ガールズ&パンツァー 普通科斯く奮闘せり 作:まきばのまさき
きついっす。
夢を見ていた。
幼い頃の夢だ。
熊本で姉妹と近所の沼でアイスを食べながらザリガニ釣りをしている。
懐かしい。
そして妹のみほがアイスを食べ終わり、アイスの棒を見たらはずれ、姉のまほは当たりだった。
確か自分は、ヒットだった。
あと4本のヒット出れば良いが無理だろう。
みほがぐずっていたらまほが自分の当たりの棒をあげたんだった。
その後II号戦車から飛び降りるみほとそれを受け止める自分とまほ。
その後ジャンプして自分とまほは下敷きになった。
だが一番下の自分に全体重がきたのは秘密だ。
その後全員で泥パックになり笑い合った
そして自分のパンツに泥が入って気持ち悪い思いをしたのも秘密だ。
そして手を取り走り出した。本当に懐かしい。
そして一番苦しい記憶。
別れの日
「もう行っちゃうの?」
涙目のみほが言う。
「ゔ、ゔん、、、、」
自分も涙目で答える。
「また会えるよな」
少し涙目のまほも聞く。
「うん会える」
自分も返事をしたら丁度荷物を積み終えた父が声を掛けてきた。
「行くぞ。挨拶は済んだか?。車に乗れよ。」
父がそう言って車に乗り、側にいた姉妹の親である戦車道の家元である西住しほに声をかけた。
「今までありがとうございます。お世話になりました。しほさん常男さん。ほれお前も挨拶せんか」
「う、うん」
涙目のじぶんに父はこう言った。
「泣くな。金○ついてんだろ。そして男だろ。ビービー泣いてると笑われるぞ」
そう言って頭を撫でた。
「うん。またね。」
そう言って車に乗りシートベルトを掛け窓を上げまた2人に向かい合った。
自分は2人を見てなにかを言わなければと思いふと思い返したら今まで泣いてばかりだったので、何か言わなければと思い、口を開いた。
「強くなるから。絶対に強くなるから誰にも負けないくらい強くなるから!。」
そう言って二人を見たら笑顔になってた。
「うん。頑張って。私も戦車道頑張るから!」
そう言って車は発進していった。
そして何度も手を振って「強くなるから!」といって離れて行った。
ああ、懐かしいそして、苦しい記憶だ。
その後は我武者羅にがんばって、右肩に違和感が覚えるほど動いたんだな。
うん?右肩に違和感?
なんだ重い?なんだこの感じは?
そう言えば今、訓練中だ!起きなければ!
目を覚まして、右肩を見ればそこに居たのはとある動画サイトに出ている野獣先輩に似ている、同僚の
桃田力(ももたつとむ)がドアップで出てきた。
つい自分(佐々直元)(ささなおもと)はその同僚桃田を貼り倒したい気持ちを抑えて反対側に倒した。
そして自分の席の向かい側に座って居た同僚山本吉道(やまもとよしみち)がニヤケ顔でこちら側を見ていた。
「仲好さそうに寝てるじゃねーか。付き合ってんじゃあねーの」と同僚が言ったが佐々が、心底嫌そうな顔で「そう見えるなら精神状態おかしいよ。」とネタで返しつつ周りをみた。
周りを見てみると、自分と同い年の15歳から16歳の人々でごった返しており、まるで通学中のようの思えるが、服装や雰囲気がそこらに居る高校生とは違った。
全員陸上自衛隊が配備している迷彩服装3型を着用しその上に防弾チョッキ3型そして88式鉄帽、そして顔中にドーランを塗りたくっていた。
当然その防弾チョッキのうえに多数の予備マガジンや手榴弾を付けていてまるで現代の武士のごとき状態だった。
そして手に持っているのは採用して半世紀以上立っている我が国の主力小銃である64式小銃である。
64式小銃は重さ4.3キロの小銃であり有効射程は400メートルの小銃である。まず最初に任官して渡される銃はこれであり命を預ける相棒となる銃である。
何故まだあどけなさが残る子供達が銃を持っているのか。
それは今の我が国の周辺国に大きく関わっていた。
今から十数年前隣国の半島にて共産主義と資本主義の大規模な軍事衝突が起こった。
主な原因は資本主義国の政治的な不安定と同盟国の関係希薄化であり、共産主義国の大規模な軍事援助に伴う隣国の侵攻であった。
事前情報もなく電撃的な侵攻だったため第二次の朝鮮戦争になり次々と資本主義国の主要都市は落とされていった。
その頃の我が国では友好国ではあるが対日感情は悪化している国に対して手を差し伸べておいた方が良いかと、話し合いになった。
