Fate/Grand Order たっちゃんがグランドオーダーに挑むようです 作:這い寄る影
現在私たちが使用している原子炉は、その0.7%を燃やしている。
ビル・ゲイツ
「ああ、もう全身にテーザー受けた気分よ。と言うか常人なら過剰摂取で死亡しているんじゃないかしら?」
「まぁ本来の用途は保安部が施設内で暴走した奴を近接戦闘で鎮圧するための代物らしいからねぇ」
「ベリルも食らったのかしら?」
「いやアレは・・・そうだなぁ大人しく食らっていた方がよかったと思う」
「何があったのよ・・・」
「アマネとペペにフラッシュバン食らわされてテーザー撃ち込まれて手足があり得ない方向に捻じ曲げられて顔面を本人と判別できないレベルでタコ殴りにされたんだ。アレは流石にベリルに同情したね、幾らマシュの指を折ったと言え」
「OK、よくやった、アマネにペペロンチーノ。今の私だったら、ドタマぶち抜いていたわ」
そう、治療室に侵入したベリルはマシュの指をへし折った。
現状なぜそうしたのか不明だが、それがロマニの怒りを買い、
保安部出動&同僚へのケジメとしてペペロンチーノも出動し。
アマネとペペロンチーノにそりゃもう人間が死なぬギリギリまでボコり倒されたらしい。
廊下を歩きながらそれを聞いてよくやったぞアマネとペペロンチーノと二人を褒めるオルガマリー。
だってオルガマリーにとってはマシュは親友だ。
いくら当時情緒が薄く何されているかマシュが理解できていなかったとしても許せるものではない。
もし今の精神成長したオルガマリーがその場に居たら問答無用でドタマぶち抜いてただろう。
「ちなみにマシュは?」
「最近メンタルセラピーの結果、サイコパスの気持ち悪い奴に恋心抱くわけないでしょとの事です」
「うわぁお、マシュも言う様になったわね」
因みにマシュは当時こそなんで自分の指をへし折りに来たか分からなかったが。
今では理解できるみたいでベリルを嫌悪していたし、痛いのは痛かったので近づきたくない相手トップ3に入っていた。
哀れベリル、人理漂白が起きたら君は完全否定されるだろう。
と言うか普通のサイコパスでも相手の指をへし折ったら好意なんて抱かれるわけねぇだろJKとか抗議が飛んできそうだが。
と言うかマシュの初恋は達哉でオルガマリーと共に達哉と将来を誓い合っている。
印象最悪のベリルの入る隙間なんてない、真向から拒絶されて試合終了だ。
「さてそれは置いておいて状況は?」
「最悪ですね。所長のリバース・イドが実質使用不可能、達哉君のリバース・イドも二分ちょいしか使えなくて防壁突破のための当初の予定プランが崩れていま議論中です」
「わかったわ」
カルデアの当初のプランとしては、リバース・イドを使い、
デンバーに張られている超々磁場防壁を一時的に解除。
カルナとラーマ夫妻に全力宝具を使用させ主要施設を破壊させ、
十分な余力を持ってエジソンやら神取と戦う予定であった。
ケルト軍とも同盟できたので主要施設を破壊後追加で大軍をなだれ込ませるのも追加したのだが、
その肝心のリバース・イドが使えない。
アルジュナ・クリシュナとの戦闘でオルガマリーは使い切ったし、達哉の使用残り時間は02:34秒。
かと言ってあの場面で切らずにはいられなかった。
何故ならアルジュナ・クリシュナは足の裏以外攻撃が通用しないからだ。
貫通スキルをデフォで備えているリバース・イドしか対抗手段がない。
そして現状カルナをズタボロにした神取が控えているのだ。
故に此処は達哉のリバース・イドを使わず取って置きたい。
「当初のプランが崩れたから議論していると思えば・・・アンタたちねぇ」
「だが指揮官は所長だ」
「そうだけれどもねぇタツヤ、同盟相手は対等「そう言う面倒臭いのからは卒業したいのよ。だから同盟中はアンタに投げるわ」・・・」
そう面倒臭げに言うメイヴであるが。
達哉、マシュ、オルガマリー、クー・フーリンは女狐めと思った。
言うなれば状況終了次第裏切る気満々という事である。
誰かの隣に置いておかないと終わった直後の仕切り直しも出来ない。
