Fate/Grand Order たっちゃんがグランドオーダーに挑むようです   作:這い寄る影

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俺は、最初から知ってたよ。
お前の中にいる、恐ろしいものを知ってたんだよ、マギー。
俺はずっと、戦いの中で生きてきた。お前みたいな奴が、死んでいくのを見ながらさ。
だからマギー、お前を救ってやりたかった。でもそれは、俺の思い上がりだった。
好きなように生きて、好きなように死ぬ。誰のためでもなく。
それが、俺らのやり方だったな。

ARMORED CORE VERDICT DAY ファットマンの独白より抜粋。


九節 「約束を抱き抱えて空へ」

磁場防壁の解除によりカルデアとの各種通信が復旧する中で、

管制室の面々は慌ただしく動いていた。

一気に仕事が増えたのだからそれもそうだろう。

通信機器に齧りつく者、書類を慌ただしく運ぶ者、指揮を執る者で多種多様だ。

その時である。

 

「観測不可能な建物の地下に空間湾曲現象確認!!」

 

ムニエルが叫ぶ。

デンバーの中央、一切の観測を遮断する巨大ビルではあるが、

地下はそうでもないのか、地下からの空間湾曲現象を確認する。

 

「おそらく達哉君の言っていたデヴァユガシステムだろう、規模は?」

「観測的に爆発寸前の縮退現象の様な感じです!!」

 

ダヴィンチの問いにムニエルはそう答える。

そうこの反応、爆縮前の爆薬のような反応だった。

 

「・・・直ぐに爆発しそうか?」

「いいえ、あと30分は掛かるかと」

 

アマネの言葉にセレシェイラがそう答える。

何にせよ猶予はあるわけだ。

問題は規模的な物である。

 

「それで規模は」

「今算出させてます、嘘だろ・・・」

 

ムニエル、カルデアスが出した演算結果に絶句&二度見をした。

だが悲しいかな結果は変わらない。

数字は絶対であるのだから。

 

「・・・この位置と規模で発動させた場合アメリカ大陸が消し飛びます」

「「なんだって??」」

 

さしもの、ダヴィンチもアマネもムニエルから聞かされた答えに絶句する。

馬鹿だ馬鹿だと敵の事を思っていたが此処まで馬鹿だとは思わなかった。

大陸一つ消し飛ばしてでもみろ、ポールシフトが起きるに決まっている。

つまり人理どころか星の危機だったわけで。

さしもの女傑のアマネも顎が床に設置せんばかりに口を開けて呆けていた。

 

「誰か即応できる人はいないのか!?」

『こちら達哉、神取と交戦中で動くのは無理だ!!』

『こちらマシュ、私もインドの皆さんも殺到するAC部隊の誘引で動けません!!』

『・・・ならフリーな私しかないか・・・』

 

状況は最悪だった。達哉は神取を相手にしており動けず。

かと言ってマシュは殺到するAC部隊をインド勢と共に相手どり動けなかった。

よりにもよって唯一動けるのは一番、デヴァユガシステムに近づいてはならないオルガマリーと来た。

 

「どうするアマネ?」

「行かせるほかあるまい」

 

行かせられる人材がオルガマリーしかいない。

システムに一番近づけてはならぬ存在だが、通常発動でも大陸が吹っ飛ぶのだから行かせるほかない。

 

「所長、すぐに中央施設の地下施設に向かい、デヴァユガシステムを止めてきてくれ」

『わかったわ。・・・万が一の場合はこっちで何とかする』

 

そう言って通信が切れるのだった。

 

 

 

 

 

 

一方その頃達哉は、

 

「アポロ! マハラギダイン!」

「ゴッド神取、マハジオダイン」

 

アポロが射出した炎とゴッド神取が射出した雷がぶつかり弾けて消える。

その間に両者が肉薄、達哉の兼定と神取の硬化した手の甲がぶつかり合い火花を上げる。

 

「貴様、フェルグスはどうした!!」

「ああ、彼なら・・・もう退場した」

 

外で狗兵やACから突入組を守っていたフェルグスは神取の手によって退場させられた。

当たり前だ。現状盤面を崩せるのはフェルグスしかいない。

イレギュラーではないが不確定要素は排除しておくことに越したことはなかった。

幾らフェルグスと言えど対軍仕様という制限が掛かっていては数の差で押し込まれる。

ACは頑丈且つ高機動、狗兵はしぶとく、一定の技量を有する。

さらにメイヴが聖杯を奪い取られたことによって宝具の連続使用も出来ない。

其処に神取である。

消耗し切ったフェルグスでは後れを取らざるを得なかった。

 

「そうか・・・なんで貴様がまた出て来る・・・」

「光には光の、影には影の役割がある・・・私もまた駒の一つという事だ。その様子だと、君が一番遅くなりそうだが・・・」

「何を言っている?」

「いや此方の話だ。私も今や使われる身だ。お相手願おう周防達哉」

「ああそうだな!!なら何度出てこようとも地に這わすまでだ!!」

 

