真・恋姫†BASARA 革命 劉旗の大望を創世する東照 作:武者ジバニャン
恋姫主人公である北郷一刀はでません、出しません。
それと当作品のバサラ武将たちはかなり無双してしまいますが、どうかご理解くださいますよう宜しくお願い致します。
オリジナルのBASARA武将が登場したり、オリジナルの恋姫キャラも出すことがあります。
恋姫キャラとBASARA武将とのカップリング描写などあります。
新たなオリジナルキャラが出ます。
イメージOP『Thunderclap』戦国BASARA Judge end
イメージED『黄昏』戦国BASARA3宴
汜水関は汜水鎮の西南部に置かれた関所で洛陽東辺を扼する要衝である。その汜水関城壁にて一人の女将が、関の外...そこに集結している反董卓連合の軍勢を見ていた。
張遼「........反董卓連合かぁ。来るべくして来たっちゅう感じやけど....実際、多いなぁ」
彼女...張遼は、眼前に広がる董卓を討とうという軍勢を見て、溜息を漏らす。これから先、この軍勢が自分たちに容赦なく向かってくるのだ。
そう思うと億劫だとも思うが、しかしそこは気を引き締める。
張遼「ねね。向こうの所属はどこや」
陳宮「冀州と井州の袁紹と、袁紹と親交のある周辺の豪族を中心に揚州の袁術と孫堅、苑州の曹操、あと幽州と徐州の連合を率いる公孫瓚....といった所ですな」
更に涼州の馬騰が長女・馬超を伴って来ていることも察知済みである。因みにこの連合軍に参加していないのは中央と距離を置く荊州と益州、交州のみである。
それでも戦力としては大陸の半分が、董卓を征伐せんとここに来ている。
張遼「流石にこりゃしんどいなぁ」
そんな愚痴を溢す張遼。そこへ彼女に喝をいれる声が聞こえる。
???「そんな弱気でどうする。どうせ連中など、烏合の衆だろ」
現れたのは銀髪の女将...華雄である。彼女もまた董卓の配下として属しており、武将として並々ならぬ実力を持つ。
その彼女、目先の敵軍の戦力に対して臆する態度がない。その彼女に同調するように陳宮もこれに賛同する。
陳宮「そうですぞ。それに盟主があの袁紹では纏まりなど皆無に等しいではありませんか」
張遼「烏合の衆て言うけどなぁ!黄巾の時に、その数だけで酷い目に遭うたんも忘れたんか?籠城や籠城」
2人と違って物量というモノに危機感を抱いている張遼は、攻めではなく防衛として道...籠城を選ぶ。
これには納得できぬと華雄が食ってかかる。
華雄「だが、戦わねば勝てんだろ」
張遼「籠城は負けんへんための戦や」
「最初から籠城しても士気は上がらん」とか「やはり打って出てひと当てした方がいい」と華雄はぼやくが、張遼としてはそんなのは自分が戦いたいだけだろとツッコミを入れられてしまう。
華雄「むむむ」
張遼「なにがむむむや、アホ.......せやけど、ぶつかれるのは兵に余裕のある今だけかぁ」
確かに兵の数は余裕があり、しかも汜水関の東西は関を挟み込むようにした巨大な岸壁が聳えている。
如何に兵数が此方よりも多いとはいえ、この地形では関を囲んだりは出来はしない。
華雄と陳宮に懇願するように見つめられ、張遼は「ああ!!もう!!」っと叫びつつ結論を口にする。
張遼「勝てそうな相手が挑んできたらやで!!いきなり総攻撃やったら、籠城や!!それでええな!!」
華雄「おう!」
陳宮「では、恋殿を呼んでくるのです!」
