Fate/Grand Order たっちゃんがグランドオーダーに挑むようです   作:這い寄る影

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陸海空、三自衛隊の総力を持って、これに対処する!

ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒より抜粋


七節 「殴り合い」

基本戦艦同士の殴り合いと言う物は一撃では決まらない物だ。

現に・・・

 

「「ターゲットマルチロック!!」」

 

オルガマリーとマシュのコンタクト型礼装に複数のロック表示が完了と表示されると同時に、

超音速で駆け抜ける二機の闇夜の太陽船から超高出力ビーム二門、滑空砲複数門、墳式追尾弾が無数に射出され、

5万という天使の大群の群れに穴を開ける。

それを埋めようと天使共が殺到するが、

闇夜の太陽船は超音速飛行が可能。悠々と空いた穴から敵本陣を目指す。

そこで天使共は思考を変えてチェイテピラミッドアズライールの廟に殺到した。

 

『エハングウェン視認!!』

『こっちでも探知、敵迎撃態勢!!』

『砲撃来るよ!!』

『エスコートコース出します!!』

 

エスコートコースがカルデア観測班から表示される。

主要時間軸の様にバリアは張られていないが弾幕砲撃が凄まじい。

多少のアドリブは利かせねば落とされる。

 

「オジマンディアスの方は?!」

 

オルガマリーが高出力ビームソードで敵を薙ぎ払いつつバレルロールしながら回避行動を取りつつさらにコブラで緊急制動を掛けながら管制室に通信。

 

『現在第一陣と交戦中・・・所長にマシュ!! エハングウェンから多数の高魔力反応を確認!!』

「物理の次は魔力砲!?」

『物理と魔力の両方を確認・・・これは』

 

エハングウェンの各所がスライドする。

 

『VLSハッチ!! 神秘付与式対艦ミサイルです!!』

「なんでも在りかぁ!!」

 

オルガマリーはそう叫びつつマシュと必死に闇夜の太陽船を動かしながらエハングウェンのVLSハッチを潰しに掛かる。

ただでさえ戦闘機乗りのエースですらブラックアウトしそうなGが掛けられながらも、

オルガマリーとマシュは意識を保ちつつ錐揉み回転しながら対象をマルチロックオン。

再度の一斉掃射。

VLSハッチを多数破壊したが、まだ多数残っている。

対空射撃も多い。オルガマリーやマシュは一発喰らったらアウトなのだ。

洒落になっていない。

加えて強襲仕様の闇夜の太陽船は対G性能がオジマンディアスにあわされたままだ。

つまり実際付いてないようなもんである。

元より急造の品である。偏にブラックアウトしていないのはペルソナの力だ。

最も胃液が喉まで競り上がって来て吐きたいのはオルガマリーもマシュも一緒である。

機動用と推進魔力、兵装運用の為の魔力はカルデアの炉持ちだ。

つまるところカルデア運営に著しく負担を掛ける物である。

更に長物が殆どを占めており飛行可能サーヴァントとの相性は極めて悪い。

早くキャメロット・ブライド・エハングウェンの周辺を破壊し突入せねばならない。

兎にも角にもオルガマリーがVLSハッチを破壊し、それでも破壊しきれず発射されたミサイル群をマシュが撃ち落とす。

 

「サーヴァントを先行『所長!! 十一時!! 敵サーヴァント接近!!』なくそぉ!?」

 

右手の高出力魔力ビーム砲兼ビームソードをサブアームに任せ、右手でサモライザーを引き抜き。

オルガマリーはサーヴァント達を一斉突入させようとした。

その判断はマシュも一緒でサモライザーを構えた瞬間である。

完全な隙を突く形で、しかも太陽を背に視認できないという方法を取りながらガウェインが奇襲を仕掛けてきた。

咄嗟に回避行動を取るが右の長物がぶった切られる。

誘爆を防ぐために切られた右の高出力魔力ビーム砲兼ビームソードをパージする。

一方のマシュはもっと可哀そうな事になっていた。

 

「ニャルラトホテプゥ!!」

「ククク・・・そんな長物で私に勝てるとでも?」

 

片翼を生やしたセフィロスに絡まれていた。

技量は初代と打ち合えるのである。闇夜の太陽船の長物装備では懐に入られた時点で対抗のしようがない。

何とか距離を離そうとしているがセフィロスは無論、アマラの悪魔や天使のスキルも使える。

引きはがせない。

 