そう言いつつも達哉は此処で戦うのは不味いと感じていた。

理由はシンプルで原発のコンソールがある。

幾ら停止させたとはいえ機器の一つでも下手に破損させれば、地球上の原発事故の歴史の再来だ。

故に刀を走らせると同時にアポロを召喚。

達哉はアポロに神取の襟首を掴ませそのままガラスをぶち破るように外に放り投げ、自身も追撃に移る。

神取を投げ飛ばし割った窓から自身も外えと身を躍らせる。

此処は四階ほどで普通の人間なら落下死するだろうが。

彼らは最高位のペルソナ使い、奇麗に着地出来るのだ。

庭先で再度、達哉と神取が対峙する。

 

「ゴッド神取、不滅の黒」

「ルシファー、明けの明星」

 

炸裂する高火力スキル。

相手を殺すという意思の元、手加減なんて存在しない。

何よりここでは縛りが存在しない。

壊してはダメなコンソールも、触れてはいけない炉心も無いのだ。

故に全力全開である。

炸裂する最大火力、ニャルラトホテプのスキルを劣化したしたものとはいえ不滅の黒と

最高位ペルソナであるルシファーの明けの明星の威力は凄まじく互角だった。

地を抉り、衝撃波が拡散する。

神取のサングラスがその衝撃波で割れ吹き飛んだ。

そして神取の双眸には何もない。目ん玉と言う物が無く漆黒の穴のように眼が無かった。

これぞニャルラトホテプに魅入られた者の末路の一つである。

達哉は嫌悪感に眉を一瞬上げながらも兼定を下段に構え疾駆。

神取は迎撃行動へと移る。

しかし、神取は達哉の恐ろしさを十分に知っている。

ノヴァサイザーによる時間停止にこの世界で身に着けた因果破断を成す魔剣・兜割り。

確実に元の世界よりも強くなっている。

ただでさえ罰の世界で千鶴を瞬殺し大人陣営に合流したのだ。

正直言って神取では手に余るのである。

故に行われるのは過去の再演かと言われれば否、否である。

まだ神取にはあの頃には無かった切り札がある。

つまるところ。

 

「このままでは私もやられるな、では――――――」

 

神取の全身に文様が浮かび上がり心臓部分から漆黒の杭が突き出て、

ゴッド神取が神取を包み込むように展開する。

つまるところ、リバース・イド。

しかもニャルラトホテプの使徒である為、使用制限が無いのだ。

逆に達哉はコトワリ持ちのせいで使用に制限時間が設けられている。

だが相手も手札を切った以上使わねば話にならない。

まず前提の戦術を間違えたからだ。神取の事だ、黒いビルの中で待っていると思い込んでいた。

だから誘引の方にインド英雄やマシュを回した。

故にそれが仇となった。まさか神取が単身挑んで来るとは思わなかったからである。

インド英霊とマシュがいればリバース・イドを切らずともコトワリやら正規No持ちじゃないリバース・イドに対抗可能だったから。

理由としてはそれだけインド英霊とマシュのペルソナ出力は規格外染みているのだ。

というか本当にそれらを揃えても対抗不可のコトワリやら正規No持ちのリバース・イドの出力が可笑しいだけである。

 

「来い、来いよ、俺は――――」

「来たれ大いなる我が影――――」

 

両者が文様を身に纏い疾駆。

拳を振りかざすと同時にリバース・イドが展開。

 

「アポロ・リバース・イドォ!!」

「ゴット神取・リバース・イド!!」

 

拳がぶつかると同時に両者弾けるように後退。

瞬時に空に上がる。

達哉はユニオギアスによって兼定をオーバーエッジ化させサイズをアポロ・リバース・イドに馴染むサイズに変更。

同時にイドタイマーが起動する。

展開時間02:34秒。

神取は恐らく無制限だ。

技量も出力も達哉が上だ。

しかし時間制限と言うのは大きな足かせとなる。

イドタイマーが作動した時点で全身動けなくなることはオルガマリーで確認済み。

チマチマやっている暇はない。

 

「マハラギダイン!!」

「マハガルダイン」

 

レーザー状まで収縮射出されたマハラギダインと同じくレーザー状までに圧縮されたマハガルダインが激突。

拡散し周囲を薙ぎ払う。

この程度では決定打にならないかと。

いや普通クラスのサーヴァントなら消し飛んでいる威力ではあるのだが。

それでも決定打にならないことに達哉は奥噛みした。

なら近接戦闘で決着をつける他ない。

時淀みの鎧があるアポロ・リバース・イドは近接戦闘ではそれだけで優位判定を取れる。

兼定を下段に構え集中、狙うは一撃必殺。

即ち兜割りである。

弾ける光の中をアポロ・リバース・イドが高速飛翔。

瞬時に間合いを詰める。

リバース・イドのスキルは固有スキル以外は基本。核となった専用ペルソナに準ずる。

ぶっちゃけて言うとゴッド神取は殴り合いが苦手なステータス構成だったはず。

故に近接戦闘で短期決戦に持ち込むのは当たり前の事だった。

間合いが詰まり鋭い刃が跳ね上がる。

直撃すれば一刀両断の因果破断の太刀筋だ。

しかもユニオギアスで時を淀ませている。回避行動は不可能な筈だったのだがしかし、

 

「トラフーリ」

 