「だそうだ(一応クー・フーリンを付ける。今の彼は全盛期に一番近い。粉チーズ缶も持たせて置いて裏切った際には不意も打てる)」
「(了解、それなら大丈夫そうね)わかったわ。全体指揮は私と孔明が個別指揮はタツヤとマシュにクー・フーリンって感じかしら? ケルト軍の総指揮は誰が取るの?」
「? 軍団全員送り込む手段があるんじゃないの?」
「アルジュナのお陰でそれは無くなったわ」
「・・・本当にすいません」
アルジュナは顔を背けつつ謝る。
アルジュナ・クリシュナにリバース・イドを使う羽目になっていなければリバース・イドで大規模軍勢を一気に送り込めたからだ。
「それはさて置き一応の議論はしてたんでしょ?」
「もちろんです。結果大軍を送り込むのはどうしても無理という事が分かりました」
オルガマリーの問いにマシュがそう答える。
現状上記でも述べた通り大軍を送り込む手段がないのは当然の事だった。
だが逆に言えば。
「けれど逆を言えば私達とサーヴァント程度ならどうにかなると」
「はい」
少数精鋭を送り込む手段はあるとの事だった。
「作戦概要としては合体宝具である
「
「そこはフィンさんが算出してくれました規模を縮小し収縮出力した上でないと突破不可能との事です」
「そう言えば彼、そう言う能力あったわね」
フィンには知恵の鮭の油による親指の火傷が原因で、親指を噛むことによって未来予測染みた演算が可能となる宝具が在る。
そこから突破にはどうすればいいか、出力は? 収縮率は? 一度の輸送でどれだけ可能か? と言うのを彼に算出してもらったのだ。
結果、規模を縮小して収縮率を上げ合体宝具自体の強度を上げないと突破不可能との事が判明したのである。
因みにインド勢による超火力でも核融合の炎さえ弾き返す超々磁場防壁の突破は無理と算出された。
「だからまず少人数でデンバー内に突入して発電施設を抑えると?」
「そう言う事です」
だから此処は少数精鋭による突入を取り超々磁場を維持する発電施設を制圧あるいは破壊するという事になる。
「ちょっと、待ってくれ」
「どうしたの?」
「インドの人たちの宝具を防ぐレベルの超々磁場に内部のAC生産ラインやらなんやらと考えると発電施設は既存の発電技術じゃ賄えない。だとするとどう考えても使われている発電所ってのは・・・」
「・・・まさか核融合発電?!」
そうどう考えても既存の発電技術では考えられない発電量だ。
ともすればSFに突っ込んだ発電設備を備えているというのが正しいだろう。
最低で核融合、最高で相転移発電なんかも考えられる。
噂の効力はまさしく何でもありだ。
『今すぐ核融合系列と位相系列の資料を集めて!!』
ダヴィンチが指揮を飛ばす。
上記の二つのエンジン、宇宙空間で爆発すれば問題ないが、
仮にもここは地表である。そんな物にインドの宝具撃ってみろ。
広島と長崎の再来だ。
人理定礎が吹っ飛ぶ。
「だぁー!! 下手に破壊すりゃ、ヒロシマ&ナガサキの悲劇って!!」
「その・・・いいや分かった。アレは在ってはならないものだ」
オルガマリーの絶叫にラーマが問おうとするが即座に知識が送られ顔を真っ青にする。
此処にいるサーヴァントにも同様に均一に客観的知識が提供された。
確かに広島&長崎の悲劇は在ってはならないものだし、過去でそれが炸裂すれば人理定礎が余裕で吹き飛ぶがゆえにだ。
「兎に角専門知識が必要だ・・・ダヴィンチちゃん、資料の進捗状況は?」
達哉がダヴィンチに聞く。
資料の進捗状況はどうなのかと。
『核融合の方ならもう集まった。普通の原子力発電施設の臨検作戦にアマネ達が参加していたからその縁で、でも相転移発電となると現場を見ない事にはどうしようもない』
『いいやどうにかなるはずだ。最新鋭には必ず古臭い技術を噛ませる。理由はただ一つ、何か起こった時、最新鋭だけでは脆くなるからだ。相転移であっても緊急停止マニュアルスイッチがあるはずだそれさえ分かれば・・・』
「それは概念と資料さえくれれば私が何とかしましょう」
『複数個ある上に結界内はライン通信のみでこっちからは一切干渉できなくなる。複数個所あったら君だけじゃ手が足りないんだよ』
