理由に関しては長くなるので深くは語りませんが、仕事の方が忙しかったりトラブルがあったりで心が疲れていたのが理由です。
久しぶりにして今年最後の投稿なので、是非とも最後まで読んでくださると嬉しいです。今後はなるべく定期的とは言えませんが、早めのペースで書かねばいけませんな…(^^;
sideケイタ
俺がこねえの弟だと発覚した瞬間、この空間が一瞬静まり返っていた。それとは打って変わり今は女性陣(こねえともう一人のケットシーの方は除く)から囲まれている状態だ…
「君がシリカちゃんの弟くんなんだ。男の子なのに可愛いんだね♪」
「アスナさん、ずるいですよ…私だってケイタくんとお話ししたいんです!」
「ちょっとちょっと…あたしだって話がしたいんだから!!」
こんな感じで俺はゲームでも絶賛モテ期に突入したようだ。これはつまり、それほどこねえがみんなから愛されている証拠とも言えるだろう…
(それにしても、こんなに美しいお姉さん方に囲まれるのも悪くないな…)
見た感じからしてこねえ以外の女性方はみんな俺よりも年上、この光景は正直言ってジークに自慢したいぐらいである…女性からモテるってのも案外幸せなものだ。
「ちょっと…ケイタが困っていますから、皆さん落ち着いてください!」
そんな雰囲気の中でこねえが俺らの間に割って入り取り囲む女性方を落ち着かせる。別に俺は困ってすらいない、むしろこの感覚をもっと味わいたかったぐらいだったな…
「それじゃあ、私のパーティーの仲間を紹介するね…まずはキリトさん、このパーティーのリーダーをやってるんだよ。」
「リーダーって…まあ、よろしく頼むよ。」
キリトさんは少し照れくさい感じで返事をする。彼は案外持ち上げられるのは恥ずかしいのだろう…これまでの堂々とした様子もいいけど、こういう意外な一面があるってのも魅力的と言えよう。
「その隣にいるのが回復担当のアスナさんだよ。」
「よろしくね、ケイタくん♪」
「こ、こちらこそ…」
それにしても、アスナさんって綺麗なお方だ…見た感じ年上のお姉さんみたいな雰囲気でこねえとは対照的なタイプである。
「どうしたの、ケイタ?」
「いや、何でもないよ?大丈夫!」
危ない危ない、折角こねえがメンバーを紹介してるってのにアスナさんの美貌の虜になりかけるところだった。これがバレたらどうなることか…想像するだけで恐ろしい。
「そう、じゃあ続けるよ…その隣にいるのは魔法と剣を扱わせたら超一流のリーファさん。この中ではALO歴は一番長いから、困ったことがあったら頼りにしてね!」
「シリカちゃん、そんなに褒めないでよ…照れるな~!」
リーファさんはこねえの紹介を聞いて照れてしまう。なるほど、彼女はこの中では一番の先輩プレイヤーって訳か…この世界を知り尽くしているのであれば非常に頼りになる存在だ。困ったことがあったら真っ先に相談してみよう…
「それと、リーファさんはキリトさんの妹さんでもあるんだよ。」
「そうなの!?全然似てないんだけど?」
「まあ、種族が違うし実の兄妹じゃないからね…でも、お兄ちゃんのことはいつも大切に思ってるよ。ねっ♪」
「お、おう!ありがとな…」
なるほど、キリトさんとリーファさんのとこも仲良しなんだな…詳しい事情はともかくとして、こういう風に仲良しの兄妹というのは実にいいものである。
「それじゃあ、紹介に戻るね…その隣が私やケイタと同じケットシーのシノンさん!射撃に関しての腕前はNo.1だよ♪」
「よろしく…」
シノンさんは随分クールなお方だ。クールビューティーってのも悪くないかもしれない…そんな中で少し照れてるというのも実に美しいものである。
「これで今回は全員…」
「ちょいちょいちょい!あたしを忘れてどうするの!?」
すると、紹介を忘れられたガイドの女性がこねえに突っ掛かる。
「すみません、忘れてました…それでこの人はリズさん、私達のパーティーの武器を作っている鍛冶職人だよ。」
「あんたがシリカの弟ね…期待してるわよ?」