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その一方で官軍側では既に動きを起こす。揚州の袁術と孫堅率いる軍勢が汜水関の攻略に向かう。
孫堅率いる軍勢には娘孫策や、孫堅配下の女将である黄蓋、程普。
彼女の隣には以前家康と桃香と協力し、青州の斉で出会った太史慈もそこにいる。
そして孫堅の隣には孫家の盟友として居り、家康と同じくこの世界に飛ばされた甲斐武田家の面々...信玄、勝頼、昌幸、信之、幸村、佐助の6人。
信玄「昌幸、あれが....」
昌幸「汜水関ですな」
信玄は彼に語りかけ、昌幸もそれに頷く。その中で孫堅がついてきた袁術に話しかける。
孫堅「....袁術殿まで、参られたのか」
袁術「同じ揚州勢で、おぬしだけに先鋒の栄誉をもっていかれてたまるか。.....打ち合わせ通りでいいのじゃな?」
袁術は孫堅に対してそう尋ねる。彼女としては孫堅に董卓を討ち取られ、帝すら助けられるようなことは避けたい。
孫堅「ああ。此方が主力を引き受け、そちらが門を目指す。荒事はこちらに任されよ。.....近づけば、無事は保証できんぞ?」
っと盟約を結び自分が産み持つ娘の一人と同い年で幼い袁術に対して、嘲笑しながら語気を強くし脅す。
袁術「......ひっ!!じゃ、じゃから、敵なぞ好きなだけ食い散らかして良いと言うておろうが!戦は全てお主に任せる!」
最早脅迫に等しい孫堅の威圧に袁術は頗る怯えてしまう。彼女としては勝手に強い者と戦ってくれて多いに結構だし、並みの手柄に興味がないのは御しやすくて良いとすら思うが、どうしてこうも戦いたがるのか理解できない。
その時だった。孫堅たちの目の前に見える汜水関の城門がゆっくりと開かれた。其処より敵軍が続々と現れ、陣形をなしている。
孫堅「....っと、向こうも出てきたみたいだな。分かってるじゃねぇか....なぁ?信玄」
敵軍の出現に心から嬉しそうに口角を吊り上げ笑みを浮かべ、孫家の盟友となっている武田の総大将たる甲斐の虎こと、武田信玄に声をかける。
信玄「うむ。どうやら向こうにも戦のことしか考えられぬ者が居るようじゃな」
孫堅「戦狂い大いに結構!ならば.....てめぇらも行くぞっ!」
孫策「応っ!」
黄蓋「お任せあれ!」
程普「はい!」
太史慈「おっまかせ♪」
孫堅「韓当!お前も頼むぞ!」
韓当「は!」
孫堅に声をかけられた人物、程普と黄蓋の二人と同じく孫堅の譜代家臣である女将...紫色の前髪がクロスしたロングヘアで右頬に傷があり、程普と同じ白肌で露出ある装束で険しい顔をした女性、彼女の名は韓当、字名は韓綜、真名は
彼女は孫堅に長く仕え、黄蓋と程普の長きに渡る戦友である。
信玄「うむ!ワシらも行くぞ!」
昌幸「このやつがねにお任せあれ」
幸村「この幸村!心熱く滾っておりまする!」
信之「この信之、一跨ぎに敵を踏み潰しましょう」
佐助「お館様、物見やら何やらはお任せをっ」
信玄「うむ!....勝頼」
勝頼「.....は」
昌幸たちの声に頷いた信玄は、最後に息子・勝頼に声をかける。鎧兜により素顔は全く見えず、しかも生気のない感情が籠ってない声音で勝頼は返事する。
その息子に信玄は言う。
信玄「勝頼よ、励めよ」
勝頼「......御意に」
勝頼は自身が乗る馬の手綱を右手で操り、左手には柄が長く、刃は大きく愛紗が持つ偃月刀とは比較にならない大きさを誇り、まるで獣の牙を思わせる形になっており、鍔の部分は青白い獅子の意匠になっている。
