎の影に、気付くことはなかった。
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「ふぅ・・・」
掲示板の動向をスマホで確認していたワタルは、ため息と共にうなだれた。
「なんだなんだ、暗いぞ少年。折角若いんだから、もっと元気に生きようぜ」
「タケシさん、俺一応腕折れてるんですけど・・・?」
そーいやそうだったな、と笑うタケシを見て苦笑いしながらギプスで固められた片手をさするワタル。現在彼は、警察庁の上階にある対策課のオフィスに入り浸っていた。ソファに座るワタルの横には、とぐろをまいて眠るハクリューと、ひたすらに用意された菓子をバクバクと食い続けるポケモンがいた。
「にしても、一躍有名人だな。ある意味でうみちゃん以上だ」
「洒落になってないし、そもそも有名の理由が微妙ですよ・・・」
そう言って窓のブラインドを指で開きそっと階下を覗くと、そこには人だかりができていた。
『これ以上の居座りはやめて下さい、ここは警察庁ですよ!?』
『では例の琵琶湖の騒動で現れた謎の少年を出してください!』
『彼は警察関係者なのですか!?』
『未成年者を働かせているんですか!?』
『彼が連れていた謎の生物については!』
『とにかくお帰りください!現在調査中です!』
必死に、そしてなるべく丁寧に帰れと声を張り上げる対策課の警官。その周りに集まっているのは、どこからかぎつけたのか、ワタルを追ってきたテレビ関係のレポーターや新聞記者だった。バレたらまずい、とすぐに窓から離れたワタルは、頭を抱える。そんなワタルに気の毒に、と言う視線を向ける対策課の人間。
「まさか全国区のニュースでワタル君が出るとは思わなかったからねぇ」
「それよりもうちの所属ってことが漏れてる方が問題だよ。機密ってなんだっけ?」
そう、ポケモン同時多発出現の際琵琶湖で対応したワタル。その様子が生放送で垂れ流されてしまった。しかもハクリューに指示を出しながらレポーターたちを避難させようとしているところでバッチリとカメラに顔も写っていたため、簡単に特定され家に押し掛けられた。
そのため現在は対策課にて保護、テレビ局から逃れるため実質軟禁状態となっている。
「まぁ大丈夫さ、ネットの方では割と好意的だぜ?」
そう言ってタケシが見せたパソコンに表示されている掲示板では、ワタルとギャラドスやハクリューといったポケモンたちに関する様々な意見や憶測が飛び交っていた。
「『レポーターに暴言吐いてる、これだから若者は』『妙な奴連れてて怖い』みたいなコメもあるけど、大体は『勇気あるな!』『あの蛇みたいなの可愛い』『ウホッ、いい男』とかの好印象っぽいコメが大半だな」
「おい、最後」
「まぁ例の騒動自体はうみちゃんが動いたのもあって被害はほぼゼロだったし、結果オーライだな」
「おい、最後!」
聞き捨てならない言葉にキレるワタルをよそに、カタカタとキーボードを叩くタケシ。先ほどまでは疲れ気味に笑っていた表情がだんだんと曇る。
「・・・うみちゃん、大丈夫かねぇ」
「・・・」
うみを心配するタケシの呟きに対策課の面々の雰囲気が沈む。うみの前回の配信を監視していたためどれだけうみが傷ついているだろうかと気が気ではない。
「うみちゃんなら大丈夫ですよ」
「ワタル君?」
そんな中、ワタルだけがうみは問題ないと断言する。訝しむタケシ達にニヤリと笑うワタル。
「あの元気の塊みたいな子が、いつまでもしょげてなんかないでしょ。それに、彼女には大きな目標があるんだ。そう簡単にはつぶれないでしょうよ」
ワタルの言葉に、やる気を出す職員。
「そうだよな、あの子が頑張るんだ、もっと俺達も尽力しないとな!」
「そうだそうだ、あの子うちの子に似てるからなんだか助けてあげたくなるし」
「お前の娘ってあんなに美人だったか?」
「んだとコラ」
「・・・うん、頑張ろう」
各々がやる気を胸に仕事に取り掛かる。その様子を見ていたワタルも、拳を握りしめる。
「早く治さないとな。お前らを鍛えてやらないといけないし」
「フゥ!」
「ガブガブガブ!」
「・・・ところでワタルくん、さっきからずっと気になってたんだが、そいつ何?」
「こいつですか?」
タケシが指差した先で未だ菓子を食べまくる謎のポケモン。ワタルはそんなポケモンを見ながらうーんと唸る。
「いや、琵琶湖の岸辺の砂浜で犬神家状態だったのを保護したんですよ。ギャラドスと一緒に警察の方で預かってもらおうと思ったんですが、なんか懐かれたみたいで離れなくて」
「ほーん、サメ?みたいだね」
「ちょっと可愛い・・・かな?」
職員が集まり、謎のポケモンを観察する。周囲の視線を意に介さず食べ続けるポケモンだったが、菓子が無くなるとワタルへとトテトテ近づいていく。
「ん?どうし・・・あだだだだだ!?」
ワタルが近づいてきたポケモンを撫でようとすると、その手にポケモンがかぶりつく。突然の惨状にタケシ達職員が慌てて引き剥がす。