トラフーリによる短距離ワープで強引に回避した上に距離まで取られた。

ゴッド神取・リバース・イドが右腕を掲げる。

 

「不滅の黒」

 

その先には漆黒の球体。

ニャルラトホテプも持つDos攻撃の劣化版だった。

と言っても先ほどの不滅の黒とは比較に成らない出力だった。ルシファーの明けの明星では相殺不可能。

ニャルラトホテプは世界を一つ潰して練り上げるというものだったが、

ゴッド神取・リバース・イドの出力では精々大陸人口一つ分と言うモノだろう。

だがそれでも脅威だ。例えば現代におけるアメリカの人口は三億なのだ。

その負の情念をぶつけられては溜まったものではない。

そして一番まずいのは防ぐ手段は在れど相殺しきる自身が無い。

下手に拡散させて仲間に直撃なんて笑い話にもならないのだ。

どうすればいい? あれほどの物をどうすればと思い。

達哉はふと思いつく、在るではないか都合の良い物が。

ユニオギアスは強力だ。

あらゆるものをあやふやにし、結晶化させ同化し、リソースへと変換する。

だが逆にリソースになる物が無ければ只の風車。

不滅の黒への対抗へは最大出力を出すしかなく、それだと人理定礎が悪化する。

ならばと達哉は身を翻し落下。

コンソール室を守る宗矩達にコンソール室から脱出するように指示。

宗矩達が割れた窓から飛び降りるのを確認。

両腕を施設屋上に達哉は突き立て、

 

「ユニオギアス!!」

 

ユニオギアスを起動させる。

そう、都合よく在るではないか変換するためのエネルギー元が。

即ち停止した原発。

幾ら停止したと言ってもこの短期間で炉心が即座に冷えるまでもなし。

加えてプールしている電力もある。

それをユニオギアスで自身のリソースに変換、テラサイザーで不滅の黒を完全相殺することに決めたのだ。

そして施設が瞬時に結晶化し砕けて達哉のリソースと化す。

元々安全に破壊できれば問題ないのだから使える物は使うしかない。

そして炸裂する不滅の黒とテラサイザー。

デンバーの上空が白と黒で彩られる。

 

「先輩は・・・ッ」

 

マシュは逆手に持ったウリエルで弾丸を切り払い歯を食いしばりつつ言う。

 

「今は離れられない。堪えるんだ!!」

 

額に脂汗を流しながら複合防壁を張りつつロマニが言う。

そうであるここでの誘引は綱渡りだ。

本来、メイヴに着けるはずだったクーフーリンですらもこちらに参加している。

でなければ解析不能の施設に突入しようとしているオルガマリーに負担が掛かるからだ。

もはや時間は敵だった。アメリカ大陸を消し飛ばすほどの爆弾が動いているのだから。

 

「ええい、雑兵めらが!」

「「それ言えるのアナタだけだ/です」」

 

そうしている間にもラーマとシータの無双は止まらず悪態も止まらない。

それだけAC部隊が殺到してきている証だ。

その悪態に突っ込むのはカルナとアルジュナである。

彼らの時代においてもラーマは無双の英雄故にACを雑兵と言えるのはアナタだけだと突っ込む。

そして達哉と神取の激突は互角に推移しつつ不滅の黒とテラサイザーは相殺に終わる。

だが神取はニャルラトホテプと繋がっているのだ。

再発射可能。

達哉もテラサイザーを同規模の物を発射可能ではあるが理論値上の話だけで、

これ以上ユニオギアスで奪い取るとなると今度は第四の惨劇の二の舞だ。

即ちテクスチャを変換することになる。

原発は後二機存在するが、ここからでは距離が遠すぎるが故にだ。

だが忘れてはならない。

捨て身の獣程恐ろしい物はないのだと。

 

「おぉぉぉぉおおおおおおおおお!!」

「なっ!?」

 

神取は言わば追い詰めすぎたのだ。

達哉の精神状態は大人たちの協力を得られる前に戻っている。

肉体の欠損なんぞ幾らでもくれてやると言わんばかりにテラサイザーでごり押ししながら強引に間合いに踏みこんだ。

神取も馬鹿ではない、即座にトラフーリを使って離脱しようとするが、

 

「――――――」

 

パクパクとゆっくり陸に上げられた海水魚のように口を動かす事しかできなかった。

ユニオギアス圏内。

ユニオギアスはあらゆるものをあやふやにさせリソース化する。

それが概念的な物であっても、例えば空間、そして時でさえも。

故に時空があやふやになって淀み、時間停止の様な現象を能力射程圏内に引き起こす。

故にシグルド&ブリュンヒルデは自爆覚悟の疑似神話礼装&霊基融合による疑似冠位レベルまで出力を上げないといけなかったわけで。

時淀みによる時間停止空間はそれだけ絶対だ。

今の神取は万倍にも重力を掛けられたに等しい。

そして吸収したリソースで達哉は加速を続ける結晶の無間地獄がこの間合いなのだ。

故に達哉はゴッド神取の頭上を取り。

そのまま兼定オーバーエッジを一想の元振り下ろす。

炸裂する兜割り。それはゴッド神取・リバース・イドを両断した。

だがそれと同時に、

イドタイマーが起動、静脈に直接、即効性精神安定剤が注入される。

意識が一瞬飛んだが達哉は前にも述べた通り精神性が以前に一時的に戻っている。

飛びそうな意識を気合と根性で繋ぎとめるものの気を抜けば意識は飛ぶし、それ以前に肉体全身に痺れが発生し、

ヨタヨタと歩くのがやっとだ。

 

