Fate/Grand Order たっちゃんがグランドオーダーに挑むようです   作:這い寄る影

37 / 82
私はもう誰にも負けたくないだけ。

何にも、誰にも。

始めましょう。 殺すわ。貴方を。



アーマードコア ヴァーティクトディ ミッション09でのマグノリアの台詞から抜粋。 


二十七節 「恩讐の最果てにて」

何時も届かなかった。

 

―俺たちは心の海で繋がっている、いつでも会えるさ―

 

それでも必死に手を伸ばしてきた。

 

―生きていてほしいんだ。アイギスにジャンヌに―

 

守りたいと願って必死に走って。

 

―うん、菜々子ね。ジャンヌお姉ちゃんみたいな立派なレディなりたい!!―

 

失って、また会得し、失うのが怖くなって。

 

―なんで、お前はいつも一人で・・・みんな待ってる!! お前の帰りを待ってるんだ!!―

 

だから一人になって・・・友情すらかなぐり捨てて。

 

―切り捨てられるかよォ!! 大切なんだ!! 秤になんかかけられるか!! 大事なんだよォ!! そんなもので損得なんて出来るわけないだろォ!!―

 

それでも一人に成り切れなくて自ら切って捨てて。

 

―ジャンヌ・・・、なぜ君がこんなことを、天蓋をぶち抜けば・・・皆が、いやそうか、君を追い込んだのは俺達か、すまない―

 

失って失って失って。

 

 

 

そして

 

 

 

気付けばたった一人生き残って、私は此処にいる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギリリと鋼が擦れる音が響く。

両者の間に割って入ったのは達哉である。

ノヴァサイザーで寸前のところで間に合った。

 

「やっぱりか。」

「ッ」

 

拮抗状態から身を後ろに後退させつつ、ジャンヌ・オルタは距離を取る。

彼女がその数瞬前に立っていた床をアポロのゴットハンドが粉砕していた。

 

 

「そうよねぇ・・・そうなるわよねぇ・・・ 私を殺せるのは達哉だけよねぇ。影も嫌らしい演出をするわ」

「らしいな」

 

一方的ではあるけれどジャンヌ・オルタは彼をよく知っている。

故に影の演出なのだこれは。

ただ互いに傷ついてへし折れろという罠である。

だがもう止まれない。

 

達哉もジャンヌ・オルタももう止まれない。

互いの信念、願い。絶望。

 

よく知って、同じものを抱えているが。出した答えは真逆で。

もうへし折ってでも進むほかないのだ。

話し合って仲直りできる段階はとっくに過ぎている。

第一に、彼らは此処からなのだ。

理も、悠も、蓮も、ショウも、アレフも、シンも、フリンも、仁成も。

此処から本領を発揮する。

何もかも費やしながらも、そこから先に進む気概と超越者じみた精神力が彼らの何よりの武器だと知っている。

故に達哉は此処からが強い。ここからこそ理不尽の領域に突入すると。

ジャンヌ・オルタは理解している。

故に最後になるだろうと。問いを投げかけた。

 

 

「これ以上言葉には意味がない。だから最後に聞かせて」

「なんだ?」

「アナタは世界以上に何を憎んでいるの?」

 

 

こんな酷い世界以上に何を憎んでいるのかとという問い。

ジャンヌ・オルタのその疑問に達哉はさらりと答えた。

決意は固まっている。もう引き返せない

 

「・・・あんな選択肢を選んでしまった自分が憎いんだよ。辛いことから目を背けて、安易な手段に逃げて挙句忘れたくないと願った自分が!!」

 

そうしたのは世界だ。

しかし。選んだのは自分だ。

達哉が選んだのである。それを棄却したのも達哉だ。

だから。あの瞬間。

誰が何と言おうと。

選んでしまったのは。達哉と言う一個人である。

 

「都合の良い選択肢に逃げた。あの時。俺自身が忘れてしまえば。こんなことにはならなかった。俺が・・・こんなに弱くなければ・・・俺さえ、存在しなければ・・・・」

 

皆、ご都合主義の内に終われたのにと。

 

「だが・・・俺は・・・俺はァ・・・・」

 

憎かった。ああ憎いとも。

忘れていればすべてご都合主義で済んだのに。

都合のいい幻想に縋って世界を滅ぼしかけた自分自身が世界以上に憎いのだという。

 

「そうよね。アンタはそういう人間だった。」

 

ジャンヌ・オルタは苦笑する。

分かっていたはずだ。

 

「いいじゃない、居ても。皆認めてくれたんでしょう? だったら素直になりなさいな」

「・・・」

「そんな顔しないでよ。」

 