勝頼が先に行った後、彼の後を追うように太史慈が続く。
そうして孫堅率いる軍勢が董卓軍とぶつかる形で、とうとう戦が幕を開ける。
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家康「......始まったな」
忠勝「.....!」
汜水関から少し離れた場所....家康たちは、信玄と孫堅らの初戦の光景を見守っていた。
家康「関の前はあまり広くないな。部隊の展開を考えるなら、揚州だけを動かすというのは正解だな」
稟「そうですね。更に敵に比べて揚州勢...特に孫堅殿の軍が展開速度が速く、それに対して董卓軍は防戦一方です」
家康の隣に擦り寄るように侍りつつ、稟は冷静に戦況を分析している。その稟とは反対側に愛紗が家康に問い掛ける。
愛紗「ご主人様。このように見ているだけで良いのですか?」
家康「後方からの戦況偵察も立派な役目だ。いつもは桃香や雛里がやってくれてるが、今回は味方も規模が大きいからな」
周辺の地形を把握したり、後方の軍師たちに戦況を伝達したり、周囲に別働隊がいないか把握したり最前線で戦う以外にも、戦場ですることは沢山ある。
桃香がやっていると聞いて、愛紗は驚くように目を丸くしてしまう。
愛紗「桃香さまが...」
家康「自分は戦いは得意じゃないから、ワシや紗たちが戦いに集中できるようにするのが仕事だと言っていた」
愛紗「そうですか.....」
家康「ああ。何より、いま汜水関を攻めたらワシたちが孫堅殿に狙われる。敵の部隊は.....愛紗、旗の文字は見えるか?」
愛紗「あ.....はい。この距離なら何とか」
香風「....ん?誰かきた」
忠勝の傍にいた香風が、何者かの気配を感じ振り向き知らせる。
曹仁「こんちはっすー。幽州の人っすか?」
家康「ん?ああ。そうだが...」
曹純「苑州軍の曹純と申します。こちらは、姉の曹仁。....それと」
豊久「教えんでよか。家康どんは知っちょい」
曹純が島津豊久のことを紹介しようとしたが、彼女に無愛想そうにそっぽ向いたまま口出しを制止する。
愛紗「むっ」
稟「....っ」
その豊久の家康に対する態度に眉間に皺を寄せ、鋭く睨む。彼女だけでなく稟も同じく豊久を睨んでいる。
そんな彼女らの肩をそれぞれ乗せて宥めてから、家康は豊久に声をかける。
家康「昨日はあまり話出来なかったな、豊久。元気そうだ」
豊久「家康どんも変わりなかね。忠勝どんも」
忠勝「....!」
豊久「相変わらず、なにをゆうちょっとか分からんのう....戦国最強どんは」
香風「むぅ」
忠勝が何を言っているのか分からないと小馬鹿にする態度に、香風の機嫌が悪くなる。いつもぽやんとした性格でよく眠そうにしている彼女だが、慕っている忠勝のことを馬鹿にされたようで許せないと睨んでいる。
とうとう堪らず愛紗が豊久に食ってかかる。
愛紗「貴様ぁ、ご主人様や忠勝殿に対して無礼であろう!!何様だ!!」
豊久「....あ?なんじゃ?こん小娘。雑魚はひっこんでろ」
愛紗「貴様ぁああ!!」
我慢ならず、愛紗は青龍偃月刀を豊久に向けようとしたが、それを家康によって阻まれてしまう。
愛紗「ご、ご主人様!!どうして!!」
家康「ダメだ、愛紗。彼は曹操殿の将としている、つまり味方だ」
愛紗「し、しかし!!」
柳琳家康によって諭されている中、豊久に対して曹純が....
