TSしたらなんか相棒たちがいるんですけど・・・   作:コジマ汚染患者

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少しだけ配信要素を小出ししていくスタイル(´・ω・`)



第4話

サイドンとの交戦から数週間が経過していた。あれからポケモンに出会うこともなく、日々を怠惰に過ごしている。しかし現在。俺はどうしようもない問題に直面した。

 

「働く方法が・・・お金を稼ぐ方法がない・・・!」

 

 

 

 

事の発端は数時間前・・・

 

 

 

「そういえばおじいちゃん、あの家ってローンとかどうなってるんだろう?」

 

「どうした急に?」

 

朝ごはんをおじいちゃんの家で食べている時。ふと、自分の生活している家のことが頭に浮かんだのだった。

 

「わしがうみちゃんの通帳のお金から出しとるよ」

 

「ふーん・・・」

 

おじいちゃんの言葉に、当たり前のように頷いた。しかし、ふと考える。

 

(俺の感覚では大金だったけど・・・家の物とか、光熱費とかを考えたらひょっとして足りないんじゃ・・・)

 

もしそうなると、お金がなくなったら・・・。どうしようもなくホームレスである。

 

「あかん・・・」

 

「あか・・・なんだって?」

 

「ライ?」

 

 

 

 

 

「どうしよう・・・バイトしようにもこの辺にはバイト先とかないし・・・」

 

というかそもそも今のこのロリボディでは、働きたいと行っても真面目に取り合ってくれるかどうか・・・。

 

 

「どうしようか・・・ねえライ、何かないか?」

 

「ライ?」

 

ダメ元でライにも聞いてみるが、当然良いアイデアなど帰ってこない。今はまだお金に余裕があるからこそこうして昼寝したり散歩したりして過ごすことができているが・・・。

 

「何か・・・俺でも出来ること・・・何かないか・・・」

 

そういうわけで、現在自室にてネットサーフィン中である。

 

「これも、これも、この仕事も。全部ダメか・・・」

 

結局見つけた仕事は全て俺自身の容姿と田舎であることがネックとなり不可能と結論づけられた。

おじいちゃんに話すわけにもいかない。もし話せば、あの気の良いおじいちゃんのことだ。当然のようにわしが払うと言うだろう。そこまで面倒を見てもらうのは流石にアウトだ、俺的に。

 

「だめだ、とりあえず息抜きしよう。何かいい音楽とかないかな・・・」

 

そう言ったわけで、とある動画サイトへと飛ぶ。好きなアイドル歌手の歌を検索し、パソコンから大音量で聴く。

 

「〜♪やっぱこの曲いいな。・・・あーあ、でもお金・・・どうしよう〜」

 

気分転換をしているのに結局またお金の問題に頭がいっぱいになる。あ〜、世の中なんて世知辛いのか・・・。

 

「ん?」

 

ボーッとパソコン画面を見ていると、あることが脳裏に浮かぶ。そこには、有名な歌手の曲を歌う人と、コメント欄がある。

 

「・・・これだ!」

 

あった!子供でもできて、うまくいけばお金も稼げる方法!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・なんじゃこりゃ?」

 

ある日、おじいちゃんことガンテツは、うみの家の前に車が止まっていることに気づいた。どうやら配達のようだが、何回も往復しながら多くの段ボール箱を運び込んでいる。無駄に多い段ボール箱、さぞかし辛いんだろう。というガンテツの予想に反し、配達員の男はデレッデレの顔である。何事か、とうみの家へと入る。

 

「なんじゃあこりゃ?」

 

家の中には、開封済みの段ボール箱が山積みとなっており、ライがその合間を走り回っている。ガンテツは何が何だか、と思いつつ段ボールをたどって二階へと上がる。うみの部屋、と書かれたホワイトボードのある部屋を開けるが、そこにうみはいない。

 

「あ、おじいちゃん!」

 

「ん?おお、そこじゃったか」

 

