ようこそ才能至上主義の教室へ   作:ディメラ

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波乱万丈の休み -②-

 

 

 

 坂柳有栖。Aクラスのリーダー格の1人。

 学校で見かける機会は多々あったが、こうして話すのは久しぶりだ。

 後方には、真澄さんと呼ばれていた生徒も見え、2人で占いに来たのだろう。

 

「それでイズルくん、そちらの方は?」

 

 笑顔が消え、西洋人形のように変わらない無表情と冷たい瞳を先輩に向ける。

 視線を合わせる両者。対照の色を持つ瞳がせめぎ合う。しかし、にらみ合いはまだ続くと思った矢先、その均衡は崩れた。

 先輩が僕の手を放し、両手を挙げたからだ。

 

「そんな怖い目線を向けないでくれ」

 

 言葉の割に、先輩は落ち着きある表情を浮かべている。

 その堂々とした様子から全く怖がっていないことは言わずもがな。

 彼女は平然と僕に向き直し、観念した様子で薄く笑う。

 

「まぁいい。後輩も嫌そうだったから今日はこれでおしまいだ」

 

「嫌そうなのが分かるなら、すぐに諦めてください」

 

「会話は人のことを知れる重要な機会だ。君がどんな人間なのかを探求する、その時間を減らすのは少々勿体ない」

 

 探求。僕で言うところの分析の事だろう。随分と大げさな言い方だ。

 

「また会う時がある。その時にもっと探求させてもらうよ、カムクラ」

 

「お手柔らかにお願いします」

 

 最後まで不遜な態度を崩さず、鬼龍院先輩は立ち去っていった。

 やはり、彼女は高円寺くんと似た存在。

 言わば、女性版高円寺六助。破天荒な人間と記憶しつつ、次会う時に未知が残っている事を期待しましょう。

 さて、

 

「ありがとうございます。あなたのおかげで面倒が一つ消えました」

 

 僕がお礼を告げれば、坂柳さんは薄く笑う。

 小悪魔的な笑みから何かを考えていることは推測できる。

 

「気にしないでください、と言いたいのですが貸し1でどうでしょう?」

 

「構いません」

 

「フフ、では早速、その貸し1使っても良いでしょうか?」

 

 坂柳さんは左人差し指で1を表し、続ける。

 

「この後、遊びませんか?」

 

 お誘いがまた来た。

 1人で気ままに過ごそうと思っていた日常は既に無くなっていた。

 だが、彼女に借りを作っておくのは後々面倒になりかねないので、断らない方が良いだろう。

 しかし、

 

「あなた達は占いをしに来たのでは?」

 

 僕は真澄さんの方を一瞬見て確認を取る。

 

「ええ。けれど、占いは夏休み中ならいくらでも来れますので、気にしないでください」

 

「ちょっと、勝手に決めないでよ」

 

 即決する坂柳さんに真澄さんは表情を歪める。

 彼女は不機嫌さを隠さないまま会話に臨む。

 

「あら、ダメでしたか。ここに来るまで乗り気じゃありませんでしたよね?」

 

「折角ここまで来たから嫌なのよ。朝早くから付き合わされているこっちの身にもなってよ」

 

「そう言わないでくださいよ。特別試験の15日間、私は部屋で1人寂しくしていたのです。真澄さん、少しくらい我儘を許してください」

 

「……いつも我儘じゃない」

 

「何か言いました?」

 

 ぼそりと悪口を言う真澄さんだったが、聞き逃さなかった坂柳さんに即刻問い詰められる。

 上下関係ははっきりしている。しかし、それ以上に彼女達の交友関係は良好のようだ。

 

「占いしないなら私は帰っていいでしょう?」

 

「ダメですよ。あなたには役目がありますからね」

 

 坂柳さんは意図を読ませない言葉を言う。

 

「……化粧ちゃんとしてないんだけど」

 

「それは真澄さんがいけませんね。女性としていかなる時も身だしなみを整えなくては」

 