曹純「......豊久さん?」
豊久「っ!?」
背後より呼びかけられ、身体がビクッと跳ねながらゆっくりと振り向くと曹純が額に青筋を立て、堪忍袋すらピクピクとし、笑みを浮かべている。
豊久「あ....あ、いや、その....」
曹純「あとで、いいですね?」
豊久「え?....あ、そ、そのう....」
曹純「い い で す ね?」
豊久「は、はい...」
笑みを浮かべつつも、強い語気で威圧しながら自分よりも遥かに図体デカい豊久に迫る。
豊久本人も年下の女の子にこうも責められているにも関わらず、彼は目の前の曹純に対して逆らえないのか酷く怯んでしまっている。
曹仁「柳琳怖いっすー」
曹仁もビビるが、話を変える為に家康が自分たちのことを紹介する。
家康「ワシは幽州の徳川家康。こちらは本多忠勝、関羽、郭嘉、徐晃」
曹純「豊久さんが失礼な態度をして申し訳ございません」
家康「いやなに、豊久は態度はこんなだが、根は不器用で優しい奴だ」
豊久「....けっ」
曹純「はい。それは、私も思っています」
そう言いながら、曹純は豊久に先ほどの怖い笑みではなく、本当に心からの優しい笑みを浮かべる。それに対して豊久はそっぽ向いて顔を向けない。
その豊久は話題を変えるべく、汜水関の現況を問いかける。
豊久「そんで?汜水関の状況はどげんね?」
家康「今のところ、孫堅殿と袁術殿の攻撃は始まったばかりだ。....迎え撃っているのは....愛紗、旗は?」
愛紗「はい。敵の旗は、あれは呂布と....あの華の旗は誰だ?」
曹純「華雄さんでしょうね。以前、豫洲の黄巾討伐でご一緒したことがあります」
その華雄の部隊は呂布の部隊に先駆けて、まっすぐ孫家の旗に向かっている。
香風「孫堅殿を迎え撃つの、呂布じゃないの?」
曹純「華雄さんは好戦的な方ですし、強い孫堅さんと戦いたがったのではないですか?」
曹純の話に家康は、華雄が孫堅の相手をすることで時間を稼ぎ、その間に呂布が袁術を叩く算段なのではと見た。
稟「恐らく華雄は時間稼ぎ、呂布が本命かもですね」
曹純「はい。現場はともかく、軍師の意図はそちらかと」
彼女の言う通り、呂布の軍は華雄からワンテンポ遅れて袁術に接敵していく。
そして敵陣に突っ込んだのにも関わらず、旗の動きと勢いに一切の衰えがない。その群れを忠勝は静かに見つめる。
香風「お兄ちゃん?」
香風は不思議そうに忠勝を見上げる。忠勝はずっと一つの旗....呂布の軍旗をジッと見つめている。
そんな中、曹仁が何かに気づいた。
曹仁「ねぇねぇ、袁術軍って、なんか撤退し始めてないっすか?」
家康「なに?」
豊久「あー...ありゃあ確かに引いとるのう」
曹仁や豊久の言う通り、袁術軍はゆっくりと撤退を始めている。その割に華雄と戦闘中の孫堅軍はその場から動く気配がない。
愛紗「ご主人様。これは....良くないのではありませんか?」
家康「.....そうだな。しかし」
稟「しかし?なんですか?」
二人は怪訝そうに家康を見つめると、忠勝がいきなり機械音を鳴らす。
忠勝「!!!」
家康「....忠勝。分かった、では孫堅殿の援軍に向かってくれ」
忠勝「!!」
忠勝は一人で孫堅の軍の救援に向かうと伝えてきた。それを愛紗が待ったをかける。
愛紗「お、お待ちください!忠勝殿一人で!」
家康「忠勝一人ではないさ。ワシもでる」
稟「家康様も!?」
愛紗「っ!?」
家康自らも忠勝と共にでるとのことに驚愕する2人。2人とも家康を慕っていることから、反対するのは目に見えていた。
愛紗「ダメです!!ご主人様と忠勝殿2人だけなど!!」
稟「そうです!!どうかおやめください!!」
家康「大丈夫さ。それに向こうには孫家と袂を共にしている信玄公たちもいる...何とでもなる」
