ガールズ&パンツァー 普通科斯く奮闘せり   作:まきばのまさき

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時間空いてすいません。


第5話

「変なもん食わせんな!」

「変なもんじゃあねーぞ。俺のとっておきでなおかつ、靴の中に入れて隠しておいたスルメイカぞ。バレたら取り上げられたかもしれないものだぞ」

「まあ確かに靴の中に隠すのは分かるが、他人に食わせんでもいいもんじゃねーぞ」

「えっ、他人、、、、、、あんなに一緒だったのに、、、、」

「夕暮れでもねーぞ。せめて一言言ってくれれば覚悟決めて食べたのに、、、、」

「それでも食べるんですね(驚愕)」

 

鬱蒼とした森の中で佐々と桃田の両名が先ほどのスルメイカについての話し合いが行われていた。

佐々は周りにいた隊員を跳ね除け桃田に、詰め寄って先ほどの会話になったが、時間が押していたので会話を打ち切り、隊員に号令を発した。

「休憩終わり!忘れ物ないか確認して行進開始!」

 

飴の甘い味とスルメイカの匂い、そして靴底の匂いを口の中で噛み締めながら行進を再開した。

「隊列は先のように先頭山本、よろしいか」

そう佐々が聞くと「了解」と山本が返事を返し、先頭を歩き出した。

 

 

 

 

 

「他の隊は、大丈夫かな?」

歩き始めて30分ぐらいたった時、桃田がポツリと呟いて、佐々の耳に入った。

「通信がないと観るとまだ、接敵してないか」

そう返事したが自身も気になり始めたので、耳についてるインカムに手を伸ばして第1小隊に、通信を送った。

「こちら第4分隊、第1小隊中村送れ、、」

インカムから空電混じりの声が聞こえた。

『こちら第1小隊中村、どうした?送れ、、』

すぐに返事が返ってきたので佐々は「敵は何処にいるんだろうか?送れ」

『うーん、見晴らしのいい崖の上か、なだらかな場所かな?送れ』

「襲撃を掛けるとしたら相手側はどんな状況で仕掛けてくるかね?送れ」

そう問いかけると、数刻考え『もっとも疲れている時か、休憩中だなぁ。送れ』

「確かに、その時に奇襲されたら全滅するかも。了解。十分に警戒しながら進む。通信終わり」

通信を終わらせて「練度が違いすぎるから、先手必勝で片付けるしかないか」と佐々が言うが、山本が「そんなに上手くいけばの話だがな」そして「向こうは精鋭の水陸機動団でなおかつモノホンのレンジャー」「俺たちよりも数段上の訓練だし勝てるか?」と青田と橙の談。

「まぁ、特戦群よりマシと思うしかないね」と藤屋が言うと「お喋りしすぎると見つかるぞー」と佐々が注意し、周辺警戒しながら進めていくと遠方から小銃の発砲音が聞こえ、その場に伏せた。

 

「こちら第4分隊第1小隊どうした?送れ」

インカムに耳を傾けるとすぐに返事が来た。

『こちら第1小隊、他の分隊と合流した瞬間発砲を受けた!向こうは少し前からこちらを視認して跡をつけられてたらしい。そこら中から攻撃を受けている!直ちに第4分隊は第1小隊の救援に来てくれ!現在位置はーーーーー」

地図とコンパスを確認してみたらすぐ側だったので「了解!すぐ向かう交信終わり!」

そして佐々は部下に向かい「これより第1小隊の救援に向かう!」と宣言し部下も「「「了解!!!」」」と返事を返した。

「見張りを厳に、、、前進、、、」

 

歩きから小走りにそして、疾走になり始めた頃、、、

 

隊の先頭にいた山本が左手を上げ、隊員にストップを掛けた。

そして後ろにいた隊員はその場に片ひざ立ちの状態で、各々の決められた位置の警戒をしており佐々は先頭にいる山本のすぐ側にしゃがみ込んだ。

「何かいる」と山本が訴えた。

山本は山育ちで目や耳など優れており、動物的な感も備えていたため隊の先頭において、索敵の役割を担っていた。

「数は?」佐々が聞くと「完全に気配を消しているから正確な数は分からない。」と山本が言うので、佐々はハンドサインを送り縦列で進んでいたのを、横列に並び替えして前進するようにした。

少し間隔を広げ横列になり前進すること、数瞬、「敵襲!」

前方にある高台の木の陰から小銃がこちらに向けて発砲してきた。

発砲音を聞いてある隊員はしゃがみ、ある隊員はすぐ側にある木の陰に隠れ、佐々は後者の選択を選び木の陰に隠れた。

しかし反応し切れなかった隊員は被弾してしまいその場に倒れてしまった。

しかしケガはなくそのかわりに、被弾した隊員から電子音が響いていた。

 