まずは在留邦人の保護と後方支援の部隊をおくることにした。
次々と落とされる都市や軍に対し後方支援だけの援助だけでは余りにも効果が無いと政府は判断して、資本主義国の中でも大国である米国に大軍を送る様に要請したが、時間がかかるためもう少し待てとの返答だった。
下手したら半島は完全に共産主義国に併合し、我が国はその敵と先の見えない戦いに対峙しなければならなくなる。
それだけはなんとしても避けたい我が国は、自衛隊に対し本格的な動員を開始。
半島に対し自衛隊から三個師団からなる増援部隊と特殊作戦群や第1空挺団などの精鋭部隊を派遣した。
当初は現地に展開していた部隊に対し過敏反応したのは、やはり現地住民であり現地軍で会った。
しかしながら積極的な民生活動、現地軍の共同作戦、身を呈しての行動により感情は軟化し行動しやすくなった。
そして念願の米軍の大軍が到着し戦線は一気に此方側に傾き、自衛隊側は出る幕がなくなり一部部隊を残し撤退して行った。
そして自衛隊が彼の地にて学んだものは、数多くあり、そして課題も残った。
学んだものは優秀な野戦指揮官、経験豊富な曹士そして戦場の在り方について。
そして課題は、人員の数、装備品不足、作戦機不足、と言った現実的な問題である。
作戦機不足、装備品不足はすぐに解消出来る目処は立てるが人員不足は、いかんせん少子高齢化社会の今難しい問題であった。
そして数を増やしても練度の問題も出てくる。
如何なものかと、考えたら自衛隊内部にある高等工科学校を拡大し12歳から入れる中等科、15歳からの高等科の陸海空共同の学校を作り人員の確保に努めた。
給料の増額、採用人員の大幅な増加、卒業後の進路等出来る限りの謳い文句を言った結果、多数の人員の確保が出来た。
学生も貧困問題や親の関係等複雑な問題を抱えているのでこういった、学園には願ったりかなったりであり、
また卒業後は無試験みたいな状態で自衛隊候補生になり、試験をうけ合格すれば一般曹候補生に慣れる可能性がある。
また自衛隊に入らなくても民間企業や大学、専門学校等の推薦がある。
そこに目が向くひともいた。
その中に佐々直元がいた。
彼は純粋に強くなりたいと、願いこの学校に入学した。
この学校は新規に作られた学園艦ではなく廃艦間際の艦を購入し、訓練や生活に耐えうる様改修し新たな船出を開始した。
それから十数年、整理縮小されることなくこの学園から自衛官を輩出しつずけている。
話を戻そう。
今彼らが乗っているのはCH-47JA大型輸送ヘリコプターであり、大きな爆音を鳴らしながら演習場へ向かっていた。
桃田の隣に座っていて漫画を読んでいた藤屋不二夫(ふじやふじお)がクレームをつけた。
「肩に変なもん、押し付けるな!なんとなしろ!」
「良いケツしてますね〜」
ふざけた寝言をいっているので、こいつを起こすことにした。
おでこを叩いたら、「ファ!!敵襲!」と言って飛びおきそしてでかい図体の上にある頭を天井にぶつけ席に乱暴に座りつけた。
周りにいた隊員からは、呆れ顔の隊員もいれば迷惑そうな顔を出している隊員もいたため、かわりに佐々が謝っていた。
「何やってんだよ。あぶねーじゃあねえか。」
「え、今敵襲って、え?」
混乱していると桃田の真向かいに居る青田浩(あおたひろし)が笑いながら話しかけた。
「変な夢でも見てたんじゃ無いの?」
「そうだよ。(便乗)」「そうだよ。(便乗)」「そうだよ。(便乗)」
と周りの隊員達もこう言って言っていたので、「あ、ふーん。(納得)」と相成った。
佐々の左側にいた橙一二三(だいだいひふみ)が喋りかけてきた。
「こんなうるさい所で寝れるなー。俺は寝れん。」
と声をかけてきたので、佐々は「慣れだ、慣れ」と返した。
橙の隣にいる黒野平一(くろのへいいち)と向かい側にいる白井茂(しらいしげる)も同意して「ベットの中で寝たいよ。」「俺は布団派だ。」と喋っていると、教官である伊丹耀司二等陸尉が
声を荒げて「静かにしろ」と言ってきたため、静かにした。
「ほら怒られた」と周りの隊員にいわれた。
右手を上げ周りの隊員に謝りつつ、伊丹教官にも謝罪した。
ふと思い返したら、かなり遠くまで来たものだと思う。
ヘリコプターに乗り完全武装の状態で、飛んでいるとは、夢の頃の自分自身には想像していないだろうな。
久し振りにみほに、メールしようかと思う佐々であった。
ここまで書くの3時間
周りの人凄いですねー