聖女の如く肯定する。罪と罰の清算は生きる限り終わらない。

立場は変われどだ。第一に望んで此処に放り込まれたわけでもない。

だから、皆が認めているなら、居てもいいではないかと告げる。

罪と罰を忘れ去って呑気に生きているならジャンヌ・オルタも躊躇はなかったが。

彼は自覚してここに居るが故にだ。

彼は間違いなく罪と罰を背負って今を苦しみつつも此処に居たいと望んでいる。

それを否定する権利があるのは事の当事者たちのみ。最も最終的にはアレだったので連中にも言う資格なしとジャンヌ・オルタは思っている。

だがそれはそれ、これはこれだ。

同情はするが殺す、そう決めたから。

そして彼女もまた失った物を幻想に出来なかった。

自分自身からそれらを奪った世界を許すことが出来なかった。

 

「でもね。私も譲れない。アナタとリサと栄吉と舞耶さんと過ごした日々をみんなと過ごした日々を幻想になんかできない。過去の思い出なんてレッテル張り付けて何もしないなんて耐えられない」

 

耐えられない。

過去があるゆえに今がある。全てが無駄だったという過去があるから今が許せない。

耐えられないし許すことができない。

 

―ジャンヌ、これが終わったら二人でどこかに―

 

あの言葉は形にならない。

目の前にいる達哉は、ジャンヌの愛した達哉ではない。

ああそれでも、吐き出さずにはいられなかった。

最愛の人の現身がいれば感情を吐き出さずにはいられない

 

「大好きだったアナタが踏みつぶされて延命にしかならなかった世界なんて許せないのよ!!」

 

見当違いも良い所。都合の良い代替品があるとでも思っておけばいいのに。

それでも達哉は呻くように苦しむ。

かつて自分もやってしまったことだから。

如何に同調したとはいえ、すでに舞耶はこの世から去っている。

あの忘却を拒んだときに都合の良い再会を望んだと言われれば否とは言えないから。

 

「そう言えば。まだ名乗ってなかったわね。私はジャンヌ・オルタ。アンタは?」

「周防達哉」

 

名乗りの後は無言だ。

達哉が握りなおすように正宗を握る指を動かし。

ジャンヌ・オルタもそれに呼応して構えなおす。

膝を曲げ前かがみになり。

ダーインスレイヴを持つ右腕を担ぐように背に回し。左手で鍔と柄の交差点を握りながらフルンティングを地面に向けて伸ばす。

クラウチングスタートの構えに近い。

と言っても、ジャンヌ・オルタに明確な余力はない。

聖杯に何もかも注ぎ込んだのだ。精神も体力も限界値である。

彼女の代名詞である、バグ技は使用すれば自爆にしかならず、さらにオーヴァードーズもまた同じ理由で使えない。

ジャンヌを逆襲の顎で殺せていれば、リソースの回収も出来たのでこの辺の問題は解決できたのだが。

達哉にインターセプトされてそれもできない。

かと言って。苦しいのはジャンヌ・オルタだけではない。

達哉も苦しいのだ。

ベリアルと悪魔たちの戦闘は、一見達哉が蹂躙したように見えるが。

それはあくまで遠慮なしにやったからであって、

そうしなければ達哉がやられていたという理由もある。

だが両者ともに引く気はないのだ。

フルンティングの切っ先で少し地面を掻き、切先と床が擦れる音共に。

ジャンヌ・オルタが疾駆した。

 

 

「シャラァァアアアアアアアア!!」

「ッァ!?」

 

 

全身を使った、横一文字、あとの事なんて考えぬ薩摩流ともいえばいいか。

剣が閃光となって横一文字に放たれる。

気を抜いていたら首が取られていたであろう速度だ。

既に一撃がスキルや魔技の領域に達しつつある。

達哉は首を狙って放たれた一線をスウェー気味に回避。即座に体を起こし、ジャンヌ・オルタに切りかかる。

彼女は降り抜いたダーインスレイヴの勢いを殺さず、そのまま身を回転させていたからだ。

所謂所の回転斬りと言う奴であろうが、通常この手の技は熟達した相手にはあまり意味がない。

なんせ一打放てば背を向けると同意義だからである。

だからこそ達哉は遠慮なくがら空きの背に切りかかった。

しかし、その刃は虚空を切った

軸足を入れ替え回転しながら彼女は半身をずらしたのだ。

 

「魔剣――――」

「ッ!?」

「多重流星ッ!!」

 

ジャンヌ・オルタが繰り出すのは魔剣の類。

つまり技術的に構築された彼女の必殺の布陣であり。夢の中で鍛え上げた彼女の剣だ。

対多人数戦と対個人戦闘を両立させた一種の理想形。

術理は単純明快。

体の回転運動を殺さずに横なぎを絶え間なく繰り出すということにある。

回転エネルギーを脚捌きと腰の動きで制御することによって絶え間なく回り続けられる。

質量の両手剣が自分自身に纏わりつき攪拌してくるのだ。堪ったものではない。

しかも動作自体が攻撃と回避を一体化している。

回避は足運びで防御は左手のフルンティングで連動して行う。

手順を変えようとも戦場で磨き上げた経験と動作によって淀みなく連動する。

ジャンヌ・オルタの一撃を凌いでも、すでに彼女は後ろやら横に回り込むなりして剣を振るっている。

雑魚の集団戦ではこの動きを使って敵陣を攪拌し。個人戦闘においては取り付くことによって対象を刃の攪拌で切り刻む。

要するにハメ殺し戦法なのだ。

 

