周りからのストレスとかで静かにぶちギレ太一さん登場です。
休み時間にセシリアが来てから次の授業中、HRでの出来事だった。
「今から、このクラスの代表を決める。代表は、代表選の出場及びにクラス会議への出席…まぁ、クラス委員の様なものだ。誰かなる奴はいないか。自薦、他薦は問わんぞ」
HRの担当である千冬がそう言った。
いきなりクラス代表に立候補するか、誰かを立候補しろと言われたのだ。クラスの生徒たちは少しの戸惑いを見せた。
けれど、戸惑いも直ぐに止んだのだった。
「はい!織斑くんを推薦します!」
その生徒を皮切りに、クラスメイトたちがどんどんと推薦していく。
「それじゃあ、私は本宮くんを!」
「いいえ、ここは三人の中でも大人な八神さんでしょ!」
「わたしは~、だいちゃんとたっくんの二人を推薦するよ~」
「ああ~ん、誰にすればいいかわからないよー!」
結局の所、男三人衆が推薦されてしまったのだ。その男たちはというと。
一夏は「へぇ~、他にも織斑って居たんだな~」なんて自分は関係ないと言わんばかりに座っており、大輔はいきなりの事に戸惑い、太一は「やっぱりか…」と溜息を吐いているのだった。
「ふむ、織斑に本宮、八神だな。他にはいないのか?別に自薦でも構わんぞ」
「「先生!俺はクラス代表なんてやりません!」」
やっと自分のことだと気づいた一夏は、大輔と共にクラス代表をやらないと意思表示する。太一は今までの千冬の行動から、他薦を断ることはできないと判断し、動かなかった。
立ち上がり、そう言い切った二人だったが、千冬が投げた出席簿が回転しながら一夏の頭に命中。命中した出席簿はブーメランの様に手元に戻り、再び投擲される。戻ってきた出席簿をもう一度投げると、大輔の頭に命中しまた千冬の手元に戻っていった。
あまりの神業に拍手が漏れる中、いきなりの痛みに二人は頭を抑え着席してしまった。それを見ていた太一は、もし判断を間違えたらこうなっていたのかと冷や汗をかいていた。
「推薦されたからには、その期待に答えろ」
「「い、イエッサー…」」
もう断ることをできないと悟った二人は、痛みに耐えながら声を絞り出した。
すると、急に机を叩く音が聞こえる。
「納得がいきませんわ!何故このセシリア・オルコットが、このような男たちが代表のクラスにならなければいけませんの!」
反論を上げたのはセシリアだった。
「だいたい!こんな男が代表なんて恥さらしもいいとこですわ!これほどの屈辱を1年間も続けろといいますの!」
あまりの女尊男卑な言い方に、大輔たちはゲンナリとしていた。
セシリアの言い方には、日本という国を見下した言い方だったが、特に気にする生徒たちはいなかった。もっとも、教師の千冬は若干青筋とたて、真耶はクラスに馴染めないんじゃないかと慌てているのだった。
「実力からしても、私の方がふさわしいですわ!それを、ただ物珍しさで決めてしまうのなど愚の骨頂!私はこの国にISの技術と技量を学ぶために来たわけであって、サーカスに来たわけじゃありませんわ!ただでさえ、こんな文化としても後進的な国に暮らすのですら耐え難い苦痛ですのに、それ以上の」
「イギリスだって対したお国自慢じゃないだろ」
「全くだ。菓子とかはうまいけど、イギリス料理はまずいもんばっかじゃねーか」
セシリアの暴言にカチンときた一夏と大輔そう言い返すのだった。
もっとも、大輔は自分の意思でいったものの、一夏はつい口からこぼれてしまったのであった。
太一はというと、あまり後先考えてない後輩二人に頭を抱えるのだった。
「あ、あなたたち!私の祖国を馬鹿にしますの!」
「先に馬鹿にしてきたのはそっちじゃねーか!」
