真・恋姫†BASARA 革命 劉旗の大望を創世する東照   作:武者ジバニャン

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駄文と勝手なオリジナル要素が含まれています。それを許容できない方々はブラウザーバックを推奨します。
恋姫主人公である北郷一刀はでません、出しません。

それと当作品のバサラ武将たちはかなりの無双を行うと思いますが、どうかご理解くださいますよう宜しくお願い致します。
オリジナルのBASARA武将が登場したり、オリジナルの恋姫キャラも出すことがあります。
恋姫キャラとBASARA武将とのカップリング描写などあります。
ご理解の程、宜しくお願いいたします。


あと今回、本編長めだと思いますので読みにくい所が多々あると思われますが、どうかそちらも宜しくお願い致します。


イメージOP『Thunderclap』戦国BASARA Judge end

イメージED『黄昏』戦国BASARA3宴


第四章 隊商の救出

前回、黄巾党と戦うことを決めた家康は、劉備たちと協力して事にあたり見事黄巾党を撃破することが出来た。その後、家康は劉備たちに懇願され、自身が天の御使いであることを受け入れ彼女らと桃園の誓いを交わしたのだった。

 

そしてその戦いから十日が経ち、現在町では復興作業が行われ、荒れてしまった町が今、人々によってに回復していき、町の者たちの表情には活き活きとした前向きな物を感じる。

 

そんな中、町の広場にて大勢の男たちが武具を纏って愛紗の指導の下、気合いを込めて槍を突きこみながら声を上げていた。

 

 

兵士たち「はぁっ!はぁぁっ!!」

 

 

愛紗「腕で振り回すのではない!足と!腰を入れるのだ!そんな気合いでは勝てる戦にも勝てんぞ!!」

 

 

兵士たち「はいっ!」

 

 

住人たち、特に若い男たちがこのように自ら兵士として訓練を受けているのかと言うと、自分たちの町を黄巾党のような賊徒どもに好き勝手にされない為に、彼らは家康たちに本格的な訓練を受けたい旨を伝え、そんな彼らの思いに家康らは了承し受け入れて、彼らに手解きをする事に。

 

訓練だけでなく警備や用心棒なども引き受けている。何れ来るかもしれない兵士や役人の応援が来るまでの間ではあるが。

 

 

家康「愛紗、精が出てるな?」

 

愛紗「あ!ご主人さま!」

 

 

兵士たちに指南している関羽の下へ、家康が声を掛けに来た。

 

 

家康「頑張っているな」

 

愛紗「い、いえ!そのようなことはありません。それより、何か?」

 

家康「嗚呼、すまない。実は桃香を探しているのだが知らないか?」

 

愛紗「桃香様でしたら、おそらくいつもの所でしょう」

 

家康「そうか。そう言えば兵士たちの訓練はどうだ?」

 

愛紗「まぁ、最初の頃よりは形になったと思いますが.....まだまだですね」

 

そう呟きながら視線を兵士たちに向けると、関羽の指南によって疲れによってくたびれてしまい、ぜぇぜぇと音を上げている。

そんな彼らに関羽は「情けない」と思うが、家康は苦笑いを浮かべる。

 

家康「最初は誰しもそうだ。最初から全て完璧な者などいないさ」

 

愛紗「それは...そうですね」

 

家康に諭され、彼の言う通りと思い顎に手を置き考え始める。そう。誰しもが森羅万象、全ての事を何の苦も無く完璧に熟せるなど出来はしない。

関羽や張飛、そして家康のように武に秀でる者たちでも初めからそうではないのと同じなのだ。そんな彼女の肩に手を置きながらに呟く。

 

 

家康「愛紗、人は誰しも全て同じように上手くは行かないものだ。それを覚えてくれ」

 

愛紗「ご主人様.....はい!」

 

家康「うむ。じゃあ、ワシは桃香の下へ行く。兵士たちを頼むぞ?」

 

愛紗「はい!お任せを!」

 

 

 

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家康「お!やっぱり此処に居たな?桃香」

 

関羽が教えてくれたいつもの場所....町はずれの畑に足を運んだ家康は、劉備が農家の者たちに混じって畑仕事の真っ最中であった。

そんな民たちと畑仕事に勤しみながら、楽しく行っている彼女が家康の存在に気付き、手を大きく振って見せて彼の下へ駆け寄って来てくれた。

 

桃香「あ!ご主人様ー!」

 