「ラウンドテーブル!!」

 

両方の長物がセフィロスの長刀に引き裂かれ遂にマシュは己がペルソナを展開。

だがオルガマリーの方も悠長にしている暇など無かった。

ガウェインが超音速で迫ってきているのである。逃げ切れるわけがない。

よってここでは遅滞戦闘をするほかない。

 

「落ちろ!!」

「嫌に決まってるでしょう!! 酔っ払い!!」

 

ガウェインが突っ込んで来てオルガマリーが再度の斉射を行った。

一方、チェイテピラミッドアズライールの廟は地獄的露呈を呈していた。

簡単に言えば敵艦隊に戦艦一隻で突っ込めと言われたようなもんである。

末期の太平洋戦争で戦艦大和という一隻の戦艦のみで状況を打開すると言われたのと変わらないのだから。

普通なら無理難題だ。

あの大和でさえ随艦を付けていたのだから。

だが生憎とそんな物はない。現状戦力で凌ぐほかないのだ。

オジマンディアスは聡明な王である。故にそこに関しては間違えない。

何故ならランスロットとトリスタンからアルトリアの目的は聞かされている故だ。

オルガマリーとマシュは囮、三蔵は特攻要員。他は迎撃。

そうアルトリアの計画的に考えてチェイテピラミッドアズライールの廟をキャメロット・ブライト・エハングウェンにぶつければ。

後は時間との勝負になり勝ち目も出てくる。

 

「主砲効果軽度。天使たちが肉壁になって威力を減衰とは・・・」

「敵艦より迎撃攻撃と天使たちがきます!!」

「艦橋の迎撃要員に通達、存分に腕を振るえとな!!」

 

だが修羅場だ。

デンデラの大電球を主砲として発射しているが、

キャメロット・ブライト・エハングウェンに直撃こそすれどその前に天使共が肉壁となって防壁を張っていないキャメロット・ブライト・エハングウェンに傷すら与えられない始末。

それだったら数が減るからいいのではと思われる方も居るだろうが、

そうは問屋が卸さない。

空中に展開される魔法陣から天使お代わりである。

よって数は減っていない。むしろデンデラの大電球を打ち続けないと増えるという理不尽っぷりだ。

アーラシュもトリスタンも全力迎撃しているが此処まで数の差が在ると押し込まれる。

 

「アイアンメイデン!! 限界投影射出!!破城魔嬢(ハウリングエルジェーベト)!!」

 

一応ランサーのエリザベートでさえ艦橋に上がってアイアンメイデンミサイルで迎撃している

更にエリザベートの絶叫も効くのでなんか音波で敵を殺すマクロスの様な感じになっていた。

逆に言えばそんなトンチキ染みた行動を容認しなければ勝ち目は一切0という事でもある。

現に、アーラシュ、トリスタン、俵の広域射撃とチェイテピラミッドアズライールの廟の対空弾幕が上がりながら、

抜けきられ上陸されつつあるのだ。

上陸された戦力を片っ端からランスロットやハサンズが対処をしている。

静謐にとっては辛い戦場だ。音速領域で空気が流れしかも外であることが密接に関係している。

これでは肉体から発する毒も空気の流れであっという間に流れてしまうと言う物だし、

フレンドリィファイアさえしかねない。

故に持ち味が殺されている。

呪腕や百貌のハサンとは違いマジで自分の技量頼り過ぎてきつい戦闘だ。

だがしかし、

 

「それでも!!」

 

それでも毒に浸した我が身を嫌悪せず友として迎えてくれたオルガマリーとマシュに報いたいというのは本音だった。

故に慣れぬ正面戦闘に尽力する。

だが数の暴力とは抗えぬものがある。

そしてついに。

 

「取った!!」

「こなくそぉ!!」

 

ガウェインの一撃が闇夜の太陽船のメインスラスターに直撃。

オルガマリーが錐揉み回転しながらキャメロット・ブライト・エハングウェンに墜落。

 

「所長!!」

「君は君の事を気にしているべきではないかな?」

 

それに気を取られたマシュもセフィロスの長刀でメインスラスターを破壊され同じ様に墜落。

 

