数人で無理矢理TRPG   作:黝 証呂

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 休憩終了です。シナリオを開始します。

 

 3階を探索してコインを見つけた所で終わりましたね。

 

 アズマ

「カノンちゃんったら…フフッ」

 

 カノン

「見ないでくださぁい!」

 

 アカザ

「…? ひとまずコインは3人分揃った」

 

 A

「偶然3枚とも俺が持ってるから、1枚ずつ渡す。他の受験者に狙われるかもしれないから気をつけろよ? って言って」

 

 アズマ

「ありがとうございます」

 

 カノン

「どうも」

 

 C

「そういえば制限時間は?」

 

 一次試験と同じで制限時間の説明はありませんでした。

 

 アズマ

「そういうものなんですかね? 早いに越したことはないので行きましょう」

 

 では3人は一階に降りて、地下へ続く扉を目指します。

 ここで皆さん、アイデアをどうぞ。

 

 アカザ:アイデア(85)

「1d100=90」

 

 カノン:アイデア(80)

「1d100=30」

 

 アズマ:アイデア(60)

「1d100=76」

 

 アカザとアズマは、道中ですれ違う受験者を警戒しながら進むでしょう。自分のコインを奪われたくないもんね。

 その時、カノンだけがその違和感に気づきます。

 

 すれ違った受験者は()()()()()()()()()()()

 

 カノン

「………変ですね」

 

 アカザ

「なにが?」

 

 カノン

「誰もコインを探していない。誰かのを奪う予定なのか、もう見つけたのか………」

 

 C

「その受験者はなにをしてる?」

 

 カノンに言われて他の受験者を見ますが、彼らは壁に寄りかかっていたら辺りをウロウロしてます。

 

 アズマ

「見つけたとしたら地下に向かわないのは変ですね」

 

 アカザ

「俺たち狙われてる?」

 

 狙われてると思ったアカザ、もう一度アイデアどうぞ。

 

 アカザ:アイデア(85)

「1d100=47」

 

 貴方たちは今階段を降りています。待ち伏せしてコインを奪うなら、こんな中途半端な場所にいるのはおかしい。それにふらついている受験者は結構おり、その全員がコインを奪おうと考えているなら競争率がだいぶ高いです。

 

 A

「言うほど競争率が高いなら、別の場所で待ち伏せした方がいいだろ。それでもここでふらつく理由はなんだ?」

 

 C

「いけばわかる!」

 

 A

「お、そうだな!」

 

 B

「そんな不用心に行っていいのかな」

 

 カノン

「あ、じゃあ僕が一度行ってみます」

 

 なるほど。

 まずどこまで行く? 

 

 B

「今階段だよね」

 

 そうですね。

 地下に行くには、階段を降りて左に進む。すると玄関に出るので、PLから見て右に曲がる。その先の曲がり角を曲がった先が地下室へ続く扉があります。

 そうアズマから聞かされているでしょう。

 

 B

「ひとまず玄関まで」

 

 カノン:忍び歩き(50)

「1d100=81」

 

 壁に背を当てて進むが、まぁ周囲に存在はバレてますね。

 ただ、ここまでで変な所はないです。相変わらず他の受験者はうろついています。ただこの先、地下への道には誰もいません。

 

 B

「2人を手招きして右は曲がり、曲がり角まで進んでその先を見る」

 

 A

「言葉だけだと分かりづらい…今どこ?」

 

 階段を降りた所の玄関。

 これからPLからみて右…玄関から見て左に進む。そこの曲がり角まで行って、顔だけ出して見るって感じでよろし? 

 

 B

「よろし」

 

 アズマ

「その角の先に地下室へ続く扉があります」

 

 カノン:忍び歩き(50)

「1d100=96(ファンブル)

 

 カノン

「この先かーッ!」

 

 バアァァァァン!! 