「主殿、無事か?!」

「ああ何とか・・・だが意識を持たせるのがキツイ、悪いが・・・奴の死を確認したら長可さんの居る所に運んでくれ」

「分かりました」

 

長可は後方でケルト兵の指揮を取っている。

安全なのは其処だ。

そして達哉は宗矩に支えられつつ真っ二つになった神取の所へと行く。

仮にもニャルラトホテプの化身だ、しかも劣化版ニャルラトホテプ的なペルソナであるゴッド神取を与えられている。

奇麗に真っ二つにしたから再生もあるかもしれないと。

その時は即座に起き攻めだ。

 

「なるほど、既に私では役不足か」

「神取・・・」

「だが私に対して時間制限をオーバーしたのは痛手だったな・・・本命はオルガマリーだ」

「なに?」

「当初は捕獲しようとしていたのだがね、自ら来るようにするしかない状況に持ち込めば話は別だ」

「まさか最初から・・・ッ」

「主殿!!」

「もう遅い、賽は投げられたのだ。彼女が世界を滅ぼすか、あるいは新たな境地へと行くのか」

 

そうこの特異点自体が罠だった。

オルガマリーの終局という獣性と向き合わせるためだけの試練場。

ACも狗兵も原発も神取もアイザックもデヴァユガシステムでさえそのための駒でしかない。

最初こそオルガマリーを掻っ攫う予定だったが、

彼女がデンバーに突っ込んできたのだ。なら後は彼女を敢えてフリーにしてデヴァユガシステムに突っ込ませればいい。

そう言う段取り、罠であり試練、自らの獣性に屈するか新たな境地へと行くかの試練なのだ。

最も乗り越えられない場合はアメリカが吹っ飛ぶどころではない。

第七の獣がデヴァユガシステムとこの第五特異点を飲み込み完全羽化する。

つまるところ時空神殿の獣と終局の獣がガチバトルした末に世界は吹っ飛ぶというものになる。

オルガマリーの為だけに用意されて難易度調整が行われていたのだ。

そして神取はそう言って黒い粒子となって消えゆく。

達哉も何とか意識を保ちオルガマリーの救援に行こうとするのだが、それでも薬剤の効力は強く限界が来て意識を落とす。

 

「聞いていましたか?! 管制室!!」

『聞いていたよだけど・・・』

「だけど?」

『既に所長は突入済みだ。現在入り口付近でフローレンスとメイヴが足止め中』

「所長への通信は!!」

『もうそう言う段階を超えているんだ!! 大陸が消し飛ぶか!! 所長がビーストになるかならないかなんだ!!』

 

宗矩の叫びに血反吐を吐く様にダヴィンチが言う。

そうこれは試練なのだ。覚醒できなければたった一つの世界が終わる程度の。

逃げ場なんぞない。ニャルラトホテプはいつだって逃げ場を的確に潰すのだから。

故に、大陸が消し飛ぶか。ビースト同士の決戦で世界が消し飛ぶか。あるいはオルガマリーが新たな境地に至り両方起こらないかのだ。

選ばなければならないのだ。時間はいつだって待ってくれない。

 

「ッ~!!」

 

そして宗矩はオルガマリーに賭けた。

無論血涙が出る勢いでだ。

本当ならフォローしてやりたい、しかしその段階をすでに超えている。

分水領は過ぎた。後は賽の目が胴であるかであったから。

宗矩は一旦達哉を抱えて後方に下がることを選択した。

一方のオルガマリー達も状況は芳しくない。

 

「はぁはぁ」

「息が上がってますよ。メイヴ」

「私、女王だから肉体労働とか本来専業じゃないんですけどぉ!! というかなんで息上がってないのよ、アンタは」

「これでも看護師でしたので肉体労働が主でしたので」

 

周囲は地獄と化していた。

文字通りにである。

ベリアルとの合体宝具による汝無価値なる者、罪悪の王(ナイチンゲールオブベリアル)によって無価値の炎が空間さえ腐滅させる勢いで炸裂しているのだ。

物質界に耐えれるものは居ない無価値の炎をである。

それでもAC軍団や狗兵たちは歩みを止めない。

装甲やら再生能力やらでゾンビの如く突撃してくる。

故に、後が無かった。

フローレンスのこの宝具は出力調整が1か10しかできない。

威力は絶大だが、その反面燃費が悪い、地獄の最下層に居るベリアルと精神を同調させるというのも悪い方向に働く。

この宝具は魔力消費はそこまでではない物の、本人の精神力をガリガリと削って維持するものだからだ。

如何に鋼の看護師であるフローレンスも限界に来ていた。

炎を強引に突破し置てきた狗兵はメイヴが片づけたが本来は後方職である。

体力が続かない。と言うかこう大陸消し飛びますよ的事態になるとは思っても居なかった。

完全に全取り狙いで付いてきたのが裏目に出てしまった感じであった。

 