『よくやった二人とも、後は捕えるだけだ』

 

ガウェインとセフィロスの脳裏にアルトリアの労いの声が響くと同時に。

全方位バリアが展開する、これはキャメロット・ブライト・エハングウェンを守るものではなく。

オルガマリーとマシュを捕える一つの檻でもあるのだ。

 

 

『こちらカルデア 闇夜の太陽船が大破墜落!! 二人はキャメロット・ブライト・エハングウェンに不時着!!してキャメロット・ブライト・エハングウェン全域にバリアが展開!!」

「・・・三蔵法師準備を・・・」

 

幸いにもオルガマリーとマシュは無事らしいが最悪な情報ももたらされる。

キャメロット・ブライト・エハングウェン全体に強力なバリアが展開された。

つまり二人が疑似的に捕らわれたという事である。

このバリアは主要時間軸に置いてオジマンディアスの渾身の一撃である光輝の大複合神殿落としでも破れなかった物と同質の物だ。

突入穴自体は三蔵の特攻で開いたが逆に言えばそれだけしか穴は開けられないし、

主要時間軸と同じようにチェイテピラミッドアズライールの廟と同化している光輝の大複合神殿を作戦の為に使い潰すわけには行かなかった。

故にオジマンディアスは冷酷な一命を三蔵に告げる。

 

「了解!!まっかして!!先端部分でも当たればあたし達の勝ち目が出てくるんでしょう?」

「そうだ」

「ならば是非も無し!!あっでも射程は短いから接触前に敵の数減らして頂戴な」

 

此処までくれば後は先端さえ接触出来ればオジマンディアスの手の内になる。

しかしそう問屋は安く卸さない。

デンデラの大電球、アーラシュとトリスタンの弾幕を持って知ってもチェイテピラミッドアズライールの廟に乗り込まれているのだ。

サーヴァントやスフィンクスたちに初代さえ迎撃に出ているのに処理が追い付かない。

 

「もう要らんぞ貴様等」

 

声が響く、キャメロット・ブライト・エハングウェンの城壁が解除されアルトリアがロンゴカリバーに魔力を装填した。

 

「ニトクリス!」

「了解です!!」

 

オジマンディアスが叫ぶ、それに答えるはニトクリスだ。

アレが来る、光輝の大複合神殿を半壊以上に破壊した最強の一撃が。

 

永劫の安息を約束せし最果ての槍剣(ロンゴカリバー)

冥鏡宝典(アンプゥネブタジェセル)!!」

 

ロンゴカリバーの一撃を深淵の異界と繋げる大鏡が展開され吸い込む。

 

「ぐぎぃ、あぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!」

 

ニトクリスが余りの超負荷に叫ぶ。

そうロンゴカリバーの一撃はそう生易しい物ではない。

鏡の中の異界が塩に染まっていく。

神の戦車と最果ての女神の機能だ

ソドムとゴモラを滅ぼしたものと同一、神の一撃である。

世界テクスチャの強制浄化能力に加え威力も凄まじい。

だが。

 

「ごふ・・・」

 

初代との傷が開いた。

治ったかと思っての全力投射であったがゆえに治りかけの傷が開いてしまったのである。

血反吐を発揮ながら専門医が居ればなぁとアルトリアは苦笑しつつ。

ロンゴカリバーの真名解放をやめキャメロット・プライド・エハングウェンの障壁を再起動させる。

 

「まぁいいこの程度なら ディアラマ」

 

霊基の解れも確認。そこまで直せはしないが。

現状開いた物理的傷は防げるとディアラマを多重に掛けて強引に塞ぐ。

 

「確かにロンゴカリバーは使えないかもしれませんが、これはどう防ぎます?」

 

ロンゴカリバーが解ける。

 

「モード・ロンゴカリバーからロンゴミニアドへ・・・地に増え、都市を作り、海を渡り、空を割いた。生を紡ぎ星の大海を目指し為に・・・果てを語れ!!」

 

それはテクスチャを縫い留める杭の投下。

原理的には神の杖と呼ばれる兵器の上位互換だ。

 

形態変形最果てにて輝ける槍(モードロンゴミニアド)!!」

 

最果ての光の柱が墜落してくる。

 

「位置を変え正常な趣にせよ、我は天運を占う物、正常位へと戻すものなれば・・・」

 