 坂柳さんは帽子をかぶり直してそう言う。

 白を基調にしたフレアカットワンピースに黒いリボンが巻かれた白いUVカット帽子。

 ミュールも白で色合いの一致したコーディネートだ。

 低身長ながらも着こなしていて可愛らしい雰囲気がある。

 かくいう真澄さんは白いTシャツに、カジュアルなデニムジーンズ。

 ベージュのサンダルに黒いショルダーバッグはシンプルで似合っている。

 高校生らしからぬ大人びた雰囲気は坂柳さんとはだいぶ違う。

 僕の着やすさ優先の服に比べれば、どちらも身だしなみは整っていると思った。

 

「……分かったわよ」

 

 真澄さんは観念したかのように溜息をついた。

 心底面倒。そんな表情と声色だ。

 しかし、意見はまとまった。僕たちは歩き始め、ショッピングを開始する。

 

「イズルくんも占いに興味があるのですか?」

 

 坂柳さんは先ほど僕があの場にいた理由が気になるらしい。

 

「あそこには立ち寄っただけです。占いに興味はありませんよ」

 

「なるほど、非科学はお嫌いですか?」

 

「好きでも嫌いでも。むしろ、あなたの方が非科学は好まなそうですが」

 

「……私も乙女ですから。ロマンチックな占いには喜びますし、天中殺などのオカルトには怖がりますよ」

 

「純情ですね」

 

 バレバレな嘘を指摘するのは、彼女のペースに乗せてしまうので却下だ。

 似たような雑談を続けたまま、僕たちは1件目に立ち寄る。

 ショッピング中は、以前伊吹さんに話したような占いについての話を適当に話したことで会話が途切れることは無かった。

 30分程で2人は満足したので、その後休憩スペースに立ち寄る。

 

「すみません、私のペースに合わせてしまって」

 

 坂柳さんは謝罪した後、腰掛ける。

 僕が相手だからこそ謝罪を表しているが、真澄さんの驚いた表情も相まって、普段はさも当然に自分のペースで動き、周囲を振り回していることを察した。

 

「構いません」

 

「相変わらず、お優しいのですね」

 

「優しくはありません。誰であっても、僕が接する時はその人間のレベルに合わせますから」

 

「フフ、ここまで明確に下に見られたことも、そして嫌味にそこまで怒りを覚えなかったことも初めてですよ」

 

 坂柳さんは敵意を燃やしながらも感嘆した様子だ。

 横で立っていた真澄さんは僕と坂柳さんを見比べた後、どちらにも引いた表情を見せる。

 実際の所、坂柳さんは疾患があるためこまめな休憩が必要だ。

 歩くスピードも坂柳さんに合わせているため移動は普段よりも遅いが、それでも彼女は疲れてしまう。

 だが、店を1つ1つ細かく観察できるため、不満は特にない。

 

「……それにしても、イズルくんは占い師の才能も持っているのですね」

 

「先ほども言いましたが、それほど難しいことではありません。その目と会話技術を持つあなたなら、僕程の精度はなくてもできるでしょう」

 

「かもしれません。結局、コールドリーディングの応用ですからね。……他には何の才能が有りますか?」

 

 退屈そうに鼻で笑った後、坂柳さんは話題を変える。

 才能が大好きな彼女は新しいものを見た時の子供のように目を輝かかせている。

 

「リクエストがあれば見せますよ」

 

「……そうですね。では、噂の詐欺師の才能を見せてもらいましょう」

 

 笑顔は一変。余裕を持った表情はこちらを試すように超分析力を見せつける。

 現在彼女のクラスでの立ち位置は危うい。無人島試験と船上試験の成果によって葛城派が台頭し、肩身が狭い立場に追いやられた。

 だからといって、情報不足ではない。

 クラス掌握の現状から遠ざかったとはいえ、クラス内外問わず、情報は集められているようだ。

 そして、その情報を集めた1人が、目の前にいる真澄さんで間違いない。

 