フィンが資料さえあれば安全に停止して見せると言うが、
超々磁場のお陰で解除まで完全にカルデアからのバックアップは無いのだ。
複数個所だった場合一気に鎮圧しなければ意味がない。
理由としては一つ、一か所づつ停止しても堂々巡りになる可能性が高いからだ。
制圧した場所から次へと移動し敵が後ろからやって来て発電所を再起動されては意味がない。
故にここは戦力分散してでも一気に同時に鎮圧する必要性があるのだ。
「とりあえず結界内ではカルデアの通信技術は全滅、古臭いけどトランシーバー用意して・・・確か倉庫にもしもの時のため用にあった筈よね?」
『バッテリー式の古い奴だけどね』
「ないよりはマシよ、兎に角資料一式とトランシーバー送って来て」
『了解―』
結界内ではカルデア式通信も磁場の影響で使えないとなると。
古臭いトランシーバー持ち出すしかない訳で、
「兎に角破壊は無しだな・・・」
達哉は日本人だ。核などの大量破壊兵器の恐ろしさは骨身に沁みている。
毎年、そう言う追悼式が放映されている小学校の頃、はだしのゲンも読んだからだ。
そして何度も言う通り発電施設とは繊細な物だ。
下手に破壊すればそれは大量破壊兵器に変貌してしまう。
故に少数精鋭の戦力分散作戦が必要となる。
こう言うのに経験の在るアマネ率いる保安部が欲しいとオルガマリーは内心思いつつも彼らはレイシフト適正ZEROなのでここにはいられない。
そして障壁内に入ったらカルデアからの通信支援は受けられないのだ。
親指の爪をオルガマリーでなくとも齧りたくなるものだ。
アマネ達保安部がいればそこらへんが一気に解決するからだ。
対サーヴァント戦もサーヴァントの支援さえあればやれる現代最高峰の人材なのだから。
そして専門家集団でもある。原子炉の止め方くらい分かっているし、核融合炉&相転移炉でもその応用を利かせて止めさせることは実に容易い。
だが先ほども述べた通り、保安部全員のレイシフト適正ZEROである。
「さすがに原発やら相転移の発電施設は目にしたことが無いが、概要を送ってくれ、解析すれば資料もあれば私なら現地で指示を飛ばせる」
そう言ったのは意外にもエミヤだった。
確かに投影は剣とか軽い小物だけに限られるが。
解析するだけならこの場の誰よりもたけている。
あとはどう止めるかと言う知識の足りなさだけなのだが、
それも保安部に資料作ってもらえさえすれば、カルデアの支援の行き届かないデンバー内でトランシーバー使って指揮を取れるのだ。
「・・・偶には頭使わずに突撃して来た見た勝ったしてぇー」
「所長!! 所長!! 所長!! 気を取り戻せぇぇええええええ!?」
放心した様子でオルガマリーがそんな事を言っているのを必死に揺さぶってかつ叫び達哉は正気に取り戻させる。
だがまぁ分からんでもない。なんで特殊部隊みたいなことが毎回要求されるのか。
オルガマリーの立場では嫌になるというものである。
今回も施設の多方面同時臨検作戦だ。本当に保安部の作った資料とエミヤとフィンの解析能力が必要になる。
本当にインド勢を前に出して一気に敵の無力化とかしたくなるのも当然と言えよう。
「ふむ・・・オレたちの出番はなさそうだな」
「カルナ・・・言葉足らずもいい加減にしてください、槍は振るえるから戦力にはなるとキチンと言ってください」
「すまない」
カルナの相変わらずな言葉足らずにフローレンスが眉間揉みつつ注釈を入れるのと注意をする。
『臨検作戦から出したデータだ。クラッキングツールもあり合わせだが用意した』
それから数分と言う意外な短さでデータ資料とクラッキングツールが用意された。
「以外に早いな」
『過去の私達の作戦記録を元に作成したからな』
要するに一度、某国で核施設に偽装されたミサイル基地の制圧の為に極秘裏に派遣された事のあるアマネ達の作戦データから算出された資料だった。
クラッキングツールも保安部にあった物を再プログラミングして作ったものである。
「しかし専門用語が多いな」
ディルムッドがそう言う。
資料は専門用語がびっしり書かれ正直古代人のサーヴァントでは抑止力のバックアップがあっても訳ワカメなのだが、