「チ・・・」

 

達哉は舌打ちしつつ振るわれる閃光の如き横薙ぎを見定めて。

即座に魔剣の弱点を洗い出し対応して見せる。

その弱点とは簡単で、全ての動作が淀みなく連動している以上、一回でも動きを止めてしまえば流れが止まるという様に。

次への攻撃動作へと移行するにはいったん仕切り直しをしなければならない。

つまり、相殺覚悟の鍔迫り合いこそがこの魔剣の弱点となり得るのだ。

ただし、これは言うだけは簡単だが。大型悪魔の胴ですら容易く一つを二つにする剛剣の極み染みた物を受け止めるという大前提をクリアしなければならない。

と言っても達哉にまともに打ち合う気はなかった。

ノヴァサイザー最大時間停止を起動と同じ刻に、ジャンヌ・オルタはタイミングを読み切ってトラフーリを起動。

天井スレスレに跳ぶ。

トラフーリにそんな使い方があったのかと達哉は思いながら同時にノヴァサイザーを読み切った上での転移に驚愕する。

ノヴァサイザーは無拍子に発動する、故にタイミングを見切ることは尋常ではない。

何度も交戦すればわかるかも知れないが、達哉とジャンヌ・オルタは二度目の激突だ。

普通なら見切れる筈がないのだが、ジャンヌ・オルタは幻想の中で達哉と共に死線を抜けてきたのだ。

時止め前提での連携も無論十全に可能とする。それは逆を言えば。達哉の時止めのタイミングが分かるという事である。

先の会戦では出力を制御するのに大半の思考を費やしていたことや、ペルソナが消失したことによって緊急回避手段が失われていた為、前に書いた通りのごり押し対策となっていった。

今は違う、達哉の呼吸と体運びから十全に読み切って回避することが可能だ。

 

「マハラギダイン!!」

 

だが何故かジャンヌ・オルタは回避行動のとれぬ空中へと逃げた。

そこにマハラギダインを発射、ジャンヌ・オルタは無論、天井を蹴って回避。

だが次はそうはいかない、空中に身を躍らせたジャンヌ・オルタは放射されるマハラギダインの次弾を体捌きだけで避けるのは不可能なはずだった。

 

「空間殺法!!」

 

ペルソナスキルを、ジャンヌ・オルタが起動させる。

カタルシスエフェクト形式のスキルは、ペルソナ使い自身がそのスキルを発揮する。

取り戻した本来の獲物であり能力。ペルソナカタルシスエフェクト「ダーインスレイヴ」&「フルンティング」を使用可能となったことでペルソナスキルを解禁し。

縦横無尽に空間に足場を形成し駆け抜ける。

これが通常のペルソナ使いとカタルシスエフェクト型の違いだ。

通常のペルソナは、ペルソナを操作してスタンドのようにスキルを使うが。

カタルシスエフェクト型は、武装として展開されるためペルソナ使い本人がスキルを使用するような形になる。

何処までも使い手に性能依存するが。その分、スペックのブースト割合やスキルの応用自由度はペルソナ使いより高い。

空間殺法と呼ばれる、元来であればペルソナを縦横無尽にかけ巡らせ斬撃を多方面から叩き込むスキルも。

ジャンヌ・オルタの手によって彼女自身がどこでも足場にできるという物へと変貌しているのだ。

何もない場所に、足場を形成し180°全方位からヒットアンドアウェイで達哉に切り込んでいく。

動きに淀みはなく一合合わせる都度に鋭く洗礼されている。

加えて彼女が左手に握っているのは彼女の初期ペルソナ「フルンティング」である。

ペルソナ使いは現世に呼び出せるのは一体である。

精神的負荷などを考えれば二体の同時使役は実戦的ではない。

だが同時使役している前例はあるのだ。

読者の方々はP3と言えばピンとくるだろう。

P3の主人公である結城理は、無印版やフェスでは単独で二体のペルソナを召喚し合体スキルをやっていたのだから。

理論上は可能なのだ。

カタルシスエフェクト型は武装として呼び出すタイプである以上。維持自体は通常のペルソナよりも軽く簡単だ。

維持コストが安いと思ってくれれば良い。

と言っても二体の同時使役はいかに安いとはいえ負荷は増大するものの彼女の精神力は途方もない物だ。

 

閑話休題

 