 そんなジョジョ風の効果音と共に、カノンは曲がり角から先はと躍り出ます。

 

 C

「躍り出ちゃったよ…」

 

 躍り出たので先がハッキリ見えますね。

 曲がり角の先の突き当たりには1枚の扉があります。アズマの行っていた地下への扉でしょう。

 

 カノン

「ふむ!」

 

 そしてその前で座り込み、扉に寄りかかるヒソカの姿が見えます。

 

 カノン

「隠れる!」

 

 強制失敗です。カノンとヒソカは目が合います。

 

 ヒソカ

「………やぁ♤」

 

 B

「曲がり角だからまだ距離あるよね?」

 

 躍り出たと同時に4歩ほど進んでるけど、まぁそのあたりだね。

 

 アズマ

「ヒソカさん何してるんですか?」

 

 A

「え、アズマ出るの?」

 

 C

「そう言ってアカザの腕を引いて出ます」

 

 A

「なんでよ!?」

 

 アカザ

「嫌ぁぁぁあ!」

 

 ヒソカ

「君たち…もうコインは見つけたのかい?」

 

 アズマ

「そういうヒソカさんは? もしかしてここで持ってきた人から奪うつもりなんですか?」

 

 ヒソカ

「そうだよ♡」

 

 ヒソカはゆっくりと立ち上がり歩み寄ります。貴方たちまでの距離は、10mくらいですね。

 

 ヒソカ

「最初に来たのが君たちか…まだ青々しいから殺りたくはないんだけど………」

 

 そう言ってヒソカは、禍々しくいやらしい念をその身体から解き放ちます。精神に食い込むような…心臓を素手で撫でれるような感覚です。

 

 ひとまずSAN値チェックです。成功で1d3、失敗で1d8のSAN値消失です。

 

 アカザ:SAN値(47)

「1d100=58 1d8=4 47→43」

 

 カノン:SAN値(70)

「1d100=16 1d3=1 70→69

 

 アズマ:SAN値(85)

「1d100=48 1d3=3 85→82」

 

 A

「あぁ、SAN値の減りが………」

 

 まだセーフ。一度に5削れたり、現在のSAN値の20%が短時間で減ったらちゃんと発狂もさせるからね。

 

 ではシナリオに戻ります。

 

 ヒソカ

「そうだな♢君たちと僕でゲームをしよう♤」

 

 アカザ

「げげげげげぇえむぅ?」

 

 Aさん。まだ発狂してないので、平常運転でいいですよ? 

 

 A

「はい」

 

 ヒソカ

「そう♡3人がかりで一発でも攻撃を僕に当てるか、僕を満足させたら君たちの勝ち…それ以上僕は君たちを攻撃しないし、ここも通してあげるよ」

 

 B

「僕ら3人を殺して満足するってオチがすでに見える」

 

 ヒソカ

「それじゃ………いくよ♡」

 

 頑張ってね。戦闘開始です。

 ヒソカは身構えて臨戦態勢に入ります。が、先制は譲ってくれるようです。彼が動き出すのは次のターンです。

 

 A

「カノン、クルタ族GO!」

 

 B

「やめとく」

 

 A

「なんでよ!」

 

 緋の目を発動させると、STR、DEX、CON、NNRに+3の補正が入り、特質系の念能力が追加されます。それだけで一発当てたらOKの今回の戦闘で大した恩恵はないですね。

 

 B

「追加の念能力も、一度攻撃を成功させないと使えない奴なんだよね」

 

 A

「普通の念能力は?」

 

 B

「それも2発目以降に効果がある能力」

 

 C

「そういうアカザは?」

 

 A

「避けやすい分威力の高い念能力と、当てる事で動きを止める念能力」

 

 前者は当たらなそう。後者も当ててから能力発揮なので使えないですねぇ。

 そろそろ攻撃に出ないとヒソカから来ますよ? 

 

 そっちで一番DEX高いのはアズマですが? 

 

 C

「仕方ないんで二つ目の念能力使います」

 

 アズマ

「仕方ありませんね。"私生活の愛人(アナザーパートナー)"」

 

 そう言ってまた現れた鍵を捻る動作をすると、アズマは光に包まれます。

 

 C

「え、プリキュア演出?」

 

 光が治ると、そこにはヘルメットを被り、バイクにまたがるアズマの姿がありました。

 

 処理的にはこれでターン終了になります。

 

 B

「ヒソカは?」

 

 興味ありげに見てるけど「また乗り物…」って感じで微妙な顔してますね。

 

 B

「このターンでリロードする」

 

 そういえばしてなかったね。了解です。

 

 A

「木刀構える。で、隠す。太刀筋を悟らせないことで、相手の回避率を下げたい」

 

 成功したらいいでしょう。

 ただし、()()()()()()一つ目の念能力は使えません。

 

 A

「どうせ当たらないからやらないよ!」

 

 アカザ:隠す(80)

「1d100=47」

 

 あなたは自らの胴で木刀を隠しながら構えます。持つところを見ていなければ、ヒソカはアカザが何を持っているかもわからないでしょう。

 

 ………。

 

 結局攻撃してないじゃん! 