「そうか? 十分に分かりやすいと思うが・・・」
エミヤは苦にしてなかった様子である。
元々機械いじりが趣味だし戦場でスカッドミサイルの生成プラントを潰したことだってあるのだ。
この程度の事はお手の物。
「フム概要は理解した」
フィンは親指を齧りながら理解する。
彼の親指宝具は現状情報を確認し未来予測染みた物をする他、現状の完璧理解と執行も含まれる。
つまり資料さえあれば何でもとまではいかないが殆ど再現できる宝具なのだ。
「よくわかんな、フィン」
「こうも完璧な資料と私の宝具が在れば完璧に理解できる。所でオルガマリー、戦力振り分けはどうするね?」
ベオウルフは頭を掻きつつ資料をみて辟易した様子で言うが、
フィンは先ほどの理由で完璧に理解した。
後は戦力の振り分けである。
「そうそれが問題なのよねぇ・・・ってアンタ達!! 軍勢率いた経験あるなら、私にバッカ頼らないでよ!!」
そうフィンもベオウルフもメイブもクー・フーリンも元は軍勢を率いた身だ。
ぶっちゃけ年季ならオルガマリーよりもあるのだが、
「そうは言うがな、近代戦闘となると、君が一番詳しい訳で」
「・・・」
フィンの反論に何も言えなくなるオルガマリーだった。
そう特殊部隊運用という観点から見ればアマネを抜けばカルデアでNo2に入るのはオルガマリーなのである。
流石はアマネの弟子だ。
「攪乱は俺が受け持とう」
見かねてカルナがそう言う。
ぶっちゃけインド勢はかく乱要員だ。
宝具火力が強すぎるがゆえに施設攻略に向いていない
「では私は所長か先輩を守りますね」
マシュは右手を上げて言うが。
「いや嬢ちゃんも攪乱組だ」
ベオウルフがそう言う。
マシュのスキルは派手だ隠密には向いていない。
「そうだな・・・ぶっちゃけACを相手どるなら火力が欲しいしマシュには俺と組んでもらう」
それに攪乱役となれば狗兵だけが相手ではない。ACも相手どる羽目になる。
ぶっちゃけ火力が必要だ。
「では我々インド勢は達哉と共に攪乱役という事で」
「じゃ俺はフィンに着くぜ護衛は必須だろう」
「レジスタンスからもロビンとジェニモロを出しましょう」
「・・・所でネロとかエリザは?」
「最低限の戦力残しておかないと後で何が起こるか分かりませんし、エリザベートはシェルターの維持で一杯々ですから、ネロはほら性格と宝具的に・・・」
エリザベートはこの作戦には参加できない。
人理定礎維持の為に難民の保護とそれらを一時避難させるシェルターの維持者だ。
ネロは火力もない宝具がド派手過ぎるし使い処が限られるためメンバーから外される。
「あとは広域サーチャーの出番ね」
広域サーチャーとは万が一、カルデアからの通信及び観測支援ができない場合に用意された器具だ。
ならなぜ今まで使われなかったのかと言うと、通信が途絶した第二ではロムルスが中継器代わりに。
第四では不完全ながらも通信及び観測出来ていたからだし。
この広域サーチャー、都市一つ分を精査できるのだが、機材がデカい、重いという複数人運用が必須となるのだ。
分割して運ぼうとしてもアスモデウスの様な運搬手段が必要となる為、
倉庫で埃を被っていた訳である。
というか分割運搬しても現地で組み立てるという行為が必要となる。
手間が掛かるが今回は仕方がない。
「そう言えばカルナは元エジソン陣営だろう? 地図位かけないのか?」
「オレは純粋な戦闘要員として見られていた。基本デンバー内をうろつくことも禁止されていた」
そう言えば元エジソン陣営のカルナに地図でも書かせればいいじゃないかと達哉は言うが、
エジソンからは純粋な戦闘要員としか見られていなかったカルナはあまりデンバーの事を知らない。
第一、圧縮言語と正論パンチのせいでむしろ煙たがられていた可能性だってある。
そんな奴に重要施設なんか紹介しない。
だからこそ脳ユニット加工所やデヴァユガシステムの場所も正確には分かっていないのだ。
「じゃおおよその配置は決まったわね、後は手筈道理に」
という訳で後はいつも通りの出たとこ勝負と相成った。
