Fate/Grand Order たっちゃんがグランドオーダーに挑むようです   作:這い寄る影

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宗教は幻想である。そしてそれは本能的な欲望と調和してしまう力を秘め持っている。


ジークムント・フロイト




十五節 「狂海の祭神」

光が炸裂する。

余波が木々を薙ぎ払い。空気を引き裂き。大地を抉る。

無論、これは余波だけの損害だ。

主要な攻撃部分は、射線軸が真上に向けられたことによって空を穿つだけに済んだ。

無論、それだけではない。

特異点と言う特殊空間に文字通り穴が穿たれたのである。

空間ですら貫く超威力だ。

展開された城壁が半壊しつつ決壊し余波がティエールを襲う物の。

中継地点に展開されたエリザベートの宝具である鮮血魔嬢が防波堤となって防ぐ。

そして光が収まっていき・・・

 

「・・・全員、生きてるか?」

 

達哉たちは生きていた。

城壁は半壊し、文字通り薄皮一枚の所。つまりマシュの盾のお陰で生き残ったのだ。

達哉はマシュの手の甲に乗せた掌を離しつつ。

確認を問う。

 

「生きてます・・・何とか・・・」

「マリーさんは?」

「無事よ。不思議とね。宮殿が半壊してドレスがボロボロになったくらいよ」

 

マシュもマリー・アントワネットも達哉も。

肩で息をしながら。立ち上がりつつ互いに生存を確認し合う。

そして前を見れば彼等の一歩前から前方の広範囲が文字通り消滅していたのである。

余波だけであれくらいの威力はあったのだ。

爆心地の中心と触媒になったジャンヌ・オルタの周囲には文字通り何もなく。

クレーターの中心にはジャンヌ・オルタが倒れていた。

 

『・・・エネルギーの完全開放確認。 達哉君・・・生きてるかい?』

 

ロマニの通信が達哉の礼装に入る。

もう驚愕通り越して逆に彼は冷静になっていた。

その言葉に達哉は息を荒く吐き出しながら

 

「ああ何とか・・・」

 

ロマニも呆然とした様子の確認に達哉は息を整えつつ答える。

今の一撃は先ほども述べたとおりであるが・・・

 

「ほぼ上空に向かって撃たれたから何とかなった・・・」

『うん。こちらでもそれは確認できているよ。アレが上ではなくこっちに向かって明確に撃たれていたら・・・間違いなくこっちが消し飛んでいたね』

 

上空に向かって撃たれたがゆえに何とか防げたという事実である。

余波でこれだ。

こっちに向かって明確に撃たれていたら、今頃達哉たちは塵も残さず消し飛んでいただろう威力であった。

運がよかったと言えばそうであろうが。

それでも戦場では最後に立っている者たちが勝利という事実を手にする。

故に勝敗は明確に決定したのだ。

 

「あの。ところでジャンヌさんは・・・・」

 

今更感があるが三人に余裕はなく気づけるはずもなかったので仕方がの無いことと言えよう。

ジャンヌ・オルタと文字通りの血肉の削り合いで他人を気にする余裕なんぞなかった。

マリー・アントワネットだって無理を押してヴラドと交戦していたのである。

それでも先ほどの衝撃だ。

死んでいてもおかしくはなかった。

 

「ロマニさん、ジャンヌは?」

『こっちでは生存を確認、交戦ポイントから動いていないから怪我でもしたのかも。先の攻撃でライン系統が知っちゃかめっちゃかだ。かろうじて。達哉君と所長のダイレクトラインだけ生きていたから。こっちからだと、他のサーヴァントには通信できないんだ。すまない、アマデウスのラインを使って連絡を頼む』

「気にしないでください。そっちも大変でしょうに」

『・・・うん、本当に済まない。こっちも今手を離せない。施設修理に出ていた保安部の何人かが負傷した。今医療スタッフも足りなくて僕もでなきゃならない。しばらくはダヴィンチに指揮を任せる』

 

施設修繕も命がけだ。

高濃度の魔力はそれだけで人体に悪影響を及ぼす。

そんなものが充満する中で防護服有りきとはいえ作業しつつ。

不測の事態によって負傷者が出ない方がおかしいのだ。

現に保安部の何人かが負傷し、医療部門はテンヤワンヤだという。

ロマニも施術に参加しなければならないほど切羽詰まっていった。

 

「マシュ」

「なんでしょうか?」

「・・・ジャンヌを連れて来てくれ、本物の方をだ。マリーさんもマシュに付き添ってくれ」

「いいけれど。達哉君は?」

「・・・オルタに止めを刺すのはジャンヌを連れて来てからの方がいい。俺達だけでは詰め切れるかどうかも分からない。」

「なら、なおさら三人の方が・・・」

「いいや不測の事態が起きた時にバラバラは不味い。此処は一旦合流してだ。俺から見ても、オルタの方は完全に意識が堕ちている、しばらくは復帰できない」

 

達哉の目からしても側は兎にも角にも内部はズタボロであろうことは見て取れたし。

彼女の執念を身をもって味わった身としては。

起き上がって戦闘続行できるならとっくにしているだろう。

故に此処は落ち着いて合流を図り。

全員集まってからでも遅くはない。

 

「ですが先輩一人では・・・」

「大丈夫だ。奴が起き上がっても、合流まで時間を稼げる。」

 

達哉はそう言って微笑んでマシュを言いくるめて送り出す。

 

『通信代わるよ、ところで達哉君。結構強引に行かせたみたいだけれど・・・何かあったかい?』

「・・・今から行う光景を見せるわけには行かないでしょう・・・」

『?』

 

強引に行かせたことにダヴィンチが疑問を呈し。

達哉はその疑問に答えつつ。

アポロを呼び出し。

 

「マハラギダイン」

 

攻撃魔法を自らにぶっ放した。

 

『達哉君!? 君、なにをしてるんだい?!』

 

ダヴィンチの悲鳴が上がるが。

炎は糸のように細い物でしかなかった。

それが達哉に纏わりついて。体に刻み込まれた無数の切り傷を抉り飛ばす。

 

「ウグッ、アッ・・・。こう・・・でもしなきゃ・・・ロンギヌスの傷は癒せないからな・・・」

 

原因は聖槍だった。

如何に達哉と言えど。ジャンヌ・オルタレベルの相手に切った張ったをやって無傷で済むはずはない。

浅い切り傷の中には聖槍の攻撃で傷つけられた部分も含まれている。

故に患部を攻撃魔法で吹っ飛ばし呪いが施された患部を切り離して。

それで治療することによって癒すことは出来る。

この治療法を編み出したのは詩織の一件で頬を槍が掠めた時だ。

ではなぜ、それをジークフリードにしなかったのかと言うと。単純に傷が深すぎるのと体力がギリギリだった故に。

やればショック死させることになるとロマニが止めたからだった。

 

アポロで患部を焼き飛ばし、焼き飛ばしたところをアルムタートのメディラハンで癒し再生する。

 

『確かにマシュにはショッキング過ぎる光景だけれど。私らにとっても心臓に悪いから。事前に言ってね!!』

「す、すいません・・・」

 