ロマニが大規模魔術を行使。

それは転送魔術の大規模版だ。

空に穴が開き、最果ての光の柱の落下軌道上に設置されたそれが。

強引に軌道を逸らす。

と言ってもチェイテピラミッドアズライールの廟に直撃させないことで精いっぱいかつ、

今ので魔力を使い切った事実上ロマニは戦力に成れない。

地表に落下した最果ての光の柱が大爆発を起こす。

何とかなったかと誰もがそう思った。

 

「さて」

 

傷を癒したアルトリアは立ち上がりながら。

 

「二本目はどうする?コフッ」

 

宝具の真名解放を連続して再度出血しながらもそう問う。

天が再度引き裂かれた。

つまるところ。

 

「二本目だとぉ!?」

 

オジマンディアスが驚愕する。

二本目の最果てにて輝ける槍であった。

無論、アルトリア的にはこれ以上の発動は不可能。

初代が与えた傷が開く故にだ。

 

「ッ・・・アーラシュ!!」

 

オジマンディアスは二枚目の鬼札を切ることを決断する。

ロマニの主要時間軸の知識でアーラシュの宝具で十分相殺は可能。

 

「わかっている、トリスタン」

「なんです?」

「後は任せた。カルデアをあの子たちを頼む」

「承知つかまりまつった・・・」

 

そうロマニは限界だ。

次に逝くのはアーラシュしかいまい。

 

「───陽のいと聖なる主よ。あらゆる叡智、尊厳、力をあたえたもう輝きの主よ。我が心を、我が考えを、我が成しうることをご照覧あれ。さあ、月と星を創りしものよ。我が行い、我が最期、我が成しうる聖なる献身(スプンタ・アールマティ)を見よ。この渾身の一射を放ちし後に──―我が強靭の五体、即座に砕け散る・・・・であろう!」

 

魔力が増大する。それらを矢一つに込める。

理屈としては大海に数十トンもの質量を持った物を圧縮、軌道衛星上から加速して落とし大海に穿つ理論と変わらない。

つまるところ圧倒的収縮率によって最果ての光の柱を打ち砕かんとした狂気的技法にして彼の大偉業そのもの。

嘗て二国の戦争を終わらせた自らの身を犠牲にして放つ渾身の一射。

 

流星一条(ステラ)ァァァァァァアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

アーラシュの人生そのものの集大成を前に最果ての槍は粉砕された。

それと同時に、自爆特攻のような宝具である為、アーラシュは燃え尽きた灰の様に風に凪いで消えていった。

だがアーラシュという弾幕要員を失ったことによって防衛網に穴が開く。

ただでさえ乗り込まれていて来ていると言うのに、その数が二倍になった。

それでもエリザベートとトリスタンに俵が何とか抑えに回る。

乗り込まれたのは初代と山の翁たちにランスロット、さらには虎の子のスフィンクスすら全匹放出しての迎撃戦だ。

それだけ物量が違うのである。

そして達哉達を確保した為かアルトリアは引いていた。

所謂所の引き撃ち戦法である。

移動速度で言えばチェイテピラミッドアズライールの廟の方が早いが。

逆に時間さえ稼がれたらアウトという証明だ。

 

「ちょっと!!このままじゃっ接近もままならないじゃない!!」

 

先端で控えていた三蔵にも敵が殺到、それを如意棒で薙ぎ払いつつ三蔵は叫ぶ。

此れじゃ自爆特攻も出来やしないと。

 

「何度も薙ぎ払ってはいるんだけどね・・・!!」

 

その場を整えるためにエリザベートが強引に三蔵の所へとくる。

強引に突破した故か血達磨だった。

 

「エリちゃん!!」

「私の事は気にしないで!! 自分の事に集中して!!」

 

三蔵の叫び声に自分の事は気にするなと叫ぶエリザベート。

成すべきことを成せと遠回しに叫ぶ。

槍を振るい天使を串刺しにする。

もうお嬢様とか領主さまのする戦い方とはかけ離れている。

なにがなんでも勝あるいは遅滞させるを優先しての泥臭い戦い方だ。

もっとも拷問は血税の如くで相手の高濃度MAGを吸収できるため普段の戦い方より今はあっている。

と言っても回復するのは傷だけだ体力までは回復してくれない。

 