がしかし、
「なんでアンタが前線メンバーなのよ?」
「私だって偶にはね♪」
メイヴも前線メンバーに加わった。
酔狂風に言っているが後詰め要因だとレジスタンスの書文からの不意打ちを喰らって退場しかねない。
故に此処は少しでも生存率の高い方に志願した方が良いと思ったが故だった。
相も変わらず煮ても焼いても食えぬ女だと内心オルガマリーは舌打ちしたのだった。
特に自分の護衛とくればそうもなろうというものだった。
そして一行はデンバーへと向かう。
アスモデウスの後部座席に分割したサーチャーを括りつけてだ。
カルデアのサーヴァントは一旦サモライザーに戻し、ケルト側のサーヴァントはメイヴの馬車にしがみ付いている。
他のケルト兵は後詰として後から合流予定だ。
飛行できるものは飛行していた。
デンバーが近づいてくる。
まるでドーム状に渦巻く竜巻のように超々磁場防壁が張り巡らされていた。
「このまま突撃する。後詰めは此処で待機!! 障壁解除と同時にケルト軍の指揮を取って!!」
サモライザーの引き金を引きつつオルガマリーが指揮を飛ばす。
残るのは長可だ。彼ならケルト軍の錬兵もやっていたから信頼は厚い。
マリー・アントワネットもガラスの馬を召喚し後ろに孔明を乗せながら並走。
マシュもラウンドテーブルを呼び出し車椅子の上に仁王立ちする。
そして面々が超々磁場防壁に接触4秒前程度にスキルと宝具を展開する。
「アポロ! ノヴァサイザー!!」
「ジュノン! クリスタルパレス!!」
「ラウンドテーブル! ロードカルデアス!!」
展開されるスキルそれに加えて
「
「
宝具を展開、移動の空間停止防御結界を形成、今回は核融合も弾き飛ばす超々磁場が開いてないので。
敢えて必要最低限の規模だけを展開、収縮させ障壁強度を上げる、ついでに睡状に展開し突破効率を上げる
「「「「
そして絶対防壁VS絶対防壁と言う形だ。
だが時間停止障壁に然しもの超々磁場防壁も勝てず徐々に貫かれていく。
アスモデウスのマルチプルサイクルエンジンが咆哮し徐々に前へ。
だが幾ら貫きかけているとはいえ超々磁場とプラズマの中に身を投じているのだ。
ぴしぴしと音を立てて時間停止障壁もひび割れていく。
「ちょっと!! これいけるのぉ!?」
「算出通りならいける!!」
メイヴの悲鳴にフィンはそう答える。
理論上を計算し算出したのはフィンだ。
カルデアの誰もが電磁障壁の突破法なんぞ分からないから。
SF技術(現状まだ空論)をカルデア側からフィンに伝え、彼の宝具ありきで算出したものである。
情報確度は高いとはいえこうもギリギリな感じだと不安にもなる。
ぴしぴしと音を立てて時間停止障壁が壊れそうな瞬間。
「抜けた!!」
達哉の叫びと共に障壁を抜ける。
そのままアスモデウスをスライドブレーキさせ、サーヴァントを展開。
後部に分割し括り付けたサーチャーを達哉とエミヤに孔明が荷下ろしし、すぐさま組み立てていく。
「組み立てにどれくらいかかりそう?」
「10分は掛かる。そっちのバングルの短距離サーチではどうなっている?」
「短距離サーチでもえらい数の狗兵が殺到・・・いえ音響センサーに感ありこれは・・・」
「ヘリコプターの音ですね、それも複数機」
オルガマリーの問いに工具を出しながら10分ぐらいと言いつつ、
短距離ならばバングルの機能でもサーチィング出来るので達哉に言われてオルガマリーがサーチ。
結果、こっちに狗兵たちが殺到してきているのが分かる。
更に音響センサーに感が在り。
複数機ものヘリコプターが接近中との事だった。
「「ここは私達にお任せを一機たりとも通しません」」
ここでアルジュナとシータが迎撃に名乗り出る。
と言うか弓に矢を番え既に狙撃迎撃態勢に移行していた。
「なら、もうやって頂戴」
「「了解」」
シータとアルジュナの弓が射出され遠方で爆発が発生する。
と言うか手慣れた手つきで速射し次々と撃ち落としていく。
だが装甲車両から次々と狗兵も殺到してくる。
シータとアルジュナは敵の航空部隊で手一杯だ。
「此処は我々が」
宗矩を筆頭に敵陣に切り込む。