確かにメンタルがガタついている状態のマシュに今の強引すぎる治療法を見せたら追撃にしかならない。

とはいえ。やるなら事前に言ってくれと言うロマニの言葉に達哉は素直に謝罪しつつ。

右腰の小物入れからチャクラポッドを取り出して。

精神を回復しつつ、事前に処方されていた打ち身用の痛み止めを服用する。

如何に傷は癒せても痛みまでは消せないがゆえだ。

盛大にジャンヌ・オルタに叩きつけられたのだから、無効耐性があっても痛いものは痛いのだ。

 

「ふぅ・・・」

 

一息ついて、ジャンヌ・オルタを見る。

彼女はまだ倒れていた。

起きる気配はない。

それでも油断はできないので臨戦態勢は整えておく。

 

「哀れでしょう?」

「・・・なに・・・がっ!?」

 

ジャンヌ・オルタに意識をやっていた為、気づけなかった。

殺気や邪気があれば気づけたが。ジル元帥とおなじ声ということで気づけなかったのである。

まさか英霊のジル・ド・レェがこう気軽に話してくるなんぞ誰が想定できようか。

 

「貴様・・・何のつもりだ・・・」

「共に来ませんか? 周防達哉」

「お前もか・・・」

 

ジルもジャンヌ・オルタと同じことを言う。

とすると次に来るのはもういいではないかと言う催促だろうと。

達哉は気を引き締めつつ呆れた。

 

「もういいではないですか・・・散々世界はあなた方に出血を強要した・・・もういいではないですか」

 

案の定である。

どの口が言うのかという苛立ちを達哉は黙殺しながら言葉を紡ぐ。

 

「黙れ・・・俺には守りたいものがある、罪の清算も終わっていないんだ・・・ 安易な手段に逃げるなんて俺自身が許さない」

「あの子の選択を安易ですか・・・」

「そうは言わない。彼女には彼女の決意があってこんな事をしているんだろう・・・ だが俺には俺の決意がある。」

 

無論達哉はジルの勧誘を一蹴する。

大事な物が在り、清算するべき罪がある。背負って進むべき誓いがある。

だからこそ、達哉が突き付けるは拒絶の刃の切っ先。

ジル・ド・レェもそれは想定したとばかりに魔導書を取り出し。

 

「であるなら。その四肢を切り落とし。あの子の前へと持っていきましょう。そうすればあの子の憂いも晴らせるという物です。」

 

説得は失敗。

なら。ジャンヌ・オルタが安心して彼を殺し後悔を晴らせるようにと狂気をその双眸に走らせながら宣告する。

無論。そんなことを実行できたと仮定しても。

やり遂げてしまえばジル・ド・レェは怒り狂ったジャンヌ・オルタに殺されるだろうが。

彼自身そんなことは分かり切っている。

それを承知のうえで。自分が殺されてもジャンヌ・オルタが最終的に安らげるのなら安いという思考の元。

戦闘態勢にはいるが・・・

 

「ジル!!」

「・・・須藤に嬲られたのだから、早々に復帰できないと思っていたのですが」

 

そこに三人が戻ってくる。

ジャンヌは酷く憔悴しつつもジル・ド・レェに静止の声をかけて説得を試みる。

 

「もう止めてください!!」

「いえ、もう止めれないのですよ。出血は避けられないのです。どう足掻こうとも。あの子も、アナタも、私も、獣でさえ”間違ってしまった” 選択は二つに一つなのですよ。彼らを英雄に仕上げるか。あるいは殺して安楽死させるかのね」

「それは極論過ぎます。今からでも・・・」

「いいえ遅い、そんな決意は影の前では蟷螂の斧でしかない。今のアナタではあの子にですら勝てない」

「――――そんなこと」

「あるのですよ・・・ 獣の大本ですら絡んでいるこの一件。主要時間軸の様にはいきません。言いたくはないですが、そんな様だから私もアナタもこの場で無様を晒している、違いますか?」

 

既に死人が飽きもせず永遠と犠牲者を出しているのだから。

殴って止めるということくらいしてみたらどうだとジル・ド・レェは自嘲交じりに笑ってジャンヌの言葉を一蹴する

その時である。

 

「ジル!! ジャンヌは回収した。汝も撤退に移れ!!」

「「「!?」」」

 

会話に気が削がれていた。

爆心地の中心に倒れていたジャンヌ・オルタを翼を生やしてやってきた

アタランテが担いで撤収だと声を上げていた。

 

「クッソ、この為のブラフか!?」

「ブラフではありませんよ。私たちの元に来ることは本気で言いましたし。先の宣告もまた本気。これは保険ですよ」

 

全ての行動が本気だった。

全てが成ればそれでよし。

ならなければ、ジル・ド・レェは交戦する気は満々であったが。

状況的にジャンヌ・オルタを巻き込む気はなかった。

 

「では、アタランテ殿もヴラド公も今は退却を。殿は私が勤めます故」

「なにを、今の我等の戦力ならカルデアをあの化け物共を倒せる!!」

「なりません、3on3のトーナメント形式であれば、確かに我等で倒せるのは道理ですが。此処は戦場、後ろからカルデアのサーヴァントたちと抑止のサーヴァントが上がってきています故に。そして敵本陣からは竜殺しの聖剣による狙撃と砲撃。此処は我々が不利です、敵に追撃の余力はない。此処は引いて時を待つのです」

 

もうこうなった段階ですでにジル・ド・レェは撤収を選択。

勧誘がてらにブラフを撒いて撤収を完璧な物へと仕上げて見せた。

先ほどの大爆発に巻き込まれかけていたヴラドはジルが回収しており健在。

ジャンヌ・オルタの暴走光を察するや否やジルはあらかじめ海魔に掘らせていた地下洞窟に逃げて。

ヴラドもジル・ド・レェが寸前のところで掘った穴に落すことによって救出出来たのである。

現に海魔の開けた穴からヴラドが出て来て極刑王を発動し。

簡易の仕切りを作って追撃を遮断する。

 

「逃がすか!!」

「流石に見逃せないわね!」

 

達哉とマリー・アントワネットがペルソナを呼び出し仕切りを粉砕しようとするが・・・

 

「させると思いで?」

「ッ!?」

 

湧いて出てきた海魔に攻撃を妨害されてしまう。

それが呼び水となったのか。

地中から次々と海魔が湧き出てくる。

達哉は刀で、マリー・アントワネットはレイピアで応戦し事なきを得る。

そのまま達哉たちは合流し四人で背を合わせ周囲を見渡せば、海魔たちが達哉たちを囲んでいた。

無論、海魔程度の群れで彼らを倒せるとは。露ほどにもジルは思っていない。

 

「では終わらせましょう」

 

ジルの背中に。地中から出現した触手が突き刺さり。

大地が盛り上がる。

 

「さぁ来なさい!! 遠方の彼方から来た白痴の神の司祭神の現身よ! 汝が仮面を以て現世に降臨せよ!!」

 

 

ジャンヌ・オルタの幻想を見たジルが作り上げてしまったもの。

元より通路は細くではあるが作り上げられている。

だが細いがゆえに。自身のすべてを捧げても召喚できるのは司祭の影だけだ。

それでも十分驚異的である。

ジルは既に詠唱を完了していた。

戦場で大量に発生した死者とワイバーン

そして死んで魔力に変換された悪魔と海魔。

召喚リソースには事欠かさない。

故に穴を掘るついでに詠唱をし、達哉と会話したのも撤退時間を稼ぐのもあったが。

宝具の起動までの時間を稼ぐという意味合いもあった。

 

