真・恋姫†BASARA 革命 劉旗の大望を創世する東照 作:武者ジバニャン
恋姫主人公である北郷一刀はでません、出しません。
それと当作品のバサラ武将たちはかなり無双してしまいますが、どうかご理解くださいますよう宜しくお願い致します。
オリジナルのBASARA武将が登場したり、オリジナルの恋姫キャラも出すことがあります。
恋姫キャラとBASARA武将とのカップリング描写などあります。
イメージOP『Thunderclap』戦国BASARA Judge end
イメージED『黄昏』戦国BASARA3宴
一体これはどうしたのか?...家康は天にむかってそう叫びたくなる衝動に駆られてしまう。
家康「忙しい...」
現在徳川家康は...忙しい、それも途轍もなく忙しい。日ノ本とは勝手が違う為か文化の違いなどもあるのだろう、統治に関して厳しい。
しかし生中な気持ちで行うわけにもいかない。
家康「信じてくれる民たちの為に、その絆を裏切ってはいけないな」
民の生活を背負ってということ、その責任は日ノ本の時と同じなのは一緒である。
責任はとても重大なのだ、簡単に怠けてはいられない。
....という気持ちが疲れに悲鳴を上げたい弱音よりも強くなる、だが正直机上での仕事よりも前線で拳を振るうのが一番かと思ってしまう。
やはり戦人である彼にとっては机上の書簡や文に目を通す仕事は、目が回るような数があって消耗気味である。
稟「家康さま。こちらもお願いします」
家康「ああ」
次から次へと、案件が上がってくる。彼を補佐する稟も手伝ってくれるが、やはり文官が足りないのは痛い。
家康「...文官足りないのは痛いな」
稟「家康さまに負担がかかり誠に申し訳ございません...」
己の不甲斐なさと、主・家康に申し訳ないという顔を見せる稟である。しかし家康は笑いながら手で制して謝罪の言葉は不要とばかりに口にする。
家康「稟がそんな謝る必要はないさ。お前も忙しい中、ワシを補佐してくれるじゃないか。ありがとう」
稟「家康さま....」
彼女にとって主である彼からありがたいと思える言葉に、頬を赤くして涙目になる。
家康「さぁて...仕事に戻ろう」
稟「はい!」
目を通す案件は治水工事や窃盗など大きいものから、小さいものまで家康の下まで来ている。
これらの全てを目を通しておかなければ、桃香や愛紗に負担がかかる。
それから時間が過ぎて、ある程度案件の書簡や書類が大分減ってきた頃、愛紗がやってきた。
愛紗「ご主人様」
家康「ん?愛紗。どうした?」
愛紗「お忙しいところ失礼致します」
家康「何かあったのか?」
すると愛紗の顔が何やら険しくなる。一体どうしたのか?と思いながら訝しむ家康に、愛紗はその理由を吐露する。
愛紗「はい...あの、ご主人様。
鈴々はこちらに参りませんでしたか?」
家康「....?いや、今日は見てないな」
家康の返答に溜息をつく。彼女の様子からすると鈴々はどうやら何処かで道草をくっているのだろうと、家康は困ったように苦笑する。
愛紗「てっきり、ご主人様のところかと思っていましたが....街にでも繰り出したのでしょうか」
家康「話から察するに、仕事を放棄して逃げ出したってところか?」
愛紗「逃げたか、単に忘れているのか....あれはそうまで無責任な人間ではないと信じたいのですが」
そう目を閉じて語る愛紗。だがすぐに目をあけ鋭くなる。
愛紗「....城の何処かにも姿が見えない以上、庇い立ては出来ませんんね」
家康「なにか大事な用事があるのか?」
愛紗「大事ではない用事で、この忙しい中、探し回ったりするものですか」
怒りを押さえ込もうしているのが、口調や態度からも伺える。
家康「(これはよっぽどだな)」
愛紗「先日、徴兵した新兵の調練です。
鈴々め....自ら買って出ておきながら、いつまで待っても現れません」
家康「そ、そうか....それは大変だ」
愛紗の顔はサボった鈴々に対して許すまじと、般若の如く怒りのオーラを放っている。
その様子を稟が呆れながらも口を開く。
稟「しかし、相手が新兵であることが問題なのは事実ですね。
将がなめられると戦を軽んじてしまいますから...」
愛紗「稟の言う通り!そうして命を落とすのは兵なのです!!」
っと稟の言葉に肯定すると共に、バンっと家康の机に両手を叩きつけながら力説する愛紗。
家康「わ、わかるぞっ!?う、うん!」
愛紗「一軍を預かる将としての心構えが備わっていれば、決して犯さぬ過ちであるはずです!!」
家康「いやまぁ....こういうの言い方は酷いが、鈴々にはまだ早いかもな」