狗兵なんぞ弱点さえ分かってしまえば手の割れた手品に等しい。
文字通りの首狩り戦術で首を斬り飛ばしていく。
オルガマリーはRPGー7を構え躊躇なく引き金を引き装甲車両をふっ飛ばしながら味方の位置を確認しつつ点での広範囲スキルを展開、狗兵を吹っ飛ばす。
「RPG在庫切れ!! スキルで掃討する、と言うか・・・メイヴって蹴りの達人?」
弾頭の切れた投射機をオルガマリーは捨てつつ呆れる。
メイヴも前線に出ていた。普通女王とか前衛職やってられるはずがない。
マリー・アンワネット? あくまでもペルソナ使えるというペルソナ使いの居る時空限定の強さだから。
で話を戻すと、メイヴ、見事な蹴りで狗兵の頭部をミンチにしていた。
原作でも投石に使うような硬さを誇るような石と同等の硬さを誇るワンホールチーズ蹴り砕けるようになった女である。これ位は当たり前だ。
と言っても夏イベ参加していないロマニはドン引きしていたが、
「先輩、エミヤさん、フィンさん、設置状況は?」
そんなロマニを無視しつつそれでも飛んでくる敵の銃撃をラウンドテーブルで防ぎつつマシュが問う。
「あと少しだ」
達哉は様々なUSBプラグにUSBケーブルを繋ぎつつ、
更に分割された機器を螺子で固定。
エミヤもフィンも同様にだ。
完成まで一、二分と行った所だろうその時である。
カルナがふっ飛ばされてきた。
「早い」
「そう言うお前はそれだけか?」
嘗てNと言われていたACに近い機体構成をしたACがシータとアルジュナの弾幕を掻い潜り前線に肉薄。
物理ブレードでカルナをふっ飛ばしたのである。
そいつはヘリによる輸送接近ではなく、異様に発展したデンバー内のビル群を足蹴に超高速で接近してきたのだ。
動きが変則的過ぎて狙いが付けづらかったというのもある。
「言葉など既に意味を持たない、見せて見ろお前たちの持つ力」
動きが他のACと全然違う。慢心することなく人間サイズの敵にも適応していた。
インド勢が総出で襲い掛かるものの受け流されていく。
物理ブレードと脚部ドーザーシールドの使い方が異様に上手く、QBによる三次元戦闘も上手い。
「このままでは!」
ラーマは焦った。優れた戦士は山ほど見てきたが、
自分たちを大きく越す鋼の巨人をこうも操って捌いてくるとは思っても居なかった。
「カルナ様!!」
シータが慌てて叫ぶ。
まず空を飛び概念防御を持つカルナを厄介だと思ったのかそっちを狙い撃つ。
「大事無い」
何とか鎧で受け止めるが、質量による衝撃だけは防げない、ビル一棟を貫通しながらふっ飛ばされるカルナ。
だがその僅かな隙をアルジュナは逃さない。
既に狙いは定まっているタイミングもばっちりだ。
「当たれぇ!!」
「ッ」
ACはQBを吹かし回避を試みるが一拍遅かったとも言えるし、左腕を犠牲に回避しきったと言っても良い。
逆にアルジュナはコア狙いで当てるつもりだったのだ。
このタイミングでも避けるのかと相手に対し戦慄した。
とその時である。
『J潮時だ。機体調整も在るから撤退してくれ』
通信でお茶らけた様な口調でAC「J」に撤退支持を出す存在がいた。
「了解した」
Jは撤退指示を受け即座に機体を反転させビルを蹴って変則的に撤退する。
「どうしますか? 追撃しますか?」
「いや、よしておきましょう。また来るだろうし、タツヤ、設置状況は?」
「これでラスト!!」
アルジュナの問いに追撃はよした方が良いとオルガマリーは指示を飛ばす。
なんせ宝具が制限されているとはいえどインド勢全員で袋叩きにして尚圧倒する奴だ。
遠距離から弓を撃った所で当てられる気がしなかったというのもある。
そして達哉が最後の配線を繋ぎ、サーチャーが起動。
デンバー一帯をサーチィングする。
「敵、接近の様子無し、情報共有の為、皆さん一回集まってください」
敵は逐一投入とかいう戦術の愚を犯すより施設防衛に増したようだ。
使い古されている戦術ではあるが見切りがよく手堅い。
という訳で全員一旦集合だ。
情報共有の意味合いもある、なにせケルト陣営とは今後の事も考えてライン通信を繋げていないがゆえにだ。
「丁度三つ・・・エネルギー反応があるわね」
