遅すぎた恋心   作:めむみん

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お久しぶりです。
就活に忙殺される毎日です。
シビュラシステム出来ないかなとか考えちゃいます笑まあ、出来たら出来たで潜在犯になりそうなんですけども。
とそんな話は置いといて、幼馴染ちゃんの話お楽しみください。


見えてきたモノ

突如始まった爆裂散歩とやらに同行することになった私はカズマとめぐみんにただただついて行っている。

今は普通に散歩しているだけだけど、爆裂なんて名前が着いてるから絶対に普通の散歩じゃないのは分かる。

と言うか話を聞く限り、この散歩は毎日やってるみたいで、毎日散歩する仲なのに付き合ってないのはどういうことなのか不思議でしょうがない。

いや、私としては二人が付き合ってない方がいいんだけども、それはそれとして……

二人の関係が凄い気になる。

 

「どうした?何か気になることでもあるのか?」

「えっと、爆裂散歩って結局何するの?」

「爆裂をする散歩です」

「とにかく見てくれとしか言えない」

 

習うより慣れろってことなのだろうか。

全く分からないけど目的地に着くまで分からないパターンか。

カズマが説明放棄するくらいには何とも言いようのないことなんだと思う。

 

「あっ、あそこにジャイアントトードいるよな?」

「いますね。迂回しましょう」

「それってこの前話してた巨大なカエル」

 

その巨大カエルが毒持ってるとかなのかな?

にしても迂回するまでする程なのかは気になる所ではある。

 

「そうバカデカいカエル」

「ええ、私やアクアが食べられかけるくらいにはデカいです」

「・・・えっと」

「唐揚げにするとそこそこに美味いんだけどな」

「・・・そ、そうなんだ」

 

全く理解が追いつかない。

さっきから二人が何言ってるか分からないし、理解したくない。

カズマが諦めろって顔してるから多分慣れるしかないんだろうなあ。

と思いながら二人の見ていた方を見ると小さくカエルが見えた。

結構な距離があるはずのに普通より小ぶりのサイズに見える。

 

「もしかしてあそこに見えるカエル?」

「ああ、それそれ、近付いたらサキの家くらいの高さしてる」

「え?」

 

家くらいの高さのカエルって何?

やっぱり理解が追いつかない。

この世界は何かがおかしい。

 

「サキの家を私は知りませんがとにかくデカくてアレはヤバいです」

「めぐみんは実際何度かパクッといかれてるからな」

 

その内の何回か一緒に風呂入ってるんだよねこの二人……

ひょっとしてあのカエルが居なければ、ここまで進展してなかったのでは?

ちょっとあのカエル狩っとくか。

 

「おい、サキ?どうした?迂回するって話聞いてたか?」

「あのカエルは私の敵だから滅ぼす」

「・・・ジャイアントトードに親でも殺されましたか?」

「そんなことはないけど、ちょっと行ってくる」

 

ここで私の実力を示すことで少しはカズマに意識して貰えるんじゃないかと私は踏んでいる。

もちろん、恋敵に肩入れする魔物を滅するのが最大の理由だけども。

 

「お、おい。待てって……」

「おりゃあああああ!カズマの仇いいいいい!」

 

カエルの方に向かって剣を降ってみると、よくアニメで見るような斬撃がカエルの元へと一直線に飛んでいき、カエルを真っ二つに切り裂いた。

綺麗に切れたから凄く心地いい。

 

「それ言うなら俺じゃなくて、めぐみんかアクアだろ」

「そんなツッコミしてる場合じゃないですよカズマ!アレ見てくださいよ!ジャイアントトードがワンパンですよ!しかもこの距離で!」

「サキだけで、魔王倒せるんじゃねえか?これ」

「・・・私達は何も見なかったってことで、地道に目指しましょう」

 

と二人が言ってるから大活躍出来るってことでいいよね。

私は知っている。

カズマが戦うカッコイイヒロインが大好きだと言うことを!

よし、これならまだチャンスはあるんじゃないかな。

 

「カズマカズマ!見て見て!憎きカエル倒したよ!」

「・・・お前がジャイアントトードに憎悪してる理由が全く意味わからんが、凄いなその武器と能力」

「これならカズマの役に立てるかな?」

「少なくとも三馬鹿トリオよりは明らかに優秀だな」

 

三馬鹿トリオが誰のことか分からないけど褒めて貰えた!