稟「確かに。武に関しては一廉の者ですが....ですが鈴々はまだ子供です」
愛紗「それは承知しています。
ですが、鈴々が、最近の兵士はヒョロイと言い出しまして...」
鈴々から見れば皆の武は並程度に見えるであろう、だがだからといって自らやると決めた仕事を蔑ろにするのは別である。
愛紗「だから自分が根性を叩き込むのだと吠えるので、仕方なく承諾したのです」
稟「それなのに肝心の本人が仕事を蔑ろにするのは論外ですね」
愛紗「そう。だと言うのに姿を見せぬなど、将として以前の問題でもあると思いませんか?」
家康「確かに、な...」
愛紗「お邪魔しました、では!私は鈴々を探しに行きますので」
愛紗は再び鈴々を探しに向かおうと部屋を出て行こうとした時である、家康が待ったをかける。
家康「ならばワシも一緒に探そう」
愛紗「いえ、ご多忙なご主人様にわざわざ出向いていただくほどの用事では...」
家康「大丈夫だ、ほとんどの物は片付いている。あとは僅かで、それらもすぐに終わるものばかりだ」
愛紗「そう....ですか」
家康から見るからに、頭に血が上ってるように見える。
この状況でのまま見つかれば鈴々は恐らくただ られるだけでは済まない。
愛紗「わたしだけでなく、ご主人様まで心配と多大な迷惑をおかけするとは....許し難い。
キツく灸を据えてやりましょう」
家康「(やれやれ)....稟、すまない。終わったら休憩に入って構わないからな」
稟「はい、家康さま」
愛紗と共に家康は執務室から出ていき、二人で鈴々を探しに行くことに。
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ピリピリしっぱなしの愛紗と伴ってまずは城門に向かう家康。城から出たなら、門番から聞くのが一番手っ取り早いと思ったからだ。
家康「ふむ」
考えは悪くはなかったが、空振り。
張飛様はお見かけしていませんと門番からそう言われたのだった。
愛紗「では、街のどこかですね。厨房にはいませんでしたので...」
家康は内心、どうせ見つかるなら早く見つかり、愛紗の怒りが低く済んでほしいと思っていた。
愛紗「庭を見回ってみます。
長丁場になるかもしれませんが、ご主人様はいかがなさいますか?」
家康「付き合うさ」
しかし今、見つかっても手遅れのようなもの。最早これは傍にいて手ひどくならないよう、見守ってやるしかないと家康は覚悟するしかない。
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肩が触れ合う距離で並んで歩く家康と愛紗。その最中、愛紗が語りはじめる。
愛紗「あれは昔からこうなのです」
家康「そうか」
愛紗「気ままな上、大切なことがすぐに頭から抜け落ちてしまうのです」
家康「はは、わざとではないのだろ?何か他に楽しいことがあると」
っと愚痴を口ずさみはじめる愛紗に苦笑交じりになる家康だが、愛紗はそれに嬉しくもなさそうにする。
愛紗「ご主人様もだんだん、鈴々という人物が分かってきたようですね」
家康「そうか?」
愛紗「いくら言ってもあの性分だけは直りません」
家康「....そうか」
家康が何とも気の抜けた息をつくと、愛紗はムッとして問いかける。
愛紗「なんです?その気のない鼻息は...」
家康「いやなに。聞き流したわけじゃない、愛紗は本当の姉のようだなと思ったんだ」
愛紗「姉妹と誓い合った仲です。あれを想うのは当然のこと」
思い合うという言葉がさらりと出る愛紗に、これは鈴々の身を案じる必要はないと思う。
愛紗「己が恥と同様に、あれの振る舞いを恥じるのも姉として当然のことです」
家康「....はは」
どうやら共に探す必要がある様子。
愛紗「あれが反省しない理由の一端は、ご主人様や桃香さまにもあるのですよ。
お二人が甘やかすから...」
家康「そ、そうか...」
矛先が家康にまで向けられる始末。これは苦笑いで誤魔化す他ないと決め込むが、愛紗はそこまで甘くはなかった。
愛紗「ご主人様からも厳しく言っていただきたい。
あれは私の説教など聞かぬのです」
家康「わかった、わかった」
愛紗「必ずですね?約束しましたね?後で聞かなかったとは言わせませんよ」
家康「ああ。大丈夫だ」
その時、近くカサッと音がし、家康はすぐにその音の元に目を向ける。
家康「ん?」
愛紗「どうかなさいましたか?」
木の枝が揺れたようなのを見逃さなかった家康は、そのまま耳をすましてみることに。すると...