「うわぁぁ!?ワタル大丈夫か!?」
「ちょ、これどこが懐いてるの!?」
「ガブガブガブ!」
「誰か!うみちゃんからもらった図鑑的なの持ってきて!早く!こいつの対処法探せ!」
「は、はい!」
その後、用事から帰ってきたキョウはドッタンバッタン大騒ぎをしつつもどうにか大人しくなったポケモンと、ぐったりとした職員を見てポカーンとするのだった。
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「ここかな?」
北海道中央南部のとある山脈。農家ニキと呼ばれる男は登山家のような姿で山の奥深くへとやって来ていた。片手にはメモを持ち、先導するガーディのポチが周囲を警戒している。
「悪いなコロ、今日中にもう少し進みたい」
「ガゥ!」
相棒の頼もしい返事を聞きながら、更に山の奥、頂上へと向かう農家ニキ。
(にしてもなんで急に・・・)
思い出されるのはうみから依頼された内容。大漁の登山用具とメモを渡され、うみから説明を受ける。
『農家ニキには、「ある場所」に行ってもらいたいんです。正確には、「ある場所」が既にそこにあるのかどうかを確認して貰いたいんです。あるかどうかも怪しいので3日ほど捜索して無かったらもう諦めます』
『ある場所?それに登山するような場所?』
『はい・・・あ、農家ニキは山登りとか大丈夫ですか?』
『まぁ、それなりに登ったことはあるけど・・・』
『良かった・・・あ、山に単独で行くのは危険だと思うのでもう1人、チャラ男ニキも予定が合えば連れて行ってあげてください。なんか物凄いやる気に満ち溢れてたんで。どうか、よろしくお願いします』
(あるかどうかも分からないもの・・・どうしてそんなものが必要なのかは分からないけど、既に2日経過してる。今日中に見つかってくれれば良いんだけどね)
「・・・大丈夫?やっぱりもう休む?」
「ハァ、ハァ、ま、まだまだぁ!」
いったん思考の海から現実へ戻り、後ろを登ってくるチャラ男ニキへと声をかける農家ニキ。チャラ男ニキは既に息も絶え絶えで、横を追走するコラッタが心配そうに見上げている。
「いや、いったん休もう。ただでさえ慣れない山登りだろうに、もう2日も登りっぱなしだ。君が感じている以上にもう限界近いだろう」
「で、でもまだうみちゃんが探してるやつのとこまで行ってないっすから!俺はまだまだ行けます!」
ふん、と歯を食いしばりながらズンズンと進んでいくチャラ男ニキを見てやれやれと肩を竦める農家ニキ。そのまま2人は時折チャラ男ニキがグロッキーになりながらも山を登って行った。
「つ、着いたー!」
「うん、ここが山頂だろうね」
その数時間後、2人は目的の山の頂上にたどり着いていた。チャラ男ニキは疲労感から地面へと倒れ、その周りをコラッタがくるくると走り回る。
その横でリュックを下ろして野営の準備をしつつメモを見る農家ニキが、水の入ったボトルを差し出す。
「あー、水がうめぇ!・・・で、うみちゃんが探してたもんってありました?」
「・・・いや、それらしいものは無いね」
メモと睨めっこしながらうんうん唸っている農家ニキの横から、メモをチラッと覗き見るチャラ男ニキ。
「・・・なんすかこれ、遺跡?の絵ですか?」
「っぽいね。ただ、こんなものは道中何処にも見当たらなかった。頂上にもないし周りにそれっぽいものも・・・」
「?どしたんすか?」
突然一方向を見て固まる農家ニキ。その視線の先を見たチャラ男ニキも自身の目を疑う。
「・・・ミュゥ?」
草むらをかき分け現れたのは、全身薄ピンクのポケモン。長い尾と透き通るような青い目を持ち、フワフワと少し浮かんでいるそのポケモンは、2人を見ると『誰?』と言うように首を傾げる。
「・・・っ!ポケモン!?コロ!」
「コラッタ!」
我に帰った2人は即座にパートナーを呼ぶ。山を登っていた2日間、2人とそのパートナーは数え切れないほどポケモンと遭遇していた。時には相手の方から逃げてくれたが、バトルに発展することもあり、またその相手との力量差、すなわちレベル差もほぼ無く常にギリギリの戦いだった。そんな過酷な経験を経た2人のポケモンは忠実に、そして素早く2人の前に立ち、謎のポケモンを威嚇するように唸る。
「グルルル・・・!」
「ヴァッ!」
「・・・ミュゥ〜」
そんな2匹の様子に困ったかのように顔を顰める謎のポケモン。ふと、何かを感じ取ったかのように何処かを見る。
「?何を見て」
「先手必勝!『ひっかく』!」
そんな様子を見て好機と捉えたチャラ男ニキが、コラッタへと指示を出す。素早く距離をつめ爪を振り下ろすコラッタ。しかし、ポケモンはふわりと宙に浮き攻撃を回避してしまう。
「くそ、当たらねぇか!」
「落ち着け、まだ襲ってくるかわからないだろう!」
「ミュウ!」
「あ、待て!」