そして大地が爆発した。

ジルの足元から現出したのは漆黒の触手で形を作り、頭は蛸、背中には巨大な翼を持つ悍ましい何かだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぶなかった・・・皆無事か?」

「はい、私は大丈夫ですが・・・こうも想定外の事ばかりは堪えます」

「マシュの言うとおりね・・・本当に疲れるわ」

 

 

一方の達哉たちは炸裂した触手の群れから逃げるべく。

達哉が展開したコウリュウの背に乗って大海魔の上空を旋回している。

つまり寸前のところで。コウリュウを呼び出し。

四人がその背に乗ることによって場の崩壊から逃げれたと言う事である。

ただし、ペルソナは呼び出せば基本的に消耗する物だ。

状況が状況ゆえに長時間の維持は不可能。

さらに。

 

「それで達哉君。大丈夫なの? 私とマシュは騎乗スキル持ちなのよ?」

 

ライダーであるマリー・アントワネットも。さらにはマシュも騎乗スキル持ちである。

ペルソナに騎乗すれば無論性能が上がる。

しかし性能が上がった分だけ維持コストが増大するのは道理であり。

達哉単騎なら兎にも角にも。騎乗スキル持ちを二人も乗せた上で維持し続けるとなると困難と言わざるを得ない。

 

「大丈夫・・・まだやれる・・・」

「冬木の時みたいな顔をされても説得力が無いですよ!? 此処はいったん離脱して・・・」

「いや安全圏までの離脱は無理だ。」

 

コウリュウを維持しつつ

安全圏までの離脱は不可能に近い。

なにせ味方陣地の最前線まで海魔共がびっしりなのだ。

ほぼ来た道を帰るということになるし。

それだけの時間を維持するのは不可能である。

 

『達哉君。前線組のサーヴァントが今そっちに急行している。倉庫から聖晶石の在庫も引っ張り出して運搬中だ。なんとかしのいでくれ!!』

「了解」

 

ダヴィンチの言葉に達哉がうなずき。

コウリュウが咆哮を上げる。

 

「マハザンダイン!!」

 

吐き出される吐息は熱波ではない。

超振動による共鳴破壊を行う物である。

それらが炸裂し邪神に直撃する物の。

外皮を穿ちえぐり取るだけで終わった。

いや普通ならば致命傷なのだが、邪神は即座に触手を生やし編みなおして外皮を修繕再生する。

 

「効いてはいるが、効いてない!?」

「ダヴィンチちゃん。敵の解析は!!」

『霊基解析はできたよ!! アレだ。分かりやすく言うとコアを破壊しないと無限再生かリポップするタイプだね!!』

 

 

ダヴィンチの言葉を聞いて四人とも顔を顰める。

要するに邪神内部のジルを倒せということだ。

 

「ダヴィンチちゃん。バルムンクの次弾は!?」

 

十全ならできなくはない。ごり押しという最終手段であるが

だが達哉もマシュもマリーアントワネットもジャンヌも派手に損耗している。

ぶっちゃけ次手が打てない。

ならバルムンクの次射に賭けるほかないのだが・・・

 

『聖晶石の運搬は終わったけれど。肝心のジークフリードがぶっ倒れていて、今所長と書文が応急手当て中だ』

 

令呪で持っているが流石に限界に近いがゆえに。

気絶。一向にふさがりもしない傷口をオルガマリーと書文が縫合糸と針で縫い合わせて強引に傷を閉じたうえで

魔力を強引に流して治癒処置中とのことだった。

復帰まではしばらく時間を要する。

 

『けれどもう少しで、クーフーリンとマルタとゲオルギウスが到着する。エリザベートも急行中だ援護に上がったから彼らの到着まで耐えてくれ!!』

 

クーフーリンとマルタとゲオルギウスは事前に上がっていった。

理由は各々ある。

クーフーリンは逃げ出したアタランテへの追撃。

マルタとゲオルギウスは達哉たちへの援護の為だった。

無論、先ほどの光の濁流にも巻き込まれたが。そこは英雄たちである。

何とかしのいで近くまで来てくれていたのである。

 

『ちょこまかとォ!!』

 

ジル・ド・レェが。達哉たちを完全前補足。

触手の先端を向けてそこからレーザー光を発射。

達哉はコウリュウを旋回させ回避行動。

だが・・・悪寒がさらに酷くなっていく。

 

「達哉君、これヤバいわよ!! 具体的には私が捕縛される前のような詰み具合のような感じ!!」

「そう言われても!!」

 

マリー・アントワネットが自虐混じりの警告を言うが。

生憎とペルソナの維持と被弾回避のための操作で達哉はいっぱいいっぱいだ。

レーザーが常に放射され触手の向きが変えられレーザーメスのように振るわれているのである。

気を抜けば賽子肉に加工される事請負である。

達哉はコウリュウを操作しその網目を潜り抜けるように回避をするが。

誘導されていると達哉とマリー・アントワネットは言葉を交わすが。

達哉はペルソナの操作でいっぱいいっぱい

 

「間に合えぇぇぇやぁぁあああああああああ!! 突き穿つ死翔の槍(ゲイボルク)!!」

 

そこに近くまで接近していたクーフーリンが達哉たちのピンチを察知。

体を回転しつつ左腕を振るって海魔を殴り飛ばしつつ槍を投擲。

無論、真名解放済みの全力投擲だ。

槍の穂先が枝分かれし、神の前面に着弾。

 

『ぐっお!?』

 

贋作とはいえアイアスを最後の一枚まで貫いたクーフーリン、渾身の投擲である。

内部のジル・ド・レェには届かずとも動きを止めることは出来た。

 

「達哉ァ。今だ!! 俺のところに来い!!」

『了解!!』

 

アマデウスのラインを使ってこっちに来るように指示。

触手の大群相手のど真ん中に着陸するよりは

海魔を多少掃討した近場に居る自分の所が良いと判断しての事だ。

だがその投擲姿勢の隙を突いて海魔たちがクーフーリンに襲い掛かる。

槍も戻って来てはいるが間に合わない距離だ。

素手で応戦するしかないとクーフーリンは拳を構えて。

 

「待たせましたな!!」

 

そこに馬に乗ったゲオルギウスとマルタが参戦。

馬で海魔を跳ね飛ばしつつ剣を振って海魔たちを斬り飛ばし。

マルタが拳で海魔を殴り飛ばす。

 

「予想以上に早いじゃねぇーか。右翼はどうしたよ!!」

「左翼や中央とは違いサーヴァントが居ませんでしたからな。残敵の掃討に移っているので指揮は戦士長に預けてきました」

「タラスクが使えたらもっと早くこれたんだけどね」

 

右翼は敵サーヴァントが存在せず。

かつマルタが悪魔相手ということもあり自重という名の杖をかなぐり捨てたということもあって。

早く落ち着いていた。

中央か前線の援軍に向かおうとしていた時にジャンヌ・オルタの暴発もあって。

混乱する右翼を落ち着かせて。途中組の援軍に独自に向かうことを選択し、それが功をそうした形である。

 

「クーフーリン殿はなぜここに」

「戦っていたやつが、飛んでトンずらしたからな。下手に逃がすわけにもいかんから多少の無理して追撃だよ。」

 

クーフーリンはクーフーリンで。

暴発が起きた時に異常を察知したアタランテが空を飛んで離脱をしようとしたため追撃していたのである。

衝撃波は槍で地面をえぐって簡易的塹壕を作って凌いでいた。

 