家康「頑張ってるな桃香」

 

桃香「ご主人様。倉庫のお手伝いは終わったの?」

 

家康「嗚呼、こっちは終わった」

 

桃香「凄い!」

 

家康「いやなに、やる事をやったまでだ」

 

謙遜する家康。その彼に劉備は「そんな事はない」と称賛する。

 

 

桃香「ううん!ご主人様は十分すごいよ!だってたった一人で黄巾党だって相手出来ちゃうし、そればかりかこの町の復興だって、ご主人様が先導しながら力仕事を手伝ってくれたから、ここまで町が良くなったんだよ!」

 

 

そう。この町の復興には家康が力仕事をやりながら皆に的確に指示をし、それの通りに上手く行ったお陰である。

 

 

桃香「ご主人様は本当に凄いよ。算術だって私や愛紗ちゃんよりもずっと詳しいし、馬の扱いだってとても上手かったよ」

 

 

家康「その代わり、字はワシが知ってるのとは違うから困ったよ」

 

 

家康の言う通り。言葉自体通じるし、同じ漢字圏だから字は何とかなると慢心してしまい、彼自身困ってしまったのは言うまでもない。

何せ読める字が在っても意味が違う事だって珍しくはない。

とは言え算術が出来るのは貴重とも言えよう。ともあれ最低限必要な字は合間に劉備と関羽のお陰で事足りた。

 

 

家康「桃香の所も、大変だな?」

 

桃香「でも、この辺りのお野菜はもうすぐ収穫できそうなんだ。そうなったら、食べ物の事情はもうちょっと楽になると思うんだよね」

 

家康「ほう?桃香は詳しいな?」

 

桃香「あはは....。愛紗ちゃんたちと旅に出る前は、筵を織ったり畑仕事をしていただけだしねぇ」

 

 

この十日の間で彼女は家康に対してかなり親しみを込めて会話してくれる。それに彼女の笑顔は人を惹きつける物を感じさせる。

そんな彼女の笑顔が曇る。

 

桃香「でも、こうやって畑を耕してるのは楽しいのだけど......これでいいのかなぁって思っちゃうの」

 

家康「確かにその気持ち分かる。だが.....」

 

桃香「うん....分ってる。次のお役人が来るまでは、此処を守らないとだよね.....」

 

家康「嗚呼、そうだ」

 

桃香「.....」

 

家康「所で、桃香たちはこれからどうするんだ?」

 

桃香「え...?あ、えっと....北を目指す予定だよ」

 

家康「北、か」

 

 

桃香「うん。管路さんの天の御使いの予言もあったし、それに黄巾党が暴れてるって聞いたから、愛紗ちゃんたちと平原に来たんだけど.....」

 

っと上目使いで家康の顔を覗き見やる。彼女が言った予言...それは天の御使いが降臨し、乱世を鎮静すという奴だ。その本人である家康は困ったように返した。

 

桃香「私たちは、ご主人様が天の御使いって信じてる。だって1人大勢の人を助けたんだよ?」

 

家康「....」

 

その時である。

 

鈴々「あ、お姉ちゃんたち!こんな所にいたのだ!」

 

鈴々が急ぐようにやって来たのだ。

 

桃香「どうしたの?鈴々ちゃん」

 

家康「まさか、また賊が来たのか?」

 

鈴々「そうじゃないのだ。なんか次のお役人さんが着いたから、お姉ちゃんたちにも来てほしいのだ!」

 

家康「なに?もう来たのか?」

 

 

町が襲われた事に対して直ぐに応援など来るはずも無く、後任の役人とて到着するのにもかなり時間が掛かると言うのに、そのペースから考えると後任が来るのは早いと言える。

 

 

桃香「襲われてる報告は早くからしていたって言うし、州牧さまも急いで動いてくれたのかも....」

 

家康「ふむ....」

 

鈴々「お姉ちゃんたちは先に行ってて、鈴々は愛紗を探しにいくのだ!」

 

家康「愛紗なら、兵士たちに訓練をつけているぞ」

 

鈴々「分かったのだ!」

 

 

家康に教えて貰い、鈴々は急ぎ愛紗の下へと走って行った。

 

 

桃香「ご主人様。私たちも行きましょ」

 

家康「嗚呼」

 