「ちょっ!?・・・あぁもう!」
悔しがるチャラ男ニキを諫める農家ニキ。するとポケモンは2人を無視して登ってきたのとは反対の道へと降りていく。一瞬追うべきか迷う農家ニキだったが、チャラ男ニキが追いかけて行ったのを見て腹をくくり追走する。
ポケモンはスゥーッと空を飛びながら山を降りていく。木々が増え、追いかけるのが困難になる中、農家ニキは時折現れる野生の動物達を見て違和感を覚える。
「・・・ポケモンが多くなってきている?」
登る途中に出会ったポケモンは多くても一度に2匹が最高だった。しかし、ちらりと見えるだけでも4、5匹の群れが見える。そこから、段々とポケモンのテリトリーに入り込んでいることに気づいた農家ニキは慌てて先行するチャラ男ニキへと叫ぶ。
「緑君!ポケモンが多くなってきている!このままだと囲まれた時にマズい、一旦離脱しよう!」
「そんな、ようやく何か手掛かりになるかもしれないポケモンを見つけたんすよ!?あと俺は緑じゃなくてグリーンです!もしくはチャラ男ニキ!!」
「いや今はそう言うこと言ってる場合じゃ・・・くそッ!」
チャラ男ニキことみど・・・グリーンは農家ニキに答えつつもポケモンから視線を外さない。そうして結局ひたすら追いかけ続けていると、木々が途切れ、開けた場所へと出る。ポケモンはそのまま空へと登って行き、最後には目視できないほど上空へと消えて行った。
「はぁ、はぁ、くっそ、逃げられた!」
「ふぅ、だいぶ山奥まで来たな・・・ここは何処なんだ?」
息を整えつつ農家ニキとグリーンは周囲を見渡す。岩だらけで、木などは一切生えておらず、山を下りたにもかかわらずどうやら何処かのタイミングでまた登っていたようで、先ほどよりやや標高の低い山の頂上のようだった。
「・・・!農家ニキ、これ!」
「なに?」
周囲を見渡していると、グリーンが何かを見つける。指差す先にあったのは、明らかに自然にはできないであろう形状の遺跡だった。
「これって、あの絵と同じ・・・!」
「・・・ああ。まさか本当にあるとはな」
そこにあったのは、いくつかの折れた柱だけの残る遺跡があった。そこになにかしらの建造物があったことは辛うじてわかるが、原型はない。
遺跡に触れながら周囲を確認した農家ニキは、携帯を取り出すと遺跡の写真を撮影する。
「・・・よし、俺たちのやることは終わった。帰ろう」
「うーっす・・・にしても、あのピンクのポケモンはなんだったんすかねぇ」
「分からない。けど、案外本物のUMAとかだったんじゃないか?」
「あはは、んなら俺らはポケモントレーナーじゃなくて珍獣ハンターっすか?なーんて・・・」
「誰がイ●トだっての全く・・・」
容器に喋りながら歩き出した2人だったが、だんだんと口数が減り、黙り込む。
「・・・ねぇ、農家ニキ?」
「・・・なんだい?」
「道、覚えてました?」
「・・・いいや」
その後2人はコロによって匂いを辿って下山すると言う案を思いつくまで数時間喧嘩するのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
リスナー、対策課、一般ポケモントレーナーがそれぞれに出来ることをやっていた頃。
「それでは、早速で悪いが話を聞かせてもらおうか?」
「わざわざ君のために時間を作ったんだ、有意義な時間にしてくれたまえ?」
「・・・本当に君のような子どもが・・・?」
「・・・ええ、よろしくお願いします」
(ひいぃぃぃ!無理無理誰かタスケテェェ!?)
1人の国務大臣との対談という話だった筈の会談で、うみは何故か同席している政府の高官2人からの威圧に心の中で悲鳴を上げていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『・・・』
煮えたぎるマグマの中で、そのポケモンは目を覚まそうとしていた。
『・・・GURURU・・・』
薄く目を開き、真上の火口を見上げるポケモン。そこに多くの小さな生物の気配を感じ、その気配の多さに不快感を感じる。
『GURURURUAAAA!!!』
「oh、shit!」
「ruuuun!」
ポケモンが叫ぶと同時に、火口から生物の気配が遠ざかる。ようやく静かになった、とポケモンは再度の眠りにつく。
しかし、覚醒の周期はそこから少しずつ短くなっているのだった。
『ハワイ キラウェア火山噴火 活火山化が懸念される』
ーアメリカ〇〇紙ー
いけない!コロナ騒動の影響で、マスクが買えなくなってしまったら、いろんな場面で使わないといけないのに自己負担でマスクを揃えているコジマ汚染患者が仕事先でコロナになっちゃう!
お願い、死なないでコジマ汚染患者!あなたが死んだら、このssの続きはどうなっちゃうの!
まだマスクのストックはいくつか残ってる。ここを耐えれば、きっといい構想が浮かんでくるんだから!
次回、「コジマ汚染患者、死す」
デュエルスタンバイ!