「あーあ・・・完全に選択肢ミスったかぁー」

「アナタの様な人種が反省とか珍しいですね」

「ここまで盛大に選択肢ミスったら私でも反省するわよ、アンタまだいける?」

「無論」

「じゃぁ私も最後の切り札切りますかぁ~愛しき人の虹霓剣(フェルグス・マイ・ラブ)

 

そう言ってメイヴは空間からフェルグスのカラドボルグを引きずり出す。

正真正銘追い詰められたときの切り札だ。

本来の使い手であるフェルグスより劣る物の。

 

「虹霓剣よ、山を裂け!!」

 

真名解放が可能。

虹の螺旋が殺到する軍勢に無価値の炎を貫通し炸裂し薙ぎ払う。

 

「さぁこれで・・・え?」

 

さぁこれで雑魚は薙ぎ払ったとメイヴは剣を肩に抱えて、

上半身が宙を舞っていた。

これには隣にいたフローレンスも唖然とする。

 

『J調子はどうだい?』

『良好だ』

『UNACと死神部隊のデータを統合し作り上げたオペレーション、無数の戦場を渡り歩いてきた君の頭脳、そしてこの機体、今度こそ負けるとは思わないけどね』

 

通常ACよりも大きく早く飛翔する漆黒の鋭利なシルエットのACが両手に装備されたライフルでメイヴを狙い撃ったのだ。

 

「メイヴ!!」

「はぁ・・・あっけないもんよねぇ・・・まぁこういう事もあるわ、生前からそうだもの。好きな事してあっけなく死ぬ、それが私なのかも」

「・・・ッ!!」

 

上半身と下半身が真っ二つどころか下半身が消し飛んだのだ。

もうメイヴは生きていられない。

これで生きるなら戦闘続行EXは必要だ。

メイヴは戦闘続行スキルは持っていない致命傷だ。

そしてメイヴの言いようは死者の一種のそれである。

ああ駄目だもう助からないとフローレンスは悟ってしまった。

もう幾たびもこういう患者を診てきたから良くわかるのだ。分かってしまうのだ。

 

「まぁサーヴァントとしては上出来でしょうね、一時的にとはいえ好きな事やったし、悔いは無いわ」

「メイヴ」

「まだ戦闘中よ、フローレンス、私の事なんか気にしないで。ほら信じたあの子の為に、目の前の真黒々助ぶっ飛ばしてやりなさい」

「・・・分かりました」

 

メイヴにそう言われフローレンスは掴んでいた彼女の手を離す。

胸に渦巻くは後悔か、あるいは悔しさか。

 

「ああでも」

 

―好き勝手やって最後にこうやって看取ってくれる奴なんて生前いなかったから、存外、今回は看取ってくれる奴がいるのだから存外悪くはないのかもねぇ―

 

その言葉が形になる前にメイヴは粒子へと変換され退去した。

フローレンスはまた助けられなかったと慙愧の涙をぬぐい漆黒の巨人と対峙する。

 

「やはりまだ私は無価値だ」

『!?』

 

フローレンスがそう言うと。ファイヤウォールが更に猛々しく燃え盛る。

何が白衣の天使だ。取りこぼしてきたものの方が多いではないか。

であるなら看護師としての自分は無価値、だがまだ終わっていないから続けるという無慙無愧の精神。

それに呼応するかのようにまるでバオバブの木のように天へと枝を伸ばすように燃え盛る。

背後のベリアルが咆哮を上げる。

遂にジュデッカへと接続領域が到達した。フローレンスという形を保ちながらベリアルと同質の物へとなった。

 

「活動 形成 創造 流出 開けぇ!!」

 

フローレンスの怒りに呼応するかのように最下層の魔界の門が開く。

 

「ジュデッカァ!!」

 

出力されるはベリアルの最大スキル。半ばビースト化したときのオルガマリーを止めた出力と同一だ。

即ち自爆宝具のような物だが。

自分の戦闘技能では目の前のACに勝てないと理解したからである。

故に全力で喉笛を噛みちぎるのだと。炎をドーム状に覆い尽くし、周囲一帯を自分ごと腐滅させる自爆特攻。

Jに逃げ場はない。彼も無感動に受け入れる。そう言った意味では無慙無愧なのだ彼もまた。

 

「ああ、オルガマリー」

 

自身の霊基も腐滅されていく中で、嫌な予感がしたので遺言を残すようにフローレンスは、

 

「約束忘れないでくださいね」

 

監獄塔で交わした約束を忘れないでとライン通信で言い残し、

AC事自分を滅殺したのだった。

 

「メイヴ? フローレンス?」

 

一方、地下通路を急いで突破していたオルガマリーは無論、二人の最後を知り、

フローレンスの遺言も聞いた。

だが同時に嘘だと思う気持ちもある。

だって二人とも自分なんかよりよっぽど優れているじゃないか。

負けるはずがないと思ってしまうのも人情と言うものである。

 

「・・・」

 