家康は尚も渋る2人に何とか説得する中、忠勝も香風に安心させるよう彼女の頭を撫でてやる。
香風「お兄ちゃん...」
忠勝「...!」
未だに納得出来ていない愛紗と稟に半ば押し切る形で、桃香たち本隊に報告するように告げる。
家康「桃香たちに報告を頼む。大丈夫だ、必ず戻る」
愛紗「ご主人様!!」
家康「忠勝!!」
家康が叫ぶと忠勝の背中の鎧の一部が変形し二門の噴射口が現れ火を噴く。忠勝が飛び上がると同時に、家康を高く跳躍しタイミング良く忠勝の背に乗りあがる。
そのまま自身の背に仁王立ちの家康を乗せた忠勝は、戦場へと向かって飛翔してく。
曹純「飛んでった....」
曹仁「凄いっす!」
忠勝が飛ぶ姿に曹純は目を丸くして啞然とし、曹仁は目を輝かせて興味深く喜んでいる。
置いてかれた彼女らはすぐにそれぞれの本隊に、孫堅軍の状況を知らせることを考える。
稟「愛紗、家康様のことが心配なのは私も同じです....しかし」
愛紗「.....分かっている。すぐに桃香さまに報告に向かうぞ!」
香風「....うん」
曹純「私たちも行きましょう!姉さん」
曹仁「分かったっす」
曹純「どうしたの?」
曹仁「....とよっち、どうしたんすか?」
曹純「え?」
曹仁の言葉に曹純は振り向くと、豊久は淡々とした顔をしている。それが気になった曹純が声をかけた。
曹純「豊久さん?どうしたんですか?」
豊久「家康どんや、忠勝どんが行ったんじゃ。ならオイらが行っても後の祭り――行ってん無駄じゃ」
曹仁「どうしてっすか?」
曹仁が豊久に抱きつきながら問いかけると、それに対して豊久は退屈そうに言う。
豊久「孫堅のところには、甲斐の虎どもが居るからのう」
曹純「かいの...とら?」
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その一方、戦場では....。
信玄「そりゃあああああああああ!!!吹き飛べぇい!!」
信玄が軍配を模した斧、軍配斧・虎兜吹を上段より大きく振りかぶって地面に叩きつけると共に、大きな衝撃が響き、大地は地面や岩盤を隆起させて大量の兵士らを打ち上げ吹き飛ばす。
更に信玄の進撃は止まらない、その信玄と共に武田の軍師にして戦国の奇術師と称する真田昌幸もまた戦場を闊歩する。
昌幸「只今御覧入れたるは、敵掃討の大奇術!昌幸自慢の見世物に御座ぁい!」
投げた帽子が真下に居る敵を吸込み、昌幸の目の前に落下させる。それを見越して自身の武器である短槍・
太郎虎杖をもって俊敏に切り裂き、次いで短槍を四本取り出して敵に向かって投擲、着弾した途端に瞬間移動したかみたく敵に接近して攻撃する。
信玄「まぁーさぁーゆぅーきぃーっ!!油断はならぬぞぉおおおーーーッ!!!」
昌幸「御意にござりまするぅ!!おぉ・やぁ・くゎ・たぁ・さぁむわぁーーーッ!!」
黄蓋「流石は信玄公に昌幸殿じゃ...」
共にいる孫家家臣である女将・黄蓋が感嘆の声を漏らす中、武田主従の二人は熱き咆哮と共に敵を蹴散らす。それをサポートするように真田幸村直下の忍びである猿飛佐助が忍術にて敵を翻弄しつつ撃破していく。
佐助「やれやれ...お館様どころか、昌幸の大旦那も派手にやるねぇ~。まぁ俺様も仕事やりますか、っと!!」
リーチは短いが動作が非常に速く、忍びらしい体術に手裏剣を交えたアクロバティックな攻撃で敵を次々に討ち取る。
更に前方へ滑り込みながら切りつけ、二体の影を出現させて追撃する。
昌幸「佐助!状況は!」
佐助「こっちが押してますけど、袁術の軍が密かに後退してますよ」
昌幸「やはりか...」
佐助からの報告に、昌幸は顔が険しくなる。それを聞いていた信玄も同じ表情で佐助に問い掛ける。
