魔竜の竜王の力を宿した白兎   作:希望の忍者

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 オラリオへ辿り着き強さを手に入れる為に冒険者になる前に【ファミリア】を探すベルだったが、どの【ファミリア】からも門前払い続きだった。

ベルは竈と炉を司る女神【ヘスティア】と出会い新規のファミリアである【ヘスティア・ファミリア】へと入団兼結成する。
 
今回も短めです。すみません


冒険者登録と担当アドバイザー

ベル「さてと無事に【ファミリア】に入れた事ですし、ギルドに言って冒険者登録して来ます」

 

ヘスティア「うん 気をつけてね。行ってらしゃい!」

 

女神ヘスティアからの『神の恩恵(ファルナ)』を授かり、【ヘスティア・ファミリア】の眷族となったベルは……冒険者登録をする為にギルドへ向かい、ヘスティアもそれを見送る。

 

ギルドに辿り着いたベルは、中に居る様々な冒険者達に目移りする。

 

ベル「やっぱり沢山の冒険者達が居るな〜〜」

 

他の冒険者達に目移りしていたベルは、前回と同じ様にギルド職員が列に並ぶ冒険者達の列に並び、ギルド職員から受付の対応を待ち続ける。

 

 

???「次の方どうぞ〜〜!」

 

 漸く出番が来るとそこには以前【ファミリア】募集の一覧表を受け取る際に相手になったハーフエルフの受付嬢である エイナ・チュール がいた。

 

ベル「お久しぶりですエイナ・チュールさん」

 

エイナ「えッ? えっと、どちら様でしょうか?」

 

エイナ・チュールはベルの事を、初めてお会いする相手の対応をとる。無理もない、以前【ファミリア】の一覧表を受け取った時はフードを被り、顔は少し覗く程度しか見えておらず、外套で全体的に身体が見ていなかったのも含めて中性的な声だった為、男性だと判断していたが、今のベルは顔のフードをとっている。フードをとったベルの顔は白い長髪と中性的な顔立ちが合わさり、可愛い女の子しか見えないのだ。

 

ベル「俺です。以前ファミリアの募集一覧表をくれたベル・クラネルです」

 

エイナ「えっ?ええぇぇーーーー!!?

 

受付嬢(エイナ)の驚愕の悲鳴がギルド内に響き渡り、その場に居た冒険者達も 何だ何だと、エイナとベルの方を見る。

 

 

ベル「そんなに驚かなくても…………」

 

エイナ「あッ、失礼しましたベル・クラネル氏。

ンンッ、お久しぶりですね今日はどういったご要件でしょう?」

 

 

ベルの呆れで、エイナは受付嬢としての落ち着きを取り戻す。それにつられて他の冒険者達も気にする事を辞め、普段通りにダンジョンで手に入れた魔石やドロップアイテムの換金や今後の相談や装備の点検と確認、中には受付嬢を口説く者もいた。

そんな周りの冒険者達を気にすること無くベルはエイナとの話を進める。

 

 

ベル「実は【ファミリア】に入りましたので、冒険者登録をしたいのですが?」

 

エイナ「まぁ無事にファミリアに入団されたんですね。どのファミリアに入団されましたか?」

 

ベル「実は……貰った募集一覧表【ファミリア】は全部門前払いされて全滅してしまい、新規の零細ファミリアに入団したんです」

 

エイナ「えっ!? 一覧のファミリア全部ですか!?確か一覧表の中には入団テストを受けれる大手ファミリアである【ロキ・ファミリア】にもですか!!?」

 

ベル「ええ。確かに一覧表に【ロキ・ファミリア】はありましたが、門番達に門前払いされて仕舞いましてね…………」

 

エイナ「(多分、ロキ・ファミリアに入って誇りが度を越して傲慢になった冒険者の仕業ね)………そうでしたか、でわこちらに冒険者の名前に年齢性別種族とLv(レベル)と所属するファミリアの名前の記入をお願いします」