二人も後任の役人が待っている屋敷へと向かった。っが、途中鈴々が迎えに行った筈の愛紗が鈴々と入れ違いで家康たちと合流する。

その為、鈴々を待つことにしたが中々来ない為、三人だけで役人が居る部屋へと入る。

 

 

桃香「すみません!遅くなりましたー!」

 

 

だがしかし、屋敷に着いた時にはもう町の者たちと役人との話は既に終わっていた。

 

 

文官の女の子「お気になさらず。貴方方がこの町を守るのに尽力して下さった....劉備玄徳殿ですね?」

 

 

そこに居たのは眼鏡を掛けた知的な女の子と、彼女の護衛なのであろう鉢鉄を巻いた武官の女の子がいたのである。二人の内、文官の女の子が桃香の名を知っている事に、当の本人は驚いてしまう。

 

 

桃香「え!?あ、あの!!わたし、お名前って名乗りましたっけ....?」

 

 

文官の女の子「ああ...失礼しました。お名前は公孫賛殿から窺っていたので...」

 

 

桃香「え!?そうだったんですか!?」

 

 

何やら桃香は公孫賛という人物を知っている様子。そのまま彼女は文官の女の子に問いかける。

 

 

桃香「あの....公孫賛さまって、今幽州で何のお仕事してるんですか?」

 

 

彼女がそう問いかけると、控えていた武官の女の子が答えた。

 

 

武官の女の子「え?公孫賛さん、今幽州の州牧だよ?」

 

 

桃香「えええええええええええええっ!?」

 

 

彼女は突然驚愕の悲鳴を上げる。そんな彼女に家康が問いかける。

 

家康「い、一体どうしたんだ...桃香」

 

桃香「そ、そのう...実は公孫賛って言う人は、私が通っていた同じ塾の門下生で、友達なの。まさかそんなに偉くなってるなんて思わないよぅ。てっきり、州の役人とか、将軍とかになってるだろうなって....」

 

家康「そ、そうか....」

 

 

そんなやり取りをする彼らに、文官の女の子が名乗りを始めた。

 

 

文官の女の子→戯志才「名乗るのが遅くなりました。私は戯志才と申します。各地を巡り、見識を深める旅の途中で....。今は公孫賛殿の下でお世話になっております」

 

武官の女の子→馬岱「馬岱だよ。同じく公孫賛さんの食客で、今は戯志才さんたちの用心棒って感じかなぁ....」

 

家康「.....」

 

彼女らの名を聞いて家康は言葉を無くす。馬岱はあの錦馬超と有名な武将、馬超の親戚のとして書物で知っている。っが驚いたのは目の前に居るこの戯志才と名乗る少女、この名の人物はかの有名な曹操が「策略に優れた人物」と思い、篤く尊重していたが早くに病で亡くなってしまったという逸話が在る。

そのような人物たちがこのような場で、しかも桃香たちと同様に女の子として登場しているのは、家康にとってもう何が何やらと言った次第だ。

 

桃香「じゃあ、戯志才さんがこの街の新しいお役人さま?」

 

戯志才「いえ、私もただの客分ですので、役人は...」

 

程立「程立と申しますー」

 

その言葉と共に戯志才の影から出て来たのは、小柄な少女であった。

だが家康は彼女が発した名前ーー程立には記憶にある。三国時代の政治家であり策士であり、謀略にも長けていた魏の創業時代に活躍した人物。

 

家康「(やはり...女子なのだな)」

 

桃香「あ....はい、よろしくお願いします」

 

戯志才「それと、彼女の補佐が居るのですが、彼女には既に引き継ぎの作業に入ってもらっています」

 

桃香「ええっ!?もうお仕事ですか?」

 

家康「ほう、早いのだな」

 

程立「恥ずかしがり屋さんなのでー」

 

馬岱「そうなんだよ。たんぽぽも旅の間、一回も話したことがなくってさー」

 

家康「ならば、どうしてそのような者が補佐に...?」

 

家康の疑問は最もであるからして言葉に出たが、それを戯志才が訳を話してくれた。

 

戯志才「古い知り合いから、社会勉強に連れ出してくると頼まれまして。

対面の仕事以外では優秀なのですが....」

 

程立「.....ぐー」

っといきなり寝息を立てる程立、しかし戯志才がすかさず起こし始める。

 

戯志才「風。起きてください。話は終わりましたよ」

 

程立「....おおっ。で、どこまでお話しましたかー?」

 

戯志才「特に進んでませんよ。

それで、ここからが本題なのですが....」

 

