ハリーポッターと白銀のチート主人公   作:神崎八雲

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今回は主人公が本当に間抜けです。原作知識を利用しない、本当に馬鹿です。


ハグリッドのドラゴン

 

年が明け、新学期になった。

 

レイラは「みぞの鏡」のことを忘れようとしたが、無理だった。毎晩、日本の夢を見たのだ。しかも、渚と喧嘩した場面ばかり。渚は無事だっただろうか?ちゃんと助けられただろうか。……生きていて欲しい。

 

 

ハリーも鏡のことを忘れられないようで、両親が高笑いとともに消え去る夢を何度も見ているらしい。 

 

 

そんな中クィディッチが再開され、ウッドのしごきは前よりも厳しくなった。次のハッフルパフ戦にはグリフィンドールの7年ぶりの優勝がかかっているのだ。

 

 

ひときわ厳しい雨の日、ウッドが悪い知らせを持ってきた。レイラはフレッドとジョージが急降下爆撃を互いに仕掛け、箒から落ちるまねをしているのを見て、その2人目掛けて糞爆弾をぶつけた。双子はその衝撃で本当に箒から落ちた。

 

 

「ふざけるのはやめろ!そんなことをしてると、今度の試合には負けるぞ。次の試合の審判はスネイプだ。スキあらばグリフィンドールから減点しようと狙ってくるぞ」

 

 

「スネイプが審判だって?」

 

 

 

双子が口いっぱいのドロを吐き散らし、レイラに非難がましい視線を向けつつ言う。

 

 

「スネイプの奴、僕達がスリザリンに勝つかもしれないとなったら、きっとフェアじゃなくなるぜ」

 

 

「フレッド、スネイプ先生はそんなことをする人ではないと思いますよ。それに誰が審判をやるにせよ、つけこむ口実を与えないようフェアプレイをするのは当たり前のことです」

 

 

 

レイラは一応反論したが、チームの誰もが疑わしいといった面持ちだった。

 

 

 

「レイラの言うとおりだ。僕達は付け入る隙を与えないよう、絶対にフェアプレイをするんだ」

 

 

グリフィンドール生ってほんとにスネイプ(スリザリン)のこと嫌いなんだな。

 

 

練習の後、談話室にまっすぐ戻った私とハリーはチェスをしていたハーマイオニーとロンに話しかけた。

 

 

 

「スネイプが審判をやるんだって」

 

 

 

ハリーがそう言うとロンとハーマイオニーはすぐに反応した。

 

 

 

「試合に出ちゃダメよ!」

 

「病気だって言えよ」

 

「足を折ったことにすれば?」

 

「いや、いっそ本当に折ってしまえ」

 

 

ロンとハーマイオニーが色々な案を出す。でもね、2人とも、

 

 

「シーカーがいなくなったらグリフィンドールはプレイ出来なくなりますよ」

 

「そうだよ。シーカーに補欠はいないんだ」

 

 

レイラに続けてハリーは青い顔で言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして試合の日。ハリーが前代未聞の速さでスニッチを掴み、ゲームは終わった。グリフィンドールの優勝が決まった、記念すべき瞬間だった。だが、ハリーが試合後に、スネイプがクィレルを問い詰めているのを見た、と言ってきた。3人はすっかりクィレルが脅されていると信じ込んでいたので、レイラは反論するのがめんどくさくてほっておいた。だが、「賢者の石」を守らなくてはならないというところでは一致した。

 

 

だが、学生の悲しさとして、石ばかりに気を使うわけにはいかなかった。学年末試験が迫っていたのだ。ハーマイオニーは10週間前だというのにすさまじい勢いで勉強し、しかもそれをロンやハリーに対しても要求していた。レイラには全く言ってこないので恐る恐る聞いてみると、あきれたような表情でこう返してきた。

 

 

 

「だって貴方なら今受けても全教科満点取れるでしょう?」

 

「多分そうですね」

 

 

 

そばにいたロンとハリーがお化けでも見るような目でこちらを見てきた。泣いていいかなぁ。

 