信玄「佐助。幸村たちはどうか?」
佐助「幸村の大将は相変わらず暑苦しくやってくれてますよ、信之の旦那も、あと勝頼様も」
昌幸「そうか」
幸村や信之、そして勝頼が奮戦している報告に信玄と昌幸は息子たちを誇りに思う。
自身の息子たちが良くやっているのを聞いて嬉し気にする2人を見て、黄蓋も笑みを浮かべる。
その佐助の言葉通り、幸村が熱い咆哮を挙げて敵に吶喊していた。
幸村「おおおおおおおお!!!!侵略すること火の如し!!燃ゆる二槍で突き進まん!!」
二槍...真炎・無銘を振り回しながら前進し、前方広範囲の敵を巻き込みながら次々に撃破していく。
幸村「おおおおおおおお!!!!虎炎!!」
炎を纏った拳を大きく振りかぶって敵の群れに叩きつける。腕に纏った炎が敵群に直撃し、大きく爆発を引き起こして敵兵らを多く吹き飛ばして蹴散らす。
その一騎当千の如く見せる幸村の武働きを複数の護衛兵に守られながら孫権が、彼の身を按じながら見守っている。
孫権「幸村....」
甘寧「蓮華様」
孫権「思春」
彼女を呼ぶのは甘寧、字名は興覇。孫家の武官であり主に孫権に仕えている。
その甘寧が孫権に安心させるように話す。
甘寧「幸村は暑苦しい男ではありますが、しかしその武は孫堅様がお認めになるぐらいに...」
孫権「分かっているわ、思春。でも、心配なの....」
甘寧「蓮華様....」
眼を伏せる甘寧を尻目に、孫権は祈るように遠目の幸村を見つめる。
その間にも幸村は突進しながら前方広範囲を斬りつけ、そのまま飛翔しながら敵兵を薙ぎ払う。
幸村「み・な・ぎ・るぁああああああーーーっ!!!」
その幸村に挑む巨漢の武将が現れる。
「貴様!そこまでだ!我が名は徐栄!!我と勝負せよ!!」
幸村「ん!名のある武人とお見受けいたす!!いざ尋常に勝負ぅううううーーーっ!!!」
「よし!来い!!....え?」
幸村「うおおおおおーーーーっ!!」
その時だった、徐栄は目を丸くする。何故ならば、幸村が信じられぬ速さで徐栄に迫り、二槍を振り上げて浮かせる。
幸村自身も跳躍し、追撃するように強烈な蹴りで打ち落として、止めとばかりに固有奥義である虎炎を叩きつける。
人間とは思えない強さの幸村によって、巨漢の男・徐栄は物言わぬ骸となって果てた。
その圧倒的な武の見せ所は幸村だけでは留まらなかった。
信之「.....」
幸村の兄である信之は戦場の中、長物で梯子状の武器である梯子槍・御嶽断を地に着き眼を瞑っている。
その信之の周囲には董卓軍の兵士たちが四方八方より囲んで、今か今かと剣を向けつつじりじりと迫っている。
そして一人の兵士が焦れたのか、信之に向かって剣を大きく振りかぶって襲い掛かる。
「でやぁあああああ!!」
信之「......奮!!!」
眼を大きく開けて信之は兵士よりも速くに、梯子槍を振るいながら吹き飛ばす。
そして信之は梯子槍を豪快に振り回し、攻撃しながら軽々と敵兵を鷲掴み、そのまま掴んだ兵士を敵群に向けて豪快に投げつける。
人一人を軽々と投げつける怪力に怯える董卓兵士たち。その彼らに信之は駆け走り、筋肉隆々とした肉体でありながらもその脚力による走りは速く、その疾走からの梯子槍による叩き付けで多くの敵兵が死にゆく。
信之「斯様な小勢、物の数ではないわ!」
そう吠える信之は振り回した梯子槍で敵兵を拘束し、その状態で梯子槍を振り回しながら前方に跳ねて敵を地面に叩き付け、その後拘束した敵を凄まじい力で投げつける。
投げられた兵士はまるで大砲の砲弾みたく吹き飛び、その勢いは弱まることはなく処か更に増して直撃。
多くの者たちを巻き込み、絶命していく。
その信之の背後より一人の敵兵が彼に斬りかかろうとしたその時....