この演習は実弾や歩兵道に使われている特殊弾頭ではなく、小銃の先端に取り付けている電子バトラーを使用しての訓練であり、リアルタイムで訓練生の位置や殉職者や負傷者の数などを把握できるものである。

後方の統裁室ではこの演習を幹部や教官が確認して今後の訓練や練度の確認をしていた

 

こちらの第4分隊は木の陰にいる敵に対し小銃で応戦していた。

何発か撃ち込むと火薬の匂いが充満してきて、鼻に着く。

「こちら第4分隊、第1小隊送れ」と通信を送れば、『こちら第1小隊中村!囲まれて半数以上がやられた!早く来てくれ!送れ!」と切羽詰まった状態の声が聞こえたが「こちら第4分隊、敵と接触。交戦中。少し遅れる。送れ」

 

『出来る限り早く来てくれ!頼む!』

 

「了解。通信終わり」

 

応答して側にいた山本ににじり寄り、肩を叩いた。

「接近して敵を叩く。援護よろしいか?」と佐々が聞いたら「大丈夫、尻を叩いて来い」と勇ましい返事が返ってきた。

 

近くにいた桃田にも聞いたら「しょうがねえなぁ(悟空)、一緒に行ってあげる」と返事が来た。

そして「佐々を援護!」

号令の元、各分隊員が敵に集中砲火を浴びせている時に、佐々と桃田は大きく迂回して高台の背後に周り敵に忍び寄った。

 

静かに、、、静かに、、、、

 

そう心の中で呟きながら忍び寄ってみて敵を視認出来る場所まで近づくと、敵は89式小銃とMINIMI軽機関銃で武装した水機団の隊員だった。

確実に当てるように、しっかりと狙い定め打つ!

 

水機団の隊員から電子音が聞こえ木の陰から手を挙げて、戦死した事を見せたので、佐々と桃田はすぐ仲間達に合流した

「損害は?」

「後ろにいた、白井と藤田そして青川が戦死判定。黒野が腕に軽傷」と山本が報告してきた。

 

損害状況は各隊員に分かる様に、腕に付けてある専用のタブレットに表示される様になってるので、確認の意味を込めて佐々が聞いたが、

損害が大きく作戦行動に支障がでる状態だった。

「こちら第4分隊、第1小隊敵の排除に成功、送れ」

通信を送ってみたが『〜〜〜〜』と応答がなかったため、隊員達は状況を悟った。

「全滅か、、、」

「どうする?」

「後退するか?」

「殴り込みを掛けるか?」

生き残りの隊員達が、口に出すが佐々の判断は「レンジャーは仲間を見捨てない。もしかしたらまだ戦死判定を受けていない隊員がいるかもしれないから、救助に向かう。よろしいか?」と聞いたら、「「「応」」」と頼もしい返事が返ってきた。

 

「よし、前進を再開する」

 

鬱蒼とした森を生き残りの隊員達が早歩きで進むと、前方からギリースーツを着た水機団の隊員が84ミリ無反動砲〈カールグスタフ〉を抱えて狙いを定めてこちらに打ってきた。

いち早く気が付いた山本が「カールグスタフ!」と叫んだため、佐々や他の隊員達も急いで回避行動に移した。

窪地に木の陰にと回避したが、そこら辺から電子音が聞こえてきた。

 

囲まれている!

 

佐々は自分が無事な事を確認し、必死に応戦したが木の陰や窪地に、木の枝にとそこら中から電子の銃弾が飛んで来ており、タブレットには次々と損害状況が入ってきた。

 

山本、胸部貫通

 

桃田、頭部貫通

 

橙、重度の熱傷(戦闘行動不能)

 

そして遂に佐々も被弾した。

 

佐々、臀部貫通

 

 

「ファ!」

 

佐々が驚いて変な声が出た所で、インカムから演習の終了を告げるアナウンスが流れてきた。

「こちら統裁室。今次の演習は終了した。各分隊は所定の位置に集合してください。繰り返します〜〜〜」

やっと終わったと安堵して息をつき、お腹が空いているのを思い出した所で立ち上がり、分隊員に集合をかけた。

 

 

 

「演習ご苦労。この演習で学んだ事を次に活かしていく様に。」

「学生たちもご苦労さん。君達の練度には驚かされたが、あともう一歩頑張りが足りなかった様だな。次こそは我々に勝てる様に頑張れ。」

伊丹教官と水機団の担当教官が前にでて、訓示をして「ヘリコプターが来るまで、休憩!」と有難いお言葉を頂いたが「各分隊長と小隊長は教官のもとに集合!」と有難くないお言葉を頂いため佐々や他の分隊長も教官のもとに集合した。

 