 

 

「2人とも、そういうことですからわからないことがあったら何でも聞いて下さい」

 

 

 

だが、レイラがこう続けると2人の視線は一転、救世主を見るかのようだ。

 

 

 

「うわあ!ありがとう!僕『魔法薬学』を教えて欲しい!」

 

「僕も!」

 

 

 

 ロンとハリーは歓喜の叫び声をあげた。レイラの試験勉強はこうして始まった。

 

 

 

 先生達もハーマイオニーと同意見のようで、イースター休暇にはどっさりと宿題が出た。現に今も図書室でハリー達3人は宿題をしている。え?レイラ?宿題(そんなもの)もらった日に終わったよ。

 

 

 

 

 

 

 

あくる日図書館で4人で勉強していると、ハグリッドが来た。何故かバツの悪そうにもじもじとしている。ハリー達は「賢者の石」について聞こうとしたが、あとで小屋に来るように言われただけだった。

 

 

小屋に行ってみると、中は窒息しそうなほど暑かった。暖炉では火がぼうぼう燃え、その真ん中には大きな黒い卵があった。ほう、原作通りですね。

 

 

 

ハリーは入るなり、ハグリッドに石の護りについて尋ねていた。ハグリッドは何人かの先生の名前を挙げ、それぞれに罠をしかけたこと、犬のあやし方は自分とダンブルドアしか知らないことを語った。話に区切りがついたと思ったとき、レイラはハグリッドに質問した。

 

 

「ハグリッド、あれはどこで手に入れたんですか?あなた、これがばれたらアズガバン行きですよ」

 

 「賭けに勝ったんだ。昨日の晩、村まで行って、酒を飲んで、知らない奴とトランプをしてな。はっきりいってそいつは厄介払いできて嬉しそうだったがな。」

 

 

 

まったく……知らない奴とトランプなんて私には出来ないよ。

 

 

 

「ハグリッド?どんなやつだったのですか?」

 

「わからんよ。マントを着とったからな」

 

「何かホグワーツについて話しましたか?例えばフラッフィーについてとか」

 

「うーん、話したか……うんにゃ話してないかも……」

 

 

 

 ハリーとロン、ハーマイオニーはレイラの質問の意図がわからない様子。

 

 

 

「全く……それくらい覚えておいて下さいよ。レジメンス(開心)

 

 

 

レイラは『開心術』でハグリッドの昨日の晩の様子を見た。ばっちり3頭犬の対処法をマントの男に漏らしていた。

 

 

「ハグリッド。あなた、昨日の夜マントの男に犬の対処法を漏らしましたね?」

 

「まさか。言うわけがねえだろう。」

 

「とぼけないで下さい。私は先ほど『開心術』であなたの昨日の様子を見せてもらいました。まったく、『ドラゴンなぞフラッフィーに比べりゃ楽なもんだ。もっともフラッフィーは音楽きかせりゃおねんねしちまうがな』ですか」

 

 

 

レイラがそう言うと、ハグリッドは驚いたようだったがあまり気にしていない様子。おい少しは気にしてくれよ。

 

 

 

「ねえレイラ、何がそんなに問題なの?」

 

 

 

ハリーとロンが首をかしげて聞いてきた。

 

 

 

「考えても見てくださいよ。もともとドラゴンが欲しくてたまらなかったハグリッドのところにそんなに都合よく法律違反のドラゴンの卵を持った人間が現れる訳ないでしょう?」

 

 

「「「あっ!」」」

 

 

 

ハグリッドとハリー、ロンがやっと気がついた。

 

 

 

「そいつはおそらく『賢者の石』を狙う何者かですよ」

 

「スネイプだ!そうに違いない」

 

 

とハリー。

 

 

「とにかく、ハグリッド。その卵は一度火にかけてしまったのなら取り出すわけにはいきません。なので、ロンの兄のチャーリーに引き取ってもらいますよ」

 

 

レイラは紅茶をすすりながら言った。

 

 

「でも……」

 

「でも、じゃありませんよ。ハグリッド?」

 