 

 C

「戦闘の意思は見せてるんだから、まだ待ってくれるんじゃない?」

 

 じゃあアカザ、幸運振って。

 

 A

「なんで俺?」

 

 一番幸運が低いから。

 

 アカザ:幸運(50)

「1d100=48」

 

 …チッ。

 ヒソカはまだ様子を見ています。

 

 C

「ヒソカはアカザに優しいからね。じゃあ突っ込みます」

 

 アズマ:運転"バイク"(80)

「1d100=17」

 

 アズマは凹凸のない床であるにも関わらず、バイクを走らせて跳躍。そのままヒソカを踏み潰そうと前輪を振り下ろします。

 

 ヒソカ:回避(??)

「1d100=78」

 

 しかし前輪はヒソカには当たらず、廊下の床を粉砕します。

 

 A

「何気にあのドライバー、ゴリゴリの戦闘キャラじゃね?」

 

 B

「砕けた床から地下には降りれない?」

 

 降りれない。床が砕けてわかるが、その下には銀に光る別の床が現れるね。

 

 A

「鉄製の床かな?」

 

 カノン

「そこを退いてください!」

 

 カノン:拳銃(75)

「1d100=67,70」

 

 ヒソカ:回避(??-5)

「1d100=23」

 

 ヒソカ:回避(??-10)

「1d100=5(クリティカル)

 

 クリティカルが出たので、連続回避によるマイナス補正をリセットします。

 

 B

「こいつやだーっ!」

 

 アカザ

「通してくださーい!」

 

 アカザ:隠した木刀による日本刀(80)

「1d100=28」

 

 太刀筋を隠した事により、回避に-30の補正がつきます。

 

 ヒソカ:回避(??-30)

「1d100=35」

 

 ヒソカは銃弾を避け、アカザの見えない太刀筋も躱す。その一連の流れが至極楽しいのか煌々とした笑みを浮かべている。

 

 ヒソカ

「良いぃ〜、凄く良いよ〜〜〜♡」

 

 A

「キモいよー!」

 

 カノン:拳銃(75)

「1d100=1(クリティカル)

 

 B

「あ」

 

 あっ! 

 

 A・C

「「………………」」

 

 ………ひ、必中とダメージボーナス1d8、どっちが…

 

 B

「必中で」

 

 ダメージボーナスだと一発で

 

 B

「必中で」

 

 ………はい。

 

 ヒソカ

「良いぃ〜、凄く良いy「パアァン………」

 

 カノンの不意をついた弾丸は、見事にヒソカの右腕に被弾しました。

 

 カノン:リボルバー

「1d8=5」

 

 ヒソカ:HP(防護点?)

「?? →??」

 

 ヒソカ

「………!」

 

 煌々と笑みを浮かべていたヒソカですが、その表情は右腕に入った衝撃によっと硬直します。

 先ほどの笑顔が嘘のように真顔で凍りついたその顔を、ヒソカは自分の右腕に向けてから、驚いたような表情を浮かべてカノンを見ました。

 

 ヒソカ

「………へぇ♡」

 

 息を吐くように出た言葉とも言えない短いセリフに、カノンは背中にガリ〇リ君で撫でられたような感覚に陥ります。

 

 C

「なんでガ〇ガリ君?」

 

 別になんでもいいじゃん。

 

 カノンはヒソカにとっての好奇心を向けられ、寿命の縮まる思いを今ここで体験しています。

 まるで檻の中に入れられ、その外から殺人鬼が貴女を殺そうと笑って手を伸ばしているような…檻の中にいるから死なずに済んでいる。檻が壊れたその時は………そんな狂気を彷彿とさせるヒソカの気配に、カノンはSAN値チェックです。

 

 B

「なんでだよぉー!」

 

 もう決まったことだ。だから説明してあげるけど、ヒソカに一撃加えた人は原作のゴンのようにヒソカに強く愛されます。

 

 A

「うわぁ………」

 

 B

「最悪………いや、災厄だ」

 

 アズマ

(そんな…ヒソカさん………まさか私に向けていたあの暑い視線は嘘だったの?)