???「すぴー.....んにゃ、あ....くー、くー」
家康「これは...」
何ともこちらにも眠り誘ういい寝心地のいびきであろうか。家康はその大元がいる木に向かって歩く、愛紗も家康が突然木に向かって行くのが気になり、怪訝そうに片眉を跳ね上げながらもついて行く。
そして二人して問題の木の傍らにて共に耳を傾ける。
鈴々「くぅ、すぅ....すーー」
家康「これは...」
愛紗「はい....聞こえますね、のんきな寝息が」
鈴々「くーーー....」
そこには木の枝の上で上手く寝台代わりににして眠っている鈴々の姿が、そこにあった。
家康「ははは、これは....器用に寝るな、鈴々」
愛紗「猿なのです」
一刀両断、切り伏せ溜息を吐く愛紗。その間にも...
鈴々「だぁめー、なのだー.....みんな鈴々のう!がぶ、もぐもぐ」
愛紗「まったく....涎まで垂らして。他の者には決して見せられぬ姿です」
鈴々「う~~~」
誰かと食べ物を巡って戦っているのだろうか、眉間に皺が刻まれる鈴々。
鈴々「にぇへ♪ぐぅ、ぐぅ....」
だがすぐに機嫌のよい顔で寝息を立てる。表情はふにゃふにゃに溶けて、口を動かしている。
愛紗「......」
愛紗はそっと目頭を押さえて、目の前の妹の情けない姿に呆れてしまっている。
鈴々「食べたら....いくのだ、もうひょっと....まってなのだぁ」
愛紗「どこへいこうと言うのでしょうか」
家康「恐らく訓練だろうな。どうやら忘れてはなかったようだな」
愛紗「尚更に許し難いことです。まったく....将としての務めを放り出して、よくも」
家康「しかしまぁ、平和な寝顔だな。気持ち良さそうだ」
愛紗「ごほん!ごほん!」
鈴々の気持ち良い寝顔に羨ましいと思ってしまい、つい本音が出てしまう家康に愛紗は咳き込みながら横目で睨んでくる。
家康「け、けしからんな!は、ははは!」
鈴々「うるしゃい...のだ」
っとそんな二人がやり取りに、鈴々は身じろぎ枝が大きくたわむ。
鈴々「食べたらいくって言ってる....のだ、がぶっ、す~~~~、す~~」
愛紗「まったく...すぅ」
すると、すぅ、っと息を溜める愛紗の豊かな胸が膨らむ。
愛紗「鈴々~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!」
鈴々「にゃにゃ!?」
愛紗の怒号同然の叫びに、枝の上で寝てる鈴々は当然木から落ちた猿の如く落ちてしまう。
鈴々「いったああぁぁ~~~~い...のだ!」
愛紗「当たり前だっ!!まったく!!お前は!!!」
鈴々「む、自分が大きな声を出しておいて偉そうなのだ!鈴々お尻うっちゃ...」
愛紗「お尻どころではない!ご主人様が...」
愛紗は別のことで慌て怒っている。
鈴々「お兄ちゃん?」
家康「いやぁ、寸で間に合った...あたた」
愛紗が大きな声で叫ぶため地面に落ちる鈴々を、スライディングして庇うように自ら腹で受け止め、下敷きになった家康。
鈴々「お兄ちゃん」
正に間一髪...頭から落ちてきた為に危うかった。動かなければ怪我は間逃れなかっただろう。
家康「怪我はないか?鈴々」
鈴々「おでこをぶつけたのだ」
家康「すまないな。受け止めるにはこうするしかなかった」
笑顔で鈴々をそう言ってやると、鈴々は顔を家康に突き出した。
家康「ん?」
鈴々「痛いの痛いの飛んでけってして、鈴々のおでこ...」
家康「こうか?」
鈴々「にゃー♪」
愛紗「甘えている場合かーーーーーーー!!!」
家康に甘える鈴々に苛立ちを隠さず、まったく調練をサボって昼寝に興じていたことに激昂する愛紗。
鈴々「うーん、なのだ」
家康「しかし、鈴々。あんなところで昼寝はいかんぞぉ?危ないからな」
愛紗「っ、そ、その通りだ!」
愛紗に約束した手前、家康は厳しく言っておく。
鈴々「あう、ごめんなさいなのだ....」
家康「それにだ、愛紗と約束したことがあったんだろ?」
鈴々「愛紗と....?遊ぶ約束はしてないのだ」
ケロッともう新兵の訓練のことなど忘れている様子、これには家康苦笑、そして愛紗は当然怒るのは明白であった。
愛紗「遊ぶ約束などするか!新兵の訓練だ!お前が自ら買って出たのではなかったか」
鈴々「訓練......................あ!」
長い間をおいて漸く何のことか思い出した鈴々。その顔は不味いといったものであり、自分がそれにサボり挙句の果て昼寝というお粗末をしたことに焦る。
鈴々「そうだったのだ!午後から、兵士の訓練をするんだっけ....」
愛紗「とっくに午後だっ!!」
鈴々「ううううううううぅぅ....」
目を剥いて家康と愛紗と見回した鈴々が珍しく、しょんぼりと俯いてしまう。
愛紗「こほん....いいか?