孫策「はあ!!」
「ぎゃあ!!!」
彼の背後を守るように孫策が透かさず駆けつけ、剣を抜いて敵兵を切り裂く。倒した後、孫策は信之の大きな背中に自身の背を合わせて笑みを浮かべる。
孫策「まったく!一人で突っ走しり過ぎよ?もう」
信之「何しにきた」
孫策「はぁ~!?何しにきたぁ~!?冥琳と私が心配してたってんのに!なにその言い草!!」
無愛想にしながら孫策に振り向かないでそう口にする信之に、孫策はイラッときて抗議する。
騒ぐ孫策に信之は一切反応せず、信之は敵に吶喊する。
信之「この信之、勇者の道を、ただ征くのみ!!」
孫策「ちょ!!」
駆け走り、飛び膝蹴りを繰り出しながら跳躍する。両手で梯子槍を持って地面に叩きつけながら敵兵を多く巻き込み討ち取る。
そのまま梯子槍を地面に立ててから回転し、全方位の敵兵を巻き込んだ後、死屍累々と成していた。
孫策「ほんと....幸村といい、信玄公といい、昌幸たちといい、貴方といい、常識離れ過ぎるわよ」
その光景に孫策は顔を引き攣るように乾いた笑いを浮かべる。
信之の前に敵将が現れる。
「我が名は郭汜ぃ!!逆賊袁紹に従う愚か者よぉ!!ここでし...」
信之「邪魔だ」
梯子槍をハンマーみたく、思いっきり目の前の敵将をモグラ叩きの如く地面に叩きめりこむ。
胴体が丸ごと地面に埋まってしまい、頭より血を流して絶命する敵将を見下ろしながら信之は....
信之「惰弱成り...我が敵に非ず」
孫策「.....もう化け物よ」
程普「雪蓮さま!」
そこへ程普が急いでやってきた。
孫策「どうしたの?粋怜」
程普「佐助くんの報告で、袁術の軍が後退を始めました!」
孫策「はぁ!?あいつもう逃げるの!?」
袁術後退の報に孫策は驚きつつも呆れてしまう。信之は冷静に程普に話しかける。
信之「粋怜。勝頼は?」
程普「貴方や幸村くんみたく、奮戦してるわ!今は梨晏と燐火が付いてる」
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程普がそう話している頃....。
太史慈「ハァ!!」
太史慈が三又槍による素早い突きで容赦なく敵兵を次々に討ち取る。続け様に薙ぎ払いつつ、周囲に居る敵兵を続々と討ち取る。
彼女だけでなく、黄蓋と程普の二人と同じ孫家譜代の家臣である韓当も善戦している。
韓当「でぇやぁあああ!!!」
韓当は朴刀という日本の薙刀に当たる長柄武器で、一振りで敵を三人纏めて切り捨てる。
その韓当に太史慈が駆け寄る。
太史慈「燐火さん!」
韓当「梨晏!勝頼殿は!」
太史慈「あそこに!」
太史慈が指さす先では、衝撃的な光景が2人の視界に入り込む。
「あ....が...」
「さ....む..い」
「う...ごけ...な...い」
そこには身体全体が凍って全く動かすことが出来ず、静かな断末魔を遂げる董卓軍の兵士たち。
一人二人三人とかいうものではなく、千人程どれもが氷漬けになって死に絶えていく。
彼らが居る場には白い冷気が漂って、董卓兵らを覆い包みこんでいる。その中心には獅子の如き鎧姿の男...信玄の息子である勝頼が静かに佇んでいる。
そんな勝頼に冷気の中にも関わらず、一人勇気か無謀か彼に襲い掛かる。
「はぁあああああ!!」
勝頼「....ん」
横からの襲い掛かる刃を、自身の武器である獅子の意匠をした偃月刀・氷獅子で余裕で防御する。
襲い掛かったのは女将であった。
「貴様か!!兵たちをこんな目にしたのは!!」
勝頼「.....いかにも」
「許せぬ!!どんな手を使ったか知らぬが!この李傕が貴様を討つ!!てやああああああ!!!」
敵将が尋常ではない槍捌きによる凄まじい連続突きにて、勝頼に攻撃する。
だが勝頼は偃月刀を自身の前に翳し、そのまま素早く回転させて敵将の攻撃を全て防御する。
一突きも勝頼の巨躯体に傷一つ入ることはなく全て防がれ、処か...敵将の槍の穂先が凍ってしまい砕けてしまった。
「ば、バカな....こんなことが!」
勝頼「.....氷烈」
