魔竜の竜王の力を宿した白兎   作:希望の忍者

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作者の言った通りに〝令和〟初の投稿作品を『ダンまち』シリーズにしました。

読んで楽しんで下さい。そして意見も是非お願いします!!


悲しみの白兎、目覚める魔竜

とある山の丘にある村に一人の少年が悲しみに満ちていた。

その少年は雪山の処女雪の様な白髪に綺麗な深紅(ルベライト)の瞳に少年にしては可愛らしい容姿は“白兎”を思わせる。

少年の名は『ベル・クラネル』ベルは物心着いた時から両親の顔は知らず、ずっと育ての祖父と暮らしてきた。

祖父は絵本の作家だったようで、よく物語を語ってくれていた。特にベルが好んだのは《英雄譚》だった。

ベルは英雄譚を語る祖父が大好きだった。

祖父から世界の中心と言われ、様々な出会いがあると言われる『迷宮都市(オラリオ)』についても語ってくれた。

オラリオを話すたんびに『出会いを求めるんじゃー!!』『ハーレムを作るんじゃ!!ベルよ!!』『覗きは男の浪漫じゃ!!』

などと純粋なベルはそれを信じて疑わなかった。

(後にそれを理解して、恥ずかしく赤面し頭を悩ませた)

 

 

例え両親がわからなくても祖父がいれば寂しくなく農業もあって大変だったけど毎日が楽しかった。それに村の人達も親切にしてくれていたから寂しくなかった。

 

 

 

しかし、その幸せは永くはなかった。

 

 

 

ある日ベルは薪割りを終えて、畑を耕していた時に大慌てで村の人が駆け走ってきた。

そしてその人から………祖父はモンスターにやられて崖から落ちたと告げられた。

村の人が言うには、モンスターの攻撃は致命傷ではなかったが攻撃の余波で足を滑らせ崖から落ちたと、崖の深さから見て祖父はもうと・・・・・・

 

 

ベルは唯一家族である祖父を亡くし、家に引きこもり三日三晩泣き続けた。ずっと泣き続け涙は枯れ果て声も出なくなり、泣き疲れたのかベルは眠りについたがその瞼は赤く腫れていた。

 

 

ベル「………あれ?此処は一体?」

 

泣き疲れ眠りについたはずのベルは、いつの間にか暗い場所にいた。ベルは辺りを見回しても暗い場所でよく見えなかった。

 

ベル「うぐッ!?」

 

すると突然ベルに激しい頭痛が襲う。

 

ベル「ぎぐぅぅぅっっ!!??ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!??」

 

それはまるで頭の中に激流の如く流れ込む景色、それは誰かの記憶にも見える景色であった。

 

その景色は数多の(ドラゴン)に村を焼き払われ、竜により力を授かり、竜と竜、人間と人間、竜と人間との戦争。力に溺れ数多の竜を滅ぼしその血を浴び続け人間から竜に変貌し、人間でありながら竜の王となった竜であり竜ならざる暗黒の翼を持つ竜。

 

 

ベル「ガハッ!! ハァッハァッハァッハァッ…………今のは一体!!?」

 

ベルは謎の景色と激流の如く流し込まれる景色にあまりの苦しさに息を荒らげていた。

 

 

???「泣くだけか?」

 

ベル「えっ?」

 

すると突如と声が聞こえた方を振り向くとそこには、黒いマントを纏い黒い長髪で体中に不気味な紋様がある褐色肌で目は獰猛な目をした“男”がいた。

その男性はベルに冷たい目を向ける。それはまるで虫ケラを見るような眼を向けていた。

 

???「ふん、無様だな話にならん。

何故、我はこんな泣くだけの兎に宿ったのだ?」

 

男はまるで価値がなく興味も失せる様な感情を出し、ベルにいたっては見る価値すらも無いようであった。

だがベルは目の前にいる“男”に見覚えがあった。先程の景色の一部に水面に浮かんだ人間の顔……目の前にいる“男”はその人物だった。ベルはその“男”名を口にする。

 

 

ベル「…………()()()()()()

 

アクノロギア「ほぉ。お前のような泣き喚く兎でも我を知っているのか」

 

ベル「さっき貴方の記憶の様なモノが流れ込んできて、それで貴方を知った。人間ある貴方と(ドラゴン)である貴方も」

 

アクノロギア「ふん。人間と竜の我をか、それで?お前に我の記憶が流れ込んだとしてお前はどうする?泣き喚く事しか出来ない弱い兎に一体何が出来る?」

 

ベル「僕はお祖父ちゃんの語る英雄譚の英雄に憧れた。僕も英雄になりたいと………だけど、僕はお祖父ちゃんを救えなかった。自分の仕事してたとしても救えなかった。傲慢と言われてもある事実は変えられない。()()()()()()

 

アクノロギア「確かにな。英雄譚とやらに読み耽って英雄になりたいと戯言を述べているお前は、自分にとって唯一の家族であるお前の祖父すら救えない。モンスターとヤラに戦う所か立ち向かおうと仇を取ろうしない。弱い兎だお前は………」

 

ベル「そう。だからッ!!だから悔しいんだ!お祖父ちゃんを救えなかった自分が、モンスターに立ち向かおうしても動けない自分が、何もしていないのに誰がモンスターを倒して仇をとってくれるの期待していた愚かな自分に、全ての弱さを肯定してしまう無力な自分が惨めで恥ずかしくて滑稽で、初めて消し去ってしまいたいと思ったんだ!!!!」

 

 

ベルはアクノロギアに自分の内に秘めていた想いを叫ぶ。

アクノロギアからすれば虫ケラの羽音と変わらない戯言だ。しかしアクノロギアは・・・・・・・・・

 

アクノロギア「我にとっての弱き者は……他者に喰われ、奪われ、穢され、何もしない弱いままの奴だ。我にとっての強き者は……覚悟をキメた者、それを邪魔をする者、奪う者を障害となる者全て滅ぼす奴だ

だから我の邪魔をする者は、我から奪う奴等は……我が滅ぼす。

そして常に弱者は強者に全てを奪われる存在だ。それを覆す者は、世界の理不尽を不条理に勝つ者は

覚悟をキメた弱者の強き意思かもしれないな」

 

アクノロギアは何かを悟った様に目を閉じて語る。

 

ベル「だから僕は、強くなりたい!!!いや、強くなるんだ!!」

 

 

アクノロギア「…………ならば、我に見せてみろ弱者のお前が強者になる様を」

 

そしてベルとアクノロギアの居た暗い場所に強い光が刺し二人の場を照らし消える。

 

ベルはまるで夢を見ていた感覚だったが、アクノロギアに関してはハッキリと覚えていた。現実も思い知った祖父が死んだと言う現実も……そしてベルは決意した。

 

『例え僕が英雄になれなくても、大切になった者達を護れる救える程に強くなりたいと』

 

ベルは残りの財産と農家の食材を大きなバックに入れて村を出る。お世話になった村の人達にも挨拶を忘れずに、

ベルは強くなる為に護る為に旅をする。




他にも書いて投稿していきます!!

次は前々から書きたかった『多重クロス』作品を投稿しますのでお楽しみ下さい!!

ベルのヒロイン候補

  • シル・フローヴァ
  • リュー・リオン
  • サンジョウノ・春姫
  • ヘスティア
  • 作者のお任せ
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