「兎に角、達哉の消耗が激しい。ここら辺の敵を掃討して着陸地点を作ってやらにゃならん」

「消耗が? なんでまた・・・」

「ああ、アイツの最大火力ならあれくらいは抜けられる。だからこそ攻撃が消極的すぎるんだよ。たぶんえらい損耗している。」

「まぁ神降ろしなんて真似してりゃそりゃねぇ」

「だからこそ、此処に着陸させると」

「そう言うこった。あのデカブツも少しの間は動けんと見たしな」

 

故に言葉を交わしながら周囲を掃討する。

クーフーリンは突くではなく薙ぎ払う型で槍を振って、海魔を纏めて叩き潰す。

海魔の身体構造は軟体生物に近いのだが。

クーフーリンの力は並の英雄の数段上だ。

振われる槍は全力で突っ込んでくるダンプカーの如き威力を誇る。

それが直撃すれば。外見は無事でも内臓が破裂するのは道理。

そして魔力で構成されている以上。死体が槍に纏わりつくことを考えずに済む為。

遠慮なしにぶん回して海魔共を倒していく。

ゲオルギウスは基本に忠実に愛剣を持って正統派の剣術で切り倒していくが。

一方のマルタは・・・・

 

「温いわぁ!!」

 

どこぞの狼人間のように拳を使って海魔を張り倒していた。

と言っても誰も何も言わない。

旧約の方で描かれるイエスの弟子たちは基本的に武闘派だったりするのである。

マルタとて基本的に祈ってタラスクを鎮めたとされるが。

少し調べて見ると聖水を掛けてサッシュで縛り上げたという。

無論、そんなもので当時のタラスクが鎮まる筈もない。

事の経緯は単純で、イエスから話を聞いたマルタがタラスク鎮圧のために出撃。

いざ赴いてみれば人をタラスクが襲っている真っ最中だったのである。

あとは言わずもがなであり、ここでは話すことではない。

故にマルタも本質は武闘派の人間だ。

タラスクに聖水の入った瓶をぶち当て怯ませた隙に縛り上げた力は伊達ではない。

寧ろ武術を下手に修めていない分素手による喧嘩殺法のほうが彼女の性能は発揮される。

今は人理焼却中な上に影が暗躍。戦況は最悪であるため自重を取り払っているため存分に拳を振い。

海魔を殴殺、伸びてきた触手を掴んで、そのままスイングして海魔を纏めて投げ飛ばす。

 

「それにしても、この物量にはこたえますな!」

 

場が開き達哉たちが突っ込んでくるのを確認しながら。

切り殺した海魔を蹴り飛ばしゲオルギウスが言う。

というかそうも言いたくなる。

倒しても倒しても海魔たちが途絶えることがないのだ。

現状、クーフーリンが居るお陰で持っているようなものである。

如何に武闘派と言えども聖人二人はこのような大人数を生前に相手にしたことはないのだから、そうも言いたくなるものだ。

 

「そうか? 影の国の海の魔よりはマシだよ。マシ」

 

一方のクーフーリンは余裕の表情だ。

追い込まれて万の軍勢と対峙するのは彼の生前は基本だ。

ここにメイヴあたりが居れば「数でクーちゃん倒そうと思うなんて馬鹿でしょ? 倒したいなら勇士をダースで揃えて、卑劣な策謀やって、その上でゲッシュをやぶらせ、あとは神に祈るくらいやらないとねぇ」とか言う質の極致的存在だ。

ケルト版ヘラクレスの異名は伊達ではないのだ。

そうこうしているうちに。達哉の乗るコウリュウがクーフーリンたちの開けた場に着陸。

それと同時にコウリュウが消え失せる。

 

「良く気張った。達哉」

「流石にきつい、少し呼吸を整えたい・・・任せて良いか?」

「いいに決まってんだろ、ここは俺らが押さえておくから、少し休みな」

 

その言葉を聞いて達哉は懐から、虎の子のチャクラポッドを取り出す。

チャクラドロップやチューニングソウルとは違い要指導医薬品だ。

値段と購入の難度は高いが。

その分強力な代物で精神力をほぼ完全回復してくれる代物である。

それを手に取って、ジャンヌ、マリー・アントワネットとマシュに手渡す。

三人に行き渡ったのを確認し、達哉はそれを飲み干す。

ハッカとドロップに薬草を混ぜ合わせて煮詰めたような味と若干の粘り気のある液体である。

精神的疲れもぶっ飛ぶまずさではあるが、とやかく言っていられる状況ではないため。

始めて飲む、ジャンヌとマリー・アントワネットは吹き出しそうになりながらも飲み干し。

マシュも咽つつ飲み干して。

達哉はもう慣れ親しんだ味であるため、余裕しゃくしゃくで飲み干し一息ついたときである

 

「ごめん待たせた!!」

 

エリザベートが翼で飛行し。

その勢いのまま、槍を突き出し海魔を粉砕。

そして飛び散る返り血を。

 

「拷問は血税の如く!!」

 

自身のスキルで吸収。

本来なら回復用のスキルだが無理に鮮血魔嬢を展開した為と飛行したということもあって魔力切れ寸前なため。

魔力回復へと機能をシフトさせる。

 

「うげぇ・・・不味い・・・」

 

味は最悪だ。しかも海魔は軟体動物でヘモグロビン主体の赤ではなくヘモシアニンの青い血液である。

浴びれば昔あったスライムの玩具を浴びるという悲惨ぷりであった。

すぐに魔力に変換され消えるのが唯一の救いであろう。

 

「これで一通り戦力はそろったか・・・」

「どうすんよ? 達哉?」

 

態勢は立て直した。

いまここに来ていないサーヴァントは後方での戦線維持に奔走中。

来ているサーヴァントでどうにかするほかない。

 

「先輩は・・・アレとの交戦経験がありましたよね?」

「あくまでも人類の認識が生み出したシャドウだがな・・・だからアレとは性能が一緒とは限らない」

 

ジル・ド・レェが召喚し、使役している巨大なアレは

達哉も交戦した記憶がある。

ガタスの地でいた其れとそっくりだったからだ。

クトゥルフと呼ばれる、とある小説作家が書き連ねた架空の神話に出てくる神。

外なる神の配下である旧支配者と呼ばれる存在の一柱である。

無論達哉が交戦したそれは、人類の情報から生み出された怪物であるから本物ではなく。

目の前のは性能からして祭神の影程度なのだろう。

本物が出てきたらそれこそ精神が強くなければ姿を見ただけで発狂するとかいう精神汚染を振りまくからだ。

今居るそれは嫌悪感を抱かせる程度で済んでいるからそう判断できるものの。

火力やら再生能力は本物だ。

ゲイボルクの真名解放を受けて再起動しつつ追加で海魔を清算する。

 

「・・・一ついいかな?」

「なんだ? エリザ?」

「見た感じ翼と足があるけれど・・・アレ自立で動けるのかしら?」

 

全員、あえて思いたくなかったことを、エリザが口にして確認する。

触手で編まれ歪ではあるが。

祭神には足があった。

ついでに背中からは翼も生えている。

触手で編まれているから飛べないとは達哉は思うが。

魔術云々かんぬん、神秘云々かんぬんを並行して考えると。

 