 

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一方、ここ書庫にて一人調べ物をしている小さな少女が居る。

変わった被り物ーー魔女っ娘みたいな帽子にリボンが付けられて何とも可愛いらしい姿である。

この少女こそが戯志才たちが言っていた役人の者なのである。

 

役人の女の子「ブツブツ....」

 

彼女は何やら一人ブツブツと口にしながら、ひたすら調べ事に勤しんでいる様子。

 

役人の女の子「....なるほど。現状はこう....。だったら、今後の防衛と復興の計画としては....」

っとその時であった。

 

鈴々「愛紗ー。愛紗ー、どこなのだー?」

 

扉が開けられ鈴々が唐突に入ってきた。どうやら愛紗を探しているのだが、未だに見つからずにいる様である。

 

役人の女の子「.....あ、あわわっ!?」

 

鈴々が入ってきて動揺して少女は慌てる。

 

鈴々「あれ、人がいたのだ。ねー、愛紗知らない?」

しかしそんなお構い無しに鈴々は彼女に愛紗の居どころを問う。

 

役人の女の子「......!!!(ふるふるふる)」

 

だが彼女、言葉をまともに発することは出来ず只々首を横に振り続けるのみである。

 

鈴々「そっか。じゃあいいのだ、じゃましたのだ。

愛紗ー。どこなのだ、愛紗ー」

 

鈴々はそれだけ言うとまた愛紗を探し始める。

 

役人の女の子「......はぅぅ、びっくりしたぁ」

少女は余りのことに、未だに動揺が抜けていない。

どうやら人付き合いが不慣れなのか、人見知りが激しい様子。

 

役人の女の子「うぅ.....でも、せっかく社会勉強に来たんだもん.....。

ここでくじけたら、朱里ちゃんに笑われちゃう...」

 

っと一人口漏らす少女であった。

 

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馬岱「いやはや、話が早くて助かったよー」

 

戯志才らと話があってから、数日後。

家康たちは戯志才や馬岱と一緒に、平原の街道を北へ向かっている最中である。

 

桃香「わたしたちもこれから拍珪ちゃんに会いに行こうと思ってたから、こっちも助かったよ」

 

戯志才の本題というのは、桃香たちを公孫賛の待つ幽州の都・薊へと案内する事であった。

 

馬岱「でも、街の人たちから凄く残念がられてたね、劉備さん」

 

彼女がそう指摘すると桃香は申し訳ないような顔をしてしまう。

実は幽州へと向かう際に、街の住人たちから家康や桃香に「まだ此処に居て欲しい」と懇願されてしまったのだが、桃香の私塾仲間である公孫賛からの呼び掛けに行かなければと思い、後ろ髪をひかれる面持ちではあるが行くことにしたのだ。

 

桃香「うん。ああ引き留められると、残っても良かったかなぁ....ってちょっとおもっちゃうね」

 

馬岱「家康さんなんか、子供たちが全然離してくれなかったもんね」

 

家康「ははっ。いやぁ~大変だったが、それでも求められるのは嬉しいものさ」

 

戯志才「とは言え伯珪殿の麾下に入れば平原に戻る場面もあるでしょう。

ここは黄巾党の勢力も大きい場所ですし」

 

愛紗「そうです。まずは我らも、もっと力を手に入れないと」

 

桃香「そうだね.....。わたしたち、四人だけだもんね....」

 

愛紗が鍛えてた兵たちも、ほとんどが今回の北上に同行したいと申してくれたが、結局皆街の守りに残してしまったのだ。

あの街から兵や男手を連れて出すのは、これより先の復興やら防衛やらにも影響するのは明白。

だが桃香たちにも少しは戦力がないと、心持とない。

 

戯志才「力なき思想に、意味はありませんからね」

 

彼女の言うていることは確かである。

 

馬岱「でも戯志才さんだって、頭は良いけど別に戦える訳じゃないよね?」

 

戯志才「武勇や剣の腕前だけが、力ではありませんから...しかし」

だが戯志才の目線が、赤い肝血馬に見事乗り熟す家康にチラリと向く。

 

戯志才「しかし、劉備殿たちから聞いて驚きました....家康殿は、類い稀らぬ統率力で住人たちを束ねて黄巾党と対したとは...」

 

馬岱「しかも一人で殆どやっつけたんでしょ?」

 

家康「ははっ」

 