背後からの声に振り向くと、うみの部屋の向かいの部屋から、うみが出てくるところであった。

 

「一体何をそんなにこうたんじゃ?」

 

「ふっふっふー」

 

ドヤ顔でない胸を反らすうみに、訝しげな顔を向けるガンテツ。そんなおじいちゃんの様子を意に返さず、うみは宣言する。

 

「おじいちゃん、俺・・・動画配信者になる!」

 

 

「・・・はぁ?」

 

 

 

 

俺の思いついた策。それは、動画配信による収入源確保である。うまく軌道に乗れさえすれば金にもなるし、こんな田舎でも内容さえ考えればうまくやっていけるだろう。おじいちゃんからは変なことしてんな、程度にしか見られていなかったが、今に見てろ。バンバン配信して、がっつり稼いであっと言わせてやる!

 

「パソコン、よし。マイク、よし。・・・それと、心の準備、よし!」

 

とりあえず、最初は雑談の配信だ。自室の向かいの部屋を実況部屋として生まれ変わらせた。一軒家に一人暮らしという贅沢だからこそできることである。ここから俺の、配信者としての人生が始まる・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動画時間:30分

視聴者:10人

 

 

・・・ああ、知ってた。知ってたさ。そんな人生うまくはいかない。10人。たったそれだけの人数が、俺の配信者デビューの数字として刻まれたのだった。

 

「うううう、視聴者にすら呆れられるってどんなだよ・・・」

 

配信はそれはもう酷いものであった。誰か入ってくるたびに喋れなくなるし、気を利かせた視聴者が話題を振ってもフヒヒアババと慌てて全力スルーする始末。最後の方は視聴者も教えるのを諦めて退室する人もいた。だめだ、これじゃあだめだ。

 

「ライ〜、配信って難しいよ〜!」

 

「ラァイ・・・」

 

ライに飛びつき、癒しを補給する。

 

「このままじゃだめだ。なんか配信で使えそうなネタ・・・」

 

キョロキョロとリビングを見渡していると、窓の外の綺麗な海が目に入る。

 

「これだ!」

 

 

 

そんなわけで翌日。俺はいつものワンピースに麦わら帽子をかぶり、釣竿片手に家からほど近い港に来ていた。

 

「というわけで、今日は釣り配信をしたいと思います」

 

『釣りの意味違くね?』『まあ、配信初心者っぽいし仕方ないね』『今日はあのおどおどした雑談枠じゃないのか』

 

前回やってきていた数少ない視聴者の方が数人来てくれていた。しかし、釣り配信にも種類があるのか・・・今度調べとこう。それと、初回配信のことは忘れろ。あれは黒歴史としておくから。

 

やや離れたところではライが海鳥を追いかけて走り回っている。ライを配信に写す訳にはいかないだろうから、そのまま遊んでくれているといいんだが・・・。

 

「それではやっていこうと思います。釣りは初めてなので色々教えてくださいね」

 

『そういう形での配信か』『現役釣り師のワイ高みの見物』『ちくわ大明神』『誰だ今の』『初見でも思ったけどかなり可愛いのな』『幼女!幼女!ツルペタ幼女!』『変態だ、つまみだせ!』

 

変態も出没し、コメントが少し賑やかになる。このまま少しでも見てくれる人が増えればいいんだが・・・。

釣りを始めたはいいものの、ここからがまた大変だった。

 

・・・

 

『もっと思いっきり投げれない?』

 

「え?ええと、こ、こうですか?」

 

『なんで後ろに飛ぶんだ?』『ある種の才能だろこれ・・・』

 

・・・

 

『餌つけた?』

 

「ああっ!?忘れてました!?」

 

・・・

 

『引いてるよ』

 

「あ!そ、そぉい!・・・あぁ、餌だけ持ってかれました・・・」

 

・・・

 

そうして視聴者からの指示のもとドッタンバッタンしつつ1時間が経過した。

 