「あの立場でしっかりと優秀を集めているとは優秀ですね、真澄さん(・・・・)

 

 両者の目が見開いた。

 坂柳さんは時間が止まったかのように表情が固まり、真澄さんは今日一番の驚愕の表情を浮かべた。

 

「……びっくりしたんだけど。急に名前で呼ばないで」

 

「名前……、ああ、失礼しました。てっきりあなたの苗字かと」

 

「私の苗字は神室。神室真澄よ」

 

「分かりました。そして馴れ馴れしかったことを謝罪します」

 

「呼び方ひとつで気にしないわよ。呼びやすいならそのままでいい」

 

「では、そのままにします」

 

「────待ってください」

 

 珍しくも、坂柳さんが張った声で会話を止める。

 彼女は折れてしまいそうなくらい強く杖を握り、憎しみ籠った視線で真澄さんを睨んでいた。

 

「真澄さん、それは少しずるいです。なぜあなただけ名前呼びなのですか。私は初めて話した時に名前呼びを頼んで断られたのに」

 

「し、知らないわよ、そんなの……」

 

「イズルくん、なんで真澄さんは名前なのですか? まさか……あなたの好みは真澄さんのような女性なのですか?」

 

「いいえ。これといった理由はありません」

 

 不貞腐れた箱入り娘のように不機嫌になり、坂柳さんはひたすらに我儘を振りまく。

 目立つ青い瞳は寄って三白眼を作り、じっとりと僕を眺つつ、反応を待っている。

 

「では、私も名前呼びで構わないですよね?」

 

「苗字と名前、どちらでも識別は可能ですが、理由がなければ異性を名前で呼びはしませんよ」

 

「……やっぱり、真澄さんには何か特別な理由がある訳じゃないですか」

 

「どちらでも識別できる以上、わざわざ変えるのは面倒なだけです」

 

「いいえ、イズルくんは天才です。その程度のことは簡単にできます。だから、私を名前呼びにして下さい。不平等です」

 

 暴走気味な坂柳さんは早口でそう告げる。

 乙女心。大人ぶっている彼女の内側にも確かに存在しているようだ。

 僕を“本物”の天才と呼ぶ以上、その感情は尊敬……いや、敬愛に近い。

 そんな対象が自分以外の人間を特別扱いすることを、プライドの高い彼女は許せない。

 面倒な感情だ。

 

「……ねぇ、やっぱり私のことは神室にして。抵抗あった」

 

 事態の面倒さに気付いた神室さんが助け舟を出してくれる。

 事態を解決に導ける一手に、当然しがみつく。

 

「わかりました。これからは神室さんと呼ばせていただきます。……さて、そろそろ休憩も終わりにしましょうか?」

 

 緊急回避は成功し、無理やり会話も切る。

 神室さんもすぐに察し、立ち上がる。

 

「……あんた、そんな面倒な女だったのね」

 

 しかし、坂柳さんは不服そうに唇を尖らせ、立ち上がらなかった。

 神室さんの本音はごもっとも。ここまで素の表情を見せる坂柳さんに少しだけ退屈が晴れたが、これはこれで面倒くさい。

 僕たちは子供のようにすねた彼女を宥める。

 数分後、超高校級の保育士の才能を使用し、何とか彼女を移動させることに成功する。

 結局、苗字呼びは変えなかったが、昼食を奢ることで彼女の機嫌は元に戻った。

 

 

 ──────────────

 

 

 

 時刻は午後1時を回る。

 人だかりも増えてきて、飲食店としては今が稼ぎだろう。

 そんな中、早めの昼食を終えた僕たちは現在進行形で衣服を見ている。

 2件目に突入しているが、彼女たちは試着ばかりで未だ1着も買っていない。

 

「カムクラ、この服のサイズ違うの持ってきてくんない?」

 

 神室さんは試着室から片手を出す。その手には黒のブラウスがある。

 僕は受け取り、サイズを確認した。

 

「ついでに他の色も試しますか? もう少し色を出してみたほうが、あなたの髪色には合いそうですが」

 