エネルギー反応は三つ、どれもこれも莫大な物だった。問題は、
「中央のアレが何なのかいまだにわからない」
達哉の言う通り都市中央に立つ巨大な漆黒の塔とも呼べるビルは幾らサーチィングしても結果が出てこない。
建物自体にそう言うのを無効化するナニカが在るのだろう。
まぁ兎にも角にも、外界とデンバーを遮断する磁場防壁を解除しなければならない。
そして発電施設を落とすという事は敵本陣に間接的にダメージを与えるという事にも他ならないのだ。
将を討たんとするなら馬を射よという奴である。
万が一がある敵本拠地をインド宝具で消し飛ばした瞬間に藪蛇という事もあるのだから。
其処からの行動は早かった。
兎に角、発電施設を制圧しカルデアとの通信などの復旧及び外で控えているであろうケルト兵の突入だった。
マシュは攪乱組に参加、遊撃手としてインド勢と共に派手に暴れてもらう。
達哉、オルガマリーはエミヤやフィンと共に発電所制圧だ。
それぞれが三組に分かれ制圧を開始すべく三方に分かれた。
「アポロ! マハラギダイン!!」
施設に損壊が出ぬようにアポロのマハラギダインが炸裂する。
えげつないなとフィンとフェルグスは思った。
炎と言うのは単純な損壊だけではない。ましてや相手を一瞬で焼き付くす炎なのである。
分かりやすく言えば気化爆弾が炸裂したようなものだ。
一瞬で体表を焼かれ酸素を奪われ酸欠からの衝撃波によって狗兵がバラバラになる。
第三でもやろうと思えばできたが、フレンドリィファイアが怖いので使わなかった。
「このまま突入する!」
アスモデウスのアクセルを全開にしつつ発電施設の門前の扉を粉砕しながら突入。
後は施設内に入るだけだ。
入口はガラス張りであったためそのまま門同様に勢いで突入。
達哉は兼定を抜き。宗矩は刀をフェルグスは剣をジェニモロは短刀を構える。
「これはダヴィンチちゃんに怒られるかな・・・」
「何処も同じようなものでしょう、必要経費ですぞ」
「憂鬱になる」
幾ら強襲を想定しているとはいえ狗兵を何人も引き殺し鉄の門をふっ飛ばし、防弾ガラスせいであろう正面玄関を叩き割ったのだ。
前輪部のカウルがボコボコの欠落寸前だった。
下手したら衝撃で全体フレームが歪んでいるかもしれない。
第五が終わればオーバーホールは確定だろうし、最悪廃車だ。
ダヴィンチにどやされるかもとぼやく達哉に必要経費だと宗矩は苦笑交じりに言う。
「それより門前に集まってきている連中をどうするか・・・」
狗兵の数は増大中。
ここで掃討するかあるいは・・・
「いいや此処は俺が受け持とう」
フェルグスが剣を担ぎつつそう言う。
「耐えられるか?」
「ハハハッ、安心しろカルデアの! 弱点さえ分かっていればあの程度の連中どうと言ういう事はない」
フェルグスも本来ならインド勢に負けないほどの技量と火力持ちだ。
宝具を本気で解放すればデンバー程度なら崩壊できるのだ。
だがそれは出来ない。そんな物、ここで解放して見ろ。三つの発電施設がメルトダウンに匹敵するナニカを起こし人理定礎が崩壊する。
故に此処は威力を絞りつつ大軍を相手できるがゆえに足止めを買って出た。
「死ぬなよ」
「無論だとも、まだ女も抱いては居ない」
「メイヴが居るじゃないか」
「アレは身体は良いが性格が悪くてなぁ・・・もっと上品なのを。オマエでもいいぞ」
「俺はノーマルだ」
達哉はマーラ事件を思い出した様子でゲンナリした様子だった。
それはとにかく、急いで制圧作業に入らねばならない。
ここはフェルグスに任せて宗矩とジェニモロを伴って施設に突入する。
「意外なレベルで敵兵がいないな」
「誘い込む罠かもしれない」
施設内は驚くほど敵兵がいなかった。
ぽつぽつ狗兵が居るだけで、警備は非常に薄い。
その時であるトランシーバーからオルガマリーの声がした。
『タツヤ聞こえている?』
「通信状況は良好、聞こえているよ」
『なら良かった、こっちはたどり着いて制圧と炉心の停止を確認したわ。今絶賛発電所の庭先で銃撃戦中』
「はやいな?」