「・・・飛べちゃいますよね・・・先輩」

「ああ飛べるんじゃないか?」

 

飛べると考えるのが利口だ。

歩行は余裕で出来るだろう。

今こそ、出力に物言わせて強制制御しているから動けないだけの話で。

 

「時間が経てば動けるようになるという事ですな」

 

その結論をゲオルギウスが言う。

時間を掛ければ完全制御しあの巨体という重量が走って飛んで海魔を量産しつつ高火力ビームを撃ってくるということに他ならない。

 

「かと言ってこの物量じゃね!」

 

マルタがアッパーカットを海魔に叩き込みつつ苦虫を噛み潰したかのような表情で言う。

辺り一面、海魔の群れだ。

カルデアからの供給制限もあって蹂躙自体が出来ない。

 

「槍は撃てるか?」

「この魔力量だと。良くて二発か三発程度だな」

 

クーフーリンの突き穿つ死翔の槍もよくて二、三発が限度である。

切り札である以上、迂闊に切れるカードではない。

 

「達哉とマリーの嬢ちゃんは?」

「俺の方はオルタと交戦前くらいにはペルソナを回せる。がこの物量を駆逐するのは無理だ。」

「私は回せるけれど。火力がね・・・」

 

達哉の方はチャクラポッドを飲んだことで、多少十全気味に。

だが駆逐するのは無理だ。

数が数であるし、祭神が控えていることもあって突入戦の様にスキルを景気よくばら撒くのは悪手でしかない。

マリー・アントワネットは純粋に火力不足過ぎるのである。

 

「エリザベートさんの音撃はどうでしょう?」

「無理よ。だって城がほぼ半壊ですもの・・・」

 

マシュの提案をエリザが否定する。

何時もはステージ兼スピーカー代わりに使用しているチェイテ城はジャンヌ・オルタの爆破からティエールと後方の味方を守るための防波堤として使った結果、半壊状態である。

再展開しても修繕されるというわけではないので、超広範囲音撃は事実上使用不能だ。

 

「オルガマリー、少しいいか? アマデウスのスキルでエリザの音撃を強化できないか?」

『無理よ、彼も致命傷なの、音のライン維持と現界でいっぱいいっぱいなの・・・』

 

普通であれば、アマデウスのペルソナスキルで城のスピーカーは必要ないのだが。

当の本人のアマデウスが気合と根性で現界しつつ、ペルソナを行使しているのである。

もう音声ラインとスキルラインの維持で一杯々なのだ。

 

「・・・そうか、ジークフリードの方は?」

『今、射撃態勢に移らせているわ』

「わかった。ゲオルギウスさん、あの巨体にアンタの宝具で竜属性を付与可能か?」

「無論ですとも」

「よし、所長、砲撃前に合図を頼む」

『わかったわ・・・ごめんなさい私が上手くやれれば・・・』

「気にするな。こんな状況だ誰もがって奴だろう?」

『・・・タツヤ』

「俺だってもっと上手くやりたかったさ」

 

誰もかれもが必死に結果を出した。

赤点こそ行動ライン的に取らずにすんだが合格ラインは別の話だ。

だが出来なかった。あるいはやり切れなかっただけの話である。

幾ら完璧に計画を練っても、カタログスペック的に優れた精鋭を集めても。

現実と言う戦場の摩擦は容易くそれを凌駕してしまう。

 

 

「とにかく次の手で「達哉、なんかアレこっちみているんだけども!?」」

『50%掌握完了・・・これで終わりです!!』

「マシュ!!」

 

 

達哉の言葉を遮りエリザが叫び、ジル・ド・レェの言葉が響くと同時にだ。

巨大な触手の先が全て向けられていた。

収束する魔力光。

思い出すのは先ほどのレーザー光である。

マシュに指示を出すが一歩遅れるものの。

それより先に動いたのはジャンヌだった。

何かに駆られるように必死の形相で射線軸に出て旗を掲げる。

 

「我が旗よ同胞を守り給え!!」

 

 

我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)

 

 

展開される結界

ジャンヌの結界宝具だ。

 

「総員、ジャンヌの後ろに着け!!」

 

ただし達哉の指摘道理範囲は狭い。

噂で強化されているとはいえ数人を守るのがやっと。

だが今はそれで十分だとばかりに、達哉の指示通り全員がジャンヌの後ろに張り付く。

 

「なんちゅー威力よ」

 

光が結界と衝突し、炸裂して拡散。

周囲の海魔を文字通り消滅させる威力に、マルタも驚愕。

だが・・・

 

「長くはもたないかッ マシュ、宝具準備。マリーさんは!?」

「半壊状態で役に立てないッ!」

「ならスキルを!!」

 

 

ジャンヌの我が神はここにありては容量が存在する。

防御の安定具合で言えば、随一なのだが。

その限度は旗が燃え尽きるまでである。

噂による強化は入っているが出力が関係ない以上、容量のアップはそこそこどまりである。

故に補強に入るべく各々がスキルをきるものの。

 

『では、そこでジッとしていなさい』

 

そうするならそうしていろとジル・ド・レェが言い放ち。

祭神の頭部がティエールを向く。

そして口腔部の触手が花びらの開花のように広がって現れ、光が灯る。

その出力は触手から射出される物の数倍以上。

つまり聖剣の一撃に匹敵し街を消し飛ばせるレベルの物が在った。

 

「なっ」

「アイツ直接ティエールを!?」

 

触手から射出されるレーザー光で達哉たちは表に出れない。

加えて手持ちでは防ぐ方法がない

 

「所長!! 予定変更だ!! 迎撃を頼む!!」

『わかったわ!! ジークフリード!!』

『心・・・得たッ!!」

 

達哉はオルガマリーに即座に連絡。

達哉の声を聴いたオルガマリーは即座に斜辺を変更を指示。

放たれる神の息吹。

炸裂する龍殺しの聖剣の一撃が一直線に伸びて。

正面衝突する。

 

 

 

 

 

『達哉。今のでジークフリードが限界!!』

「なに?」

『魔力送電の衝撃にはもう耐えらないわ。ゆっくりこちらで通常供給でチャージさせないと一発で崩壊する!!』

 

通信向こうのオルガマリーは叫びながら言った。

元々。石割機は大量の魔力を一気に押し込む方式である。

健全で一回二回なら耐えられるが。

致命傷を負ったままのジークフリードでは元々厳しい物があった。

無理に傷口はふさいだものの。傷口の再度の開きによって負荷が押し寄せ。

その中でもファブニールやジャンヌ・オルタ撃破の為に体を張り続けたがもはや限界だ。

存在が四散するのをオルガマリーが強引に回復スキルやら応急手当で繋いでいるだけなのである。

故に石割機を使えば即座に座に帰る状況だった。

 

「援護はもうできないと言う事か?」

『いいえ、こうなったらジークフリードは使い潰すわ。本人もやる気よ』

「・・・そうか」

『チャージは私の魔力とカルデアの予備バッテリーの魔力を使ってゆっくりチャージさせる。けれどその一発でどう見積もっても限界よ・・・』

「次は直撃させたうえでジル・ド・レェを仕留めろと言う事だな?」

『ええそう言う事よ、ごめんなさいこんな予定じゃ「気にするな」』

「戦場ではいつもの事だ。日輪丸やら仮面党の一件だってそうだった。町が浮かぶよりはインパクトは薄い」

 

