桃色の花   作:飛翔するシカバネ

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第6話

 

さて……サクラは本当にどこにいったんだか…

 

てっきりサスケが動いた時に一緒に動いたもんだと思ったが、それでも気配を出さずに待っていたな。

 

全く近頃の子どもはチームワークがなって無いんだから。

ナルトも同じ罠にもう一度かかったみたいだし。

何だかんだでサスケに時間を食ったのも確かだ。

 

本を読んでいる隙が無いんだから。

 

 

「ん?あれは…」

 

ナルトが三本丸太の後ろの場所に置いといた弁当に手を伸ばしている。

 

辺りを警戒しているようだがこちらには全く気づいていない。

 

「全く……」

 

 

 

 

「いったっだきまーーーす!!!」

 

「おい」

 

ナルトの後ろにある台座に現れ、ナルトに声をかける。

 

「っていうのは冗談で……」

 

「遅い!」

 

縄を両手に持ちナルトを縛り付ける。

 

「全く……ルールは破っちゃダメでしょ。さてそろそろ目覚ましがなる頃かな……?」

 

自分の目の前に花びらが舞う。

 

それは桜の花びらだった。

 

 

「っ!?まさかっ!」

 

「へへっ!油断大敵だってばよ!」

 

ナルトが8人がかりで体を止める。

 

さすがに子供の体格だとしても8人がかりでは動きを阻害される。

 

「よくやった!ナルト!!」

 

自分がたった今乗っていた台座が煙を立てる。

それは台座に変化していたサスケだった。

 

さすがにここまでがっしりと掴まれたら、動きが封じられる。

縄で縛ったナルトの姿は無い。

影分身だったようだ。

 

台座に変化していたサスケ。

至近距離では回避のしようがない。

 

それに桜の花びら。

ここは丸太の裏地なのは確かだが台座がある場所じゃない!

 

まさかやってくるとは思わなかった。

だからこそ見落としていた。

 

 

 

「取った!」

 

 

鈴が2つとも取られる。

 

 

「参ったね、こりゃ」

 

サスケは取った瞬間に離れる。

離れた先には本体と思われるナルトがいた。

 

そして影分身は解除される。

これでは紛れて動くことが出来ない。

 

アイツらはこっちに釘付けだ。

 

「ナルト!」

 

「おう!」

 

鈴を受け渡した。

 

これで2人は合格。

 

一応揺さぶりをかけるか…

 

「よく取れたな……だけど、それだとサクラは脱落だぞ。それともお前らのどちらかが脱落するか…」

 

「カカシせーんせっ!」

 

後ろから声がする。

今の今まで見失っていたサクラがそこにいた。

 

そして手に持っているそれは…

 

「俺のイチャイチャパラダイス!!!」

 

「はいっと」

 

ライターに火をつけイチャイチャパラダイスに近づける。

 

「な、何を!?」

 

「鈴は仲間割れを誘発させるトラップ。ならもうひとつ鈴を持っていると思ったんですが持ってないので代わりにこちらを取らせて頂きました。これは鈴ではないから不合格なら私は今すぐ火にくぐらせて、灰にします」

 

「なっ!!」

 

「うちのお父さんも買ってますから。それにこの表紙のタイプは初版限定版。流石に上忍だろうとしても次手に入れるんでしょうか?」

 

「………っく!すごいやつらだな」

 

まさか1人も丸太行きが無いなんてな……

 

「初任務サバイバル演習の結果は全員合格!色々言うことはあるが……とりあえず、初任務お疲れ様!!」

 

「よ………っしゃーーー!!!」

 

「フン…当然だ」

 

「とりあえず昼メシ食いながら他の反省点を話すぞ」

 

「うっす!」

 

「………フッ」

 

「………うんうん。で、サクラ?イチャイチャパラダイス返してくれない?というかライターもう消していいんじゃない?」

 

「いえ、鈴が二つって事は昼ごはんも元から二つだったということでしょう?だったらそのお弁当はカカシ先生が食べてください。私たちには初任務のお祝いに何か奢ってください」

 

「え?」

 

「そうですね、焼肉とかだと高いので……ナルトくん!どこがいいですか?」

 

「らーめん!一楽の!!木ノ葉隠れの里で1番上手いラーメン屋だってばよ!」

 

「サスケくんもいいですか?」

 

「いいだろう」

 

「では、カカシ先生ごちそうさまです!」

 

「え?俺まだいいなんて……」

 

メラり

 

「よし!行くぞお前ら!合格祝いだ!らーめん3人前くらい奢ってやらぁ!」

 

「流石です。本はお返ししますね」

 

「帰ってきた……やっぱ観賞用にもう1冊買うか…」

 

 

 

 

イチャイチャパラダイスを後ろの忍び袋にしまう。

するとそこには自分のイチャイチャパラダイスが。

 

あれ?

 

「そういえば情報をくださった人なんですけどね。おカッパ姿の濃ゆい人でした。何か対策が無いか聞いたら快く教えてくれましたよ」

 

ガイィ〜

 

サクラは近づいてすらいなかった。

 

最後の混戦に自分が利用される可能性のため1歩引いてこちらを観察していた。

そして事前情報から本をうまく扱うタイミングを見ていたという訳か。

 

ガイとあったのはプリント渡した後か、顔合わせの時に遅れた時か。

 

そしてサクラの幻術。

 

春野家に伝わる幻術。

能力としては少しばかりの誤認識。

桜の花びらや花の香りを使い、認識を緩める忍法。

 

まさか使ってくるとは思えず、甘く見た結果だなこりゃ。

ナルトといいサスケといいサクラといい今年は豊作かね?

 

というか班は本来チームのバランスを保つのに、ある意味全体で水準が高いぞ。

今年は中忍試験もある。

もしかしたら今年から出れるかもな…

 

ナルト達を見る。

 

そこにナルト達の姿は無かった。

 

「…………まさか!」

 

大急ぎでラーメン一楽に向かう。

 

そこではサクラとサスケが1杯ずつ食べ、ナルトが4杯目のおかわりをしていた時だった。

 

「お腹減ってたからズルズル入るってばよ!」

 

「チャーハンくれ。あと餃子」

 

「私このデザートの杏仁豆腐ください」

 

「アンタがカカシ先生か!この子達の代金払うんだろ!大口の客で助かるよ。アンタも食べるだろラーメン」

 

「ははは……いただきます」

 

 

 

はたけカカシ

散財!

 

 

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