優秀かあ。

学校卒業以来言われたことないや。

好きな人からの褒め言葉はより嬉しい。

 

「その三馬鹿トリオとは誰を指しているのか聞こうじゃないか」

「俺以外のこれまでのパーティーメンバー三人だが?」

 

三馬鹿トリオって、アクアめぐみんダクネスのことだったの!?

・・・漫画か芸人かと思ってた。

ダクネスが、三馬鹿に含まれてるのが不思議だ。

 

「その喧嘩買おうじゃないか!」

「やるか?何でも受けて立つぞ」

「では、先に相手を照れさせた方が勝ちということで、はい!勝負開始」

 

めぐみんは、開戦の宣言と共にカズマに抱き着くと言うか押し倒した。

・・・私の存在忘れられてない?

喧嘩始まると思ったらイチャつくとか意味が分からない。

めぐみん、恐ろしい子……

 

「は?お前何言って……」

「どうですか?ドキドキしてますか?してなかったらもっと凄いことしますよ」

「・・・わ分かった。俺の負けでいいから降りてくれ」

 

・・・私は何を見させられてるんだろうか。

許すまじ巨大ガエル。

あやつさえ現れなければこんなのを見せ付けられることもなかったと言うのに。

やはり滅ぼすべきだあのカエル。

 

「はぁ、疲れた。どうした?酷い顔してるぞ?」

「早く滅ぼしたいからもうちょっとあのカエル湧いてこないかなあって」

「お前はジャイアントトードに何されたんだよ」

「大切なモノを奪われたんだよ!」

 

大切なモノそれは、カズマの心。

なんて所まで言う勇気はないけども、カズマの心がめぐみんに傾く契機を作り、更には二人のイチャイチャを見なければならない原因を作ったのだから許さないことは確定事項。

この世界と真剣に戦う必要があると思う。

 

「・・・さっぱり分からん」

「あの、カズマ、サキも大概アレなのでは?」

「・・・俺もそんな気がしてきてる」

 

何か二人が私の方を見て話してる。

あまりいい内容には思えない。

 

「何話してるの?」

「いや、何でもないぞ」

「それよりも爆裂散歩に戻りましょう」

「そうだね。道中の魔物は全部私が倒すからどんどん行こう!カエルいたら言ってよ?全力で潰すから」

 

これで用心棒的なポジションは確立出来たよね。

思ってたよりも戦えるなあ。

まあ、何の武術もないから近付かれたら終わりだけどね。

 

「・・・お前のその殺る気は何処から来てるんだよ本当に。まあ、頼りになるからいいけども」

 

頼りになると言って貰えた!

これは大きな第一歩だと思う。

もっとカッコよく戦って振り向かせて見せる!

 

「頼もしい仲間が増えたのはいいのですが、憎きカエルが可哀想に思えてきました……」

「・・・それは俺も思う」

 

また何か二人でヒソヒソ話してる。

もしかしてこれ実技の選考的なものになってるのかな?

ど、どうしよう。

さっきまでの自信が全部崩れ去るくらいに不安になってきた。

やっぱりウチには合ってないとか言われたらどうすればいいんだろう。

 

「急に立ち止まってどうした?また変なの見えたか?」

「私これからどうしたらいいの?」

「急にどうしたんだよ」

 

私の気持ちを素直に伝えてみたけど、カズマもめぐみんも目が点になっていた。

多分伝わってないから直接的に不安な部分を聞いてみよう。

 

「私のこと追い出さない?」

「いや、うん、まあ、お前が自発的に出て行きたい思ったら別だけども、ずっとウチのパーティーに居ればいいぞ。てか何処からそんな話出てきたんだ?」

「急に不安になっちゃって」

 

原因は何かと言われると私の中での想像が原因だから何とも言えない。

未だめぐみんは心配そうにこちらを見ているが、カズマは納得がいったのかため息をついていた。

・・・でもどうしてため息?

 

「お前そう言うの多いよな。急に泣き出して何度俺が怒られたことか」

「ちゃんとカズマは悪くないっていつも言ってたよ?」

 

ため息の理由は分かった。

分かったけど、カズマあの時怒られてたの?