既にヒートアップしてしまった大輔は止まらなかった。一夏もすでに、どうにでもなれといった様子だ。
正論を突かれたセシリアだったが、祖国を馬鹿にされた事の怒りで止まることはなかった。
「決闘ですわ!」
「ああ!望むところだね!」
「四の五の言うよりわかりやすいな!」
「少しは落ち着け!」
ヒートアップした結果、ついには決闘にまで進展してしまった。
まだ暴走しつづけてる大輔と一夏を、太一が止めるのだった。
「ちょ!なんで止めるんすか太一さん!」
「そうだよ!こんなに言われて腹立たないのかよ!」
「確かに腹立つけど、少しは冷静になれって!」
「あら?他の二人は無謀ながらこの私に挑むのに、貴方は尻込みですの?これでは、国家代表に勝ったというのもデマ、もしくはその代表があまりにも弱かったのかしらね?」
挑発的に言うセシリア。
だが、その時、大輔は顔を真っ青にしていた。一夏は何故、大輔が顔を真っ青にしていたか不明だったが、ある方向を見て同じく顔を真っ青にしていた。
「その程度の実力で国家代表になれるのでしたら、私ももうすぐ国家代表に」
「オルコット……少し黙っとけ」
「ひっ!?」
途轍もなく良い笑顔で言う太一。
だが、その太一の背後には骨で出来た竜がこちらを睨みつけているのを幻視してしまう程のプレッシャーを放っていた。
そのプレッシャーに気づいたのはセシリア、大輔、一夏、箒、そして千冬と真耶だ。千冬ですら冷や汗を格プレッシャーに、他の5人は震えていた。気づかない生徒たちは、ただ首をかしげるだけだった。
「ま、まずい…太一さんがキレた…」
「な、なぁ、大輔…太一さんがキレるといつもああなのか?」
「いや…普段は太一さんはあまりキレないし、そんなでもないけどよ…あの人が関わると、太一さんがスゲェキレるんだよ…」
「そ、そうなんですか…?」
あまりの恐怖に、大輔と一夏、真耶は教室の隅に避難していた。
セシリアは、太一のプレッシャーを浴びながらも、言葉を紡ぐ。
「い、いいですわ!決闘で、私がエリート中のエリートだと証明して」
「だからよ。少し黙っとけ、な?」
「は、はいぃぃ!!」
震えながらも、自身のプライドを保とうとする。
だが、太一から発せられるプレッシャーが今度は黒い竜人が鉤爪を突きつけてくるものに変わった。
その瞬間、セシリアがプライドなど捨て、太一の言うことに従うのだった。
「織斑先生。そういう訳なんで、クラス代表は俺と大輔、一夏、オルコットの4人がISで勝負して決めることになりました」
「うむ。了解した。勝負は一週間後、第三アリーナで行う。構わないな」
太一が仕切る中、千冬は太一から感じるプレッシャーに気持ちが高ぶっていた。
現役を引退してから、久しく感じる圧倒的な威圧感に心地いいほどの汗をかいているからだ。
そして、太一は再びセシリアの方を向く。
「はい。オルコット」
「は、はい!なんでしょう!」
「言っておくが、お前の実力は知らない。けど、お前とアイツが戦うなら、アイツが絶対に勝つ。アイツはそれほどの実力があるんだ。まぁ、俺が言っても信用できないだろうから」
そこで、太一は言葉を区切り言い放った。
「だから、俺が証明してやる。ロシアの代表は、どれだけ強いかをな」
余談だが、この言葉をとあるのほほんとした少女が録音し、某学園最強の生徒会長に聞かせたとか。
そのせいか、2年のある生徒が頭から湯気を出しながら倒れて、保健室に運ばれたとか。
感想で、大輔と太一のヒロインを増やさないのかと聞かれました。
こちらとしては、大輔×簪と太一×楯無で進めてこうかと思ってましたが、増やしたほうが良いでしょうか?意見をもらえないでしょうか。
次回、ついに大輔の専用機の詳細が明らかに!