The middle of justice and evil   作:カラシニコミ

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第7話 潜入、化ける。

俺たちの犯行声明はすぐにニュースとなり、犯行声明に対する政府の対応が出たが、その対応は賛否両論であった。

「テロリストの要求である3つについて回答をさせていただきます。まず、武偵と同じように報酬を受け取って活動しようとすることについてはなにも対応を急ぐことはしません。残りの2つはテロリスト側がこれから何をするかによって判断致します。いつでも逮捕することができるように対処をしていきたいと思います」

ということであった。

それに対して世間は、

「テロリストが行動を起こしてからでは遅い!すぐに逮捕、射殺するべき」

「犯行声明で目的は示していたけども、それに従えば犯罪を起こすことは無いのだから放置していていいだろう」

という人が多くいた。

その為、俺達は2度目の声明を出した。

·こちらの考えの妨げになる人物、企業等は破壊していく。

·政府が動く気がないならば、アメリカの駐屯地等にも襲撃を行う。

この2つを新たに発表した。そうすると、賛成していた人はいなくなり、すぐに逮捕なり射殺なりしろ、と。

政府も、

「このような形になったからには、自衛隊も動かす気で、対応する」

ということを発表した。

ここからが本番である。このままテロリストがニートでいる訳にはいかない。もし、ニートとしていた場合、アリバイ等が出来上がらない。という訳で、

「あえての工業高校か....」

 

「私たち二人には似合わない場所ですね....」

 

「あたし達も~?」

 

「悪いけれども、工業を学んで欲しいんだ」

 

俺達が潜入する高校は、都立西麻布工業高校。都内にある唯一の工業高校らしい。

 

「失礼します。今日から転校する田沢。他、3名です」

 

「はい。私がこの高校の校長の大橋です。今日はこれから全校集会があるのでそこで自己紹介をしてもらいます」

 

「全校集会で転校の自己紹介って....小学校かよ」

 

「転校してきた時期が微妙なタイミングで丁度集会があるのでね。では、体育館へ」

 

そうして、体育館で教頭に紹介されて5人は前に立って自己紹介することになった。

「田沢圭吾です。キ2Bに所属します。よろしくお願いします」

 

「高村亮哉でーす。同じくキ2Bに所属することになったのでよろしくお願いしまーす」

 

「三好沙彩でーす!カ2に入るので、みんなよろしく~!」

 

「西岡朝日です。ジ2Aに入るので、よろしくお願いします」

 

「という訳で、皆さん色々と教えてあげてください。では、教務課からの話です」

 

...そして、全校集会が終わって何か特別なことがあるわけでもなく一日目が終わった......

普通の生徒はな。

 

俺は1人でとある人の豪邸に来ている。

 

「ピンポーン」

 

チャイムを鳴らすが反応は無い。だが、ドアは開けてある。

 

「失礼します。お待たせ致しました。例の書類です。」

 

「そんなものを頼んだ覚えはないのだが、高瀬.....誰だキミは」

 

この人は、参議院議員で日本人全員武器所持を唱えている、永宮藤四郎。

 

「最近有名なテロリストですよ。この前、国会で議題として出てきたでしょ?」

 

「邪魔なテロリストの1人か.....何の用だ?殺しに来たのか?」

 

「まぁ、そんな所ですよ。でも、その前に聞きたいことがあってですね。15年前の町内女性殺害事件についてです」

 

「なんだ、テロリストだから国会への侵入方法でも聞き出そうとしてくるものだと思っていたのだが....そんな昔の事件か」

 

「これは俺達が知りたい事じゃない、俺自身が知りたい事だ。答えてくれ。その時の証拠品はどこに置いてある。」

 

「そんなの決まってるだろガキ。東京捜査証拠品埋葬倉庫だ。」

 

俺は胸ぐらを思いっきり掴みあげる。

 

「ガキそこになかったから聞いてるんだろうが!お前はその時、警察に混ざって家宅捜索に入っていただろ!まだ参議院議員に当選していなかった時に!警察に関係を持っていた訳では無いのにな!」

 

頭に血が上り、徐々に、右腕にメキメキと音を立てながら大きくなっていく。

 

「さぁな。俺に関係する事じゃねぇよ。殺したければ殺せよ。」

 

「知りたいことも知れないなら、お前など生きる価値など無い。死ね。」

 

と、口で言いながらも実際は後ろに気配を置いている。いるのだ。武偵が1人。それもAランク武偵だろうな。

 

「死ぬのはどちらだガキ!」

 

その瞬間、永宮の手にはレイジングブルが握られていたが、掴んでいた永宮の胸ぐらを離

して、握り潰す。銃口から弾が出ないように。

 

「どんなバケモノみたいな握力してやがるんだ.....不知火!早く来ないか!」

 

「させねえよ」

 

そう言って俺は亮哉から借りていたアメリカンバタフライナイフを頸動脈に当てずに、つつくようにトントンとやると、首がポロリと落ちた。

 

「へぇー、誰がテロリストなのかなーと思っていたけれども、まさか田沢君だったとはね」

 

「知り合いが凄い任務についてたのはビックリしたが、俺の真後ろにいながらも俺に手を加えなかった事の方がビックリだ」

 

そこに立っていたのは、前まで居た高校。東京武偵高校の強襲科にいた不知火 亮だった。

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