「えー・・・、現在1時間が経過しました。・・・釣果はゼロです・・・」

 

『あちゃー・・・』『草』『全然なってない!もっとしっかり竿握って!腰も使ってホラ!そうすればもっといくんだよ遠くまで!いけた時はかなり気持ちいいから!』『釣り師ニキ下心ないのかもしれんが結構危ない発言でワロス』『おい、●造混じってんぞ』

 

このままでは教えてくれた釣り師ニキにも申し訳が立たない。何としても1匹くらいは釣らねば・・・

 

「・・・!引いてます!当たりですよねこれ!」

 

『おおっ!』『時間的にラストだろこれ!』『引けー!』『いや、少し泳がせて体力を削れ!引きが弱まってきてからが勝負だ!』『やんややんや』

 

「りょ、了解です!」

 

にわかに騒ぎ出す視聴者。必死に竿を握りながら釣り師ニキの指示通りに動く。

 

「もう、少しぃぃ・・・」

 

『ヌッ!』『踏ん張ってるw』『体あれ45度くらいになってね?w』『もう少しだ、頑張れ主!』『釣り師ニキもはや師匠っぽいわ』『わこつ』『初見です』『踏ん張る姿も可愛い・・・』『まだいたか、ほらはやくシベリア行くぞ変態』『容赦なさすぎて草』

 

どうやら初見の人が来ているようだが、相手にしている余裕がない。

 

「・・・!見えた!」

 

『おお!』『赤いな』『鯛?』『いや、にしても赤すぎる』『なんだあれ?』『誰か状況教えてクレメンス』『幼女主が魚と格闘中』『おけ把握』『有能w』

 

「ふぉぉぉぉぉ・・・おぉ?」

 

最後に思いっきり持ち上げると、水面から魚が揚げられる。しかし、コメント欄は困惑していた。俺も予想外で喜びよりも困惑の声が出る。

 

『いやまじでなんだこの魚』『見たこともない』『俺もだ。こんな魚は見たこともない』『釣り師ニキすら知らんのか・・・』『新種じゃね?』『配信中に新種を釣り上げる幼女w』

 

コメント欄では新種新種と騒いでいるが・・・

 

「これコイキングですね」

 

『お?』『主は知ってるのか』『釣り師ニキ敗北か?w』『( ´・ω・`)』

 

視聴者が疑問を持っているようなので、一応説明してみる。

 

「コイキングはですね、さかなポケモンという分類で、すごくよわいんですが、はんしょくりょくが高いんです」

 

少しノリノリで説明したのだが、なにやら視聴者の反応が悪い。

 

『ほーん』『いや、ポケモンがまずなんなんだ』『すごくよわいとはまたざっくりとした情報だな・・・』『繁殖って、これがまだいるってことか?』『いやいやこれおもちゃとかだろw』『今動物図鑑サイト見てきたが、こんなんいなかったぞ』『俺の爺様にも聞いたが、見たことないとよ』『釣り師ニキのじいちゃんって?』『現役漁師』『その人も知らねーんじゃやっぱ偽物か』

 

「だから、これはポケモンといってですね・・・」

 

どうにか信じてもらいたくて、言葉を続けようとしたその時。

 

『これあれじゃね?最近ニュースでよく見る外来種ってやつ』

 

ドクン、と心臓の跳ねる音がした。前回のサイドンが思い出される。

 

「それってどういうニュースでした?」

 

『あれ?知らない?』『俺も知らなかった』『結構ニュースに上がってたぞ』『あー、熊騒動とかの奴か』『きのみ騒動の時もなかったか?』『ああ、大型の猛禽類っぽい奴な』

 

「すいません、最近の話題には疎くて・・・それで、どんな内容でした?」

 

『動画サイトにもあるから見てみ』

 

「ありがとうございます。ちょうど魚も釣れてキリがいいので、今日の配信はここまでにします。見てくださってありがとうございました」

 