 

 もしかしてヒソアズ続けてるの? 

 

 C

「正直続けるべきか悩んでる」

 

 とりまSAN値チェック。減少量はさっきと同じね。

 

 カノン:SAN値(69)

「1d100=94 1d8=3 69→66」

 

 B

「うへぇ………」

 

 ヒソカは吊り上がった口角を右手で隠すと、肩を震わせて堪えるように笑います。

 

 ヒソカ

「少し手を抜き過ぎたかな♡やるね、カノン♤」

 

 カノン

「約束通り、ここは通してもらいますよ」

 

 ヒソカ

「もちろんだよ♢それにこれ以上続けたら………歯止めが効かなくなっちゃうもん♡」

 

 そう言い残して、ヒソカは屋敷の玄関の方へと歩いて行きました。

 全身から溢れる殺意の矛先は貴方たちにこそ向けられていませんが、先ほどのものより禍々しく壮大です。

 

 A

「またSAN値チェック?」

 

 もし矛先が向いてたらするね。"1d8/1d20"くらいで。

 

 A

「もしやったらアカザ発狂しちゃう」

 

 C

「早く先は進みます」

 

 B

「地下への扉をガチャります」

 

 カノンが扉を開けると、そこにはやけに小さな小部屋があります。服屋とかにある試着室くらいの広さです。

 

 アカザ

「狭いな」

 

 B

「中に入る」

 

 カノンが中に入ると、入ってきた扉のある側の壁に何か機械がついている事に気づきます。

 コインの投入口があり、小さなモニターが付いているだけの機械です。

 

 アズマ

「ここにコインを入れるんですかね?」

 

 ん? その発言は機械を見るために部屋に入ろうとした感じかな? 

 アズマが部屋に足を踏み入れると「ブーッ!」と音がなり、モニターには「Over」と表示されます。

 

 カノン

「一人づつじゃないと行けないようですね」

 

 アズマ

「ではヒソカさんに攻撃を与えたMVP様からどうぞ」

 

 カノン

「ありがとうございます」

 

 では中に入って扉を閉めます。するとモニターにコインのマークが表示されます。

 

 B

「コインを投入」

 

 一度大きな音と共に部屋が揺れると、身体が一瞬軽くなるよくな錯覚があります。部屋ごと下へと降りているようです。

 

 カノン

「またエレベーター」

 

 10秒足らずでエレベーターは止まり、扉が自動で開きます。

 扉の先にあるのは地下…ではなく海蝕洞です。

 目の前に広がる海へ続く海面には、一隻の豪華客船が停泊していました。

 

 A

「かいしょくどう?」

 

 海蝕洞。要約すると波で削られた海面にできた洞窟の事だね。

 

 B

「誰がいる?」

 

 ビーンズがいます。あの豆頭の人。

 

 ビーンズ

「おめでとうございます。二次試験最初の合格者ですね」

 

 カノン

「僕が最初なんだ………たぶん、ヒソカが足止めしたせいなんだろうな」

 

 ビーンズ

「試験終了までどうぞ船内でおくつろぎください」

 

 そうこう行ってる間に、残り2人もエレベーターから降りてくるだろうな。

 

 A

「特に待ってる間問題無し?」

 

 問題無し。強いて言うなら後ろが騒がしいなぁー。

 

 アズマ

「ヒソカさん元気ですね」

 

 アカザ

「もうアイツとは関わりたくねぇ」

 

 次にエレベーターから降りてくるのはヒソカだと思うけどね。

 

 では2人も船に乗船するという事で………

 何かしたい事はある? 