「私はカラフル系よりモノトーン系の方が好きなんだよね。似合わないし」

 

「物は試しです。あなたの場合、もう少し陽気な雰囲気を出せれば似合います。とりあえず試着してみましょう」

 

「……わかった。派手すぎないやつにしてね」

 

 そう言って彼女はカーテンを閉める。

 僕はすぐに彼女の要望通り派手過ぎない服を持ってくる。

 

「……派手」

 

「気のせいです。着てみてください」

 

 僕はコーディネーターの才能を使いながら彼女たちにアドバイスをしていた。

 薄紫の髪を持つ神室さんは目や鼻といった1つ1つのパーツが整っていてクールな顔立ちをしている。

 そのため髪と顔だけでも十分にインパクトがある。服まで印象の強いものを着ると陽気な雰囲気がより出るが、どこか落ち着きがないようにも見えてしまう。

 彼女の性格は物静かだ。この印象を与えたいなら暗めの服の方が良いだろう。

 しかし、それは少々勿体ない。彼女のプロポーションはかなり良い。

 高い身長と長い脚を生かし、笑顔を見せれば雰囲気も見違えると言っていい。

 本当に似合うかどうかは措いておき、着れる服の種類も増えるだろう。

 

「……どう?」

 

 試着室のカーテンを開け、全身を見せる。

 やや濃い目紫のブラウスにライトブルーのデニムパンツ。どれもサイズ感は丁度良かった。

 

「似合っていますが、もう少し表情を緩めてください」

 

「……無理。明るく見せることは私にはしんどい」

 

「そうですか。ならば王道ですが、紫とモノトーン系で固めていくのが良さそうですね」

 

 紫のロングスカートはオススメだが、これ以上は彼女の好みもあるので口出ししない。

 

「あら、とてもお似合いじゃないですか、真澄さん」

 

 隣の試着室からもともと着ていた服に着替え終えた坂柳さんが出てくる。

 彼女に言うことは殆どなかった。超分析力を持つ彼女なら、自分を良く見せる服装を理解してる。

 事実、低身長を生かした服はどれも良く似合っていた。

 

「イズルくんに手伝ってもらえることに感謝したほうが良いですよ」

 

「……まぁ、感謝はする」

 

 はじめこそ異性に服を選ばせることに躊躇していた神室さんだったが、異性からの目線を取り入れる機会として受け入れていた。

 彼女は不器用ながらも礼を言う。僕の対応に嘘偽りがないことを察したのだろう。

 

「あなたは着せがいがあり、僕も退屈しませんでした」

 

 暇つぶしにしては丁度良かったことに嘘はない。アクセサリー選びも考えるくらいには熱を入れたくらいだ。

 僕は一緒に持ってきていた黒いキャップを真澄さんに渡す。

 彼女は値札を内部に隠すように被る。

 

「鍔が後ろでも似合いそうですね」

 

「……揃ってじろじろ見ないで。2人とも目力強いんだからさ」

 

 真澄さんは嫌そうに距離を取る。

 超分析力を持つ2人から見られるのは確かにあまり良い気分ではないだろう。

 

「まだ見ますか?」

 

 僕が確認を取ると、彼女たちは首を横に振る。

 

「では会計を済ませましょう」

 

「会計はまだですよ? 次はイズルくんの番です」

 

 坂柳さんはさも当然のように言う。

 

「僕はコーディネーターの才能を持っているので1人で選べます。なので今度1人で買いに来ますよ」

 

「良いじゃないですか。選んでくれたお礼もしたかったですし」

 

 楽しそうに笑う坂柳さん。

 神室さんも脱いだ帽子を手で叩きながら続く。

 

「まぁ、着せ替え人形になりっぱなしってのは癪だから、あんたもなりなよ」

 

「大方、今着ている服は着やすさ優先で選んだ服ですね? 折角ですし、今日はオシャレをしましょう」

 