 

「泣きじゃくって聞き取りずらい中で俺の名前言うから俺が悪いみたいになってたんだが?毎回それだから途中からまたいつものかって対応になってたけども」

「・・・え?年少の頃いつも私が泣いたらカズマと離されてたのそう言うことだったの?あれ寂しくて余計に泣いてたんだよね」

 

私がちゃんと伝えられてなかったから引き剥がされてたんだ・・・

カズマと引き離されるのが嫌だったの凄く覚えてる。

 

「・・・その所為で理不尽に先生やら母さんやらに『サキちゃんに何したの!正直に話しなさい』って怒られてた」

「ご、ごめん」

「別に気にしてないし、いつもの事だからどうしようもねえって諦めてたからな。てかアレなんだったんだ?」

 

カズマはずっと不思議に思ってたのか、でもどうして聞かなかったんだろ?

私の所為で怒られてるんだから、言ってくれたら対策したのに。

日本でやり直したい・・・

 

「その瞬間がとても楽しい時に、カズマがその内遊んでくれなくなったらどうしようとか考えちゃって、それで悲しくなってきて、よく泣いてたのは今でも覚えてるよ。そんな心境なのに、いきなり大人がやってきてカズマと離されるから余計に泣きたくなるじゃん」

「それは仕方ないですね。私も今カズマと引き離されたら魔王になって世界滅ぼしますからね」

 

めぐみんの共感も得られて良かった。

好きな人と離されるとか寂しいに決まってる。

まあ、あの時はまだ自覚してなかったけども。

 

「お前が言うと洒落になってねえからやめろ」

「洒落じゃなくてマジですよ?」

「分かってるから言ってんだよ!」

 

・・・めぐみんが魔王?

こんな可愛い魔王がいたら面白いのに、洒落にならないってどういうこと?

カズマが真剣に突っ込んでるから洒落にならないのは正しいんだろうけども。

 

「カズマがヘタレだからダメなんですよ」

「おいコラ、誰がヘタレだって?」

「そんなの決まってるじゃないですか。ねえ?」

 

めぐみんがこちらに共感を求めてくる。

まあ、実際、将来結婚しようって言ったのも私からだし、その時カズマは即答じゃなかったし、今もめぐみんに対して好きかもしれんとか言ってるならヘタレだと思う。

 

「カズマしかいないよね」

「よし、お前らその喧嘩買ってやろうじゃねえか」

「いいよ?」

 

私としては喧嘩と称してさっきのめぐみんみたいにカズマと引っ付けるならそれでいいかな。

多分めぐみんも受けるだろう。

うん、いじめっ子みたいな不敵な笑み浮かべてるから間違いないね。

 

「ええ、私も受けてたちます。勝負内容は直ちに私かサキか選んでもらいましょうか」

「「え?」」

 

めぐみんは何言ってるんだろうか?

と言うか私が圧倒的に不利じゃん!

さすがめぐみん、あの不敵な笑みはそういうことだったのか・・・

 

「ヘタレじゃないカズマなら余裕でしょう?」

「ヘタレとか以前にサキの存在が特異過ぎて比較のしようがないんだけども」

「じゃあ、カズマは私たち二人の好きな所を目を見て話してもらいましょうか」

 

それは悪くないかもしれない。

でもこれもめぐみんの方が有利だと思う。

とはいえ、私もいい思いが出来るからヨシ!

 

「それにしよう」

「それにしようじゃねえ!分かった。この際ヘタレでいいから俺はやらん!」

「とまあ、サキのこともちゃんと目を見て好きな所話せるみたいなので、大丈夫ですよ。安心してください」

 

何なのこの子、天使なの?

恋敵な私にフォロー入れてくれるの?

こんな妹が欲しかった。

 

「めぐみん、ありがとう」

「・・・お前ら俺の事好きなんだよな?」

「はい」

「うん」

「・・・」

 

カズマも不安になっちゃったのかな?

めぐみん程じゃないにしても、カズマへの好意をもう隠すつもりは無い。

でも、なんでだろう?

肯定したのに怪訝そうな顔してる。

 

「・・・あっ、丁度いい感じにジャイ」

「えいっ!」

「結構な数が一撃で・・・」

 

魔物を狩るの楽しいなあ。

特に憎きカエルなら尚更。

でも、スライムレベルだからこれくらいチートがあれば簡単じゃないと困る。

チート無しでカズマは頑張ってるの凄いと思う。

チートなしでこっち来たら私は多分そこら辺で就職して、普通の暮らししてると思う・・・

 

 

 

大量のカエルを倒してからかれこれ二十分。

未だ爆裂散歩が何なのか私は把握してない。

二人ともずっとキョロキョロしてるけど、何してるのか全く分からない。

 

「そう言えば爆裂散歩は何処でいつやるの?」

「・・・サキが一振しなければそこで終わってた」

「え?」

 

一振って多分カエルの集団を倒したこと?