『代わりにエミヤたちの方に殺到しているみたい。アイツ馬鹿みたいに投影宝具連発したらしいから、まぁそれはさて置いて最悪な知らせよ。発電施設は数世代先の原子炉で出来ているわ。絶対に炉心付近で大規模宝具は使わないで、アマネ達のマニュアルに従って停止させて頂戴』
「了解した」
下手にSFやるよりも不味い方向に事態は転がった。
現代人なら原子炉がどれほど繊細か分かるというものだろう。
達哉も松島で東北大地震の事を聞きその被害に戦慄したものだった。
故に原子炉の操作は細心の注意が求められる。
コンソール室の扉を蹴破り、中にいた人材にも唖然とした。
狗兵ではなく、古き良きマシンの様な、例えばペッパー君の様なロボットが業務を遂行していたからである。
そしてそれらはこちらを見るなり両腕を向けて。
「「「ッ」」」
ナニカを発射して来た咄嗟に刀や短刀で飛翔体を弾く達哉と宗矩とジェニモロ。
それは注射器型のテーザーだった。
即座に宗矩と達哉が動く。
此処はコンソール室だ、ペルソナの火力ではロボットごとコンソールを破壊してしまいかねない。
だからノヴァサイザーで時を止め、ロボットの首を斬り飛ばし、ゴットハンドで粉砕する。
宗矩は兜割りで一刀両断に切り伏せていた。
それでも下手に破壊したロボットはまだ動いている。それをジェニモロが精霊術によって被害の出ぬように破壊した。
だがしかし、
「これにも人間の脳髄使っているのか・・・」
ロボットのカチ割られた頭部からは人間の機械強化された脳ユニットが露出していた。
いずれにせよ趣味が悪いとしか言いようがない。
要するに高性能AIが用意できないから人間の脳髄を利用するというある種の安い発想だった。
「マスター、感傷に浸っている暇は在りませんぞ」
「っとそうだったな」
宗矩の忠告に達哉が反応し、後ろ腰のポジェットからマニュアルとクラッキングツールを取り出して、
クラッキングツールをコンソールに繋ぎ、
即座に炉心の停止作業に入る。
こういうのは一度火さえ止めてしまえば再起動まで時間が掛かるし、
クラッキングツールには再起動妨害用のウィルスも仕込まれている。
マニュアル操作で起動されたらどうしようもないがないよりはましという奴だった。
アマネ達の作ったマニュアルに従い達哉はコンソールキーを操作。
クラッキングツールも作業完了と来た。
『マスター、こちらも作業終了だ』
それと同時にトランシーバーからエミヤの声。
向うもほぼ同時に作業を終わらせたらしい。
デンバー全域の磁場防壁が解除される。
それと同時にカルデアとの通信が復旧。
これで一段落化と思いきや。
「いいやまだだ終わっていないぞ」
「神取」
「久しぶりだな、周防達哉」
達哉の前に神取鷹久が現れるのであった。
保安部にレイシフト適正あったらCODMWになってました。
現代知識でも実力でも最高峰ですからね彼ら。
核融合炉とか相転移炉もコンソールとハッキングツールさえあれば止められます。
という訳で解析にも秀でているエミヤとフィンとアマネの薫陶を受けたオルガマリーの出番です。
内部ではカルデアの観測すら弾く超々磁場の内なんでね。
D「俺は手段を選ぶ気はない。これが使命だからな。」
アルジュナ&シータ「「ヘリ程度の機動力で私達の弓から逃げられるとでも?」」
D「」
死神部隊のDさんthe出オチ、しょうがないねシータやアルジュナの弓防ごうと思ったら純粋な装甲で受けると貫通されるのでPAかパルスアーマー持ってこないと話になりません。
仮に射程圏内に近づけたとしてもカルナさんビームやらラーマ八つ裂き光輪が飛んできてアウト
接近戦に持ち込めばマシュに受け止められ袋叩きにされて終わりだもん。
故にイレギュラークラスのジョシュアコピーであるJと半イレギュラー的なマギーは死神部隊でも別格です。
最もマギーは完全成仏しているので本作には登場しませんけどね。
あとなんで噂結界を都合よくやれるのかは後でやります。
此処のエジソン、大統領魂に飲み込まれて外道化してますんでええ。
次回たっちゃんVS神取&オルガマリーVSエレナで行けたらいいなぁ(遠い目)
あとなんか気温が下がって具合悪いので次回も遅れます。