「……まぁ良いでしょう。好きにしてください」

 

 その後、僕はマネキンに変わった。

 2人は服を想定した後、各々探しに行った。

 僕は試着室確保のためにカーテンを全開にして中に入っている。

 この試着室のカーテンは全体を覆っているため足元は見えない。

 中に人がいるかの判断は閉まっているかいないかで判断するしかないため、面倒なトラブルを避けるために、僕は開ける判断をした。

 午後2時を回り、だんだんと込み始めた店内。予想通り、更衣室付近の気配はどんどんと増えている。

 

「……ねぇ」

 

 先に戻ってきたのは神室さんだった。

 ぶっきらぼうに呼び彼女の手には服がなかった。

 

「……これ、あげる」

 

 神室さんは自分のポーチから何かを取りだし、こちらに投げる。

 

「ヘアゴムですか」

 

「これでその怪しさと不気味さは消えるでしょ」

 

 僕はキャッチした後、彼女の厚意を尊重し、髪を結ぶ。

 首筋が見えるくらいに髪を纏め、ポニーテールを作った。

 

「うん、そっちの方が良い」

 

 髪を纏めたことでいつものようなおどろおどろしさは消えただろう。

 ついでにいえば、首筋に冷房が届き涼しく感じる。

 

「それで、なぜ何も持たずにこちらへ戻ってきたのでですか?」

 

「……そうだった。あんたの身長と胸囲、あとウエストを教えて」

 

 ヘアゴムを渡しに来ただけではないかを確認するためにいえば、彼女は用件を思い出す。

 先ほどこちらを見ていたのはそれらを推測するためだろう。

 サイズの指標を知るためであり、邪な気持ちなどないため気軽に教える。

 

「身長は179㎝、胸囲は91㎝、ウエストは73㎝から74㎝くらいです」

 

 僕がそう答えると神室さんは目を細める。

 

「……何その数値。あんた、モデルでもやってんの?」

 

「その才能は持っていますよ」

 

 ある程度指標が取れたのか、彼女はもう一度服を探しに行く。

 坂柳さんは杖での移動なのでもう少し時間がかかるだろう。

 僕はゆっくりと待つことを決めた。が、それは杞憂になった。

 僕のいる試着室前に人の気配が再び向かってきたからだ。

 

 

「ねえ、君。そこの試着室って使っているのかな?」

 

 

 僕は声の主に視線を向ける。

 陽気な雰囲気を持った女子。薄いオレンジの髪にひまわりのヘアピンは特徴的で記憶に残りやすい。

 彼女は屈託のない笑顔を向ける。僕は彼女の目を見て目的を一瞬で分析完了する。

 

「申し訳ありません。連れが服を選んでいるのを待っています」

 

「そっか。なら他も空いてないし、少し待つしかないか」

 

 彼女は周りを確認した後、そう言った。

 僕の知らない女子生徒。おそらく上級生だろう。

 

「君、1年Cクラスのカムクラくんだよね? 君の友達が帰るまで少しお話しない? 私も友達がまだ選んでそうだから暇なんだよね」

 

 効率的な時間の使い方。自然な会話の入り方。

 違和感を感じさせない辺り、コミュニケーション能力は高い。

 

「構いません」

 

 僕は了承する。しかし警戒は怠らない。

 なぜなら彼女の僕を見る目は何故か一挙一動を分析するような観察者の目をしているからだ。

 鬼龍院先輩とは違い、初めから分析するつもりの姿勢。僕を見定めるのが目的なのは簡単に分かった。

 個人的な目的か誰かの命令か。どちらかは知らないが超分析力を持たない分析など御座なりにすぎない。

 

「私は朝比奈 なずな。2年生です! よろしく!」

 

 左手を腰に添え、右手を横に持っていきピースをする。

 

 ────今日は癖のある女性に良く誘われる日のようだ。

 

 

 




超高校級のギャルゲー主人公。
あとこっそりタイトル変えました。前編後編で終わると思ったら終わらなそうだったので。
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