だが思いに耽っている場合でもない。

残り時間も少ない。

歯を食いしばりリペアラーを両手に握り絞め、シュレディンガーをスタンバイ。

通信内容的に援軍は見込めない、どこも手一杯だ。

それに達哉は足止め喰らって見事に気絶で後方に移送中と来ている。

自分の双肩に明日が掛かっているとなれば重くもなる。

今回ばかりはオルガマリー一人でやり遂げなければならぬからだ。

 

「シュレディンガー!! ブレイブザッパー!!」

 

だが達哉はそれを成して来た。

自分の手番が廻って来たのといつも達哉に頼り切りだったことを思い。

偶には自分もと目の前の最終防壁をぶった切り歪んだ扉を蹴破った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デヴァユガシステムと言う物が神取に翳されてからエレナ・ブラヴァツキーはシステムの完成にのめり込んでいた。

理由としてはただ一つ。これは万物の転送機と言う点に他ならない。

最初は戦線を有利にするための物と神取から聞かされていたが、

だが次の神取の言葉でそれが覆った。

 

『デヴァユガシステムは転送装置ではあるが、転送先を自分で決めることができる。座標さえ知っていればの話だが』

『それがあたしに関係あるわけ?』

『例えばの話ではあるが高次元へのアクセスも可能だ。もっとも偶然繋がるか、あるいは座標を知っている必要があるがね』

 

そう言われエレナの歯車は致命的なまでに狂った。

最初は戦況を有利にするための純粋な協力であったが、

それを聞かされてはエレナは狂う他なかった。

生前一度は接続したマハトマとの再会、その種族の居る高次元への昇華。

生前散々嘘扱いされた自らの理論の証明に他ならない。

またあの場所に行けるという思考もあと押しした。

だが、

 

『接続素体が決まった。オルガマリー・アニムスフィアを接続素体にする』

 

エジソンの鶴の一声によってそう決まった。

 

『なんで、そうなるのよ!!』

『アメリカ以外を終わらせるためにだよ。その為に終局の獣が必要になるのだ』

 

エジソンはもう護国にしか興味がなくなっていた。

歴代大統領との魂の融合でそうなったのである。

アメリカ以外なくなってしまえば、世界警察をやる必要も態々防衛行動もする必要もない。

選ばれた住人は脳味噌だけ摘出し機械に接続、仮想空間で過ごし噂結界を制御し選ばれなかった住人は具象化した噂の元で貧富の差が無く幸せを享受するというものだった。

もうこの場で誰も彼もが狂っていた。

エレナとて例外ではない。彼女の経歴は正しく情勢に振り回されつつ好き勝手に魔術的に生きたのだ。

報われるという瞬間を見逃す筈もなく。デヴァユガシステムの調整と評して自分も接続できるように密かに調整できるようにしていたのである。

これまで神取も共同作業に従事していたから大っぴらには出来なかったが、

今まさに自分用の接続が成されようとしたその時である。

部屋の合金製扉が両断され蹴り破られた。

 

「アナタも私の邪魔をするのね」

「アンタが邪魔してるんでしょうが・・・一応聞くけど投降の意志はある?」

「あるわけないでしょう!!」

 

部屋に侵入してきたのは両手に二丁のリペアラーを構えたオルガマリーだった。

既に銃口はエレナの魔導書を持つ右手と心臓部に狙いを定めている。

一応投降の意志は在るかと尋ねるオルガマリーだったが、

万願成就の時なのだ。

エレナからすれば嘘呼ばわりした連中に対する見返しと自分は高次元へと行けるという感情に支配されそれすらも選べない。

間違いに間違い続けた人間は目の前に餌をやれば間違った方向に簡単に誘導できる。

所謂、コンコルド効果という奴である。

展開される魔導書の遠隔攻撃端末。

オルガマリーは攻撃が放たれると同時に前転しながら腕を動かしリペアラー二丁で魔導書を全て叩き落とす。

 

「うっそ」

 

確かにエレナは魔術師としては優れているのであろうが、

戦闘者として優れている訳ではない。

空間認識能力もオルガマリーより下だ。

つまるところ相対した時点で勝ち目がない。

外なら宝具も使えただろうが。ここにはデヴァユガシステムの制御用コンソール及びコアが格納されているのだ。

下手に高火力をブッパできないのはエレナも同じなのだ。

故にここではオルガマリーに分がある。

なにせ彼女の得物は魔改造拳銃であるリペアラー二丁だ。

多少コンソールに被弾しても問題ない威力でありかつサーヴァントを殺傷できる威力を持つ。

加えてペルソナ能力、今装着しているシュレディンガー以外も細かに制御できるように訓練済み。

故にエレナでは勝ち目が無いのだ。

いやエレナと言うサーヴァントに有利取れている時点で大分魔術業界の普通からしてみれば十分に可笑しいのだが。

ペルソナ使いにそんな常識が通用するはずもない。

だがしかしオルガマリーは慢心しない。

すれば自分が死ぬというのが嫌と言うほど叩き込まれたからだ。

片膝を着いて再度、照準。

エレナは冷や汗を掻いている。

自分が動けば即射殺出来る姿勢だったからだ。

オルガマリーの引き金は限界ギリギリまで引き絞られている、あと0.1ポンドも力を入れれば銃弾は射出されるだろう。

シュレディンガーも即座に動ける体制だ。

最もヴォイドザッパーは不味いのでごく小規模のメギドラオンに絞っているが。

 