「甲板総員に告げる、これ以上は埒が明ないとの事だ! 強引に突っ込むぞ!!」

 

オペレート担当のホームズの声が響き渡る。

そう時間は向うの味方だ。だから逃げに徹している上に戦力は無尽蔵と来ている。

なら此処は多少強引にでも打って出る場面であった。

 

 

 

 

「ぺぺ・・・何度目ッよっと!!」

 

悪態を吐きつつ折れて変な方向に曲がった右手と左足を激痛に耐えながら元の位置に戻しつつピクシーを召喚して回復スキルで強引に即座に治療しながら言った。

 

『所長!! 返事を!!』

「ああマシュ、私は大丈夫よ・・・そっちは?」

『こっちは無事です』

「なら行くしかないわ、そっちはそっちで事を進めて・・・こっちは!!」

 

立ち上がった瞬間に剣が振り居りされる。

だが側面を叩きつつ半身をずらして即後退、間合いを開ける。

剣を振るったのはガウェインだった。

 

「厄介なのとぶつかったけど都合が良いから」

『わかりました』

 

だが都合が良いとサモライザーをガウェインに向ける。

 

「投降してください、私と融合しているのはメタトロン、そして与えられたギフトは不夜です、故にこの肉体を攻略することは不可能です」

 

ガウェインは強大だ。常に昼にするギフト不夜による常時三倍とメタトロンと霊基融合したことによって肉体強度も増している。

まずカルナであっても不味い相手と言えば分かるだろうそのランク。

しかし、ガウェインは自身が詰んでいる事に気づいていなかった。

ぶっちゃけガウェインとカルデアは相性が悪すぎる。

それくらい有利をカルデアは取れるのだ。

マシュの方に行ったのならまぁ勝ち目は在っただろうがよりによって技量お化け共をサモライザーに封入している上に空間及びテクスチャまで傷つけることが可能なヴォイド・ザッパーを持つシュレディンガー持ちのオルガマリーの所に来たのは悲運という他ない。

そしてさらに相性が悪い上にオーダーは生け捕りだ。

必然的にガウェインが不利になるが彼はこのことを知らされていない。

オルガマリーかマシュのどちらかの体力か精神力を削れれば良い程度にしかアルトリアは思っていないがゆえに。

彼を捨て駒にしたのだ。

そしてもうそれをオルガマリーが知っている以上。

 

「あっそう、じゃ、くたばれ、CALL!!」

 

サモライザーの引き金を引いた。

 

 

 

 

 

 

一方のマシュはと言うと。普通に着地していた。

元々が飛行可能ペルソナであるし。着地自体には問題なかったからである。

だが一回着陸した。空中戦でセフィロスに勝てる気がしなかったからである。

だから闇夜の太陽船が大破した時点で一回キャメロット・ブライト・エハングウェンに着陸したのだった。

仕切り直し、ここからが勝負と思った所である。

オルガマリーの無事も確認したし一刻も早く突入しなくてはと思った時である。

赤い閃光が濁流の如く襲って来た。

しかしマシュにとっては二度目である、第一デスザウラーの荷電粒子砲より下の威力だ。ラウンドテーブルのロードカルデアスで防げない道理がない。

 

「てめぇ・・・アイツをどうしやがった?」

 

そう言って建物の縁に立つのは全身甲冑の騎士だ。

声からして女、ちょいと前に襲撃掛けてビームをぶっ放して来た奴とマシュは断定。

長可の証言から恐らくモードレッドであろう。

彼女は異様な敵意をマシュに向けていた。

 

「さぁ?私もよく分かりません、けど力を残して立ち去ったのは分かりますが」

「嘘コケ、アイツが他人に力譲り渡して退場なんかあり得るかよ、最後まで面倒を見るはずだ・・・テメェなんやらかの方法で吸収しやがったな」

「だから何です? 救ってもらったことに感謝はしていますしナニカ問題でも」

「盗人風情が開き直りやがって!!」

 

そう言えばギャラハッドはモードレッドの親友だったか。

 

「五月蠅いんですよ駄犬」

「なっ」

 