 

 A

「念の回復」

 

 B

「客船の中に何か施設はある? 豪華客船って言ってたけど」

 

 まず貴方たちが泊まる寝室が一人一部屋割り振られています。

 正直それ以外は適当なんだよね〜。プールとかバーかな? 何か要望があればその施設が生えてきます。

 

 アズマ

「車やバイクには詳しいんですけど、船には疎くて…最近のは凄いですね。ほら見てください! バーが生えてきましたよ!」

 

 比喩だから生えるところを目撃しないで。

 要望にそって、予めそれがあったって処理にするんだから。

 

 アカザ

「俺は寝室で休ませてもらうぜ」

 

 カノン

「おやすみなさい、アカザさん」

 

 B

「そういえば今何時?」

 

 一次試験が始まったのが昼過ぎってことにしてください。今は…19:00くらいかな。

 

 B

「二次試験でだいぶ時間が過ぎたね。7時か………じゃあガンショップに行くから生やして」

 

 生やした。

 

 カノン

「僕はガンショップに行こうと思うけど、アズマさんはどうする?」

 

 アズマ

「んー、私は身体を動かしたいですね〜」

 

 プールあるけど泳ぐ? 

 

 C

「ダイス振ってクリティカルかファンブル出したい」

 

 A

「ここで成長する機会を稼ぐのか…」

 

 豪華客船にありそう…かわからないけど、スポーツジムとかでいい? 

 

 C

「ガンショップといい、この船なんなの?」

 

 うるせぇ。

 

 アズマ

「私はスポーツジムで一汗かこうと思います」

 

 A

「念が消費してさえなければ俺も………」

 

 で、カノンは何を買う。

 

 B

「念は温存したいしちゃんと寝たいから、火薬以外の素材を買う。弾頭と薬莢かな?」

 

 購入したら寝室で作るってことでいい? 

 

 B

「うん」

 

 じゃあ次はアズマ。ジムで何する。

 

 C

「サンドバッグはある?」

 

 あるね。

 

 C

「こぶしとキックをひたすら打ち込む」

 

 えぇー試験終了まで残り一時間を切ってます。

 そうだな………成長目的なら、10分に1回ダイスが振れます。6回振っていいよ。

 

 C

「轢き殺すのがメインだから、成功率の高いこぶしを育てます」

 

 アズマ:こぶし(50)

「1d100=60,44,57,55,17,55」

 

 はい。クリティカルもファンブルも無し。残念でした。

 

 そこで客船内のスピーカーに電源が入り、アグルの声が聞こえてきます。

 

 アグル

『えぇーはい。ただいまを持って二次試験終了です。合格者の方々、えぇー三次試験会場へはこの船で向かいます。到着は翌朝の5時…それまで各々好きに過ごしてください。俺の仕事もここまでなんで、俺はバーで飲みます。そっとしといてください………何か質問があれば係員に』

 

 音声はそこで途切れます。

 

 アカザ:念能力(60)

「1d100=32」

 

 アカザ:休息による回復

「1d3=3 7→10」

 

 A

「だいぶ回復した。アカザはこれから夕食食ってからジムでマーシャルキック育てます」

 

 B

「ガンショップあるなら射撃場あるでしょ。もちろん弾と銃は貸し出しだよね?」

 

 アズマの影響を請け負って…まぁ一度許可した手前、好きにしてください。

 ただし、全員10回までね! その後は風呂入って寝ろ! さもなくば寝不足補正かける。そしてファンブルしたらヒソカだす。

 

 B

「そんな扱いをされるヒソカが可愛そう」

 

 A

「とりま了解。ま、ファンブルなんて出るわけねぇし?」

 

 アズマ

「ふぅ………では夕食挟んで再開ですね!」

 

 アカザ:マーシャルアーツ+キック(60)

「1d100=45,47,47.65,9,38,1(クリティカル),24,41,18」

 

 カノン:拳銃(75)

「1d100=55,35,70,98(ファンブル),34,15,78,35,47,83」

 

 アズマ:こぶし(50)

「1d100=3(クリティカル),64,44,41,74,52,60,28,67,64」

 

 B

「フラグ立てたのはアカザだよ!!!」

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 カノンは射撃場でリボルバーを構えています。銃の貸し出しもしていますが、あなたは弾だけ貰って自分の愛銃を使っています。

 腕に伝わる反動が、まるで自分の心臓が生み出す鼓動のように感じる。一心同体とも言える状態で引き金を引いていた貴女は、すぐそばに立つヒソカの存在に気付きませんでした。

 

 ヒソカ

「………やぁ♡」

 

 カノン

「またあなたですか。何の用ですか?」

 

 ヒソカ

「別に♤用なんて無いけど………」

 

 カノン

「そうですか。じゃ、僕は失礼しますね」

 