「まさかケツに被弾して戦死判定食らうとは、、、」

「新しい世界に目覚めてよかったね。」

「座薬あげるよ」

と向かう途中で中村、吉川、小向の順番でからかってきた。

「うるせー。てめーらだってケツから打たれてたんじゃないのか!」

こちらも反撃したが、「お尻を打たれた人に言われたかないわい。」

「そうだよ」「そうだよ」と返された。

「なんも言えねー。」と佐々はそう返すしかなかった。

 

 

「今日はお疲れさん。演習のレポートと各分隊の報告書は来週の月曜日までに出しておいてね。」

と伊丹教官は優しい言葉をかけてくれたが、「来週て、今日は金曜日じゃないですか。他のクラスじゃ一週間の猶予があるのに、なんでうちだけこんなに早いんですか!」と小隊長兼クラス委員長の中村が言った。

 

各クラスでは1クラス32名であり、そこからクラス委員長を成績や勤務態度等を考慮して決めており、また演習時にはクラス単位で小隊が編成出来る様になっていた。

 

「しょうがないでしょ、色々立て込んでいるから。」

 

と伊丹教官は言うが、まさか、、、

 

「来週の金曜日と土曜日て、夏コミがあった様な、、、」と佐々が言うと、

 

油がきれたロボットの様な動きをして「ソ、ソンナコトナイヨ。」と動揺していた。

「うわぁ、サイテー」「大人として恥ずかしくないのかよ」「まためいコンのエロ=本ですか?」と周りから責められた。

「う、うるせー。上官命令だぞ。ちゃんと出せよ。」と言ってきた。

「パワハラ」「大人げねー」「ケ◯の穴ちいせー」「最低だな」とボロカス言われてた。

 

「い、言わせておけば、、、」と反撃しようとした時、伊丹教官の後ろから水陸機動団の担当教官の不知火一等陸尉が顔を出して来た。

「今、よろしいか?」とドスの効いた声が聞こえたため、一斉に敬礼をした。

「そんなに堅くならなくても良い。で、ケツを撃たれて戦死判定を受けた隊員は誰か?」

聞かれた瞬間、吹き出しそうにながらも、佐々は一歩前に出て「自分が臀部を撃たれた佐々です」と名乗り上げた。

不知火一尉は「そうか、君が」と興味深く観察していた。

「何かありましたか?」と聞くと、「いや、始めてケツを撃たれて戦死判定を受けた学生を見たくてな。」と不知火一尉。

「お手洗いに行く時、気をつけて、踏んだらないとオーバーランしてしまうので気を付けてます」と返したら少し吹き出した。

「おまえ面白いな。卒業後何処に行く予定だ?」と聞いてきたので「まだ未定です。」と正直に答えた。

「なら、進路に困ったらうちに来い。万年人手不足だからな。」とスカウトしてきた。

「すみません。まだ先のことなので、、、」と返したが、「何、まだ2年もあるんだ十分考えてからこい。」

そう言って不知火一尉は自分の隊に戻って行った。

 

「凄いな。スカウトに来るなんて。」

と中村が言うが「まあレンジャーを持っているし、それに空挺課程もクリアしているから当然だろ。」と伊丹教官が言った。

「まだ配属なんて先ですし、それにレンジャーと空挺持ってる隊員なんて、他にもいるのに、、、」と佐々が言うが、「何か光るものがあるんじゃないかな?」と伊丹教官が言うが、佐々は我武者羅にがんばって獲得した徽章だ。

その重みも十分分かっている積もりだが、いまだに実感がない。

「光るものなら、男なら必ず二つ光るものがあるのにこれ以上光るものがあるなら大切にしとかないとな。」

「いや、そっちの二つの光るものは今関係ないじゃん。」

と吉川と小向がおちゃらけた。

つい本題であるレポートと報告書を忘れそうになったが、どんなに抗議しても来週の月曜日の提出するようになった。

 

「よし、解散。飯食って来い。」

そう言うと自身のお腹の状態はすでに空腹状態であったので、自身の分隊に戻って飯を食べることにした。

「ただいま。今日の昼御飯なにー」

「今日の昼飯は貫通記念のお赤飯よー」

佐々と桃田のふざけた掛け合いに周りの隊員は吹き出して、鼻から食べかけの御飯粒や水等を飛ばした。

「汚いなー、もう少し綺麗に掛け合ってくれよー」

「んにゃぴ、鼻が痛い」

と山本と青川が言い、佐々は桃田の頭を叩いた。

「で、御飯は?あくしろよ」

「ひどいなー。赤飯とインスタントの味噌汁よ」と桃田は佐々に赤飯と味噌汁を差し出した。

「おっ、ええやん。頂きます。」と割り箸を使い赤飯を食べようとしたら

 

ベキッ!!

 

割り箸が折れた。

 

「赤飯堅すぎ!!!」と東富士演習場に響いた。

 

 




遅くなってすいません(二回目)
一応構想は頭の中にありますが、文章にするの面倒という事が分かりました。

あと今の小説は本編のキャラクターでるのだいぶ先です。
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