マシュの殺意が上がる。

肝心じゃない時に裏切って、肝心な時には裏切らない、根底にあるのは唯々アルトリアに認知して欲しいという幼心だけ。

それでは騎士ではなくただの駄々っ子も良いところ。

オマケに少し触れると噛みついてくるときている。

なら駄犬と評する以外に何があるだろうか。

あと無垢である事を捨て成長したマシュのモードレッド評はニャルラトホテプが第四特異点で述べた通りなので、

此処では控えさせていただく。

まぁどうしようもない自己中我儘娘というに帰結する。

駄犬と吐き捨てられても文句が言えない事をモードレッドはやったのだから。

 

「と言っても・・・」

 

マシュは懐からペン型注射器を取り出し首筋の動脈に打ち込む。

また両足から力が抜けだしたからだ。ペルソナを展開していても限度がある故に。

 

「CALL!! 森さん!! マリーさん!!」

 

此処はサーヴァント達に任せて自分は進もうと決意する。

そして召喚される長可とマリー・アントワネット。

 

「先に行きます!!」

「おう任せな、返り忠女は女王様とどうにかしておく」

「マシュちゃんも武運を」

「行かせるか!!」

「「それはこっちの台詞!!」」

 

飛びかかろうとしたモードレッドを長可とマリー・アントワネットが阻む。

 

「今日こそ金柑頭染みた脳味噌積んでる首跳ねたらぁ!!」

 

今度は逃げ場無し+マリー・アントワネットの支援付きである。

如何に宝具の威力が高かろうと、打たせなければ風車も当然だ。

つまり詰みである。

純粋な白兵戦なら長可の方が勝っているからだ。それにマリー・アントワネットの支援がプラスされる。

 

「させない!!」

「危ない!!」

 

其処にガレスも参戦。

だがマシュに先を行かれ二対二の構図となる。

振り出しであるが。

 

「わりぃ女王様、あの返り忠女をどうにかするまで耐えてくれや」

「大丈夫よムッシュ、耐えることは得意だもの、アゲて行きましょ!!」

「クカカカ、そうだなぁ!!」

 

そして二人は走った。

その時に衝撃が走る。

キャメロット・ブライト・エハングウェン全体が揺れて駒の様に回転し墜落を始めたのだ。

 

 

 

 

 

 

チェイテピラミッドアズライールの廟は混沌の極みだった。

水際防衛が失敗、天使と粛清騎士がなだれ込んで来ていて白兵戦に移行していた。

だが速力は緩めない、むしろオジマンディアスはデンデラの大電球の照射を中止し推進系統へと回す。

超高速を余裕で突破したチェイテピラミッドアズライールの廟がキャメロット・ブライト・エハングウェンの障壁にぶつかる寸前まで行った。

 

「これあればかれあり これ生じればかれ生ず これなければかれなし これ滅すればかれ滅す――記別・旃檀功徳(きべつ・せんだんくどく)

 

三蔵が全身のリミッターを外す宝具を使用する。

これ即ち自爆に他ならない。その代わり旅を終えた最全期の霊基へとなる。

 

五行山・釈迦如来掌(ごぎょうさん・しゃかにょらいしょう)ォォォオオオオオオオオオオ!!』

 

そして先端部が防壁に接触すると同時に三蔵が跳躍、全力を叩き込んでキャメロット・ブライト・エハングウェンの防壁をカチ割る。

 

『オルガマリーやマシュに言って置いて、楽しかったよって、再び出会うなら良きところでって』

 

そのレイライン通信を持って三蔵は消滅した。

だが仲間の消失という悲嘆にくれてやるほどの余裕は無い。

皆が命を賭して切り開いた血路をチェイテピラミッドアズライールの廟が行く。

そして先端部が突き刺さった瞬間。

 

「うむ必ず伝える、偉大なる法師よ、さぁでは行くぞ全能の神よ!我が業を見よ!そして平伏せよ。我が無限の光輝、太陽は此処に降臨せり!光輝の大複合神殿(ラムセウム・テンティリス)!!」

 

オジマンディアスの宝具が起動する。

この光輝の大複合神殿は一種の固有結界で在り全ての神殿を内包すると言う物。

言わば建物版王の財宝と言っても差し違えなく。

故に限定状況下で浸食固有結界染みた動きが可能。

つまりアルトリアにとっても必要な第四ファクターであるキャメロット・ブライト・エハングウェンを取り込もうとしているのである。

 

「なにぃ!?」

 