その言葉を口にしたと思いきや、敵将の先ほどの連続突きとは比較にならぬ位、偃月刀による目にも止まらぬ連続突きが襲い掛かる。
「う、うあああああああああああああああああ!!!!!....あ....ぁ...ぁ...」
連続突きによる攻撃を受けて敵将の身体が凍っていき、遂には氷の彫像みたくなり果ててしまう。
そんな敵将の最期を見届けた勝頼は呟いた。
勝頼「....哀れなり」
その勝頼の元に太史慈と韓当が駆け寄る。
太史慈「勝頼!大丈夫!」
韓当「お怪我は!」
勝頼「.....大事ない」
彼からの返答に二人はホッとした表情をする。そこへ佐助がやってきた。
佐助「勝頼様」
勝頼「.....佐助、いかがした?」
佐助「袁術の軍が勝手に撤退して、しかも炎蓮の大将が今、華雄と呂布の二人の敵将に挟撃されてますよ!」
太史慈「うそ!!」
韓当「いかん!!」
勝頼の傍にいる太史慈と韓当の表情には焦燥が浮かび、今にも急がねばとしている中...勝頼は一人何かに気付き見上げる。
太史慈「勝頼...?」
勝頼「....あれは、本多殿」
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孫堅は現在董卓軍の将である華雄と、そして飛翔軍にして天下無双と謳われる呂布と戦闘中であった。
華雄「くっ!!こ、この!!」
孫堅「おらぁ!!」
華雄「ぐっ!!うああああああ!!!」
孫堅は巧みに且つ豪快な剣術で華雄を圧倒し、吹き飛ばす。余りの剛力に耐え切れず華雄は気を失ってしまう。
そして呂布との一対一の戦いになり、孫堅は襲い掛かる。
孫堅「楽しいなぁ!おい!!雑魚どもを蹂躙するよりも、ずっとな!!そうだろ?呂布!!でりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
呂布「......恋は、別に楽しくない」
戦闘に喜びに興じる孫堅に対し、呂布は煩わしいと方天戟を振るい応戦する。江東の狂虎と謳われる孫堅、その戦闘力は有り余るもので呂布すら迫る。
二人は強力な剣戟の応酬を繰り出し、互いに一進一退。孫堅の剣と呂布の方天戟がぶつかり合い、火花を激しく散らし続ける。
孫堅「そりゃあ結構!だが、オレとお前、どっちか死ぬまで付き合ってもらうぜぇぇっ!!」
呂布「っ......恋は、死なないっ!!」
二人の打ち合いは収まらないが、しかし状況は徐々に呂布に傾いていく。
呂布「はぁ.....っ!!」
孫堅「....ぐっ!!」
その瞬間、呂布の一撃が孫堅を弾き飛ばし...彼女の大きな体が勢いよく吹き飛ぶ。
孫堅「ぐっ!!こいつ....っ!?」
呂布「.....死ね」
吹き飛ばされ体勢が崩れた孫堅の隙を、呂布は見逃すことはしなかった。彼女は素早く孫堅の懐に入り込み、反応できる時すら与えることなく一撃を加えようとしていた。
このままでは孫堅は間違いなく斬られ死ぬ....っが、その時だった。
呂布「っ!!」
二人が立っている場だけ暗くなる。何事かと思いきや、呂布が勢いよく孫堅から距離を離した。
それと同じくして上から家康と忠勝が地上に降りてきた。
孫堅「....おめぇらは、徳川と本多」
家康「大事ないか!孫堅殿!」
忠勝「!!!」
呂布「.....」
家康が孫堅の無事を確かめる中、忠勝は呂布と対峙するのであった。
オリジナル恋姫武将
韓当
真名 燐火
武器 朴刀
スリーサイズ B112(J)W60H88
孫堅の譜代家臣であり、黄蓋と程普とは同期の友である。
いつも険しく自他共に厳しいが、年下の面倒を率先して見る。
しかし本人、恋話や男女の営みの話になると、顔を真っ赤にして初心な反応を見せる。
正直、北郷一刀は出来れば出して欲しかった
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はい
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いいえ