ジャンヌ・オルタは虚空を蹴りつつ、達哉に肉薄。

先も言ったっとり、彼女は自分自身が足場と認識したところを足場に出来る。

空中での回避行動も十全という訳だ。故に空中での回避行動は体さばきのみといいう前提を崩したうえでの行動を取らねばならない。

無論自由飛行とはわけが違うので。文字通り空を走る相手と相対するため。そこは未知の領域だ。

もうなりふり構っていられない、相手の土俵に立つのは愚か者のすることである。

ペルソナをサタンにチェンジ。

達哉の背後、3m後方に着地したジャンヌ・オルタが刃を振りかぶって疾駆。

それに合わせて。

 

「光子砲!!」

 

このタイミングならば避けられないだろう超火力スキルを発射。

前のジャンヌ・オルタでは耐えられただろうが、完全に聖杯に全部放り込み新生したジャンヌ・オルタには耐えられない。

確かにそうである、彼女は理不尽じみた再生能力を失っている。

だからと言って防げないわけではないのだ。

 

「逆襲の顎!!」

 

ダーインスレイヴにジャンヌの首を斬り飛ばそうとしたときの漆黒の炎が宿り。ジャンヌ・オルタは光子砲の閃光に向かってダーインスレイヴを振り切った。

 

「なっ」

 

達哉は驚愕。光子砲が飲み込まれたのだ。

そう形容するほかない。光子砲が真っ二つに切られるや否やダーインスレイヴの刀身に絡みつくように吸収されたのだ。

これがジャンヌ・オルタの固有スキル、『逆襲の顎』にして振われるダーインススレイヴの権能。

遊星クラスの捕食能力に存在を抉り食らうというスキル

切って抉って殺した分だけジャンヌ・オルタを強化するスキルは貫通スキルも相まって、その剣で終わらせたものを捕食する。

死がどうだとか不死だろうが。

人間基準で言うところの死に至る傷を与えさえすれば捕食可能だ。

つまり切った物を捕食しジャンヌ・オルタへの力へと還元する。

それこそ直接的不死性ではなく。

ニャルラトホテプやカーマ、あるいは蒼崎橙子の様に同位体を用意しなければ、如何に高い不死性を持とうが切り殺せる殺傷特化のスキル。

相手が強ければ強いほど、ジャンヌ・オルタはその強大な敵の存在を抉り削って強化されていく理不尽その物。

まさしく剣で逆襲劇、あるいは復讐劇を成し遂げんとする聖女の命の答えである。

だが逆に言えば当たらねば只の風車に等しい物でしかない。このスキル自体は発動しただけでは何もアップしてくれない。

斬るか抉るか殺すかしなければ効力を発揮しないのだ。

光子砲の分だけ精神値を回復したが、攻撃スキルをぶった斬っただけでは必要経費分しか回復しないのが幸いか。

だがその脅威が明らかになるにつれて、達哉は崖っぷちに立たせられる。

ノヴァサイザーは見切られている。大味に使えば損耗にしかならない。

かと言って大火力スキルを連射すれば、全部ぶった切られてジャンヌ・オルタの稼働の餌である。

ペルソナも下手に攻撃に回せば捕食されかねない。

故にペルソナは補助へと回し、自分の手で殺傷するほかないと見切りをつける。

 

「アムルタート!! ヒートカイザ!! ランダマイザ!!」

 

アムルタートを呼び出し身体能力を強化、ジャンヌ・オルタにはランダマイザを付与、弱体化するが。

 

「フルンティング!! デクンダ!」

 

デバフは自力で解除したジャンヌ・オルタが突っ込んでくる。

一踏みで大よそ3mをスライドするかのように高速移動する。

アマラで見た悪魔狩人の独自の足さばきを真似たものだ。彼等よりは拙いが実戦で通用するレベルで早い。

 

「ヤマトタケル! 金剛発破!!」

「死ね! 金剛発破!!」

 

振われる横一文字の金剛発破をヤマトタケルの金剛発破を乗せて受け止める。

衝撃に大気が震え、粉塵が盛大に舞うほどの威力だ。

そのままヤマトタケルには鍔迫り合いに移行させ。達哉は自分自身から見て左方向へと移行。

これが通常のペルソナ使いの強みだ。

強制的に二体一に移行させることが出来る。

良くも悪くもカタルシスエフェクト型は個人への依存が高いのだ。

ジャンヌ・オルタは腕を返して、そのままヤマトタケルの剣の切っ先を床へと流し、刃が突き刺さったのを確認し踏みつけて拘束。

達哉はさらに間合いを詰めて刀を振るう。

ダーインスレイヴでは長大な刃やら柄が邪魔となり、間に合わない。

だからこそ、そのためのフルンティングだ。

鍔と柄の部分に指を掛けながらペン回しに様にクルクルと回し達哉の一撃を受け流すと同時に手首を返して刃と鍔を挟み込みつつ拘束。

ダーインスレイヴを振り上げ、鍔の部分で止めを取ろうとするが。達哉は一旦ヤマトタケルを戻し。

アポロを呼び出し、振り下ろされるダーインスレイブの柄の部分を両手で握って攻撃を阻止。

もっともアポロに掛かる負荷は尋常ではない、凄まじい馬鹿力である。

 