インパクトは薄いし慣れているとオルガマリーを励ましつつ。

達哉は思考の中で持ち札を見つつ。

手を考える。

相手はまだ完全な行動が不可能。

故に叩くタイミングは今しかない。

 

「クーフーリン、アタランテに撃ったアレもう一回できるか?」

「できるぞ、つってもそっちを撃ったら、今回は打ち止めだ」

「十分だ」

 

もう一度

 

「クーフーリン、エリザ、よく聞いてくれ。無茶をするぞ」

 

達哉は即席の作戦を考え出した。

 

 

「よし、まず、射撃まで5分程度かかるとのことだ。その間に限界まで奴に肉薄して、射撃数秒前にクーフーリンの宝具を撃つ」

「どうしてですか?」

「バルムンクの威力はジルドレェももう知っている。第二射目は意地でも防ぎに来るからだ。だから先手を打って奴の防御カードを使わせるためだ。」

「次にゲオルギウスさんの宝具で龍属性を相手に付与してバルムンクの直撃ダメージを底上げする。それでも相手が動けるようだったら・・・。エリザ、君のあの城は敵の直上に召喚して落す事は可能か?」

「もちろんよ」

「悪いが、エリザには宝具を使い捨ててもらう。城を奴の上から落して動きを完全に止める、それでも止まらないようなら壊れた幻想でさらにダメージを与えて確実に止める、その上でバルムンクさえ直撃させれば行けるはずだ」

 

ヤルことはシンプルだ。

相手の防御手段をクーフーリンで潰し。

回避行動などをエリザベートの宝具を使い潰してでも止めたうえでバルムンクの直撃を狙うだけの話しだ。

 

「それでも仕留められない場合はどうするのです?」

 

不安げにマシュが達哉に問う

 

「それも単純だ。マシュ、マリーさん」

「なんでしょう?」

「なにかしら?」

「コウリュウで突っ込む、二人には騎乗スキルがある。それを使ってブースト済みのコウリュウで奴の首を取りに行く」

 

達哉自身の状態は消耗しきった先ほどの状況よりマシだ。

だからこそ、もしこの攻撃が失敗した場合はコウリュウにブーストさえ乗せれば。

ジルドレェの首を取るということは十分に可能なのである。

そこでマシュはふと気になる。

 

「あのそれなら私より、マルタさんの方がいいのでわ?」

 

騎乗スキル及び突破能力はマシュよりマルタの方が上であるが。

 

「それは単純にマリーさんとマルタさんの組み合わせでは。俺が途中で力尽きるからだ」

 

達哉はそういう。

騎乗Aと騎乗A+++を同時にコウリュウに乗せた場合。

達哉自身、ペルソナを維持できる自信がなかった。

そして。

 

「次に俺たちが失敗した場合はマシュの盾が必要になる、死んだんじゃ次の手は打てない。守り手の君の力が必要だ。」

 

マシュのメンタル面を考慮しながら言葉を選び。付属品ではないと言いつつ。

もし攻撃が失敗した場合の仕切り直しの際にはマシュの力が必要であることを言って。

さらに言葉を紡ぐ。

 

「それにだ。ジル・ド・レェの首を取る時に君抜きじゃどうあがいても被害が出る。マシュ以外の適任者がいないんだ」

 

攻撃に出るにしろ損害が出る。

無論。マシュ抜きであるならだ。

逆に言えば、マシュ有りきなら攻撃直前の隙を潰し十全を保ったまま攻撃を終えられるという事であると説明する。

 

「無論。マシュの負担がでかくなる。無理なら「大丈夫です、行けます!」わかった。」

 

意を決し、彼らは一丸となって海魔の群れと祭神へと突撃した。

 

 

 

 

 

 

 

「ぐ、うぐ・・・」

「くっそ!! ふさがれ、ふさがれ! ふさがれ!!」

 

達哉との通信後。

倒れたジークフリードを書文が肩を貸して立ち上がらせつつ。

オルガマリーは祈る様に悪態を吐きつつ。

ジークフリードの腹部に両手を当てて圧迫止血に保護糸で縫い合わせ糸を切らずそのまま引っ張って無理やりつなぎ合わせ。

さらに左手に治癒魔術を展開する。

 

「書文!! そのまま支えていて!!」

 

ペルソナはアマデウスの現界維持のために使っており。ジークフリードの維持には使えない。

さらにジークフリードに魔力を供給しているせいで魔力が削れていく!!

 

「ジル元帥、こっちは・・・いい。オルガマリーのほうを・・・手伝って・・・」

「喋っては駄目です!! 死にますぞ!」

『ジル元帥!! そうじゃない!!』

 

 

アマデウスは既に体の粒子化が始まっている。

それでも崩れていく体をペルソナの回復スキルとジル元帥の応急手当で食い止めているのだ。

 

「ぐふ、コフ!?」

「ッ~!!」

 

ジークフリードが吐血。

供給される魔力の負荷に体が耐えられない。

退場と次弾射出までの境界ラインが実に際どくなっていた。

オルガマリーの両手は肘辺りまで真っ赤だ。

顔や髪の毛にも傷口付着している。

 

「くっそ、縫合糸が!! ッジークフリード!?」

 

縫合糸で再度つなげようと、新しい糸を取り出そうと血だらけの手でメディカルボックスに手を突っ込んだ瞬間。

ジークフリードの瞳孔が開き切り、瞳の色が失せる。

 

「心臓停止しておるぞ!?」

「書文! 手荒でも良いから心肺蘇生!! カルデアは魔力供給止めないで!!」

『ですが、所長!』

「やめる訳に行かないのよ!! 前線じゃ、タツヤとマシュ達が突撃中なのよ!? 一秒でも遅れたら・・・」

 

そう前線もギリギリだ。

一秒でも遅れれば・・・どうなるか、オルガマリーは理解してしまった。

搬入される重傷者たちのうめきと絶叫。

死にたくないと叫び、そして弱々く力届かず死んでいく。

そんな死者の列に彼らが加わるという事をだ。

 

「ジークフリード殿、手荒になるが・・・セイ!!」

「グフォ!?」

 

そう考える間にも書文が簡易的に心肺蘇生を試みる。

極論、心臓や肺が圧迫され血の循環が再起動すればいいのだ。

故に心臓付近にビンタの要領で浸透頸を叩き込むことによってソレを行う。

それと同時にジークフリードが吐血しつつ意識を回復する。

 

「大丈夫?」

「なんとか・・・」

 

限界を超えての駆動にさしものジークフリードもギリギリであった。

だがしかし賢明な治療の甲斐あってか。

バルムンク一射分が溜まり切る。

 

「チャージは・・・」

「十分に溜まった・・・すまないが、オルガマリーに書文。俺を支えてほしい。反動を抑えきれる自信がない・・・」

「わかったわ。書文はそのままで。私が左側を支えるから」

 

そういってオルガマリーはジークフリードの左側に回って彼を支える。

彼は弱々しくバルムンクを構える。

ジークフリードの吐く息は荒い。

加えて霊基まで破損し出して、魔力が漏れ出ている。

オルガマリーは時計を確認。

丁度五分の7秒手前だった。

 

「タツヤ、こっちは準備完了。カウントは5からスタートするわ!」

『わかった。あとはこちらで合わせる』

「頼むわよ」

『ああ、任せろ!』

 

 