 そんな貴女の腕を掴み、ヒソカは自分に引き寄せてから壁際に追いやります。

 左腕を掴んだまま、反対の手は壁につけている…俗に言う壁ドン状態です。

 

 カノン

「痛っ…用は無いんでしょう。離してください」

 

 ヒソカ

「んーーー、ど・う・し・よ・う・か・な・♡」

 

 カノン:こぶし(50)

「1d100=46」

 

 次第に顔を近づけて来るヒソカ。その顔面に、カノンの平手打ちが入ります。その隙にカノンは手を振りほどきますが、ヒソカは表情を変えずに貴女を見て笑っています。

 

 ヒソカ

「どうやら………別の意味で好きになったみたいだ。揶揄いがいがあって♡」

 

 カノン:隠れる(80)

「1d100=26」

 

 カノン:忍び歩き(50)

「1d100=30」

 

 カノンはその場から煙のように消え失せました。

 ヒソカはカノンのいた場所を眺めながら笑みを浮かべ、「そう言うところだよ、カノン」と独り言を呟きます。

 

 ー

 ーー

 ーーー

 

 はい。カノンさんはSAN値チェックです。

 

 B

「中の人も削れてるんだが?」

 

 C

「ヒソカさんはあまり好きなキャラじゃ無いの?」

 

 B

「うん。私はね」

 

 カノン:SAN値(66)

「1d100=77 1d3=1 66→65」

 

 A

「ヒソカノ」

 

 それはさておき、ひとまず本シナリオの一日目が終了しました。

 休息による自然治癒で、体力が1d2の回復。念は全回復です。

 

 B

「ついでに成長ロールしない?」

 

 うん? 成長ロールはシナリオが終了してから行う予定ですが。

 それを今行いたいと? 

 

 A

「まぁ長いシナリオなら、クリティカルとかが被ることもありそうで勿体ないからな。気持ちはわかる」

 

 C

「また"目星"がファンブルするかもしれないしね」

 

 このタイミングで………ふむ。いいでしょう。

 それでは「成長ロールはシナリオ中のその日の終わりに行う」をハウスルール追加します。今後はそのルールに従ってください。

 

 各自、成長ロールをどうぞ。

 成長ロールはその技能を振って、()()()()()1d10成長できます。成功してしまうと残念なことに成長しません。

 成功率の高い技能ほど、成長し辛いということですね。

 

 〜プレイヤー共成長中〜

 

 A

「成長したの、アカザは"キック"と"目星"だけか。"応急手当"と"マーシャルアーツ"成長して欲しかった」

 

 B

「カノンは"目星"2回ファンブルしたくせに、成長しなかったよ…あ、それと成長ロールでクリティカルが出たんだけど、その場合の処理は?」

 

 クリティカルは成功扱いで成長無し………と、言うべきかも知れませんが、発狂アイデア以外のクリティカルはちゃんとメリットとして与えたいので、固定で5成長していいですよ。

 ファンブルが出たら1d10+5で成長です。

 

 B

「やったー。それなら拳銃が5、薬学が11成長する」

 

 あと回復ロールもしといてね。

 

 アカザ:休息による回復

「念能力10→12 HP13→14」

 

 カノン:休息による回復

「HP8→10」

 

 C

「アズマの運転(自動車)は94です。こぶしと心理学もキチンと上がりましたね」

 

 成長し過ぎじゃない? 

 あ、それと今のうちに説明しておきますが、成長する上限は95までです。

 

 B

「ファンブル5%は揺るがないのね」

 

 では次回から二日目に入ります。




私生活の愛人(アナザーパートナー)
念を込めて作った鍵を具現化し、その鍵を回す仕草を行う事でバイクを召喚する具現化系の念能力。
バイクは念をエネルギー源にしている。
自分もしくは同乗者の念を消費する事で「運転技能補正+10」「轢く時のダメージ+1d6」「回避率+10」とバフを付けることができ、念を消費して「修理」も行える。
タクシーと比べて小回りが利き、本人曰く戦闘用であり緊急用。
ヘルメットもセットで現れる(防護点2)

・制約
1.使用した念能力と同じ量だけ、タクシーの維持費がその日は増える。
2.タクシーが廃車の間に使うと、タクシーの修理費が増える。

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