「フッー、フッー」

「グッ、ウァ―ッ」

 

ジャンヌ・オルタは息を荒く吐き。

達哉もまたうめき声を上げながら必死に攻撃を押さえつつ刀を拘束から抜こうとする物の、ジャンヌ・オルタは巧みにフルンティグを操り抜け出させない。

 

そしてここに来て両者ともに限界に来ていた。

ジャンヌ・オルタは歪とはいえ強化に強化を重ねた霊基とエンジンとして使っていた聖杯に霊基一体をなしていた魔改造霊基と引き換えに彼女は受肉した一個の生命体であり。魔人として再誕した結果。

体力や身体スペックは、仮想現実内での頃と、ほぼ同数に戻っている上に。

新生した影響で体力を削られていた。

今の彼女の残存スタミナは限界値であるのは言わずもかな。

達哉とてベリアルを蹂躙したが盛大にスキルをばら蒔いているのである。

ジャンヌ・オルタの攻撃を止めるペルソナの維持費も只ではない。

故にカルデアはジャンヌ・オルタを追い詰めている。

逆もまた然りだ。

達哉も負けるわけにはいかない。

此処で負ければ。ジャンヌ・オルタは達哉とジャンヌを殺して、魂を捕食し自己強化と回復を行い肥大化する。

そうなればカルデア側が崩れるように負けるだろう。

そして噂が機能しているため現地戦力は抵抗の仕様がない。

 

『『絶対殺す』』

 

憐憫も慟哭も嘆きも超えて、両者は互いに殺し合う。

ジャンヌ・オルタは一旦ダーインスレイヴを消して、右拳でストレート。

達哉はアポロでソレを防ぎ、カウンターの左蹴りをジャンヌ・オルタの腹部に叩き込む。

結果、両者弾けるの様に間合いを離す結果となった。

 

 

「フッー・・・・シィア!!」

「ジャリィァァアアアア!!」

 

 

離れた両者は再び肉薄。

叫び声が木霊する。

亜音速領域で武と魔が振るわれ。血が飛び散る

時が一瞬制止し、互いの位置が転送で入れ替わる為。

その戦いには他の物が介入できないものとなっていった。

速すぎるのだ。

ノヴァサイザーとトラフーリが同時炸裂しフレームが抜けたように両者が高速移動を繰り返しながら。

達哉は残る力を振り絞り、物理スキルを展開。

空中を走りながらもジャンヌ・オルタも物理スキルを展開しながら。隙あらば達哉のペルソナを逆襲の顎で捕食に掛かる。

壮絶な高速戦闘は互いに切り傷を生み、少量とはいえ血が鋭く飛び散っていく。

互いに視線を交わし、吐息の熱を感じて。殺意を走らせる。

目を離さず、自らの血で濡れながら、相手の返り血を浴びる。

なぜとはジャンヌは思うだろう。

和解する道だってあったはずだと思うだろう。

 

そんなものはどこにもない。

 

IFとは振り返った後で考えられる後悔の念でしかない。今を生きる者たちには今しかないのだ。

そして若いという選択肢であるが、

そもそんなものは選べはしない。

達哉もジャンヌ・オルタも積み重ねてきた。

その上で出された答えは相反する物である。

故に和解なんてありえないのだ。互いに読心術でも使えればと言うのも幻想だ。

心が通じ合い分かり切ったとしても、譲れない故に、この時点で殺し合うだけである。

同時にそれは決めたことが本物であるからこその闘争だ

 

 

「達哉ァ!!」

「ジャンヌゥ!!」

 

互いに手札は捌き切った。

オープンされた手札で彼らは死力を尽くす。

正宗とダーインスレイブが鍔迫り合いに移行する。

絡み合う刃と刃が擦れ合い火花を散らし。金属音が擦れ狂うように鳴る。

互いに意識は発火しており。

鍔迫り合いになり拮抗状態になった以上。

後はどちらかが力負けするか。焦って攻め立てた方が敗北するという状況に追い込まれている。

 

故に達哉もジャンヌ・オルタも必死だ。

 

拮抗状態を押し切らんと最後にに残った力ですら振り絞っていく。

 

両腕と両足に力を込めてジャンヌ・オルタの刃を押し切らんとして。

背後に呼び出したアポロにゴッドハンドをスタンバイさせる。

対する、ジャンヌ・オルタもダーインスレイヴを保持しつつ。

左手のフルンティングの切っ先を達哉に向ける。

拮抗状態が崩れれば即座に、両者ともに攻撃を放つ姿勢である。

軋みを上げる刃。震える腕。

烈火の如き意志が宿った視線が交差し―――――

 