「はい、よろしくお願いします!」
こうして、この場にいるパーティーメンバーの紹介は終わった。このパーティーには個性豊かな面々が揃っていて、その中にこねえがいるということが自分のことみたいで嬉しく感じる。こねえは昔から友達が少なくて周りから見れば地味な女の子だったのだが、今のこねえは俺だけじゃなくてみんなと楽しく笑い合っているのだ…これも全てSAOやこのALOをやっていった中での成長なのかもしれない。
「他にも二人メンバーがいるんだけど、お仕事が忙しくて最近は滅多に来れないから…今は大体このメンバーでクエストに挑んだりしてるんだ。」
「なるほど。それで…一つ気になることがあるんだけど、いいかな?」
「いいよ。分からないことがあったら何でも訊いてね!」
こねえはお姉さんのような堂々たる表情で質問を待つ。こういうところも本当にお姉さんらしく感じる…
「俺やシノンさんもそうだけど、ケットシーの耳や尻尾の触り心地ってどうなのだろう?」
「えっ!?」
「いや、どういう感覚なのかちょっと気になっちゃってね…要は触らせてくれって話だよ。いいかな?」
「それは…」
「ケ、ケイタ…それだけはやったらダメだ!」
すると、キリトさんがいきなり慌てるように俺達の間に割って入る。何かまずいことをしたのだろうか?
「どうしてですか?」
「それはだな…ハラスメントコードというシステムがこのゲームには存在するからだよ。」
「ハラスメントコード?」
「ああ…ケイタがシリカの尻尾を触ったり等と嫌がらせをしたら、被害者の判断によっては君が牢獄送りになってしまうことにもなりかねない。」
「そんな!?」
牢獄送りか…ゲーム上での牢獄がどういうものなのかは想像できないが、キリトさんの言い方からして地獄を見ることは事実だろう。
「とにかく、ケットシーの尻尾とか耳を触ったらいけないという訳だ…いいな?」
「それってあんたが言えることかしら?」
「シノン!?」
その時、同じケットシーのシノンさんもやって来ては彼を威圧するように睨みつける。二人の間に何があったのかはある程度察しはつくが…
「シノンさん、もしかしてキリトさんは…」
「想像の通りよ…私、キリトから尻尾を触られたの。それもクエストの最中にわざとらしくね!」
「それって本当ですか!?」
「返す言葉もありません…申し訳ない。」
キリトさんはすんなりとシノンさんに頭を下げて謝る。なるほど、彼は女性の前だと頭が上がらないタイプなんだな…意外な一面を知ることができた。
「ケイタくんも尻尾とか触ったら…覚悟はできてるわよね?絶対に容赦しないから。」
「えっ!?は、はい…」
そして、その怒りの矛先は俺にも向いた。彼女の表情は微笑みの女神ではあるが、 纏うオーラの圧が凄すぎる…一見はクールだけど、怒らせるとただでは済まなそうだ。
「まあまあ…それよりも早速クエストに行こうじゃないの!ケイタも退屈してるだろうから。」
変な雰囲気になりそうだったタイミングでリズさんが間に割って入り何とか助かりそうな見込みだ…
「そうだな。まずは森に行ってケイタのスキルアップからやっていこう!リズには彼の武器選びを任せるよ。」
「了解。ケイタには初心者向けだけどとっておきのヤツを用意してるから…それを使うといいわ。」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
こうして俺はキリトさんを中心としたパーティーメンバーの下で行動することになったのだが、この後にあのような出来事が起きようとは誰が想像したのだろうか?いや、できる訳がない…
To be continued…
ALO上の『ハラスメントコード』の設定に関してはSAOのゲームシリーズにおいてALOを舞台とした作品のを参考としました。アニメにはない設定ではありますが、こういう設定もあったんだということをご理解ください…m(_ _)m
最後に、皆さんもよいお年をお過ごしください。また来年お会いいたしましょう♪