「さぁ詰みよ」

「ちょっと待って、アナタも魔術師なんでしょう? ならこれを使って根源に「そういうのもう興味無いわ」」

 

投降の意志も無し、悪あがきの交渉、加えてコンソールに手を伸ばしたと来た。

もう殺すしかない。

サーヴァントだって元人だ。寸前の所で思いとどまってくれるかなとも思ったが、

やはり生前魔術師だった者は頭魔術師だったらしいと、オルガマリーは引き金を引く。

銃弾はエレナの頭蓋を風船のように粉砕。マグナム弾なのだから当たり前だし。

こういうグロい光景も見飽きたとばかりにオルガマリーはエレナが粒子化していくのを見届けつつコンソールに手を伸ばす。

そしてエレナは座に帰っていく途中で、

 

「ふむ・・・君では駄目だったか」

 

まさかのマハトマとの再会だった。

金色の粒子が人型を取ったオーバーマインド、まさしくマハトマと言えよう。

もしかして自分はオルガマリーに討たれる前にデヴァユガシステムを起動させることができたのかとも思ったが。

 

「だからダメだと言っただろう、こいつもまた例外なく魔術師、失敗作の群れの一匹に過ぎん」

 

嘲笑と共に漆黒の人型が現れる。

 

「まぁオルガマリーをデヴァユガシステムに近づけさせたのは褒めてやるがな、光栄に思えよ。貴様もまた超越者を生む薪の一つに成れるのだから」

「超越者? それはアナタたち「いい事を教えてやろう、貴様がマハトマと呼ぶ者、それは阿頼耶識の普遍的無意識の光の側面に過ぎん」え?」

「君もまた知識を与えれば成長できると思っていたのだが残念だ」

 

黒の人はそう言って嘲笑い。

光の人はそう言い切った。

高次元への接続のはずが只の阿頼耶識接続だったことにエレナは驚愕する。

 

「こいつは力を与え見届ける事しかしない、つまるところお前もまた我々の実験動物に過ぎん、ペルソナではなく阿頼耶識の情報を与えたら人はどう成長するかと言うな!! 結果はお察しだったが、本当に滑稽だよ、お前は所詮力を与えられチープな全能感に酔ってるだけの只の凡人だ」

 

黒ことニャルラトホテプはそう断言して嘲笑い。

光ことフィレモンは無言で立ち去る。

 

「まってあたしが見た者は・・・得た力は・・・」

「只の人間に知識と力を与えたらと言う別アプローチの結果だな、貴様の見た者はただの人間のポジティブマインドであるフィレモンであってマハトマで何でもない、それでは失礼させてもらうとしよう」

「嘘・・・」

 

エレナは愕然とした当たり前だ自分が見て知って得た力は高次元的な物でもなんでもなく人間の普遍的無意識下から派生したものに過ぎないのだと。

 

「嘘よぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!」

 

影の嘲笑の中で突きつけられた事実にそう叫びながらエレナは座に墜落したのだった。

 

 

「早く解除しないと・・・」

 

その頃現実ではオルガマリーがクラッキングツールをコンソールに差し込み。

コンソールを操作する。

そして緊急停止用の装置を露出させるがしかし。

 

「うわっ!?」

 

高濃度の魔力と衝撃波でふっ飛ばされる。

それに合わせてデヴァユガシステムのコアが高速回転。

起動を開始する。

 

『所長急いでくれ!! システムトラップだ!! デヴァユガシステムの起動を確認した!!』

「わかってる!!」

 

即座に体制を立て直し、システムの緊急停止ハンドルに近づこうとするものの。

 

(強力な魔力濃度と空間湾曲エネルギーが!?)

 

デヴァユガシステムから溢れ脱す魔力と空間湾曲エネルギーに当てられてしまう。

それと同時に獣性が引きずり出される。

 

「うぐぁ・・・あぅ・・・」

 

オルガマリーの側頭部両方から後頭部に回るように角が生え。

皮膚に罅が入り、伸ばした手はまるで人間の皮を剥ぎ取るように漆黒の皮膚が露出する。

ペりぺりと剥がれ崩壊していく全身、精神は獣性に引きずりまわされ擦り降ろされ、

加えてイドタイマーでさえ起動し劇薬を注入しにかかる。

それでも意識を落としてしまえば獣化待ったなしなため気合と根性で耐えつつ。

破損の酷い右腕を抑えながら一歩ずつ前進を引きずるように緊急停止ハンドルに近づく。

だが臨界は近かったたとえハンドルを回せたとしても止まることはないだろう。

それでもと近づきハンドルを両手で握りしめて。

一層濃くなる魔力の波動と空間湾曲。

其処で見せられるのは一時的に繋がった平行世界の数々の悲劇。

獣性が爆発しかけ・・・

 

『オルガマリー』

 

気取った男の様な声が聞こえオルガマリーの右手に半透明な漆黒の手袋を着けた手が添えられる。

 

『フローレンスと約束したのだろう?』

「エドモン!?」

 