あれがなければ終わっていたと・・・

もしかして魔物の大群が目的なのかな?

 

「あの数のカエルごときを倒すのは最初から目に入ってませんよ。そもそもこの前見つけた特大の岩を木っ端微塵にしてサキに我が魔法の素晴らしさを説きたかったので」

「・・・だそうだ。そういや杖構えてなかったな」

「そう言うことです。後少しで見えてきますよ。ほら、アレです」

 

と言われて見えてきたのは岩山だった。

・・・岩山?

木っ端微塵って言ってたからやっぱり爆裂するってことなんだろうけど、ここから見えるでかさってことは結構デカいと思うから、爆裂の度合いが凄く気になる。

 

「一つだけ言っとくけどコイツの魔法を最初に見ると他の魔法がちゃっちく見えるが、コイツの魔法が頭おかしいだけだから気にするなよ」

「頭おかしいとは何ですか!人類最強の攻撃手段を何だと思ってるんですか!」

 

また喧嘩が始まった。

もはや痴話喧嘩にしか見えないのは気の所為だろうか?

多分、この後もどうせ私の事忘れてイチャつき始めることだろう・・・

 

「・・・めぐみんの趣味?」

「いくらカズマでも怒りますよ?」

「めぐみんが好きな魔法」

 

そりゃまあ、自己紹介で使い手だって言うくらいだから当然そうだと思う。

とは言えめぐみんが聞きたいのはそういうことじゃないだろうなあ。

カズマは女心が分かってない。

 

「・・・さっきよりマシとは言え、もうちょっとないんですか?」

「俺に何求めてんだよ」

「まあ、カズマですからね。期待はしてません」

「おい!」

 

夫婦漫才見てる気分になってきた。

やっぱりこの二人お似合いな気がする。

って何考えてるんだ私は!

折角カズマに会えたのに、それでお終いには正直出来ない。

私も頑張らないと!

 

「またカエルだ!おりゃ!」

「サキは何か燃えてるよな」

「サキが何考えてるかよくわからないです」

 

と二人とも私を怪訝そうに見ている。

私そんなに変なことしてるかな?

 

「うーん。強いて言うならカズマのこと考えてるよ?」

「お前らホントそう言うの躊躇いなく言ってくるよな・・・」

 

お前らってことはめぐみんのストレートな好意は私が居るから頑張ってるとかじゃないね。

やっぱりめぐみんは強敵だ。

正直な話、カズマと良好な関係を維持した学生生活してたとしても厳しい気がする。

こんな恋愛強者見たことないし。

とは言え、はっきり伝えることの重要性は逆の行動してた体験からよく分かっているから、これからは積極的にいかないといけない。

 

「そりゃあ、言わなきゃ伝わらないし」

「サキの言う通りです」

「・・・あっ、目的の岩が狙える位置に着いたぞ」

 

と、話していたら到着したらしい。

カズマの指さす方を見るとそれは立派な岩があった。

これを木っ端微塵にする魔法って核爆弾とかそう言う類のモノなんじゃないかと思えてくる。

しかも、めぐみんの体型からして、そんなこと出来るのかなとか色々考えてしまう。

 

「何か失礼なこと考えてませんか?」

「別に何も」

「ならいいのですが」

 

めぐみんって結構鋭い。

私がカズマ好きだってすぐ見抜いてたし、今回のもそうだし、私が不安になってた所フォローしてくれたし。

 

「今から爆裂をと言いたい所ですが、お腹空いたので先にお昼にしましょう」

 

とめぐみんの提案で昼食が始まる。

この時の私は単にピクニック気分だった。

そう、あの魔法が放たれるまでは……




次回更新時期は未定ですが、年内は仕事がフルに入ってるので厳しいかと思います。
ですので、少し早いですが、よいお年を!
シリーズについてはカズめぐしてるやつとだけ記しておきます。
来年はもっと投稿できるよう頑張りたいです。来年もよろしくお願いします。

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