「ッ―――――」

 

だが此処で。

得物の性能さが出てしまった。

如何に古刀の宝刀と言えど。

現実的な物質強度を無視できる概念を武器化するペルソナ相手では。

強度差では分が悪い。

概念とかを除く純粋な切れ味では無論上だけれど。

鍔迫り合いで物を言うのは使い手の身体能力と集中力。

そして得物本体の強度である。

 

達哉は此処に来るまで多くの戦闘をこなしている。

如何に古刀とはいえ限度が来ていたのだ。

 

 

限界である・・・

 

だからこそ・・・

 

 

「―――――!」

 

限界点はそこに。

遂に正宗の刃が真ん中から折れた。

勢いよく折れた刃が縦に回転しながらはじけ飛び、弾け飛んだ刃の切っ先が達哉の肩を掠め斬っても。

そこで達哉が選んだのは後退ではない。

ゴットハンドをキャンセルし。

 

正真正銘最後のノヴァサイザー。

 

停止時間0.1秒。

 

これで精神力も空っぽ。ペルソナは使えないものの。

その間に即座に半身をずらしつつ斜め左に踏み込む。

時の流れが元に戻り。ジャンヌ・オルタは即座に剛力とチャージスキルを使って刃の軌道を変更。

縦切りから横一文字に。

さらに達哉の次の手をジャンヌ・オルタは予想し。

軽く振り上げ、間合い的に考えて頭部への唐竹だと。

フルンティングでの刺突攻撃を取りやめて。頭部を守るべく掌の中でフルンティングを回転、順手から逆手に持ち替えて。

刃が飛来するであろう軌道上にフルンティングの刀身を割り込ませる。

 

彼女の読み通り達哉は既に刃を振り下ろしていた。

 

がしかし読みとは違ってジャンヌ・オルタの右手を狙ってだ。

 

 

「ッ―――――」

 

 

炸裂したのは達哉の業でもなければ、ペルソナでもなかった。

 

柳生新陰流の奥義の一つであり基本技の一つ。

『十文字』 あるいは『合撃』と呼ばれる技法であった。

無論、まだ付け焼刃だ。

本来なら反射的思考でなされるソレをノヴァサイザーを使って思考しながら行使するに至る。

即ち先ほどのノヴァサイザーで実戦での使用に耐えうる攻撃動作時間を稼いだのである。

右手首から先を折れた正宗が切り落とし、

全力で振り抜かれた右手はあらぬ方向に切り飛ばされ、右手に握られていたダーインスレイヴは消えうせる。

 

 

 

そしてジャンヌ・オルタ自身が達哉の剣筋を良く知っているというのも達哉にとっていい方向に働いた。

戦闘下に置いて相手の手筋を読むということは非常に重要なウェイトである。

そしてその戦闘行為の数式の読み合いの正解はその時々。さらに言えばリアルタイムで変わっていく。

つまり相手を知り過ぎていたことがジャンヌ・オルタの敗因だった。

達哉を知り過ぎていたがゆえに。彼女は彼女の知る達哉では持ちえない攻撃を。

付け焼刃とはいえ立派な殺傷能力を持った物に気付くことが出来なかった。

ジャンヌ・オルタは即座に防御の姿勢を捨てて達哉の頭部に向かって逆手に持ったフルンティングを振り下ろすものの。

既に読み合いの上をいかれたのである。

達哉は左手を突き出し、振り下ろされていたフルンティングの刃を食い込ませて、そのまま手に力を入れて固定。

残った右手で、刀を握りしめて。そのまま突き上げるように。あるいは捩じり込むように。

ジャンヌ・オルタのガラ空きの胴に切先の折れた刀を突きさし、それは寸分の類なく心臓を穿ったのである。

 

 

 

「コフッ」

 

ジャンヌ・オルタの口から血反吐が漏れる。

それが達哉の髪の毛を濡らし。

切り裂いた傷口から噴射した血液が達哉をさらに血で汚した。

 

場が静止したように静寂になる。

血がしたたり落ちる音だけが虚しく響いた。

 

「―――――」

 

達哉は刃を半回転させかき混ぜるように傷口を拡大させると同時に心臓とその周囲の生体器官と筋肉を破壊し。

刃を引き抜きやすくするという術理であり作法を履行し。

刃を引き抜きつつ後退。

ジャンヌ・オルタは達哉に左手を伸ばしながら、そのまま背後に仰向けに天井を仰ぎ見るかのように倒れた。

 

 

「・・・やっと」

 

 