このバグ技染みた挙動に当のアルトリアもビックリだ。

だがキャメロット・ブライト・エハングウェンも彼女とのレイライン接続をしている。

光輝の大複合神殿の浸食に抗う事は可能だし、何なら乗っ取り返せる。

逆に言えば両者共に精神力で領地の奪い合いだ。

当然両艦ともに奪い合いにリソース割ってるせいで全機能が停止。駒の様に塩の荒野に墜落する。

なら当然、神の戦車であり最果ての女神であるアルトリアが断然有利かと思われるかもしれないが。

 

「来たれ我がペルソナ!! ラー・アトゥム!!」

 

彼も試練に挑んだ男なれば無論ペルソナ使いである。

ペルソナを演算機代わりに使いアルトリアとせめぎ合いを行う。

これでアルトリアは完全に釘付けになった。

 

「カルデア、二人は忙しそうだから事が終わったら伝えてくれ、三蔵法師曰く楽しかった。良きところで会おうと言っていたとな」

『了解したよ、太陽王』

 

そしてより状況は混沌の様相を呈していくのだった。

天使や粛清騎士たちはアルトリアがキャメロット・ブライト・エハングウェンしオジマンディアスに対抗する為にレイラインを一時中断したからである。

更にキャメロット・ブライト・エハングウェンから爆音が響く。

遂に戦局は最終局面へと移行しつつあった。

だが防衛組は最前線に出れない。追加召喚こそ止んだがいまだなお膨大な数の天使と粛清騎士がなだれ込んできているのだから当たり前だ。

オジマンディアスが万が一にも落とされれば逆にチェックメイトを掛けられる盤面なのは違いがない。

双方ともに全力で殴り合う。

本当に不毛だったとしても彼らは分かたれたのだ。

故に間違っていようとなかろうと互いがへし折れるまで殴り合うしかない。

カルデアはアルトリアを止めるために。

アルトリアはカルデアを行かせないために。

何方かがへし折れるまでこの戦いは終わらないのだ。




オジマン「余の物は余の物、貴様の物は余の物だ!!」
アルちゃん「ちくしょぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!」

曲がりなりにもキャメロット・ブライト・エハングウェンは神殿なんで。
今のチェイテピラミッドアズライールの廟に接触許した時点で光輝の大複合神殿の効力によって。
覇道の押し付け合いになります。
マシュ、オルガマリー、達哉を確保した上でロケットとしてキャメロット・ブライト・エハングウェンは必須なので。
となるとガチでキャメロット・ブライト・エハングウェンの維持の為に思考を割らないといけないのでガチ目にアルちゃん焦ってます。
と言ってもオジマンにも余裕はありません、アーラシュと三蔵ちゃんの自爆宝具切ってしまった訳ですしね。
残りの手札枚数はアルちゃん有利です、マジでカルデアが引っ繰り返すしかない。
と言っても天使や粛清騎士はオジマンディアス達が引き付けているから。
円卓相手にだけ集中していればいいので気が楽です。




オマケ
闇夜の太陽船 強襲仕様
オジマンディアスから下賜された闇夜の太陽船をロマニが魔改造した代物。
ぶっちゃけガンダムのミーティアである。
高出力魔力砲二門、魔力式ビームソード二門、魔力式墳進追尾弾頭60門。対サーヴァント用物理質量発射機二門という装備ラインナップ。
最大加速時には3,45秒ほどで超音速を突破する。
対G機能は闇夜の太陽船のままなのであってないような物。
操縦方式は魔力回路接続思考操作方式を取っている。
なお動かすのに莫大なエネルギーが必要なのだがそっちはカルデアがサーヴァントへの魔力供給システムを応用し直接供給している。
ぶっちゃけ高位のペルソナ使い出なければ接続した瞬間に回路を焼き切られるか肉体が持たずにGで死ぬ設計である。
こんな仕様になったのは急造であることと突破にはこれ位無茶しなきゃ無理と判断されたためである。
因みに時間があればぐだーズでも使えるデンドロになっていた。


後マジで遅れてすいませんでしたぁぁあああああああ!! もうね火傷の通院と春風一番でうつ病と自律神経が酷いことになっていたんです!! 本当にすいません・・・
次回、所長VSメタトロンことメカガウェインとマシュ血反吐吐きながらの連戦でお送りします。
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