馬岱がニヤニヤしながら家康に問いかけると、家康自身はただ爽やかに笑みを溢す。

そんな彼に擁護するよう、自分のことのように嬉々として桃香が口ずさむ。

 

桃香「ご主人様はとっても強いんだよぉ♪拳で黄巾党をズバーンってやっつけたんだからぁ♪」

愛紗「はい。素晴らしい武勇でした」

 

戯志才「.....」

 

家康「ん?戯志才殿?」

 

戯志才「いえ、なんでも」

 

家康「?」

 

やがて街道の向こうから聞こえてきたのは、人の声と、鉄と鉄のぶつかりあうような激しい音。

 

家康「ん!この音は...」

愛紗「誰かが戦っているようですね」

 

そこに慌てて戻ってきたのは、先の様子を見に行っていた鈴々であった。

 

鈴々「大変なのだ!お兄ちゃん!向こうで、隊商が襲われてるのだ!」

 

桃香「...戯志才さん!」

 

戯志才「入り用なら、我らの兵を半数お貸ししましょう。

存分にお使いに...あれ?」

 

桃香「え?」

 

戯志才が呆気に取られたかのような顔をしている、どうやら家康が先に先行していく模様である。

 

愛紗「ご主人様!?」

 

家康「ワシは先に行って、隊商の者たちを助けにいく!あとから来てくれ!」

っと残して家康は馬を走らしていくのだった。突飛かつ凄い行動力に驚く彼女たちではあるが、戯志才は彼の素早い動きに称賛する。

 

戯志才「素早い行動力ですね、流石です。では馬岱殿は半分で我々の警護と周辺警戒をお願いします」

 

馬岱「えーっ。たんぽぽも戦いたーい!」

 

愛紗「馬岱、戯志才、後方は任せた!行くぞ鈴々!ご主人様の後を追う!」

 

鈴々「分かったのだ!」

 

戯志才は想定したかのように、すぐに進み出た半数の兵を引き連れて愛紗と鈴々は勢いよく走りだして家康の跡を追うように駆けていく。

 

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

一方、家康が向かった先では確かに戦闘が行われており、隊商を守る護衛の兵士たちが黄巾党と思われる賊と戦っている、が....

 

護衛の兵士1「ぐはっ!」

 

護衛の兵士2「がぁあっ!」

 

しかし多勢に無勢か、黄巾党の連中に呆気なく殺られその数もあと少ない。

邪魔な護衛を倒した黄巾党の連中は、直ぐ様略奪行為を行うべく隊商の荷車を漁り始める。

それを隊商と一緒に行動していた、オレンジ色のロングヘアと尻尾のような飾りをした双子がいる。

 

女の子A「あ、あぅぅ....」

 

「おっ、こっちの荷車にも良いものが載ってるじゃねぇか!持っていけ!」

 

女の子B「あっ、こらー!それ、電々たちのお着替えが入ってるのにー!返しなさーい!」

 

「ついでにその小娘どもも連れていけ!」

 

女の子A「うぅ.....何すんだよ!はなせー!」

女の子B「雷々!」

女の子A「電々は逃げてー!」

 

っとその時である。

 

「....何だ?」

 

「あ、アニキ、何かこっちに来てる奴が!」

 

「あ?馬一頭に人一人じゃねぇか...」

 

等と言った矢先、遠目に映っていた。馬に乗る人影が急に居なくなった途端少女たちを抑えていた手下たちが吹き飛ばされた。

 

「ぐへっ!!」

「ぐぼっ!!」

 

彼女たちを囲んでいた黄巾党らを一蹴したのは、愛紗たちよりも先んじて駆けていった家康であった。

 

家康「お主たち、怪我はないか!」

女の子A「は、はい」

女の子B「な、ないです!」

 

家康「よし!ならば、ここはワシに任せて安全な場所まで下がれ!」

 

女の子たち「「は、はい!」」

 

家康によって彼女たちはすぐに安全な岩壁まで下がり、様子を眺めることに。

対して家康の邪魔によって収穫を取り逃がした黄巾党は、邪魔者である彼に苛立ちを隠せない。

 

「てめぇ!!よくも邪魔しやがってっ!!」

 

家康「さぁ!来い!存分に相手をしてやろう!」

そう不敵に笑みを溢しながら手甲「光冠飛燕手甲」を填めた両の拳

を構えて迎え撃つ姿勢を見せる。

 

「やっちまえ!!」

「「「「「うおおおおーー!!!」」」」」

 

黄巾党らは家康に目掛けて殺到してくる。隊商の少女たちはこのままでは家康が危ないと思い叫びそうになるが、家康自身は....