自らの血に身を漬しながら彼女はどこか嬉しそうだった。

ようやく長い坂を下り終えたかのように。

或いは嫌すぎる自分に対して願いは叶わないという絶望ではあれどようやく終わることが出来た。

背負っていった荷から解放されたことに対する安堵感からか・・・

 

もう戦闘が出来る状態ではないと達哉は見極め。

荒く息を吐きながら構えを解く。

 

「やっと望んでいた場所にたどり着いた気がする」

「・・・こんな場所がか・・・」

 

彼女の独白に達哉はただただ顔を悲嘆に歪めた。

ボロボロの城砦。誰も彼もを生贄に捧げてたった一人の殺戮の丘。

己が恩讐の果てに嘗て愛した人に似た別人に討たれることが

 

「・・・ええ、もう辛かった。生きるということが己をやり通すということが。本当につらくていたかった。」

 

生きていれば失ってもまた得て。また奪い取られ憎み走っての繰り返しだ。

だから人は死を望むのだ。

この世界ではそのたぐいの代表格がエミヤだ。

終わらないから死を望む。

でもジャンヌ・オルタは理解したうえで生きるほかなかった。

 

「でも復讐したかったのは本当なのよ、憎かった。そう人を落していく現実が・・・」

 

希望は見えず絶望だけがある。

だから復讐して全部終わらせてしまおうと思ったのだ。

だから勝てるはずもない。

 

「生きたくて死にたくて。殺したくて――――――嗚呼。アナタをせめてここに来てしまったアナタだけを救いたかった。」

「そうか・・・」

 

ジャンヌ・オルタは誰も救えなかった。

だから・・・・終了と言う救いだけを持って与えたかった。

それが悍ましくても、醜くても、無様であっても、妥協であっても。

心の奥底から望んだ彼女の願い。

 

「私はもう死ぬ。これでやっと・・・・やっと」

 

ジャンヌ・オルタが手を伸ばす。

達哉に対して。

でも届くことはない。

何故ならジャンヌ・オルタの知る達哉は此処に存在せず。

達哉はジャンヌ・オルタとあの世界で出会ったこともないのだから。

ただ虚しく憎悪と殺意と哀愁だけが交差して此処に終結した。

 

完全にジャンヌ・オルタは絶命しこと切れていた。

瞼は下ろされ

 

「・・・」

 

ジャンヌ・オルタは消滅しなかった。

ただ命が抜けた亡骸が残っている。

彼女はあの瞬間にこの世界に生れ落ちたのだ。

生きていた。間違いなく生きていたのだ。

それを達哉は殺した。己の意志で。

彼の握る折れた正宗から血が滴って手を汚している。

それを服の裾でぬぐい取って。懐からチャクラドロップを取り出し口に放り込んで。

精神力を回復し、アムルタートを呼び出し左手の刺し傷を治癒しアポロを呼び出す。

 

「達哉さん・・・なにを・・・」

「・・・キリスト教では・・・死体を焼くというのはナンセンスであるというのは分かる」

 

でもきっと。彼女は神の身元まで行くことを望みはしないだろう

 

 

「だからこうしよう、マハラギダイン」

 

彼女はきっと神の場所に行くことを望まない、寧ろ嫌がるだろう。

だから燃やす、灰になるまで。

そうやって骨さえ残さず達哉はジャンヌ・オルタを燃やし尽くし灰にする。

葬送を終えて転がっていた聖杯を回収しつつ達哉はジャンヌに歩み寄って手を伸ばす。

 

「帰ろうか…」

「はい」

「立てるか?」

「いえ、もう結構限界でして・・・」

 

ジャンヌも限界だ、自爆宝具使ったのだからこの程度で済んでいるだけマシと言う物だろう。

達哉は苦笑し。

 

「あっ」

「あー、悪いがこれが一番だ」

 

達哉はジャンヌを背に背負う。

御姫様抱っことかはセクハラゆえだ。

 

「・・・なんか問題が在ったら言ってくれ」

「いえでも大丈夫です、幼いころ遊び疲れてピエール兄さんに背負ってもらったことを思い出しまして」

「そうか、じゃ行こうか」

 

皆が待っていると、入り口に振り返り、達哉の前には・・・

ジル元帥が存在していた。

 

「えっ」

 

ジャンヌは唖然となる。

達哉も無論だ。

彼の貌は狂気に歪んでいる、彼の手に持っているのは入り口付近に転がっていたはずの”ロンギヌス”

 

―刻は繰り返される―

 

影が笑い

だから、達哉はジャンヌを投げ飛ばし。

疲労もあって回避も防御もできず

 

「あっ」

 

ジル元帥の凶行を受ける他なかった。

 

槍が真直ぐ伸びて・・・血がほとばしる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、フィレモンのヤツは見ているだけだが、私は違うよ」

 