 

ハグリッドが何か言いたそうにしていたが、レイラの笑みを浮かべた顔を見て、身震いをして黙ってしまった。

 

 

「ホントにその笑顔怖いね……」

 

 

ハリーが口をひきつらせながら呟いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある朝、いつものように朝食を食べていたレイラに、追突してきたものがあった。レイラのフクロウのルナだ。ルナは、ハグリッドからの手紙を持ってきていた。たった一行、こうかかれていた。

 

 

 

 《いよいよ孵るぞ》

 

 

 

レイラ達4人は午前中の休憩時間にハグリッドの小屋へ出かけた。

 

 

 

「もうすぐ出てくるぞ」

 

 

 

ハグリッドは興奮した様子だった。

 

卵はテーブルの上に置かれていた。やがてピシッという音とともに殻が割れ、ドラゴンの赤ちゃんが出てきた。ハグリッドは感動していた。

 

 

そこでレイラは忘れていた。原作での大量失点の原因になるフラグに。

 

 

突然、ハグリッドが弾かれたように立ち上がり、窓際に駆け寄った。

 

 

「あ、」

 

(やべ)

 

その動作でレイラは原作のフラグを思い出した。そしてこめかみを押さえてため息をつく。案の定、窓から覗いていたのはドラコだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いてて……」

 

 

あれから何週間かたったある日、ハグリッドのドラゴン(ノーバートと名付けられた)の餌やりを手伝っていたレイラとロンが顔をしかめながら談話室に帰って来た。おまけにレイラはロンに担がれている。

 

 

「まぁ!どうしたのその腕!」

 

 

2人の腕を見たハーマイオニーがハッと息をのんだ。レイラは腕を、ロンは手を血だらけのハンカチでくるんでいた。

 

 

「あー、ノーバートが禁じられた森の生き物(私の友達)を傷つけようとしてたから、庇おうとして杖を取り出したらハグリッドに怒られまして…………そしたらその間に、友達を庇ってくれたロンが手を噛まれて……」

 

「レイラが僕の手を治してくれようと必死になってくれてたところをノーバートがレイラの腕を噛んだんだ」

 

 

ソファーに下ろしてもらったレイラがアハハ、頬をかきながら笑った。ロンはぶつくさとノーバートに対する愚痴をハリーに言っている。

 

 

「ロンの手は止血まで出来たのですが、魔力がそれで尽きちゃいまして。……全く、ドラゴンというものは面白いですね」

 

「面白くないでしょ!」

 

 

魔力が尽きたお陰で動けなくなったレイラをロンが運んでくれたらしい。

 

それを聞いたハリーとハーマイオニーは心配そうな顔で2人を見る。とそこへ、ヘドウィックがやって来た。どうやらチャーリーからの手紙を持っているようだ。土曜日の真夜中、一番高い塔でノーバートを引き取ってくれるらしい。原作通りだとロンは行けないが、今回はレイラも行けなくなりそうだ。

 

 

 

 

翌朝、魔力が半分くらい回復したレイラは、自分の腕を見て思わず顔をしかめた。腕が通常の2倍ほどに晴れ上がっている。ロンもそのような状態になっていたので、治してあげようか?と言うと、また魔力切れられたら困る、と言って笑っていた。

 

 

だが、昼過ぎにはそんなことを言っていられない状態にまで進化していた。思わず叫び声をあげそうになったハーマイオニーに引きずられ、医務室まですっ飛んでいくことになった。

 

 

「全く、あなたは何回医務室にくれば気が済むのですか?」

 

「本当にすみません……」

 

 

マダム・ポンフリーに小言を言われながらも、レイラはベッドに横になった。そして、そのまま魔力を回復させるために、レイラは寝てしまった。

 

 

 

そう、次の朝までずっと。

 

 

 

 




レイラ「あ・・・やべ、ハリーとハーマイオニーが罰則受けんじゃん」

ハリー「知ってたならフラグ折ってくれよ」

ハーマイオニー「寮の点を150点も・・・」
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