『おつ』『おつー』『また来ようかな』

 

配信を切る前にやってきたコメントに嬉しくなるが、とにかく今はニュースだ。パソコンと釣り竿を急いで片付ける。

コイキングは・・・しょうがないか、とサイドンと同じくリリースすることにする。ペイっと海へ投げると、先程までぐったりとしていたのに、即座に泳ぎだし慌てて海の底へと消えていった。

 

 

 

「あった」

 

帰宅後、竿の片付けもそこそこにすぐにまたパソコンを起動し、外来種系のニュースを検索する。動画を再生すると、キャスターの声を消した純粋な映像に字幕を付けた物のようだった。

 

「・・・鳥の方はわからないかな・・・。本当にただの外来種の可能性もあるし」

 

そう呟き、次の熊の出没事件についての動画に飛ぶ。

 

「・・・丸い輪の形の模様・・・なんかそんなポケモンもいたような・・・」

 

今度は記憶になんとなくヒットしたものの、思い出せずよりモヤモヤしてしまう。

 

(でも、他のニュース以外のサイトとかでも外来種関連の情報が何件も、短期間で上がってる・・・)

 

『変化はゆっくりするから〜』

 

「・・・試す価値はあるかも・・・」

 

神の言葉を思い出しつつ、俺は明日の予定を考え、準備を始めることにした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

最近のイチオシ配信者をうpするスレ part123

 

142:名無し

 

だから断然△△ちゃんだって!

 

143:名無し

 

いやいや、◻︎◻︎もなかなか面白いぞ

 

144:名無し

 

お前ら少しは新しい名前あげろや。さっきから有名どころばっかじゃん

 

145:名無し

 

じゃあ1人期待してる新人を推しとこうかな

 

146:名無し

 

どんな配信者?

 

147:名無し

 

海チャンネルって配信者

 

148:名無し

 

まじで知らなかった。情報うpれ

 

149:名無し

 

性別は女。というか幼女

 

150:名無し

 

ktkr

 

151:名無し

 

や っ た ぜ

 

152:名無し

 

お前らもちつけ。まだ二つしか動画上げてないが、おそらくガチの初心者。

 

1回目 ーーーURLーーー

2回目ーーーURLーーー

 

153:名無し

 

おい1回目見てきたがなんぞこれ。ガッチガチやないか

 

154:名無し

 

しかもすげえ支離滅裂なこと言ってるしw

 

155:名無し

 

いくら幼女とはいえこれは・・・

 

156:名無し

 

銀髪蒼眼で一人称俺のロリ・・・ありだな

 

157:名無し

 

わかるマーン

 

158:名無し

 

2回目見たぞ。なんか変なの釣って変なこと言ってたな

 

159:名無し

 

だいぶ不思議ちゃんだな。ってか誰かこの子の言ってるポケモンって何か知ってる?

 

160:名無し

 

さあ?アニメキャラじゃね?

 

161:名無し

 

調べてきた。ポケモンなんて名前なかったぞ

 

162:名無し

 

デ○モンならあったぞ

 

163:名無し

 

それは多分違うわ

 

164:名無し

 

そうか、パチモンだったか・・・

 

165:名無し

 

山田くーん、>>164の命持ってっちゃって〜

 

166:名無し

 

>>165はーい

 

167:名無し

 

テラヒドスw

 

168:名無し

 

とにかく次回配信の時に聞いてみようかな

 

169:名無し

 

まあある意味で気になる配信者だなこれは

 

170:名無し

 

幼女だしな

 

171:名無し

 

ロリコンだ、殺れ

 

172:名無し

 

ロリコンは豚箱に出荷よー(´・ω・`)

 

173:名無し

 

そんなー(´・ω・`)




掲示板とか久しぶりに描いたけどなんとなく楽しかった(コナミ感)

出来るだけ1話に1匹はライ以外のポケモン出せるといいな・・・(´・ω・`)

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