 

家康「はああああっっ!一撃だッ!」

 

まさにその言葉通り、渾身一撃...家康の技の一つ。通常攻撃何段目からでも派生できるタメ攻撃。敵を浮かせる効果があり、威力も上増し黄巾党らを次々に叩きのめす。

 

「な、なんだぁ!?今の!?」

「ば、化け物!?」

 

家康「まだまだいぐぞぉ!うおおおおーー!!!」

 

家康の進撃は止まらない。東風の乱舞...広範囲に及ぶ拳の乱舞攻撃、素早く且つ一発一発が豪快にして強い。

嵐の如く怒涛の乱舞、拳の乱舞により黄巾党らはあっという間やられてしてしまうのだった。

 

「ば、ば...化け物っ..」

「に、にげろぉー!」

 

生き残っている黄巾党はもう数えて数人程度で、家康の規格外な強さに恐れて千鳥足でその場を走り逃げていくのだった。

 

家康「どうだ、ワシの拳は重かったろう?」

 

女の子A「ふわぁ...」

女の子B「あんなに居た黄巾党を...」

 

たった一人で蹴散らした家康の強さに驚嘆の感情を禁じ得ない彼女たちではあるが、家康は彼女らの安否を確かめるように優しく近寄る。

 

家康「お主たち、大事はないようだな?」

 

女の子たち「「は、はい!」」

 

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

愛紗「あ...!」

鈴々「黄巾党たち、みんな居なくなってるのだ!」

 

家康の跡を追いかけてきた愛紗たち...その後方から桃香や戯志才、馬岱も到着するが、既に後の祭り。

 

戯志才「これは...」

馬岱「あれ?黄巾党は?」

 

桃香「あー...多分もうご主人様が一人で...はは」

桃香は何となく察し、やはり家康が全て倒したのだと理解して二人に告げると馬岱が呆気になる。

 

馬岱「え?!家康さん一人で?!ほんと強いんだ!?」

桃香「そ、そうだよ!ご主人様はとっても!とーっても強いんだから!」

戯志才「....」

 

馬岱に自慢する桃香を他所に、戯志才は家康を静かに見つめる。

その家康はと言うと....

 

鈴々「お兄ちゃんだけ、黄巾党やっつけてズルいのだ!鈴々も今度は一緒にやっつけたいのだ!」

 

家康「嗚呼、すまんすまん。悪かったよ鈴々」

 

愛紗「ご主人様!!」

 

家康「あ、あぁ...どうした?愛紗」

 

愛紗「お一人で行かれるなど、危険すぎます!!」

 

家康「あ、あー...だがこの通りワシはピンピンして...」

 

愛紗「ご主人様は我らにとって大事なお方!なのに...もう少し、ご自分の立場を考えてください!!」

 

家康「す、すまない!」

っと鈴々には一人で活躍されて拗ねたりされ、愛紗にはこの通り主である家康が単身敵陣に向かったことに諌められる始末。

すると、隊商の女の子たち二人はずっと家康の傍まで詰め寄ると...

 

女の子A「凄い強かった!」

女の子B「うん、カッコいいかも。電々、凄い好み~」

 

家康「あ、嗚呼...」

 

女の子A「お兄さんのお名前は?お手紙書いていい?

一緒にご飯食べに行く?」

女の子B「お兄さん凄い強いねぇ!あ、ご主人様って言うのどういう意味ー?」

 

家康「いやそれは...」

 

女の子B「あっ、ちゃんとお礼しないと!電々かわいいから、一緒にご飯とか食べたらちゃんとお礼になるよね?」

女の子A「でも、真名を呼んで良いかは、もうちょっとお話とかしてからかなー?」

 

家康「そ、それは...」

 

愛紗「...ご主人様...」

双子の余りに積極的な行動に苦笑する家康なのだが、その彼の背後から嫉妬するかのようにジト目で見つめる愛紗。

 

その間にも戯志才は人知越えてる強さを持つ家康に対して何かしらの感情を持ち始めていた。

 

戯志才「(この御仁....もしかしたら、私にとって...)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまで。
長めに書いてしまい、申し訳ありません。

正直、北郷一刀は出来れば出して欲しかった

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