ところ変わって二階に上がる為の大広間で、合流したカルデア一同の前には影の化身が一人。

右手のタクトを弄びながら、彼らの殺意を受けてもなお、微笑みを崩さない。

寧ろ滑稽だとばかりにカラカラと喉を鳴らして笑っている。

 

「では解説と授業の時間だ。カルデア」

 

まだ事態は終わっていない。

突き付けられる現実は如何なる戦士であれど絶対は無いという事に他ならぬ。

英雄譚のテンプレート、身内からの不意打ち、嫉妬による狂気が牙をむき結果を生み出す。

再現されるはモナドでの達哉の過去。

彼が舞耶を失った惨劇その物だ。

 

 

 

 




と言う分けで決着回ですた。


多重流星は邪ンヌの戦闘スタイルですね。
回転切りを主軸に回り続けて相手を意地でも殺すスタイル。
メインをよけると短剣やら蹴り技が飛んでくる。
かと言って防御に徹していると削り殺される、カウンターを狙うと足運びや体運びで回避される。
奇を照らしたところでペルソナスキルで回避という魔剣。
しかも執念やら血反吐を吐きながら身に着け構築した物なので隙がない
彼女自身の体力がなくなるまでズット、邪ンヌのターン。
某格闘漫画の煉獄+クライムバレエの様なイメージ。
ちなみにこの戦闘スタイルはキタローのミックスレイドを見て鍛え始めた模様。
さらにキタローのミックスレイドから発想を得て開発した無慙式バグ合体スキルを好きにねじ込んでいくスタイル。

オーヴァードーズ
原理が違うリバース・イド。
白痴に接続以降使用可能となった。強制的に阿頼耶識から力を引きずり出すスキル。
ただしこれは強引に阿頼耶識から力を引き出すため、嫌が応にも使うと短期決戦をせざるを得なくなる。
今回は邪ンヌは限界値だったため使用できず

バグ技。
これはP2の頃から使用。
ただし今回はなんも感も限界だったため使用せず。


スティンガー
某悪魔狩人の技、邪ンヌはその突進力に目を付けて目で見て盗んで覚えた。
ただし本家本元には及ばないため、邪ンヌ好みにアレンジした結果、某悪魔狩人の甥っ子のストリークに近い形となった。



ニャル的には予想外だったけど。嗤える方向で予想外だったので容認OK。
寧ろ次がメインディッシュ。
皆忙しかった。特にジャンヌには余裕はなかった。
故に彼の狂気が爆発する
狂気に揺らぐジル元帥。落ちている槍、たっちゃんとジャンヌの英雄譚の様な一幕


ニャル「あとは分かるな?wwwwwww」

フィレ「貴様のこのために槍と聖女いじめを・・・」

ニャル「勘違いするなよwwww フィレモンwwww 私は連中の願いを叶えてやっただけだwwww 選ぶのは連中だともwwww」


主人公が崩れなくても、周囲の人物を崩して積極的に崩していき。
そいつのやらかしに巻き込むのもニャルの常套手段の一つです。

本当にクソッタレだな、おい。


という訳で。第一は次回のニャルニャル回で終了だよ!!

遂にニャルラトホテプがカルデアの前に姿を現すよ!!


と言っても書けば書くほどやり直したくなっているので少しお待ちください。



オマケ 邪ンヌのペルソナことカタルシスエフェクト

ダーインスレイヴ
アルカナ 戦車
Lv90
斬耐 突耐 銃耐 炎耐 核耐 地― 水― 氷― 風無 衝無 雷- 重無 闇吸 光無 精無 異―
スキル
チャージ
貫通
刹那五月雨斬り
空間殺法
金剛発破
物理ブースター
物理ハイブースター
エストマソード
逆襲の顎 物理属性及び万能属性で単体に特大ダメージ ダメージの50%分 SP及びHPを回復

ジャンヌ・オルタの後期ペルソナ。
身丈ほどもある大剣。
形状は柄と鍔と刀身を延長したツヴァイヘンダーに近い。
ジャンヌ・オルタの独自の構えから十字架を背負っているようにも見える
コンセプトは物理で殴って絶対殺す。


フルンティング
アルカナ 戦車
Lv90
サブ使用であるため耐性はダーインスレイヴと同じ
サブ使用であるためステータスは無し
スキル
ディアラマ
アドバイス
デクンダ
大治癒促進
勝利の雄たけび
トラフーリ
グライ
食いしばり

ジャンヌ・オルタの初期ペルソナ。
歪にねじれ曲がった奇怪な刀身を持つ刺突短剣というより釵に近い。
その形状故に使うには相当の訓練が必要だったうえに。
覚えるスキルがチグハグすぎて使いずらい。
まさしく役立たずのフルンティングである。
キタローのペルソナ運用を真似たおかげでサブ試使用が可能となった。

コメント返しについてのアンケート

  • コメ返した方が良いよ
  • コメ返ししなくても良いよ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。