最後の攻撃が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聞いていたな!! バルムンク射出前にクーフーリンの槍で敵の防御を粉砕する!! これから射撃体勢に入るクーフーリンを、意地でも守り切るぞ!!」

 

目の前にいる海魔を刀で両断、足運びで切先を地面で摩る様に刃を翻して右側面の海魔を切り殺しつつ。

左側の海魔をアポロのゴッドハンドで粉砕。

マシュは盾の側面をうまく使って海魔を引きちぎる様に斬り抉って殺す。

達哉の合図とともに、各々に言葉を返し。

クーフーリンが投擲体勢に移行する。

体中に刻み込んでおいたルーンが起動。

 

「全ルーン起動、絶望をくれてやる」

 

相乗効果により一気にクーフーリンの肉体が軋みを上げて筋肉が膨張する。

その上で右腕を限界まで絞り切る様な投擲姿勢を取る。

無論投擲に全振りな姿勢だ。

回避と防御出来ないゆえに押し寄せてくる触手やら海魔から彼を守らねばならない。

 

『5!』

 

カウントダウンもスタート、正念場である。

祭神の触手が唸りを上げて達哉たちを押しつぶさんとするが。

 

「シヴァ!! プララヤ!!」

 

ヴィシュヌと同格のペルソナを呼び出し。

固有物理スキルを発動。

突き出される槍が巨大な触手を抉り千切る。

ジャンヌ・オルタ戦ではその絶大な威力故に燃費が悪いため使用不可能だったが。

今はフォローしてくれる仲間も増えたことで使用したのだ。

 

「ダラァ!!」

 

続けて殺到してくる海魔をマルタが蹴り飛ばし。

 

「通せません!!」

 

その間を縫って炸裂するレーザー光をマシュとジャンヌが食い止める。

 

『4!』

 

時計の針が進む。

前線で必死に状況を維持する者たちにとっては1秒単位でさえ数十秒に感じられる緊迫差だ。

 

「ジュノン!! マルタ、今治療するわディアラハン!! 達哉君、防御を底上げするわね!!クリスタルパレス!! マシュちゃん危ない!? テトラカーン!!」

 

マリー・アントワネットはサポートに集中。

武闘派がそろっているなら無理をすれば邪魔になるだけだからだ。

だが彼女の的確なサポートのお陰で彼らはギリギリの所で踏みとどまれる。

 

『3!!』

 

バルムンク射出まで残り三秒を切ると同時に。

 

抉り穿つ鏖殺の槍(ゲイ・ボルク)ゥ!!」

 

クーフーリンが全力で槍をぶん投げる。

筋肉が裂けて骨にひびが入り。

目と鼻から出血。

駆動させた右腕はもっとぐちゃぐちゃになっている。

即座にマリー・アントワネットが駆け寄って治療を開始。

 

『猪口才なァ!!』

 

炸裂する槍の一撃をジル・ド・レェは触手を幾重にも壁にして防御。

それでも威力はすさまじく、防御に使用された触手が千切れ飛び本体まで迫る勢いだったが。

此処まで威力を殺し切れば十分だと。

ジル・ド・レェは祭神の右掌から光弾を射出し槍を撃ち落す。

だが元々、敵の防御を引きはがすのが目的だ。

故に作戦は予定道理と言えるものの。

 

『2!!』

 

二秒前。膨大な魔力が収束。

無論それでジル・ド・レェも気づく。

達哉たちの本命はバルムンクの直撃で自分を取ることだと。

 

「ゲオルギウス!!」

「お任せを!! 汝は竜、罪ありき!!」

 

駄目押しとばかりに、ゲオルギウスの『汝は竜なり(アヴィスス・ドラコーニス)』による竜属性のエンチャントである。

 

『ぬぉおおお!? させぬ!! 終われぬ!! 死ねぬのだ!! あの子が解放されるまで私はァ!!』

 

祭神の身体が歪に変形し、骨格が鱗が竜の様なものに変わっていく痛みに耐えながらも。

ジル・ド・レェは動き続ける。

再装填される神の息吹。

狙いは無論、本陣だ。

 

『1!!』

『遅いんですよぉ!!』

 

カウントダウン終了直前になって、ノーチャージ式の神の息吹だ。

溜が無い分。威力は8割方下がるが。

フランス軍本陣を消し飛ばす威力はある。

だがそこにエリザベートが羽を羽ばたかせて祭神の直情を取って宝具を起動。

 

「させるわけないでしょうが!! 二度目のォ!! 鮮血魔嬢(バートリエルジェーベト)!!」

 

今度は防波堤ではなく、祭神の直上に城を召喚し叩き落す。

質量の暴力によって祭神は首を下げてしまい。

直後、放とうとしていた閃光が目の前に着弾し暴発。

 

「くらえ!! 壊れた幻想(ブロークンファンタズム)!!」

 

駄目押しとばかりに、エリザベートは躊躇なく壊れた幻想を起動し起爆。

砕け散ったチェイテ城の構造物が全て爆弾となって起爆し。

祭神を蹂躙。

殺傷にこそ至らなかったが、完全に動きが沈黙。

 

『いい加減にくたばれ!!』

幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)!!』

 

伸びる光

 

『動けぇ!! それでも邪神ですか!? 動けと言っている!?』

 

ジル・ド・レェは狂乱しつつも再起動処置を彼自身でも不思議なレベルで冷静に行う。

そして祭神の両目が光り輝き。

バルムンクの光が直撃した。

 

がしかし・・・

 

一言で言えば健在だった。

孔こそ開いたが。ジル・ド・レェまでは、バルムンクの光は届かなかった。

 

「ははっ汝たちの光は私には届かなかった! あの時の様に! あの様の様に!! あの幕引きの様に!!! フフフ。ハハハ・・・」

 

ちゃんと光はジル・ド・レェの所まで届いたのである。

ただし直撃は免れないとして。射線上の体内に隔壁の様に幾層にも歯舌を形成し。

聖剣の一撃を防ぎきったのだ。

無論、開いた穴はジル・ド・レェの所まで届いており。

彼自身も余波によって幾分負傷し重度のやけどを負ったが。

戦闘には支障はない。

それを見て、ジル・ド・レェはこう思う。

結局のところ、届きはしないのではないかと。

そういつもそうだった。ジャンヌ・オルタはそうだった。

届かせようと夢の中で必死に藻掻いて足掻いて、結局届きはしない。

達哉だってそうだ。世界を救い孤独の世界に堕ちた。

理は死を封印し時代を守ったが、その祈りと犠牲が人々に届くことはなく。

悠と蓮が紡いだ答えも途絶えてしまった。

故に届くはずが無いと嗤い・・・

 

「終わりだ・・・、ジル・ド・レェ!!」

 

 

その出来た孔の中に、ジル・ド・レェの視線の先に達哉が立っていた。

隣にはマシュとマリー・アントワネットが居る。

事前の打ち合わせ通りにバルムンクの光が細くなると同時にコウリュウを呼び出して。

突撃していたのである。

穴をふさぐ再生は間に合わないというか無駄だ。

ペルソナの高火力で焼き払って十分に肉薄できるからだ。

ジル・ド・レェが思う理不尽が此処に成立してまったのだ。

 

「なぜだ・・・」

「・・・」

「なぜ! アナタは私たちの元に現れなかった!!」

 