 

ベル「はい。わかりました」

 

ベルはエイナから出された冒険者登録表に名前や所属するファミリアやその他を記入する。

 

===================

 

名前:ベル・クラネル

 

年齢:14歳

 

性別:男

 

種族:人間(ヒューマン)

 

Lv:1

 

所属ファミリア:【ヘスティア・ファミリア】

 

 

===================

 

 

エイナ「この所属する【ヘスティア・ファミリア】は聞いた事が無いわね、新規のファミリアですか?」

 

ベル「えぇ。眷族も俺だけの零細ファミリアですよ」

 

エイナ「そうでしたか…………では只今を持ちましてヒューマン、ベル・クラネル氏をオラリオの冒険者として登録致します。よろしいですか?」

 

ベル「はい!」

 

ベルは何の迷いもなく頷き返事をする。

 

エイナ「はいこれで登録は完了し、今日から貴方は晴れて冒険者です。これより私、エイナ・チュールがベル・クラネル氏の攻略アドバイザーとして担当することになります。 以後お見知りおきを」

 

ベル「はい。よろしくお願いします! エイナさん!!」

 

エイナ「ふふっ、改めてよろしくね。ベル君」

 

ベルが頭を下げると、エイナさんは言葉を崩し、親しげに話しかけてくれた。

 

ベルは冒険者登録を済ませはれて冒険者となり、受付嬢のエイナ・チュールはベルの担当アドバイザーとなった。

 

 

エイナ「それじゃあ早速、ダンジョンの注意事項を()()()()()しっかりと教えてあげるね」

 

 

何故だろうか()()()()()が強調されてたけど………

少し嫌な予感がしつつも、案内された別室で、ダンジョンに関する勉強を受けることになった。

その理由はすぐに分かることになるのだが…………

 

 

 オラリオの日が沈む頃。

俺は疲れた表情を隠さずにギルドの建物から出てきた。

理由は、

 

ベル「エイナさん………意外とスパルタだったな………」

 

僅か数時間の間に、ダンジョンに潜る時の注意事項、上層に出てくるモンスターの情報など、必要な、それでいてかなりの量の情報を叩き込まれた。

中に宿るアクノロギアに戦闘を叩き込まれ、技術や魔力の操作を培い盗賊やオラリオ外のモンスターとの戦闘を経験し、身体的な疲れには慣れていてもや戦闘に関する精神は慣れているのであまり問題は無いが、勉強面での精神的な疲れは未だに慣れないから別だ。

 

アクノロギアに叩き込まれた修行は気合と根性と慣れさえあればどうにかなるが、勉強はそうはいかない。

何せ、しっかりと覚えたかどうか確認できるまで何度も何度も繰り返し勉強させられるのだ。慣れとしての部分は同じだが頭だけを使うので、ベルは体を動かして考え覚えていく派なので堪える。

 

とりあえず、今日は何とか及第点を貰い、明日の朝、もう一度エイナさんを訪ねて復習のテストをして、それに合格できれば晴れてダンジョンに潜ってもいいと言われた。

確かに情報は大切な物だと分かってはいるものの………

 

ベル「疲れたし、腹が減ったな…………」

 

慣れないことをするのは、疲労も膨らむのだった。

今日習ったことを忘れないように頭の中でなんとか反復しながら、神様の待つ古い教会へと足を向けた。

 

ベルの帰りを待っていた神様(ヘスティア)の抱擁が来てから、晩御飯はヘスティアのバイト先の『ジャガ丸くん』が沢山で、味は結構美味しかった。

 




すみません折角今年最後の投稿になるのにこんなに短めで…………

2019年色々ありましたが、また来年の2020年もよろしくお願いします。

登場して欲しい『ダンメモ』はどれですか?※作者の選択肢も加えます

  • 迷館大収穫祭編
  • オリオンの矢編
  • グランド・デイ編
  • 他作品とのコラボ編
  • 作者のおまかせ

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