おまえは最早一軍の将、将には将の責任がある」
先ほどの怒りとは打って変わって諭すような口調で話す愛紗。
愛紗「今日のような行いは、私や部下だけでなく、桃香さまやご主人様の信頼を裏切ることだ」
鈴々「.....反省しているのだ」
愛紗「本当か?この場を逃れようと適当なことを言っているのではないだろうな」
疑うように睨む愛紗に、鈴々は申し訳ないように顔を俯かせる。
鈴々「ほんとのほんとに、ごめんなさいなのだ」
愛紗「....反省は、しているようだな」
普段、あんなに元気な鈴々がこんなにもしょげるなど家康は初めて見たと驚愕する。
鈴々と対する愛紗は、そんな猛省する妹分にこれ以上怒るに怒れないのか、強くでることはなかった。
ならば家康は微笑みながら優しく諭す。
家康「いいんだ、失敗は誰にでもあることだ。
完全なものなどいない」
愛紗「ご主人様、あ、甘やかしては.....その」
家康「失敗することが悪いじゃない。
悪いのは、失敗しておきながら反省しないことだ」
愛紗「...............」
家康「鈴々は反省したのだろ?」
鈴々「はい!なのだ!!」
家康の問いかけに鈴々は元気よく返事をして見せる。その鈴々に家康は笑みで頭を撫でてやる。
家康「偉いぞぉ、鈴々」
鈴々「鈴々、いっぱい反省したからもう平気なのだ」
先ほどの意気消沈した暗さから一変して、明るく元気よくしてみせる。
家康「だそうだ、愛紗」
愛紗「う....!?」
っと、家康と鈴々、二人から見据えられてはさしもの関羽でもよろめく。
愛紗「鈴々がまさしく、将としての自覚を持ったのであれば.....それ以上は何も申し上げません」
家康「そうか。鈴々、良かったな?許してくれるそうだ」
鈴々「うんっ!」
家康「さて、それじゃあ仕事を頑張るか?
これから新兵の訓練だろ」
鈴々「ん、行ってくるのだ!」
すっかりいつもの元気な鈴々に戻り、下敷きの家康の上からぴょんと下りて、木の根元に転がっていた蛇矛を握る。
鈴々「終わったら遊ぼうね、お兄ちゃーーん!」
物凄い速さ...土煙をあげていく背中はすぐに見えなくなってしまった。そんな鈴々の姿を見守る家康の隣に、いつの間にか寄り添うように立っていた愛紗が、感嘆な声を口にする。
愛紗「....さすがと申しあげるべきかでしょうか。ご主人様は人心の掌握に長けていらっしゃる」
家康「人心掌握...か。周りの者から見れば、そうかもしれんな」
愛紗「ご主人様」
戦国において常に先頭に立ち、先導していた為、他を引っ張り導くのは家康の十八番と言ってもよい長所だ。
愛紗はそんな家康のそれを称賛している。
愛紗「お見事な仲裁でした。
私自身、感服してご主人様の理に耳を傾けていましたよ」
家康「そこまで持ち上げられるのは痒いなぁ...」
愛紗「勉強になりました。これからもよろしく、ご指導ご鞭撻のほどをお願い致します。では」
笑みを浮かべて踵を揃えて一礼、愛紗も小走りに消えた。
家康「いい形で収まってよいか」
良き形で終わり安堵する家康。
家康「さぁて、ワシも残りの仕事を片付けるか」
彼もまた己のすべき仕事に戻るのであった。
今回はここまで。
正直、北郷一刀は出来れば出して欲しかった
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はい
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いいえ