ジルは見てしまった。

かけ離れすぎた可能性と幻想の中でとはいえ。

 

『ありがとう。達哉』

 

ジャンヌ・オルタが恥ずかしがってはにかむ少女の如く微笑んで礼を言う光景を。

贋作だと告げられてもジャンヌはジャンヌだと言って一人の人間として手を伸ばし救った光景を。

間違っているから怒るのだと間違いを正してくれる大人たちを。

故にこう思うのだ。

彼等のような人々が居ればオリジナルのジャンヌもまた助かったのではないかと。

無論それは無意味な過程だ。

だが見てしまった以上、そう考えてしまう。

出来なかった自分とできてしまった他者を比べて。もっと早く出会いたかったのだと叫んでしまう物である。

そしてそれは言いがかりにも等しく。

達哉は聞く耳持たんとばかりに刀を構えて疾駆。

 

 

「周防・・・ッ」

「終わりだ!!」

 

達哉が刃を構えアポロを背後に現出させ刃を上段に構えて疾駆。

悪あがきと知っていても行っても、ジル・ド・レェは蘇生を早める為に魔力を全注入

肉の壁を再形成し突入してきた彼らを押しつぶさんとするが。

 

「人理定礎 仮想展開!!」

 

マシュのロードカルデアスが展開。

ふさごうとしていた穴を強引に押しとどめさせる。

ならばと触手を足元から出現させ。

迫ってくる達哉の元に走らせるものの。

ソレを無慈悲にマリー・アントワネットのジュノンのマハコウガダインとアポロのゴッドハンドが粉砕する。

もうジル・ド・レェに打てる手は無い。

多くの犠牲が繋いだ光は届くだけ。それが確定事項だ。

 

「達哉ァ!!!」

 

ジル・ド・レェの絶叫。

なぜおまえなのだという悲哀と絶望に憤怒が混ざった物。

だが悲しきかな。

 

―お前は狂うという逃避を選んだ。―

 

影が嘲笑いつつジル・ド・レェを見下している。

 

―本当に絆があるなら。お前が目指すべきはジャンヌの目指す世界を作るために努力することだった。人はいずれ死ぬ。誰だってなぁ。お前は逃げたのだ。受け継いだはずの理想から。―

 

そう本当にやるべきことは多々あったはずだ。

 

―そんなお前が。罪を受けいれ、いまを生きようとするこの男に勝てるはずもないのは当然の帰結だ。一度では分からぬようだからもう一度言ってやろう。運命からは逃げられない。影からは逃げられない。両方から逃げたお前に勝利など在りはしない!!―

 

ジル・ド・レェは逃げた。狂気に染まるという逃避を選び。

結末は此処に収束する。

 

走る正宗の剣閃がジル・ド・レェの肩から脇腹までを切断し。

駄目押しとばかりにアポロの繰り出す拳がジル・ド・レェの頭部を完全に粉砕する。

 

 

 

『ジル・ド・レェの生命活動・・・完全停止を確認』

「ダヴィンチちゃん、外の海魔はどうなっています?」

『外の海魔もジル・ド・レェの撃破と同時に消えていっている。彼の宝具で生み出されていたんだ。当然の事象さ。それよりもそこもいつ崩れるか分からない。早めに離脱してくれたまえよ」

「了解」

 

 

達哉は再び交流を呼び出し、場を離脱。

祭神は沈黙し巨体を魔力に返しながら消えていく。

他の海魔も同じだ。楔となったジル・ド・レェが居なくなったことで現界が出来なくなったからだろう。

 

「・・・」

 

コウリュウの背から夕陽を達哉は見る。

皮肉にも、戦場は地獄なのに嫌というほど夕焼けは美しかった。

 

 

 

 

 

 

 




雑の極みだけど。これで第一特異点前半終了!!
遅れて申し訳ありません・・・鬱病、年末故の仕事量の増加などなど色々ありました・・・
と言う分けで次回はコミュ回と言う名のメンタルケア回になるかなと思いますではまた。



たっちゃん、強引な傷治療。
アンディショナルの方で。外れたとはいえロンギヌスでかすり傷負っていたので。
どう治療したのか描かれていなかったので本作的に解釈して描写しました。
誰だって。過去の過ちは消したいからね考えないわけがない。
ジークフリードはカルデアが処置するまでは瀕死の状態だったのでショック死します。
此処ばかりは時間とタイミングの問題ですね、刺された時に吹っ飛ばしておけばすまないさんは助かっていたりします・・・(不穏なフラグ)
あと兄貴がアタランテを取り逃がした理由ですが。

兄貴「いくら俺でも。ゲイボルクの呪いが効かない再生能力持ちが飛行までしだして、逃げに徹したら普通ににがすわ!!」

冬木みたいにビルが立ち並んでいるなら十分補足できたんですが。
戦場は平地なので仕方がないと言う事です


あとジルが嫌に冷静ですが。
ニャルにぷぎゃられへし折られた挙句。邪ンヌの地獄を見て呆然とし。
起きた邪ンヌに物理的にボコられマジレス真拳食らった影響で狂気が一周回って冷静な感じになっているだけだったりする。
クトゥルフが出てきたの物。クトゥルフが居るアマラとの繋がりが出来てしまっているからです。
あと本体ではなく。悪魔でクトゥルフの影、アバターみたいなものなので。
理不尽再生能力と火力とサイズ以外は大したことは無かったりする。





前半戦 損害

カルデア陣営
アマデウス脱落
ジークフリード脱落
フランス軍 3割が損耗
チェイテ城 全壊
クリスタルパレス 半壊 これによって本来の性能を発揮できない
マスター二人とも令呪全部使用
カルデアで修繕作業に従事していた保安部員が二名殉職
カルデアの送魔機器関係がさらに打撃を受ける。開発部及び保安部による修繕作業中。レイシフトアウトが修繕まで不可能に。


ジャンヌ陣営
ジャンヌ・オルタ 意識不明の重体
ランスロット 脱落
清姫 脱落
サンソン 脱落
デオン 脱落
ファブニール 脱落
ジル 脱落
ただし上記六名は蘇生可能。
一週間後に戦闘復帰。
大半の駒が邪ンヌの暴走で吹っ飛ぶ。ただし一週間後には元通り

ムリゲー感漂うけども、カルデア陣営も苦しいが邪ンヌ陣営も苦しいという状況です。
邪ンヌはボコボコにされた影響で折角作り上げたスペックが半壊。
戦力の再編に一週間はかかるので此処を殴られると邪ンヌもヤバい
つまり攻め込む時を間違わなければ。数の暴力でカルデアがウィニングラン出来ちゃったりします。
カルデアも全リソースをつぎ込みました。無論、それは邪ンヌも同じことですので。

と言う分けで。次回コミュ回と言う名のメンタルケア回。

誰か綺麗なキアラさん呼んできて、ガトーさんでも可という惨状です。
なお、たっちゃんたちの癒し回はハロウィンまでお預けな模様。




あと最近。嫌に不幸なことが多いです。
ガチャで爆死、今年星五一枚も無し・・・まぁこれは良いとして。
仕事で同僚が盛大にミスする、自分もミスする。
あとキャパオーバーなのに仕事を詰める社長。今年度限りで退社すると言っていた同僚が、急に先月に突然と退社。
鬱発症して病院通いする羽目になるわ。
取引先が数字をミスるわ。
自分・・・なんかした?(涙目)



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