竜使いの姉(双子)と…   作:寿垣遥生

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遥生です。予定していたSAO作品は中止となりましたが、その代わりとしてヒロイン別の恋愛作品を書いてみました。

今回からのヒロインはシリカこと綾野珪子ちゃんです!シリカ推しの皆さん、全員集合~♪


綾野姉弟の日常

side主人公

 

 俺にはとても仲の良い双子の姉がいる。彼女は可愛くて優しくて誰よりも尽くしてくれる自慢の姉だ…今日も朝を迎え、いつものように足音が聞こえる。それを俺は寝ながら待つ…

 

「珪太、朝だよ…起きて!」

 

 ドアが開き、俺の姉が部屋に入って俺を起こしにやって来る…ちなみに、"珪太"とは俺のことだ。

 

「今日から学校だよ。ねえ、早く起きないと遅刻しちゃうよ?」

 

 俺の身体をゆさゆさと揺らす姉…普通だったら素直に起きるのが普通だが、ここはあえて反抗する。それがいつもの楽しみだ♪

 

「ねえ、起きてよ!何で起きないの?もしかして、昨日のことを怒ってるのかな…あたしが勝手に珪太のアイスを食べたから?」

 

 まあ、それに関しては怒ってないんだけど…むしろ気にしてない。単に姉の反応で遊んでいるだけである。

 

「ごめんね。代わりに私のプリンを食べていいから、だから起きてよ…」

 

 ラッキー、プリンゲットだぜ!そのタイミングで俺はゆっくりと(わざとらしく)目を覚ます。

 

「プリンありがとう、こねえ。おはよう♪」

 

「お、おはよう…まさかとは思うけど、さっきの聞いてた?」

 

「うん!」

 

「はぁ…とにかく、制服に着替たら降りてきてね?朝御飯の準備できてるから…待ってるよ。」

 

 そして、姉は俺の部屋を後にする。こうやって俺は可愛い姉をいじるのが大好きなのだ…昔からずっと。

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

「ごちそうさま。今日もこねえの手作り朝食は最高だよ!」

 

「ありがとう!それじゃあ、後片付けは私がやっておくね…」

 

「いや、俺も手伝うよ。こねえばっかり働いてたら悪いからさ…」

 

「うん、いつもありがとう…珪太。」

 

 ちなみに、"こねえ"とは俺の双子の姉のことで名前は綾野珪子。こねえは所謂SAO生還者の一人で2年間ずっと目を覚まさなかったのだが、一昨年の秋口に目を覚ましてリハビリを乗り越え、今はSAO生還者が通う学校に通っている。

 

「こねえ、学校はどう?」

 

「うん、楽しいよ。珪太はどうなの?」

 

「俺は普通かな、別に楽しくもつまらなくもないって感じ。むしろ寂しいんだ…」

 

「寂しい?」

 

「うん…俺とこねえってさ、幼稚園からずっと一緒だったじゃん?そんな中でSAO事件に巻き込まれてこねえは2年いなかったようなものだったし、こっちに戻ってきてからも違う学校だからね。」

 

「珪太…」

 

「正直なことを言って俺、こねえと一緒に慣れてたんだ。こねえと一緒じゃない学校生活なんて考えられないよ…」

 

 俺は今でもあの時の出来事はハッキリと覚えている。こねえがSAOにダイブしてから寝たきりになっていたあの2年間のことを…その間に俺は小学校を卒業して中学校に進んだのだが、俺の隣にこねえの姿はなく病院にてナーヴギアが頭に装着された状態で寝ていたのだ。俺はこねえが目を覚ますまでずっと学校のことやその他の他愛もない話をした。そして、ようやく目が覚めてからリハビリを乗り越えてまた同じ学校に通えると思いきや…こねえは西東京市にあるSAO生還者が通う特別な学校に通うことになって俺とこねえは初めて離れ離れになってしまったのだ。

 

「そっか、ごめんね…ずっと珪太にそんな思いをさせてしまって。私がいなくて寂しかったんだね…」

 

 すると、こねえは作業を中断して俺を抱きしめる。こうやってハグされるのは何年ぶりだろうか…小さい頃はよく自分からおふざけ感覚で飛び込んでは甘えていたのだが、俺もこねえも成長して今となっては俺の方が身長が10センチ高くなりすっかり甘えたりする機会が減っていた。こうやって抱きしめられると心の暖かさが直に伝わり安心する。そんなこねえの目にはうっすらと涙が浮かんでいた…

 

「こねえは悪くない…俺、こねえが眠っていた時から分かっていたんだ。一緒じゃないことは寂しいかもしれないけど、たとえどんなにこねえと離れていてもずっと俺達は一緒だよ…何があっても離れないって。だから泣かないで…」

 

 俺は泣いているこねえを抱きしめ返して、彼女の頭を撫でて元気付ける。こうやって自分から甘えているつもりが結局甘やかす形に逆転してしまう…それもあっていいのではないだろうか。

 

「そうだね。結局、珪太を元気付けるつもりが私が元気付けられちゃった…」

 

 こねえは離れてからすぐに涙を拭い、笑顔を見せる。本当にその笑顔は可愛くて癒されてしまい思わずドキッとしてしまうのだ…実にズルい姉である。

 

「やべっ!こねえ、そろそろ行かないと遅刻しちゃうんじゃ…」

 

「えっ?」

 

 俺達が時計を見て時間を確認すると既に7時を過ぎていた。近くに通う高校がある俺はまだしもこねえは電車通学なので、このままだと遅刻は不可避だ…

 

「ごめん、残りのお皿は珪太が洗ってて…行ってきます!」

 

「行ってらっしゃい…」

 

 こねえは荷物を持って大急ぎで学校へと向かう。ここから最寄りの駅である地下鉄の大手町駅は走っても10分…果たして電車があるのかどうかが心配だ。

 

(やっぱり、こねえは可愛いな…)

 

 俺はそんなことを思いながら残りの皿とコップを洗うのであった。楽しい時は楽しみを分けあい、悲しい時は悲しみを分けあう…これが俺達、綾野姉弟の日常である。

 

To be continued…




綾野珪太(あやのけいた)

CV:神木隆之介(声のイメージ:立花瀧)

身長:157センチ

体重:46キロ

誕生日:10月4日

年齢:15歳(満16歳)

解説
この物語の主人公で高校1年生、姉の珪子のことは『こねえ』と呼ぶ。小学校までは珪子と同じ学校だったが、SAO事件により学校は離れ離れに…それでも、珪子とは大の仲良しで親のように献身的な彼女が好きで好きで仕方ない。

そんな彼は姉同様に身長が低いことをコンプレックスとしている…



とりあえず、妹キャラの珪子ちゃんを『お姉ちゃん』として書くのは難しい…(^^;
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