その手の主はエドモンだった。

なぜ彼が此処にと言う気持ちはあるが、

彼の言う通り思い出す。

そう彼女ことフローレンスとの約束。

 

「そうだそうだったわよね・・・約束したよね、私は!!」

 

覚悟を決めて一気にハンドルを回し押し込む。

 

「このくだらない現実を!!」

 

あの時交わした約束を胸に。

 

「自分の納得のいく現実にするために私は戦うって!!」

 

既にデヴァユガシステムは臨界に達していた。

ならばとオルガマリーはあえてリバース・イドを起動する。

さっきからイドタイマーから精神安定剤が注入されっぱなしだが気にしていない。

そのまま勢いに任せてリバース・イドを起動。服装が漆黒のドレスへと変わる。

ヴォイドフォールを発動し自身ごと、デヴァユガシステムのコアを上空に打ち上げ宇宙へと運んでいく。

 

「所長、まさか!?」

「ああ、彼女、宇宙でデヴァユガシステムのエネルギーを解放する気だ!」

 

地上で戦っていたマシュとロマニは飛翔していくオルガマリーのしようとしている事を理解し、驚愕した。

だがそれを止めることはできない、既にオルガマリーははるか上空なのだ。

 

「アルジュナさん!!」

「なんですか!!」

「令呪三画で所長回収できますか!?」

「それだけのリソースがあれば転移も出来ますので何とか!!」

「ならお願いします、令呪三画を持って我が戦友に勅命と成す!! 所長をデヴァユガシステム起爆直前に回収してきてください!!」

「了解!!」

 

マシュもオルガマリーのしている事を理解して令呪三画を使ってアルジュナに勅命を下す。

そうしている間にもオルガマリーはグングンと高度を上げていく。

そしてシュレディンガー・リバース・イドにも変化が訪れる。

竜人としての外装が砕けながら剥げ落ち、女神としての姿が露になっていく。

自らの獣性を本当の意味で直視したことによって反転したアルカナが戻ったのだ。

終局の獣であり獣で無いアンビーストとしての特性を得た故に。リバース・イドではなく。

彼女の特性を持ったがゆえにシュレディンガー・ニヒト・イドと呼べるべきアンビーストへと変性したのである。

だがそれも限界だ。

星が瞬かない宇宙空間まで来たこととイドタイマーの薬物によって展開がもうできない。

そしてオルガマリーはコアを抱え地球から投げ出すよに押し出して。

 

「ツオルァァァアアアアアアアアア!!」

 

マハエイガオンによる漆黒の杭を突き刺し、デヴァユガシステムを起爆させた。

空に光が灯る。

それを皆唖然と見ていた。

 

「これが私の約束・・・」

 

そして起爆前にアルジュナに回収されたオルガマリーはそう呟いて意識は途絶えたのだった。




詰め込み過ぎ省略しすぎた・・・予定ではもっとフローレンスを活躍させる予定だったんですが自分の拙い文章能力だとこれが限界ですユルシテ・・・ユルシテ・・・
ここのたっちゃんは南条ルートです、もっとも千鶴さん瞬殺してすぐさま合流したルートでもありますけども。
エレナさんはフィレモンの実験の被害者ですね。
ペルソナじゃなくて一時的に普遍的無意識下にアクセスさせて知識を与えた人間がどうするかという奴。
つまりマハトマはフィレモンの化身の一つです。
無論そこにニャルラトホテプが目を付けない訳がなく生前嬲り者にされ盛大に内心拗らせていた所にデヴァユガシステムと言う物を見ればコンプレックス大爆発。
機会を見てシステムを奪う気でしたが、システム発動はやばいと無理して駆けつけたオルガマリーの手によって討ち取られ生前のように無意味に死にニャルに煽られまくるという結末になりました。

Jはまぁ戦いに来たので満足死です、ニャルの人形として次の戦場に向かう事でしょう。

エジソンはぶっちゃけデヴァユガシステムや例の死龍とかネクストとかAC世界兵器とか第一の獣の真実見て狂っちゃった系です。
其処に大統領魂がインストールされてアメリカ以外絶対認めないマンになり下げました。
あと噂結界のコントロールは選んだ人間を脳味噌摘出してユニット化した後に仮想現実に突っ込んで。
認識を都合の良い方向にコントロール、現実にも適用させるという感じです。

ニャル「なんでそれでもとか言える精神力ねぇのかなぁこいつら・・・、まぁ生前選ばれたと勘違いした女と他人に嫉妬し訴訟を起こしまくった人間じゃ出来る訳もねぇかwwwww」

所長、リバースを正位置に戻し自分の物へ、ニヒト・イドへ、つまるところシュレディンガー2hd。
ネガスキルがニヒト・イド発動中は自在に使えるようになりました。あと発動時間の延長ですね。
だけどエドモンが居なきゃフローレンスとの約束思い出せずにニヒト・イドに覚醒出来ずビーストになっていた為。
エドモン地味にファインプレー。

次回は大怪獣vs大火力

たっちゃんもオルガマリーももう動けないのでマシュが主軸回です。

あと季節の変わり目で具合悪いので次回も送れます!!
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